品種詳細

「メロン中間母本農4号」は、短側枝性の固定系統です。整枝作業を大幅に省力化できる品種を育成するための育種素材として利用できます。 ■主要特性 1. 「メロン中間母本農4号」は、少側枝・短側枝性の雑草メロン系統「LB-1」にノーネット普通側枝系統「伊麗莎白」を戻し交雑することによって育成された短側枝性固定系統であり、2003年2月に品種登録されました。本系統は整枝作業を大幅に省力化できる品種を育成するための育種素材として利用できます。 2. 本系統は低節位では普通側枝が発生する場合がありますが,着果節位(第11~15節)以上においては発生する側枝の大部分が20cm未満で伸長を停止し、整枝作業が不要となります(写真1、第1表)。 3. 短側枝性には一つの主働遺伝子が関与しており、交配親の遺伝的背景や環境要因によって劣性~不完全優性に発現します。短側枝性を選抜可能なDNAマーカーが利用可能です(Fukinoら、2012)。 4. 短側枝性の発現程度は環境条件によって変化し、高温と強光が重なった条件では短側枝性の発現が抑制され普通側枝が多く発生します。このため短側枝性を利用する作型としては促成・半促成栽培および播種期の遅い抑制栽培が適します。 5. 本系統は実用品種に比べ草勢が弱めで、果実形質は劣ります。レース1,2yを含むメロンつる割病菌に対して抵抗性を有します。 写真1 メロン中間母本農4号の側枝発生と着果の様子。交配1週間後。整枝はしていない。
メロン中間母本農4号

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メーカー情報

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

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メロン栽培では、数本の側枝だけに果実を着果させ、その他の余分な側枝や果実を取り除きます。この作業は、側枝が長く伸びて茂るのを防ぎ、高品質の果実を生産するために必要ですが、長時間、腰や膝を曲げた姿勢での作業を強いられるため、作業の省力化・軽労化が求められていました。 「フェーリア」は短側枝性で、発生する側枝の多くが途中で自然に伸長を止めます。このため、短い側枝を除去せずに放任することができ、整枝作業時間を5割程度短縮できます。また、一般のメロン品種と異なり、両性花の代わりに、雌花を付ける単性花型であるため、両性花で起きやすい自然着果が少なく、余分な果実の摘果作業が軽減されます。 ■主要特性 1. 「フェーリア」は、強い短側枝性を有する単性花型の固定系統「AnSB-4」を種子親とし、中程度の短側枝性を有する固定系統「AnMP-1」を花粉親とするF1 品種です。 2. 多くの側枝が20cm 未満で伸長を停止するため(図1、表1)、短い側枝の除去作業は不要です。 整枝・誘引作業に要する時間は、慣行栽培に比べて5 割程度短縮できます(表1)。 3. 「フェーリア」は単性花型であるため、短い側枝を放任した場合でも、自然着果による余剰果の発生は少なく(表1)、摘果作業は軽減できます。 4. 果実はやや縦長で、果皮は灰緑色でネットが密に発生します(図2)。果肉は淡緑色で、食味に優れます。 5. メロンの重要病害であるうどんこ病(レース1)、つる割病(レース0 およびレース2) に対する抵抗性があります。 6. 高温・強光条件では側枝が伸長し、短側枝性が発揮されないことから、比較的低温・寡日照条件となる促成および半促成作型に適しています。

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