ゴマ

ゴマの品種一覧

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ゴマについて

ゴマとは

ゴマは、ゴマ科の一年草で、長さ2〜4mm、直径1〜2mm程度の小さな種子を収穫する作物です。独特の香りと、ほのかな甘味が特徴で、世界中で最も消費量の多い油料作物の一つとして知られています。生食、加熱調理、油、加工品など、幅広い用途で使われ、家庭菜園から大規模栽培まで幅広く栽培されています。

市場では、通年流通していますが、露地物は秋が旬で、ハウス栽培物は周年出荷されています。特に秋のゴマは、香りが強く油分が豊富なため、人気があります。最近では、温室栽培により通年出荷される品種も増えています。


ゴマの魅力

  • 独特の香りとほのかな甘味
    ゴマ特有の独特な香りと、ほのかな甘味が魅力です。この香りは、セサミンという成分によるもので、食欲増進効果があります。

  • 栄養価と健康効果
    タンパク質、ビタミンE、食物繊維、カリウムを豊富に含み、免疫力向上や美肌効果に効果的です。また、ゴマに含まれるセサミンという成分には、抗酸化作用があると言われています。

  • 栽培のしやすさ
    比較的病害虫に強く、暑さにも耐性があります。家庭菜園でも育てやすく、収穫時期も長いのが魅力です。

  • 収穫の楽しさ
    花が咲いてから約1〜2週間で収穫でき、成長を実感しやすいです。また、長期間収穫を楽しめます。

  • 多様な品種
    白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマなど、色が多様な品種があります。味わいや香りも品種によって違います。


主な用途

  • 生食
    サラダやスティック、薬味など。ゴマの香りと味わいが料理に彩りを添えます。

  • 加熱調理
    炒め物、煮物、スープ、カレーなど。加熱すると香りが和らぎ、また違った美味しさを楽しめます。

  • 和食
    ゴマの天ぷら、ゴマのおひたしなど。ゴマの食感と味わいが和食に深みを加えます。

  • 洋食
    ゴマのグラタン、ゴマのサラダなど。ゴマの食感と味わいが洋食に彩りを添えます。

  • 業務用
    飲食店では、サラダバーや料理の彩り、加工品などに多用されます。特に、見た目が良く、栄養価の高い品種が重宝されます。


栽培のポイント

ゴマの栽培は、露地栽培と施設栽培で大きく異なります。

露地栽培は、4〜5月に種まきして8〜10月に収穫します。露地栽培のメリットは、自然の光と風を活かせること、コストが抑えられることです。ただし、天候に左右されやすく、病害虫の被害を受けやすいというデメリットもあります。

施設栽培は、ハウスや温室を使った栽培で、通年収穫が可能です。温度や湿度をコントロールできるため、品質が安定し、収量も増やせます。ただし、初期投資や光熱費がかかります。

病害虫対策は、ゴマ栽培の重要なポイントです。アブラムシ、ハダニ、テントウムシダマシ、疫病、萎凋病などが発生しやすいので、予防的な防除が大切です。耐病性のある品種を選ぶことで、農薬の使用量を減らせます。

整枝・摘心も重要です。適切な整枝により、光の当たりを良くし、病害虫の発生を防ぎます。また、摘心により、側枝の発生を促し、収量を増やすことができます。


品種選びのコツ

ゴマの品種選びは、栽培環境と用途を考慮して決めるのがベストです。

種子の形状では、長いもの、短いもの、太いもの、細いものなどがあります。長いものは炒め物や煮物に適し、短いものは生食に適しています。

味と食感では、香りの強さ、味わいの違いを確認します。生食重視なら香りが少なく、味わいの良い品種を。加熱調理用なら、香りが強く、食感の良い品種を選びましょう。

耐病性は、地域で発生しやすい病気に強い品種を選ぶことが重要です。疫病や萎凋病に強い品種は、農薬の使用量を減らせて、環境にも優しい栽培ができます。

作型適応性も重要です。春作、夏作、秋作、抑制栽培など、栽培時期に合った品種を選ぶことで、安定した収穫が期待できます。

収量性と管理のしやすさも考慮しましょう。家庭菜園なら、手間がかからず長く収穫できる品種がおすすめです。大規模栽培なら、収量が高く、機械化に対応した品種を選びます。


市場とこれから

ゴマの市場は、健康志向の高まりとともに安定した需要があります。特に、有機栽培や減農薬栽培のゴマは、消費者から高い評価を受けています。

差別化の傾向として、生食しやすい香りの少ない品種、色や形が珍しい品種、有機栽培や減農薬栽培のゴマなどが注目されています。また、ミニゴマや色付きゴマも、直売所やオンライン販売で人気です。

ブランド化では、地域ブランドや農園ブランドのゴマが増えています。品質の良さと安心感をアピールすることで、高値での販売が可能になります。

輸出の可能性も見逃せません。特に、アジア諸国では日本のゴマの品質が高く評価されており、出力市場の拡大が期待されています。

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種苗会社

統計情報

9

登録品種数

総数

0

栽培農場数

合計

9品種中 19件を表示

利用可能な品種

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にしきまる

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

にしきまるはセサミンとセサモリン含量が高い金ごま品種です。真瀬金より分枝が多く、収量がやや多いです。 ■主要特性 にしきまるとは2001年に茨城県の在来品種真瀬金を母、セサミンとセサモリン含量が高く粒...

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まるえもん

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「まるえもん」はセサミンを多く含み、草丈が低くやや多収な黒ごま品種です。病害や寒さに強く寒冷地でも穫れます。 ■主要特性 「まるえもん」は交配育種により開発した黒ごま品種である。 セサミン含量が「ごま...

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まるひめ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「まるひめ」はセサミンとセサモリンを多く含み、収穫期が早い白ごま品種です。 ■主要特性 「まるひめ」は、早生の白ごま「Korea39」にリグナン類が多い「関東11号」を交配して育成した白ごま品種である...

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白ごま

タキイ種苗株式会社

どこでも簡単に作れる! 含油量が約50%の白ゴマ! ■特長 ・含油量は50%内外。 ・草丈は約1mで、葉腋に紫紅色を帯びた白花をつけ、さく果は熟すれば黒色となって、中に多数の白い種実を宿す。 ・土地を...

白胡麻 まるひめの画像

白胡麻 まるひめ

株式会社佐藤政行種苗

セサミンをはじめとする機能性成分が普通のゴマより多く含まれる。 ■特徴 セサミンやセサモリン生理機能性をもつ植物成分リグナン類に含まれます。 リグナン類には老化を抑える効果、肝機能の向上効果やコレステ...

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胡麻

株式会社佐藤政行種苗

栄養豊富。各種料理に利用され、粒を搾り「ゴマ油」を取る。 ■特性 ・ゴマは、ゴマ科に属する1年草で、原産地は東インド ・多湿地や極端な酸性土壌を除けば、どのような土壌にも適応します。属に「日照りゴマに...

金ゴマの画像

金ゴマ

株式会社トーホク

金ゴマは濃厚な香りと深いコクが特長で、黄金色ゆえに祝い事にも重宝されます。栽培は簡単で、3~4カ月の短期間で収穫でき、家庭菜園初心者でも楽しむことができます。

黒ごまの画像

黒ごま

タキイ種苗株式会社

含油量が約50%の黒ゴマ! 土地を選ばず栽培容易! ■特長 ・含油量は50%内外。 ・草丈は約1mで、葉腋に紫紅色を帯びた白花をつけ、さく果は熟すれば黒色となって、中に多数の黒い種実を宿す。 ・土地を...

黒胡麻 まるえもんの画像

黒胡麻 まるえもん

株式会社佐藤政行種苗

セサミンをはじめとする機能性成分が普通のゴマより多く含まれる。 ■特徴 ゴマに含まれるセサミンは抗酸化防止に効果が高いことが報告されています。黒ゴマの「まるえもん」は、セサミンが市販品より多く含まれて...