病害耐性

べと病耐性のカブ品種一覧 全3種類

べと病耐性カブ べと病とタグの定義 べと病耐性カブとは、種苗メーカーがべと病への耐病性、または病気への強さを品種特性として明記したカブをまとめるタグです。病名が防除上の注意として出ているだけの品種や、発生しやすいという記述は含めません。耐病

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べと病耐性について

べと病耐性カブ

べと病とタグの定義

べと病耐性カブとは、種苗メーカーがべと病への耐病性、または病気への強さを品種特性として明記したカブをまとめるタグです。病名が防除上の注意として出ているだけの品種や、発生しやすいという記述は含めません。耐病性の程度や対象系統が明記されていれば、その条件も確認します。

耐病性は発病しないことを意味しません。病原体の密度、系統、温度、水分、株の状態などによって発病する可能性があります。このタグは、病害リスクを考慮して品種候補を絞る入口であり、総合的な防除を置き換えるものではありません。

症状と見分け方

べと病では、葉に淡黄色から褐色の病斑が現れ、多湿時には葉裏に白色から灰色のかび状のものが見えることがあります。葉脈で区切られた病斑になる場合もあります。症状だけで病名を断定すると、ほかの病害、生理障害、肥料や水分の問題と取り違えることがあります。地上部だけでなく、発生位置、広がり方、根や維管束の状態、気象経過を合わせて観察します。

診断が必要な場合は、写真だけで決めず、地域の普及指導機関や病害診断窓口へ相談します。発生株を扱った手袋、靴、器具、残さが病原体を運ぶ場合もあるため、診断前でも健全部との接触を減らし、作業順序を分けます。

発生しやすい条件

べと病は葉面がぬれた状態や多湿が続く条件で注意が必要です。密植で風通しが悪い場所、降雨が続く時期、換気が不足する施設では葉をこまめに観察します。同じ圃場でも、排水、土質、播種時期、株の密度によって発生の偏りが生じます。発生地点を圃場図に残すと、翌作の品種配置や管理を考える材料になります。

病害の発生は年によって変わるため、一年発病しなかったことだけで耐病性を評価しません。周辺作物、前作、苗や種子の由来、気象も記録します。発病条件がそろわなかった年と、条件が厳しい中で症状が少なかった年を区別することが大切です。

耐病性表示の読み方

メーカーの「耐病性」「強い」という表現は、試験条件や比較対象が同じとは限りません。HRやIR、抵抗性の対象系統などの区分が示されていない場合は、独自に強さの順位を付けません。カタログの注記と作型を読み、何に対する評価かを確認します。

べと病への強さの表現に対象系統や程度が書かれていなければ、独自に高度耐病性などの区分を付けません。耐病性品種を続けて使う場合も、発病の有無と程度を毎作記録します。これまで抑えられていた圃場で症状が増えたら、別病害との混同、病原体側の違い、栽培条件の変化を含めて確認します。

品種以外の予防

過度な密植を避け、排水と通風を確保し、葉の濡れが長引く管理を減らします。発病葉や残さの扱いは地域の指針に従います。圃場へ病原体を持ち込まないこと、発生を早く見つけること、広げないことを組み合わせます。健全な種苗を使い、圃場や育苗場所を定期的に観察し、発病が疑われる株は健全部と分けて扱います。

輪作、排水、残さ処理、器具の洗浄などの有効性は病害によって異なります。思い込みで一つの対策へ寄せず、地域の防除指針に従います。農薬を使う場合は、使用時点の登録内容を確認し、対象作物、対象病害、希釈倍数、使用時期、回数などラベルの記載を守ります。

栽培中の観察と記録

耐病性品種と対照品種を同じ条件で試す場合は、播種日、発病を確認した日、発病株率、症状の程度、収穫可能株数を記録します。葉表と葉裏の病斑、発生株率、広がり方、降雨や換気の経過を記録します。処理区が違う場合は同列に比べず、品種差と管理差を分けます。

発病株が少ない場合も、収量や品質に問題がなかったかを確認します。耐病性以外の生育、根形、葉姿、収穫サイズ、用途も記録し、病害対策だけで販売条件を外さないようにします。複数作期の結果を積み重ねると、圃場に合う組み合わせが見えます。

ほかの病害と特性

一つの病害への耐病性から、別の病害への強さを推定しません。白さび病や白斑病など、葉に症状が出る別病害と混同しないようにします。複数の病害名が並ぶ品種でも、それぞれについてメーカーの表記を確認します。病害耐性と耐暑性、晩抽性、収穫サイズ、食味は別の比較軸です。

圃場で最も大きい制約が何かを整理し、必要な耐病性を優先します。同時に、播種期、収穫期、販売規格に合うかを確認します。耐病性だけを理由に全面切り替えせず、小規模な試作で栽培安定性と商品性を合わせて評価します。

導入前に確認すること

まず、メーカー情報でべと病への耐病性が品種自身に明記されているかを確認します。次に、予定作型、地域区分、比較対象、注意書きを読みます。過去の発生地点と程度を整理し、対照品種を置ける面積で試験します。

種子の入手性やロットも記録し、結果を翌作へ引き継ぎます。耐病性表示が更新される場合があるため、購入時点の公式情報を保存しておくと比較しやすくなります。診断や防除に迷う場合は、地域の専門機関へ確認してください。

まとめ

べと病耐性カブは、メーカーがべと病への耐病性や強さを明記したカブを探すタグです。病名が文章にあるだけでは付与せず、品種自身への肯定的な記載を根拠にします。耐病性は発病しないことを示すものではなく、環境や病原体の条件で結果が変わります。

導入時は、地域の発生状況、作型、圃場条件を確認し、対照品種と同条件で記録します。健全な種苗、衛生管理、圃場管理、必要な防除を組み合わせ、収量と商品性も合わせて評価してください。タグと公式説明を入口に、圃場ごとの総合対策へつなげます。

3品種 掲載中
たかね

たかね

株式会社サカタのタネ

春のトンネル、夏まき用小カブ。 早太り、そろいよく、高冷地にも好評 ■特性 1.「金町小かぶ」の極早生交配品種。早太りが抜群でそろいがよく、裂根や肥大不良がなく、良品が一斉に収穫できる。 2. 玉は純白で光沢あり、肌が美しい。 3. 肉質はち密で、食味は良好。 4. 草姿は立性で、葉色が濃く光沢があり、やや小葉で草丈は伸び過ぎない。 5. べと病やウイルス病などへの耐病性もかなり強い。 ■適応性 本種は早どり用極早生種で適応作型が広いです。耐暑性強く、高温下でも葉伸びせず肥大がよく尻のまとまりがよいため、7月下旬からの夏まき栽培や、秋まき栽培に適します。また、抽苔性も相当安定し、低温下での肥大が早いので、1月下旬からのトンネル栽培や、その後の露地栽培、寒冷地の春~夏まき栽培に最も適します。このほか10月まきのトンネルやハウス栽培にも適します。 土壌に対する適応性も広く、排水に注意し腐熟有機質を施せば、ほとんどどこでも栽培できます。 ■畑づくり(圃場準備) できるだけ早めに、しかも土は十分細かくロータリーで耕しておきます。前作物の根など有機質がよく腐っていなかったり、土塊が多かったりすると、岐根の発生や玉肌が汚くなりやすいです。 ■肥培管理 極早生で生育日数が短いため、元肥主体として、他の早生品種より1~2割多肥とします。こうすると一段と早生性、肥大性が高まり、よいものを収穫できます。 10a当たりおよその成分量は、窒素15kg、リン酸15kg、カリ15kg、苦土石灰100kgで、高温期の栽培では窒素を減量し、低温期は増量します。 苦土石灰や石灰窒素はとくに早めに施用して酸度調整を行い、堆肥は前作に十分施しておくか、完熟したものを早めに施用します。肥料は、播種1週間以上前に全面散布し、よく耕して土になじませておきます。 ■播種 播種量は10a当たり6~10dlです。畝幅120~150cmのベッドをつくり、12~15cmの条まきが普通です。 乾燥期には降雨後か、十分な灌水を行ってから播種します。十分な湿りのない場合は、覆土後、鎮圧をしっかり行って発芽をそろえます。多湿時には排水に十分注意します。 ■間引き 生育が早いから、遅れないよう子葉が展開したら込んでいるところを間引き、本葉2~3枚までに株間12~15cmに1本立ちとします。 最も注意する点は、他品種より株間を広くすることで、とくにベッド栽培では12cm以上の作条、株間がほしいです。 密植栽培での間引き収穫では、3回目以降の収穫カブは葉数が不足して細軸となり、商品価値がおちます。株間が広いとそろって肥大し、クズが極端に少なく、市場性の高い良品を一斉に収穫でき、収益、作業能率もよいです。 ■病害虫防除 とくに高温期に発生の多いウイルス病や、純白の玉肌を汚く食害して商品価値を落とすキスジノミハムシの幼虫の防除には、土壌処理は欠かせません。 コナガ、アオムシ、ヨトウムシなどの害虫やべと病、白斑病には適切な登録農薬を適量、早期から定期的に散布して予防します。

冬の庄

冬の庄

カネコ種苗株式会社

根こぶ病抵抗性の秋~春まき用、甲高早生品種 特性 ●草姿は立性で、葉色濃く、葉柄は極太でしっかりしているので、折れにくく作業性、日持ち性も良好です。 ●根部は純白で光沢があり、厚みのある腰高で尻のまとまりが良く、食味も良好です。 ●根部は低温下での肥大性が良く、葉柄は低温障害を受けにくく、冬場でも安定した生産ができます。 ●べと病など各種病害に強く、根こぶ病に対して抵抗性を備えています。

恵星紅

恵星紅

株式会社サカタのタネ

病気に強く良質多収。大野紅系交配品種 ■特性 1. 大野紅カブ系の交配種で、べと病、黒斑病などに強く、生育が早くて栽培しやすいです。 2. 草姿は立性で葉伸びよく草丈50~60㎝です。外葉はやや細形で葉数13~15枚、低温に当たるほど強く着色します。葉軸は早くから鮮紅色になります。株元からのわき芽は出ません。 3. 根部は平形で形状よく、肥大が早くて尻部のまとまりがよく、玉ぞろいがよいです。横径12㎝程度に肥大し、尻部まで鮮紅色で着色がよいです。内部もかなり条斑に着色します。肉質はち密でやわらかいです。 4. 大野紅に比較して早生で、早どりから、多少の遅まきにも成績がよいです。 ■適応性 適湿のある排水のよい肥沃な沖積土地帯に最も適しますが、有機質を施用して保水、排水のよい土作りを行えば、どこでも栽培できます。 北海道、東北、高冷地など冷涼な温度較差の高いところのほうが、着色や品質がよいです。 ■肥培管理 10a当たり窒素12㎏、カリ15㎏、苦土石灰100㎏を標準として、畑の肥沃度により調整します。遅まきではやや多めに施します。 微量要素欠乏症の出るところでは、FTEなどを10a当たり3~4㎏施します。 苦土石灰や熔リンは早めに施して耕うんしておき、肥料は元肥主体で、播種の1週間前位に全面散布し、ロータリーで耕耘して土によくなじませておきます。 完熟していない堆肥の施し、とくに、播種直前の施用は、カブの根肌をわるくするので、前作に十分施しておくか、完熟したものを早めに施します。 ■播種 播種量は10a当たり7~8dlです。畝幅70㎝、条間20㎝に2条まきし、株間20~23㎝の千鳥に間引くか、1穴6~7粒の点まきとします。 播種は適湿のあるうちに行い、覆土後よく鎮圧しておくと発芽がそろいます。 間引き:子葉が完全に展開したら込んでいるところを間引き、本葉3枚程度で1本立ちとします。初期生育のよしあしによって、その後の生育や収量に大きく影響しますから、間引きはあまり遅れないように行います。 ■収穫 播種後50日くらいから中カブとして収穫でき、60~70日で根径12㎝程度となります。 出荷は枯葉と直根をとり、市場の規格にあわせて結束し、動力噴霧機などできれいに水洗いし、よく水切りをして市場出荷します。

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