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加工用のニンジン品種一覧 全14種類

加工用ニンジンとは 加工用ニンジンは、青果市場や直売向けではなく、ジュース・冷凍食品・惣菜・乾燥品などへの加工を前提として栽培されるニンジンです。スーパーに並ぶ青果用ニンジンとは、求められる特性が大きく異なります。外皮の滑らかさや形の美しさ

加工用について

加工用ニンジンは、青果市場や直売向けではなく、ジュース・冷凍食品・惣菜・乾燥品などへの加工を前提として栽培されるニンジンです。スーパーに並ぶ青果用ニンジンとは、求められる特性が大きく異なります。外皮の滑らかさや形の美しさより、加工歩留まり・色素含量・収量性・機械収穫への適性が優先されます。

特徴的なのは、加工用ではカロテン(β-カロテン)の含有量が重視されることです。色が濃く、カロテン豊富な品種ほど、ジュースや加工品の色合いと栄養価が高まります。果肉の色が芯まで均一に濃いオレンジ色の品種が加工業者から好まれます。

産地は北海道・千葉・徳島・青森などが中心で、大規模な契約栽培が主流です。食品メーカーや飲食チェーンとの長期契約で安定した出荷先を確保しながら、機械化による省力・大規模生産を実現している農家が多いです。


加工用ニンジンの魅力

  • β-カロテンの豊富さが付加価値になる
    健康志向の高まりとともに、ニンジンのβ-カロテン含量への注目が増しています。色が濃く栄養価の高い加工用品種は、健康食品・機能性食品市場でも需要が高まっています。

  • 契約栽培で価格が安定する
    青果市場の相場変動に左右されにくく、計画的な経営がしやすいです。ニンジンは天候による価格乱高下が起きやすい品目だけに、契約取引の安心感は大きいです。

  • 機械収穫で大規模生産が可能
    外観規格が緩やかなため、大型機械による一括収穫がしやすく、大面積でも効率的に生産できます。北海道などの大規模農業地帯では特に強みを発揮する品目です。

  • 規格外品も無駄なく活用できる
    形が多少不揃いでも加工用途では問題になりません。青果として出荷できない品も原料として買い取ってもらえるケースが多く、廃棄ロスを減らせます。

  • 需要が幅広く安定している
    ニンジンジュース・冷凍ミックスベジタブル・惣菜・離乳食・ベビーフードと、用途が非常に多岐にわたります。どの市場も底堅い需要があり、特定の業界に依存しにくいのが強みです。


主な用途

加工用ニンジンの用途は多岐にわたり、食品産業の幅広い場面で使われています。

ニンジンジュース・野菜ジュースは加工用ニンジンの代表的な用途です。β-カロテンが豊富で色が濃い品種ほど、仕上がりの色合いと栄養価が高くなります。健康志向の高まりとともに需要が拡大しており、国産原料へのこだわりが強いメーカーほど国内産地との契約を重視しています。

冷凍食品では、ダイスカットやスライスしたニンジンがミックスベジタブルの定番食材として大量に使われています。均一なカット適性と加熱後の色の保持が求められます。

惣菜・業務用食材では、下処理済みのカット品として飲食店や給食センター、弁当チェーンに供給されます。大量・安定供給ができる農家には長期的な取引先になりえます。

乾燥ニンジン・フレークは保存食や即席食品の具材として使われます。乾燥後も色と風味が保たれる品種が向いており、輸出向けの需要も一部あります。

離乳食・ベビーフードではニンジンの甘味と栄養価が評価されており、国産・無農薬志向の強い市場として今後も成長が期待されます。


栽培のポイント

加工用ニンジンの栽培は青果用と基本的に同じですが、大規模・効率的な生産を前提にした管理が求められます。

作型は春まき・夏まきが中心です。北海道では春まき〜夏収穫が主流で、本州では春まきと夏まきの二作体系を組む産地も多いです。地域の気候に合った作型の設計が安定生産の基本になります。

播種精度と間引き管理が収量と揃いに直結します。機械播種を活用して均一な株間を確保することで、収穫時のサイズの揃いが良くなり、加工歩留まりが向上します。

機械収穫への対応を意識した栽培管理が重要です。ニンジンは根が深く伸びるため、土壌が硬いと収穫機のダメージを受けやすいです。深耕と土壌改良を十分に行い、収穫機が根を傷めずに引き抜ける圃場づくりが大切です。

病害虫管理は黒葉枯病、軟腐病、キアゲハの幼虫、ニンジンアブラムシなどに注意が必要です。大面積栽培では被害が広がりやすいため、早期発見と耐病性品種の活用が基本です。

収穫タイミングの管理も重要です。根が成熟しすぎると芯が硬くなり、加工適性が落ちることがあります。契約先の仕様に合ったサイズと熟度で収穫できるよう、播種日の調整と生育確認を怠らないようにしましょう。


品種選びのコツ

加工用ニンジンの品種選びは、契約先が何を求めているかを最初に確認することが出発点です。ジュース用か冷凍用か惣菜用かによって、優先すべき特性が変わります。

β-カロテン含量と肉色はジュース・健康食品用途では最重要です。芯まで濃いオレンジ色で、カロテン含量が明記されている品種を選びましょう。芯色が薄い品種は加工後の色が劣ることがあります。

根形とサイズの揃いは機械収穫と加工ラインの効率を左右します。根が均一に揃いやすく、分岐や曲がりが出にくい品種が加工業者から好まれます。

肉質と加工適性も確認したいポイントです。加熱・冷凍後も色と食感が保たれる品種かどうかは、実際の加工テストで確認するのが確実です。

耐病性、特に黒葉枯病や軟腐病への抵抗性がある品種は、大面積栽培での安定生産に貢献します。

作型適応性は地域の気候条件と照らし合わせて確認しましょう。春まき・夏まきどちらに向いているか、高温期の品質低下が起きにくいかも選定の基準になります。


市場とこれから

加工用ニンジンの市場は、健康志向と国産原料への需要の高まりを背景に安定した成長が続いています。特にニンジンジュース・野菜ジュース市場は健康食品ブームとともに拡大しており、β-カロテン含量の高い国産原料への引き合いは今後も続くと見られています。

冷凍食品市場でもニンジンの需要は底堅く、共働き世帯の増加や外食・中食の拡大とともに、下処理済み食材へのニーズが伸び続けています。国産冷凍ニンジンは輸入品に比べて品質への信頼が高く、差別化の武器になります。

離乳食・ベビーフード市場では、安全性へのこだわりから国産・減農薬原料への需要が特に強く、プレミアム加工用ニンジンの産地ブランド化も十分に狙えます。有機栽培との組み合わせで高単価の契約を結ぶ農家も出てきています。

担い手不足と生産コストの上昇は課題ですが、機械化・省力化の進展とスマート農業の導入により、大規模産地としての競争力を維持・強化していける品目です。


まとめ

加工用ニンジンは、β-カロテンの豊富さという健康価値と、機械化・大規模生産のしやすさを兼ね備えた品目です。ジュース用・冷凍用・惣菜用と用途によって求められる特性が異なるため、契約先の仕様を起点にした品種選びが成否を左右します。

ミノリスの加工用ニンジン品種一覧では、β-カロテン含量・肉色・耐病性・根形など、加工用ならではの特性を詳しく比較できます。用途と栽培条件に合った品種を、ぜひ一覧から探してみてください。

14品種 表示中
グランプリ

グランプリ

タキイ種苗株式会社

太り良好! そろいのよい黒田系大型ニンジン! ■特長 ・大型で根色が非常に鮮やかな濃紅色。業務加工にも適する。 ・根形は長めの円筒形で先までよく太る。 ・適期栽培では根長20cm、根重300g程度によくそろう。 ・草勢がやや旺盛で作りやすい。晩抽性はあまりないので、夏まき栽培専用とする。 ■栽培の要点 ・耕土が深く、排水のよい畑で栽培することが、良品多収につながる。 ・無理な早まきは異常根形になることがあるため、適期播種を心掛ける。 ・間引き後の栽植密度は株間8cm、条間15〜20cm程度を目安とし、さらに大型サイズをねらう場合は株間を広くするとよい。 ・緩効性肥料の利用や追肥を行い、生育途中に肥効が切れないよう注意する。

ベーターリッチ

ベーターリッチ

株式会社サカタのタネ

サラダに、ジュースに、煮物においしいニンジン ■特性 1. 晩抽性で耐暑性、耐寒性、低温肥大性および低温着色性に優れ、周年栽培可能な中生種です。 2. 根形は、なで肩長めの円筒形で調理しやすいです。肉質かたく、根色、芯色ともに濃鮮紅色で、青果および加工用として広く利用できます。 3. 吸い込み性に優れ、青首はほとんどありません。皮目は小さく、肌は滑らかです。そろい極良で秀品率が高いです。 4. しみ腐病、斑点細菌病に耐病性です。 5. 小葉で草丈低く極立性で、株間約5㎝の密植少肥栽培用品種です。 6. カロテン含量が多く、糖度が高く甘みがあり、ニンジン臭が少ないです。加熱調理のほか、ジュースや生食など用途幅が広いです。 ■畑づくりと施肥設計 よいニンジン作りは肥沃な畑作りから始まります。播種1か月以上前までに良質完熟堆肥を10a当たり、3,000kg~4,000kg施し、保水、排水、通気性のよい畑作りをします。 「ベーターリッチ」は少肥栽培用の品種ですので、施肥に際しては土質や前作の残効を考慮して、収穫期に肥料が残らないように、標準の2~3割減を基準に施します。株間を広くとり肥料を多く施しますと、はじけたり、2次成長を起こし根形が乱れたりして、収穫適期が短くなり秀品率も低下します。 ■畝立て 水はけの悪い畑、水田後作などでは少なくともニンジンの長さ(20㎝くらい)の高畝とします。 ■播種 そろいの優れた良品生産のため、灌水に注意し、発芽を早く均一にそろえる必要があります。そのためには降雨後または灌水後、十分に水分のあるときに播種します。覆土は灌水設備がある場合は種子が隠れる程度で十分ですが、灌水設備のない畑や火山灰土など乾燥しやすい畑では1㎝程度のやや厚めとし、鎮圧します。 ■播種 播種後、肥大期に入るまでのニンジンの初期生育は弱く、乾燥、低温、肥料不足が根長、肥大に強く影響しますので注意が必要です。 ■間引き 「ベーターリッチ」は密植栽培用品種ですので、徒長しないように注意しながら本葉4~5枚ごろに1本立ちにし、条間20㎝株間5㎝を標準とし粗植にならないよう注意します。 ■収穫 播種後、露地栽培は約110日、一般地トンネル栽培は約130日、暖地トンネル栽培は約150日をめどに、適期収穫に努めます。

紅大星

紅大星

カネコ種苗株式会社

耐暑性、耐病性に優れた多収型品種 特性 ●夏まき秋冬どり用のF₁品種です。 ●地上部は立性で草勢が強く、黒葉枯病の耐病性に優れます。 ●根形は、やや長めの円筒形で、肩張りしすぎることなく、尻づまりが良いです。 ●根色は濃紅橙色で、肌は凹凸少なく滑らかです。 ●適期栽培では、播種後105日程度で根長20~22cm、根重250g程になります。 栽培要点 ●施肥量は10aあたり窒素成分で10kgを標準とします。 ●収穫したいサイズによって、栽植密度を調節します。通常の栽培では株間6~8cm、35,000本/10a程度を標準としますが、加工用に大型のサイズを目指す場合には株間8~10cm、25,000本/10a前後にします。 ●地上部は黒葉枯病等に強く作りやすいですが、病虫害を予防するため定期的に防除します。 ●根部の吸込み性は強くありませんので、青首や冬の凍害を防止するため、肥大期に入ったら十分に土寄せを行って下さい。

エルザ

エルザ

ヴィルモランみかど株式会社

は種後110~120日で収穫できる初夏・夏まき専用中生種 ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 ■品種の特性 1. 草勢強く、立性で機械収穫に最適。 2. 黒葉葉枯病に強く、葉の耐寒性も優れる。 3. 総太り形状で尻詰まりが良く、播種後110~120日で根長は19~21cm程度となる。 4. 密植栽培に向き、収量性・秀品率に優れ、加工用途としても最適。 5. 根色は濃鮮紅色で、芯色も濃く、根端まで着色する。 6. ニンジン臭が少なく、食味に優れる。 7. 晩抽性で、高冷地の秋どり作型でも抽だいが少ない。 ■栽培のポイント 1. は種後から本葉2~3枚展開時まではしっかりと灌水を行い、発芽を揃え、葉を育てる。 2. 越冬どりではホウ素欠乏症に注意し、元肥にホウ素を施用する。 3. 暖冬の年は尻流れ・白化が見られることがあるので早めに収穫する。

ローラ

ローラ

ヴィルモランみかど株式会社

色づきがよく、晩抽性を備えた多収性品種 ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 特性-1 適作型:春どり・秋どり 早晩性:中早生 吸込性:極強 黒葉枯れ病:極強 特性-2 根色:濃鮮紅色 根長:19-21cm 根形:総太型 おすすめポイント 熟期100~110日。揃い性抜群、総太型で高収量で黒葉枯病に強い。 ■品種の特性 1. は種後100~110日で収穫できる中早生品種で夏まきと冬春まきに適する。 2. 草姿は半開帳性、草勢は中程度で黒葉枯れ病に強い。 3. 根長は19~21cmになる円筒形に近い形状で、肌つや・尻詰りのよいものが収穫できる。 ■栽培のポイント ・株間はMサイズで5cmを目安に、希望する規格(サイズ)に応じて調整する。 ・極端な早まきと遅まきは根形に乱れが生じるので、適期は種に努める。(中間地では7/25 ~ 8/10が適期) ・収穫時期は遅くとも1月中旬までとする。とり遅れは根尻部の白化が現れるので避ける。 ① ほ場準備 連作は避けるとともにほ場の排水性を高めるため、作付け前には深耕を行うことが望ましい。 未熟堆肥の施用は岐根やしみ腐病発生の原因となる。また、岐根やセンチュウなどによる被害軽減のため、土壌消毒を行う。 ② 施肥 低pHは初期の生育不良やしみ腐病の発生を助長するので苦土石灰などを施用してpH6.0~6.5に補正する。 前作の残肥を考慮して、10a当たり窒素8~15kg、リン酸15~20kg、カリ10~15kgを標準施肥量とする。 ただし、火山灰土壌ではリン酸20kg以上を施用し、また肥効を持続させるために緩効性肥料の使用や追肥を行うことが望ましい。 ③ は種 夏まきは、中間地(関東地区)で7月25日~8月10日、暖地(九州)で8月20日~9月15日を目安とし、時期に応じて株間を調整する。冬春まきでは中間地で1月上旬~3月上旬、暖地で11月中旬~3月上旬を目安とし、夏まきと同様に時期に応じて株間を調整する。 冷涼地の初夏まき秋どりでは4月上旬~6月下旬を目安とする。 夏まきでは過度の早まき(7月25日以前)をすると、欠株が発生しやすくなり、根部形状の不揃いや根長20cmを超える青果物の割合が増しやすくなるため、は種適期を守る。 株間は青果出荷用で5~6cm、加工業務用では7~10cmを基準とし、時期に応じては種密度を調整する。 ④ 灌水 本品種は発芽時の水分要求量が高いので、は種直後から本葉2~3枚展開時までは十分に潅水を行い、発芽と初期生育を揃えることが、本品種の特性を発揮させるための要点である。 ⑤ 追肥・中耕•土寄せ 追肥は窒素とカリを主体に10a当たり3kg程度を施用し、中耕を施す。また、砂質土壌や肥料が流亡しやすいほ場では施肥量を増やす。本品種は吸い込み性が強いので、慣行栽培で土寄せを実施していない場合は不要である。 夏まき越冬どりの作型では年末に土寄せを行い、防寒対策を行う。 ⑥病害虫防除 適宜、薬剤散布を行い、早めの防除を心がける。 ⑦収穫 洗浄時の裂根の発生割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避ける。洗浄は収穫の翌日が望ましい。

クリスティーヌ

クリスティーヌ

ヴィルモランみかど株式会社

揃い性抜群、総太り型で高収量、黒葉枯病に強い ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 特性-1 適作型:春どり・秋どり・冬どり 早晩性:中早生 吸込性:極強 黒葉枯れ病:極強 特性-2 根色:濃鮮紅色 根長:18-20cm 根形:総太型 おすすめポイント カロテン含量高く、作りやすく美味しい。 熟期110~120日の周年栽培可能品種。揃い性抜群、総太型で高収量で黒葉枯病に強い。 ■品種の特性 1. 熟期110~120日の周年栽培可能品種。 2. 極晩抽性で、地上部の病害に強く黒葉枯病、斑点病、うどんこ病耐性に優れる。 3. 草勢はややおとなしめで、耐寒性に優れる。 4. 円筒形に近い形状で尻詰まりが良い。 5. 根長18~20cmで根色・肉色ともに濃鮮紅色。 6. 吸い込み性が強く、青首が少ない。 7. 肌つや良好で洗い上がりが美しい、また首回りも細く見た目が美しい。 8. 在圃性に優れ、圃場での裂根が少ない。 9. しみ腐病に比較的強い。 10. ニンジン臭が少なく食味に優れる、またカロテン含有量が高い ■栽培のポイント ・初期生育が緩慢であるため、深まきを避け(覆土1.5~2cm程度)、播種後の継続的な潅水など本葉展開までの水分管理に注意。 ・雑草負けするケースがあるため、しっかり初期の雑草防除を行う。 ・土壌水分管理の難しいトンネル栽培での1粒まきは極力避ける。 ・10a当たり5~6万粒程度での密植栽培が望ましい。 ・洗浄時の裂根の割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避け、収穫の翌日に洗浄する。 1.圃場準備 良品収穫のため、にんじんの連作は避ける。圃場の排水性を高めるため、作付け前に深耕を行うことが望ましい。作付け前の未熟堆肥施用は、岐根やしみ腐病発生の原因となるため避ける。岐根やネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウによる被害低減のため、センチュウ防除の土壌消毒を実施する。 2.施肥 前作の残肥を考慮して設計する。10a当たり窒素5~15kg、リン酸10~25kg、カリ5~15kgを目安とする。ただし、火山灰土ではリン酸を10a当たり20kg以上施用することが望ましい。 本品種は生育後半に肥大するため、緩効性肥料の使用若しくは追肥の施用をすることが望ましい。 低pHは、初期生育不良やしみ腐病の発生を助長するため、苦土石灰等を使用して土壌pHを6.0~6.5に補正することが望ましい。 3.播種 夏まきの播種期は、中間地(関東地区)では7月25日~8月15日、暖地(九州)では8月15日~31日を目安とし、播種期に応じて株間を調整する。春まきの播種期は、中間地(関東地区)では12月下旬~3月上旬、暖地(九州)では11月下旬~3月上旬を目安とし、夏まき同様播種期に応じて株間を調整する。黒葉枯病に強く、しみ腐病に強いため、6月以降の収穫でより特性が活きる。冷涼地の初夏まき秋どりの播種期は、5月初旬~6月下旬を目安とする。 夏まきの作型で過度の早まき(7月25日以前)とすると、欠株が発生しやすくなり、根形の乱れや根部形状の不揃い、根長が20cmを超える青果物の割合が増加しやすくなるため、播種適期を守る。 青果出荷用の場合にはやや密植気味の株間5~6cm、加工業務用の場合には株間7~10cmを基準とし、栽植密度を設定する。 深まきは避けて覆土は1~2cm程度とする。 1粒まきも可能であるが、欠株を避けるために2~3粒まきを行うとともに、ネキリムシの防除を行うことが望ましい。 4.潅水 本品種は、発芽に際して水分要求度が高い。発芽と初期生育を揃えるため、播種直後から本葉2~3枚展開時まで十分に潅水を行うことが、本品種の特性を発揮させるための要点である。 5.雑草防除 初期生育が緩慢で雑草の生育に負けるケースがあるため、初期の雑草防除をしっかり行う。なお、圃場に発生する雑草の種類を考慮して除草剤を選定する。散布時期やニンジンの生育ステージ、気温、土質によって薬害を生じ易い除草剤があるため、除草剤の選定と散布時期の設定に際して、最寄りの普及所の指示に従うことが望ましい。 6.間引き 必要に応じ、本葉4~5枚期に間引きを実施する。 7.追肥 間引き後、生育状況に応じて追肥、中耕を行う。追肥は、窒素とカリ主体に、10a当たり窒素3kg程度を施用する。砂質土壌で肥料が流亡しやすい場合は、追肥の施用量を増やす。夏まき越冬どり栽培で土寄せを行う場合は、通路が葉で覆われる前、もしくは降霜前に実施する。本品種は吸い込み性が非常に強いため、従来の慣行栽培で土寄せを実施していない場合は土寄せは不要である。 8.病害虫防除 適宜、薬剤散布を行い、早めの防除を心がける。 9.収穫 洗浄時の裂根の割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避ける。収穫の翌日に洗浄を行うとより望ましい。

カトリーヌ

カトリーヌ

ヴィルモランみかど株式会社

在圃性に優れた夏まき専用種 ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 特性-1 適作型:秋どり・冬どり 早晩性:中生 吸込性:極強 黒葉枯病:極強 特性-2 根色:濃鮮紅色 根長:18-20cm 根形:総太型 おすすめポイント カロテン含量高く在圃性に優れる。 ■品種の特性 1. 熟期115~120日の夏まき専用種。 2. 草姿立性で機械収穫に適する。 3. 耐寒性に優れる。 4. 黒葉枯病耐性に優れる。 5. 揃い性に優れる。 6. 総太形状で、尻詰まりが良い。 7. 吸い込み性が強い。 8. 二次生長が遅く在圃性に優れる。 9. しみ腐病に強い。 ■栽培のポイント 1. 施肥量:窒素10~12kg/10a、やや多肥を好む。 2. 青果用(M・L):やや密植気味の株間5~6cmでM・Lサイズに揃う。 3. 加工業務用(2L・3L):株間8~10cmで2L・3Lサイズに揃う。

ちはま五寸

ちはま五寸

横浜植木株式会社

甘さ一番 こだわりの逸品! ■特性 ・春、夏蒔き兼用種の中生種。 ・草勢は前半やや弱く、後半の樹勢は強い。立性で草丈は50cm位。 ・根形はやや肩張りで尻の肉付きは良い。 ・根色は濃紅橙色で外皮に光沢があり、在圃性も高く、青首の発生は少ない。 ・肉質は緻密で黒田系よりやや硬く歯触りが良い。甘みも他品種より高く、ニンジン特有のにおいが少なく食味が良い。 ・生食(ジュース、サラダ等)、調理、加工用に用途が幅広い。 ■栽培のポイント ・生育前半(播種後60日位)に茎葉部が出来すぎると、根形が乱れやすくなるため化成系の速効性肥料は控え、生育前半の飛ばし過ぎに十分注意する。 ・人参の肥大は播種後70~80日位から旺盛となり、吸肥量も急増するためこの時期に十分に肥料が効くような遅効性、緩効性の肥料等を使うと効果的です。

紅 奏

紅 奏

ナント種苗株式会社

只今、産地増加中! 加工・業務用として能力を発揮する 良食味ジャンボ人参です! 【特 徴】 ● 普通青果用はもちろんのこと、裂根が少なく根長が長いため大型加工用サイズまで幅広い収穫が可能。 ● 根長は長めの20cm程度で播種後120日で約300g、140日で500g収穫も可能。 ● 尻部の肥大は穏やかに進むため、裂根が少なく在圃性高い。 ● 根形は円筒形で加工の際のロスが少ない。 ● 肉色濃く色鮮やかで、糖度も高いためジュース・カットなど加工 用途にも好適。 ● 葉軸は強いので機械収穫に適する。 【栽培のポイント】 ● 晩抽性は低いので夏蒔き専用とする。 ● 吸込み性は少し劣るので土寄せを行い、肩部の着色を防ぐ。 【大型収穫を狙う場合】 ● 株間8〜15cmの範囲で粗植にする。 ● 緩効性肥料を用いることで、長期間穏やかに肥効を維持させ、肥切れ、裂根を防ぐ。 ● 夏蒔き栽培の場合、無理な早蒔きは短根になり易く、逆に遅蒔きになりすぎても肥大不足となってしまうため、適期播種を心がける。

晩抽紅奏

晩抽紅奏

ナント種苗株式会社

晩抽性を備えて、冬春蒔きが可能となった「紅奏タイプ」。 根長が出やすい。 【特 徴】 ● 裂根が少なく、根長は20cm程度と長いため、大型加工用サイズの収穫が可能。播種後120日前後で300g、150日前後で500gの収穫物が期待できる。 ● 中程度の晩抽性があり、春蒔きが可能。 ● 根形は円筒形で揃いが良い。 ● 肉色は紅奏よりもさらに濃く、色鮮やか。 ● 草勢は中強程度で機械収穫にも耐えうる。 【栽培のポイント】 ● 吸込み性は少し劣るので土寄せし、肩部着色を防ぐ。 ● 大型収穫を狙う場合は株間8~15cmの粗植にする。 ● 緩効性肥料を用い、長期間穏やかに肥効を維持させ、肥料切れ・裂根を防ぐ。 ● 夏蒔き栽培の場合、無理な早蒔きは短根になりやすく、遅蒔きになり過ぎても肥大不足となる。

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