品種詳細

「すずわらべ」は、葉の短いコンパクトサイズのネギで、冬まき夏どり作型に適し、葉鞘の太りが早く短期間の栽培で収穫に至ります。襟部がよく締まり、形状の斉一性に優れ、秀品率が高く多収となります。葉が軟らかく、辛みが少ない特性を有します。 ■主要特性 「すずわらべ」は、一般のネギ品種よりも短く太い形状が特徴です。冬まき夏どりの作型において「ふゆわらべ」及び「ゆめわらべ」より葉鞘径が太く、収穫物の形状がよく揃い、高い秀品率、秀品収量が得られます。 辛味の程度は「ゆめわらべ」並みに低く、一般の根深ネギ品種より軟らかい食感をもち、葉身部も食すことができます。 全国で栽培可能で、冬に播種し、夏に収穫する露地栽培に適しています。葉鞘が短いため、土寄せ回数が一般のネギより少なく、1か月程度早く収穫できます。 「すずわらべ」は、葉鞘肥大が旺盛で、優れた外観特性をもつ「MSN-TAM-1」を母親、短葉で軟らかく辛みの少ない「TA-4」を父親とするF1品種です。
すずわらべ

栽培環境・条件

果実・収量特性

ミノリスタイマーバナー

メーカー情報

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

国産で活躍する品種を提供している種苗会社。

メーカー詳細

似た特性の品種

こいわらべ

こいわらべ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 多収性 露地栽培向き

「こいわらべ」は、葉の短いコンパクトサイズのネギで、極晩抽性を有し、春どり~初夏どりの作型で高収量が得られます。収穫物の襟部の締まりがよく形状の揃いに優れ、秀品率も高くなります。葉身、葉鞘ともに軟らかく、辛みが少ない特徴を持ちます。 ■主要特性 1. 「こいわらべ」の外観は、一般のネギ品種よりも短く太い特徴をもちます(写真1)。「ゆめわらべ」と比べ、葉身・葉鞘はやや短く、葉鞘径は太く、収穫物の形状の揃いにも優れます(表1)。 2. 「ふゆわらべ」及び「ゆめわらべ」より抽だい時期が遅く、9月中旬以降に播種した場合、翌年5~6月に抽だいがほとんど発生せず収穫に至り、両品種より収量が多くなります(表1、写真2)。 3. 辛みの程度は低く(表1)、葉身・葉鞘ともに軟らかい食感をもち、全体を食すことができます。 4. 冬季積雪のない温暖地又は暖地において夏~秋に播種し、春~初夏に収穫する露地栽培又はトンネル栽培に適しています。 5. 「こいわらべ」は、極晩抽性をもち短葉で軟らかく辛みの少ない「MSS-TA-4」を母親、短葉で葉鞘肥大の旺盛な「TAM-3」を父親とするF1品種です。

夏もえか

夏もえか

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 根深 多収性

近年、業務加工用ネギの需要が高まり、ネギの流通量全体の6割程度まで増加していますが、根深ネギでは高温期の収量や品質の低下が著しく、重大な問題となっています。そこで周年安定供給のため、高温期でも生育が旺盛な夏どり用ネギ品種を育成しました。 ■主要特性 現在の夏どり用ネギ主要品種「夏扇3号」および「夏扇4号」(いずれも(株)サカタのタネ)と比較した特性を以下に解説します。 ■形態的特性 葉身部は「夏扇3号」と同等、「夏扇4号」より短く、葉鞘は「夏扇3号」や「夏扇4号」よりやや短くなります。葉鞘径は「夏扇3号」と同等で「夏扇4号」よりやや太く、収穫物がよく揃います。分げつ発生頻度は両品種と同様に極めて低く、ほぼ発生しません。葉色は両品種よりやや淡く、草姿は両品種と比べ、やや開張性です。 ■収量性 夏季収穫時の40cm長に調製した重量は両品種より重く、また総収量、調製収量および葉鞘収量は「夏扇3号」より優れ、「夏扇4号」と同等もしくはそれ以上です。 ■生態的特性 抽苔時期は両品種よりも遅く、低温期に葉先がやや黄化するものの、休眠性は低い品種です。 ■活用点・留意点 ・夏季の高温による生育停滞や外観品質の低下が少ないため、定量生産が必要となる業務加工用の根深ネギとしての利用に向いています。 ・植え付けは、深さ10cm程度の浅溝もしくは平床に行い、2~3回程度の土寄せ後、収穫することができ、省力的な栽培が可能です。 ・生育が旺盛なため、収穫が遅れると葉身や襟部が裂けることがあります。 ・低温期においても生育は旺盛であり、播種期が早いと抽苔することがあります。

竹千代

竹千代

株式会社サカタのタネ

共通 多収性 露地栽培向き

濃緑で立性、高温期も収量性の高い夏用小ネギ ■特性 1.播種後60~70日で収穫できる中早生品種。 2.播種時期は3月中旬~9月中旬である夏用品種(低温期は伸びにくいので、10月以降の播種は控える)。 3.葉肉が厚く、収量性が高い。葉色は濃く立性で、極端に水切りをしなくても倒伏しにくく色抜けしにくい。 4.浅根性で水を好む。 5.そろいがよく、皮むきがしやすいため、出荷効率が非常によい。 6.種子サイズはやや大粒のため、薄まきにならないよう注意する。 ■適応性 夏期栽培の中でも、特に暑くなる6月以降の播種で品種の特性を発揮します。根張りやや浅めで、水を好む品種のため、水を絞りすぎない方が品質よく仕上がります。露地栽培でも立性で収量性が高くなりますが、疎植になると葉太りして長さも取りにくくなるので、圃場によって定植密度の調節が必要となります。 ■畑づくり(圃場準備) 基本的には排水がよく、適度に水分保持ができる圃場を準備します。圃場によって排水がコントロールしにくい場合は、ハウスの内回りに溝を切り排水性を調整します。施肥・耕うん後、しっかり灌水し地水を確保します。トラクターが入れる程度に乾いたら耕うん・整地します。元肥は10aあたり窒素20kg、リン酸20kg、カリ20kg程度を標準とします。ただし、本品種の場合、初期生育が早いため多肥栽培では過繁茂による葉の倒伏が発生する場合があるので、その場合は元肥を控えめにして、追肥で調整するようにします。4月~11月はネギの生育が旺盛な時期のため、徒長を防止するためハウスの側面換気を行い、ハウス内が蒸れないように注意します。 ■播種 播種量は10a当たり3ℓを標準としますが、圃場や時期によっては「葉太り」や「なびき」が生じるため、適宜播種量を調節します。播種から発芽までは、5~10分程度の灌水を分けて行い、表面が乾きすぎないように注意します。ここで1回の灌水量が多いと、柔らかい土が締まって硬くなり、今後の生育に影響するので注意します。また高温期には地表面が直射日光で煮えるので、遮光します(ネギの発芽適温は15~20℃)。発芽から本葉1枚目までは、地表面が濡れていると立枯病が発生しやすいため、水を控え乾燥気味にします。 ■病害虫防除 耐病性品種ではないので、慣行通り防除が必要です。春・秋はさび病・べと病・葉枯病などの葉の病気が増えるので予防的に殺菌剤を散布するように心がけましょう。夏期はネギアザミウマやハモグリバエなど害虫の発生が増加するので、それぞれの害虫に応じた殺虫剤の散布、ハウス側面からの飛び込み防止のためのネットの設置・ハウス周囲の除草などを徹底しましょう。 ■収穫 本葉2.5枚目以降、基本的には土壌水分と日中のしおれ具合で灌水を調節します。ここでも葉色を見ながら葉色が淡い場合には灌水を控えます。葉色が濃い場合は灌水を控えると、葉先が傷む場合があるため後半まで水を絞らず、軽くたたけば根から土が取れる程度の水管理をした方が、収穫物の品質はよくなります。

西田

西田

カネコ種苗株式会社

共通 多収性 根深

耐寒性強く、立性で多収型品種 特性 ●耐寒性と低温伸長性の高い冬どり用ネギで、2~3本に分けつします。●分けつは育苗後期から見られ、1本づつ完全に独立して抱きネギになりにくい品種です。●秋~冬期の伸長が極めて良いので、軟白部は長く、光沢があって市場性が高いです。●さび病、ウイルス病には比較的強いです。●適応作型は、1~2月のトンネルまき、11~12月どり、3~4月まき、12~3月どりです。

石倉一本葱

石倉一本葱

株式会社アサヒ農園

共通 多収性 根深

【群馬県の伝統野菜】草勢強く、つくりやすい 商品特性 ■特性 生育旺盛で作りやすく、多収穫となる根深ねぎ。 茎部は太く輝くような純白色、軟白部は50cm位にもなります。 茎、葉ともに柔軟で甘味にも富み食味・風味は最高です。 ■利用法 甘く、やわらかく、なべもの、煮食、焼ねぎ等に最高の味。 又、香り良く、汁物の具、薬味等に利用しても美味。 育て方 ■土づくり 種まき前に石灰を散布し深くよく耕し土を中和させておきます。 肥料は堆肥、油かす、化成肥料等を元肥に施します。 ■たねまき 苗床に約10cm位の間隔にスジまきします。 発芽まで土が乾燥しないように潅水します。 発芽後混んだ部分を間引いて株間2~3cm位にします。 ■栽培のポイント 育苗後うね幅70~100cmぐらいに1条植えとし、株間15cm位で定植します。成長に伴い土寄せを繰返し行い軟白させます。 追肥は化成肥料が最適。

森の奏で

森の奏で

トキタ種苗株式会社

共通 多収性 根深

夏から秋冬収穫まで、夏越し率が高く、収量がとれる万能型F1一本ネギ ■特性 1)早太りで、揃い良く歩どまり良好。 ●肥大先行型で生育中期からよく太り、短期で歩留りの良い作柄が期待できる●M、L等の単価の高い株に良く揃う●棒ねぎになりづらく、割れ、ばらけが非常に少なく在圃性に優れる。 2)コンパクトな草姿で、風に強い。 ●黒柄草姿【夏ネギ(黒柄系)×冬ネギ(黒柄草姿合黒系)の組み合わせ】の短葉品種●極濃緑色なので、追肥タイミングが判断しやすい。 3)丈夫で栽培容易。 ●土壌病害、生理障害に強く、各種茎葉病害に比較的強い。 ■栽培上の注意 各種茎葉病害に比較的強いですが、防除はお勧めです。病害は、樹勢が衰えで誘発されがちですので、夏越し後、生育再開時には、肥料切れを起こさないよう留意する。 ■播き時期 冷涼地:1月下旬〜4月播き、9〜12月どり 一般地:11月〜3月下旬播き、7月下旬〜3月どり 暖地:1月〜6月上旬播き、7月下旬〜3月どり ■播種方法 発芽には、20℃前後の温度が必要。低温期にはトンネルはハウス育苗します。 ■植え付け 本葉3枚目が展開し終わり、本葉4枚目展開時(草丈15から20cm前後)が定植適期。 定植直後の活着をスムーズに促すために、草丈10cm程に葉を切りそろえポットにタップリと潅水しましょう。 条間、株間10から15cm前後に1ポット(5から10株)定植しましょう。この場合、防草、土壌水分保持の目的で9515マルチや3715マルチを用いると株揃いが良くなります。チェーンポット利用時は、畝幅30cmから45cmで十分です。 機械での中耕を考えている方は60cm程度畝幅を取りましょう。いずれの定植方法でも定植時に粒状殺虫剤を散布しアザミウマ、ハモグリバエ、タネバエ、ネキリムシを防除しましょう。 霜の危険性がある時期は不織布やトンネルを用います。 ■土壌条件 軟白部をより長く育てるには、通気性、水はけ、保水性がよく、土寄せしたときに土崩れしにくい土壌であることが望まれる。土壌酸度pH5.7〜7.4が適正範囲。連作障害は出にくいとされていますが、できれば1〜2年、あけた方が生育がよいようです。 ■肥料 PH6.0から6.5に酸度矯正し、10aあたり窒素:リン酸:カリ=10:10:10kg基肥施肥 強い降雨の危険性がある季節には雨よけトンネルや防虫トンネルが有効です。施設を利用する場合は、既述の生育適温を維持できるよう遮光資材や換気でコントロールしてください。 葉が命のネギです。薬剤ローテーションの実施やウィンドスター等の忌避剤を利用しアザミウマやヨトウムシ、べと病やさび病の防除を徹底してください。 草丈45cmの頃、様子を見て10aあたり窒素:リン酸:カリ=6:2:6kg程度追肥。 ■収穫 最後の土寄せから夏どりで20〜30日、秋どり30〜40日、冬どり40日以上経過したら畝の両側を削って軟白部を傷つけないように根元まで掘り起こして収穫します。 ■料理 焼葱、薬味など一般的などんな調理にも好適。