病害耐性

青枯病耐性の大玉トマト品種一覧 全22種類

青枯病耐性大玉トマト 青枯病とは 青枯病は、土壌細菌のRalstonia solanacearum(ラルストニア・ソラナセアラム)によって引き起こされる、大玉トマト栽培における最も深刻な土壌病害の一つです。 感染すると、罹病株は急速に「青い

青枯病耐性について

青枯病耐性大玉トマト

青枯病とは

青枯病は、土壌細菌のRalstonia solanacearum(ラルストニア・ソラナセアラム)によって引き起こされる、大玉トマト栽培における最も深刻な土壌病害の一つです。

感染すると、罹病株は急速に「青いまましおれる」という特徴的な症状を示します。葉が緑色を保ったまま急激に萎凋するため「青枯れ」という名前の由来となっています。茎の断面を水に浸すと、乳白色の細菌液が染み出す「溢出液」の観察が診断に用いられます。根から感染した菌が道管内で増殖し、水分輸送を遮断することで急速な萎凋が起きます。

青枯病菌は土壌中に広く分布し、根の傷口や自然開口部から侵入します。ナス科作物(トマト・ナス・ピーマン等)が主な宿主ですが、雑草を含む広範な植物に感染するため、圃場からの完全な排除は非常に困難です。土壌中で長期間(数年以上)生存するため、一度発生した圃場では継続的な対策が求められます。

高温・高湿の条件で発病が増加します。国内では地温が20℃を超える5月頃から発病が見られ始め、夏期(7〜9月)に被害が最も拡大します。このため夏秋作・抑制作での被害が多い一方、施設の加温栽培では冬期でも発生するケースがあります。

青枯病耐性の仕組みと区分

大玉トマトにおける青枯病耐性は、ウイルス病とは異なる仕組みで発現します。TYLCVなどのウイルス病耐性は特定の抵抗性遺伝子によって明確に制御されるのに対し、青枯病耐性はより複雑な多因子的メカニズムによるとされています。

種苗メーカーのカタログでは、「青枯病耐性」「青枯病強」「青枯病IR」といった形で記載されています。国際基準(ISF)に基づくHR・IRの区分が使われることもありますが、カタログごとに表記が異なるため、注意が必要です。

品種による耐性の程度差は大きく、「耐性あり」と記載されていても、土壌中の菌密度・土壌水分・地温条件によっては発病します。青枯病耐性は「完全耐性」ではなく「相対的な強さ」として理解することが重要です。

意外と知られていないのですが、青枯病菌には複数の生理小種(レース)が存在します。日本国内で主に問題になるのはレース1ですが、地域によって異なる系統が分布していることがあります。また、菌の系統によって毒性(病原性)の強さが異なるため、同じ耐性品種でも産地によって結果が異なることがあります。

歴史と豆知識

青枯病の研究史において欠かせない名前が、米国の植物病理学者アーウィン・F・スミス(Erwin F. Smith)です。スミスは1896年にナス科作物の青枯れ症状の原因菌を分離・同定し、Bacterium solanacearum として記載しました。その後、分類体系の整備に伴い Pseudomonas solanacearum と改名されましたが、1990年代の分子系統解析によって Ralstonia solanacearum へと再分類が行われ、現在に至っています。

日本国内での青枯病の記録は明治期にさかのぼります。1900年代初頭に九州・四国の温暖地域でナス科作物の萎凋被害として報告が集積し、その後、施設栽培の普及と大玉トマトの全国的な作付拡大に伴い、被害が広く認識されるようになりました。

耐病性育種の観点では、1970〜80年代に台木品種を活用した接ぎ木防除が本格化しました。青枯病耐性を持つ台木品種の開発は日本の種苗メーカーが先導した領域の一つで、現在流通している耐性台木の多くはこの時期に積み重ねられた育種の成果を基盤としています。耐性遺伝子のメカニズム解明は今日も研究が続いており、複数の量的抵抗性遺伝子座(QTL)が関与することが明らかになっています。

耐性の限界と注意点

青枯病耐性品種を導入しても、発病を完全に防ぐことはできません。以下の状況では耐性の効果が限定されます。

土壌中の菌密度が高い場合:
長年トマトや他のナス科作物を連作してきた圃場では、土壌中の菌密度が非常に高くなっています。耐性品種であっても、菌密度が閾値を超えると発病リスクが急上昇します。

地温が30℃以上になる条件:
高温は青枯病菌の活動を促進し、植物体の耐病性反応を低下させます。地温が30℃を超えるような条件では、耐性品種でも発病が増加します。

根への物理的ダメージ:
定植時の植え傷みや、灌水過多による根腐れ、線虫による根への傷が感染の入口になります。根を健全に保つことが耐性を機能させる前提条件です。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、青枯病が多発する圃場では、耐性品種の選定と並行して、台木の利用・土壌くん蒸・輪作を含む総合的な防除計画を立てることが実態に即した対応です。

防除のポイント

青枯病の防除は、耐性品種の利用を軸に、複数の対策を組み合わせることで効果が上がります。

耐性台木への接ぎ木:
青枯病耐性の台木品種への接ぎ木は、大玉トマトの青枯病防除において最も効果が高い対策の一つです。台木そのものが青枯病菌の感染を受けにくい特性を持つため、自根栽培と比較して発病を大幅に抑制できます。ただし、台木品種ごとに耐性レベルが異なるため、台木のカタログ記載も確認することが重要です。

土壌管理:
灌水量の管理による適正な土壌水分の維持(過湿を避ける)、土壌pHの適正化(pH6.0〜6.5前後)が菌の活動を抑制する効果があるとされています。排水性の改善も重要な対策です。

輪作:
ナス科作物の連作を避け、イネ科作物(水稲・スイートコーン等)との輪作サイクルを取り入れることで、土壌中の菌密度を低下させることが期待できます。

土壌消毒:
クロルピクリン等の土壌くん蒸剤による定植前の消毒も有効です。ただし、1回の消毒で菌を完全に除去することは難しく、毎作の実施が基本となります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。青枯病の防除は「一つの対策で解決する」という考え方では対応が難しい病害です。耐性品種・台木接ぎ木・土壌管理・輪作・消毒を組み合わせた多層防御が、長期的な安定生産の基盤となります。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

夏秋作・抑制作のトマト産地では、青枯病は「防除が最も難しい病害の一つ」として生産者に認識されています。

「耐性品種を入れたからといって安心はできない」という声はよく聞かれます。耐性品種の導入後も発病が続くケースでは、台木の品種を変えることで改善した事例が報告されています。穂木(品種)の耐性だけでなく、台木の耐性も含めて「組み合わせ」で評価することが、現場での知恵として広まっています。

一方で、「青枯病が問題になる前から予防的に対策を取り始めた産地」では、連作年数が長くなっても被害を抑えられているケースが多い傾向があります。問題が顕在化してから対策を始めるよりも、作型設計の段階から輪作・接ぎ木・耐性品種を組み込む計画的な取り組みが重要です。

まとめ

青枯病はRalstonia solanacearumによる土壌伝染性の細菌病で、高温・高湿条件で急速に蔓延するトマト栽培の重大な病害です。青枯病耐性を持つ大玉トマト品種の導入は有効な対策ですが、耐性は完全な防護壁ではなく、菌密度・地温・土壌条件によって効果が変動することを理解しておくことが重要です。

品種選定では耐病性レベルの確認とともに、台木品種との組み合わせを検討することが実践的なアプローチです。輪作・排水管理・土壌消毒・台木接ぎ木を組み合わせた多層的な防除体制を構築することで、長期にわたる安定生産につなげることができます。青枯病耐性を持つ大玉トマト品種の詳細については、品種一覧ページからご確認いただけます。

22品種 表示中
耐病竜福

耐病竜福

カネコ種苗株式会社

食味、肥大性に優れた葉かび病耐病性品種!ハウス無加温~雨除け作型に最適! ■特性 ●平均果重200~220g位、豊円甲高の果形で、秀品率が高いことが特徴です。 ●果実が硬く、高熟度での出荷が可能なため、高い糖度と安定した食味を保つことができます。 ●草勢はやや強く、10段以上の長段栽培でも収穫終了までスタミナが持続します。 ●葉かび病に対して強い耐病性(Cf-9)を有します。 ●その他、萎凋病(レース1・2)、半身萎凋病、サツマイモネコブセンチュウ、斑点病、ToMV(Tm-2ª)、に安定した複合耐病虫性を有しています。また、青枯病に対して中程度の耐病性を有します。 ■栽培要点 ●元肥の窒素量は抑え気味にし、草勢に応じて追肥で補います。

マイロック

マイロック

株式会社サカタのタネ

極早生で多収、複合耐病性の赤熟出荷向き品種 ■特性 1. 萎凋病(F:R-1,2)、半身萎凋病、ToMV(Tm-2a 型)、葉かび病、斑点病に抵抗性で、サツマイモネコブセンチュウ、青枯病に耐病性の赤熟出荷向き品種です。 2. 草勢は中程度で異常茎の発生が少なく、若苗定植が可能です。極早生でスタミナもあるので栽培しやすく、収量があがります。 3. 果実は豊円腰高で極硬玉です。チャック果、窓あき果などの奇形果や空洞果の発生が極めて少ないので上物率が高いです。 4. 葉色濃く、葉先枯れなどの生理障害やすじ腐れ果の発生が極めて少ないです。 5. 食味は糖酸のバランスがよく、コクがあり極良です。 ■適応性 促成・半促成栽培に最も適し、抑制・夏秋栽培も可能です。 ■播種と育苗 播種床の地温は25~28℃とし、地温が高すぎる場合は、日中寒冷紗などで遮光します。移植は播種後12~14日くらいの本葉1.5 枚ごろに行います。灌水は毎日行い、夜温は10℃以下にならないように管理します。葉と葉が接触するころに鉢広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足のときは、液肥などで追肥を行います。 ■定植準備 前作後、必ず土壌診断を行い適正な肥料設計を立てます。堆肥は、必ず完熟堆肥を用い、圃場は十分に灌水を行います。元肥は圃場によって差異がありますが、10a当たり成分量で窒素15㎏、リン酸20㎏、カリ15㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花ごろを基本としますが、極早生で果実の肥大がよい品種なので、やや若苗で定植して勢いをつけたほうがよいです。異常茎の発生も少なく、セル成型苗の直接定植も可能です。 定植時には育苗ポット、植え穴に十分灌水を行いスムーズに活着させます。第1回目の灌水、追肥は3段花房開花ごろを目安に行いますが、やや強めに草勢を維持したほうがよいです。低温期の追肥は、液肥の灌注、穴肥、葉面散布が有効です。初期の花数はやや少なめで、チャック果、窓あき果の発生が極めて少ないので、1段目を4果とする以外はほとんど摘果する必要がありません。晴天時のハウス内温度は、午前中25℃、午後3時ごろからは20℃、夕方15℃、夜温最低10℃を目安に管理を行います。 ■栽培上の注意点 ・ 低温期にやや果実が小さくなる傾向があるので、やや高めの温度管理を行ないます。 ・ 低段より果実の肥大がよいので、中段以降の草勢を維持し、追肥は少量多回数を基本とします。 ・ 高温期の多肥栽培は、低段でのまだら色果発生の原因となるので注意します。 ・ 極硬玉で日持ちがよく、赤熟収穫をします。高温期も未熟収穫はさけます。 ・ 低段や摘芯後の上段の果実は特に肥大がよいので、ハウス内湿度や土壌水分が安定するように的確に管理し、裂果防止を心がけます。

桃太郎ワンダー

桃太郎ワンダー

タキイ種苗株式会社

果形がよく秀品出荷率が高い!良食味な夏秋栽培用の桃太郎! ■特長 ・食味のよい夏秋栽培用「桃太郎」。 ・玉がかたく裂果に強い。 ・チャック・窓あき・変形・空洞果などの生理障害の発生が少なく、秀品出荷率が上がる。 ・花質がよいので着果が安定し、収量が上がりやすい。 ・果形は腰高豊円でスムーズ。果重は、210~220gになる。熟期は早生で果色は濃桃色。 ・草勢は生育全般を通して強く、栽培が安定しやすい。 ・節間長はやや短めで、栽培管理がしやすい。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・老化苗定植を避け、開花直前苗を定植する。 ・1段花房はホルモン処理で確実に着果させる。 ・着果が確認できたら、潅水量を増やす。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花前を目安に行う。

ホーム桃太郎

ホーム桃太郎

タキイ種苗株式会社

家庭菜園でも楽々! 手軽に作れるおいしいトマト! ■特長 ・着果性にすぐれ作りやすい甘熟トマト。標準的耐病性を備え、家庭菜園でも栽培容易。 ・果重200~210g。果色は濃桃色。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)、半身萎凋病レース1(V1)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強いので自根栽培に向く。 ■栽培の要点 ・定植苗は1段花房開花苗にする。 ・本葉3枚までは育苗中の夜間気温を12~15℃の範囲内とし、後半は8~10℃で管理する。 ・鉢広げをして徒長を防ぎ、育苗の後半に極端なしおれがないようにする。 ・1段果房が500円玉大の時に1回目の追肥をする。 ・花の数が多く着果もよいので、1~2段果房は4果に摘果する。

桃太郎ファイト

桃太郎ファイト

タキイ種苗株式会社

糖度が高く酸味の少ない完熟品種! ■特長 ・糖度が高く、完熟出荷に適する。 ・果色は濃桃色で、果実全体から均一に着色する。 ・果形は腰高で、果重は210g程度。チャック・窓あき果の発生は少なく秀品率が高い。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf4)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・抑制栽培では、本葉5~6枚の若苗定植を基本とする。 ・追肥重点型の肥培管理を行う。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。

はれぞら

はれぞら

ヴィルモランみかど株式会社

果実肥大優れ、硬玉で食味の良い黄化葉巻病耐病性品種 ■特徴 タイプ 大玉 (トマト) 耐病性 IR : B:青枯病, N:ネコブセンチュウ(ネマトーダ), ToMV Tm-2a:トマトモザイクウイルス(Tm因子型:Tm-2a), TYLCV:トマト黄化葉巻病, F1:萎凋病レース1, F2:萎凋病レース2, V1:半身萎凋病レース1, CL:葉かび病(Cf9), LS:斑点病 おすすめポイント ①栽培しやすい 安定した草勢維持と黄化葉巻病耐病性 ②高い収量性 果実肥大が優れ、果形が安定 ③流通性 玉質が硬く、輸送性・店もちがよい ④おいしい 糖酸のバランスが良い食味   特性 草勢:中強 果重:220g前後 花数:6-8 果色:濃桃 果形:豊円 裂果:極少 適応作型 夏秋 抑制 促成 半促成 ■品種の特性 草姿 1. 草勢は中強で、厳寒期の草勢が維持しやすい。 2. 中葉で節間長は中程度。 3. 早生の品種で花数が安定。 4. 1花房あたり花数は6-8花で、安定した着果性を示す。 果実 1. 果肉は厚く食感が良い。食味は糖酸バランスとれており、コクもあり美味しい。 2. 濃桃色の豊円形となり、花落ちが小さく外観が美しい。 ■栽培のポイント ① は種・育苗  極度な潅水は避け、細やかな管理を行う。鉢上げの際は10.5cm以上のポットを使用する。苗ずらしは葉が重ならないように適宜行う。 ② ほ場準備  事前にほ場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を行う。土壌条件や残肥の量により異なるが、元肥量の目安は窒素成分で10aあたり8-10kg、リン酸15-20kg、カリ15-20kgとする。草勢のバランスを良くするために緩効性肥料や有機質肥料の使用が望ましい。 ③ 定植・栽培管理  定植は第一花房第一花の開花始めを目安に行う。初期生育が旺盛な品種のため、セル苗定植など極端な若苗定植は避ける。活着後は潅水を控え、根張りを良くし、過繁茂にならないように注意する。低段花房はホルモン処理などによって確実に着果させる。第三段花房が開花し始め頃から生育にあわせて潅水量を増やしていく。  追肥は草勢を見ながら第三花房開花頃に開始する。目安として、10日から20日間隔で、1回10aあたり窒素成分で1.0-1.5kgとする。着果負担のピーク(第4段花房開花から第6段花房開花頃まで)頃からは徐々に追い上げていくが、肥料は急激に効かせるのではなく、途切れずに効き、草勢維持できるように工夫する。液肥を潅水に用いる場合、濃度を薄くして回数を多く施す。  本品種は低温期の肥大性が良くカリウム要求性の高い品種である為、葉先枯れを生じることがある。特に着果負担のかかる厳寒期には、カリウム成分の高い肥料で追肥を行うことで葉先枯れの予防を行う。  本品種は低温下で土壌水分過剰や窒素過剰になると、急激に草勢がつき、果形が乱れる恐れがある。その為12℃~14℃の夜温を確保し、少量多回数潅水を心がける。

TYみそら109

TYみそら109

ヴィルモランみかど株式会社

高品質で揃う!黄化葉巻病耐病性「みそら」品種 ■特徴 タイプ 大玉 (トマト) 耐病性 IR : B:青枯病, N:ネコブセンチュウ(ネマトーダ), ToMV Tm-2a:トマトモザイクウイルス(Tm因子型:Tm-2a), TYLCV:トマト黄化葉巻病, F1:萎凋病レース1, F2:萎凋病レース2, CL:葉かび病(Cf9), LS:斑点病 特性 草勢:中強 果重:200g前後 花数:6-7 硬度:硬 果形:豊円腰高 早生性:早生 適応作型 抑制 促成 半促成 ■品種の特性 草姿 1. 草勢は中強で、厳寒期のが維持しやすい。 2. 中葉で節間が短く、栽培容易。 3. 極早生で、開花着色ともに進みが早い。 4. 1花房あたり数は 6-7花で、安定した着果性を示す。 果実 1. 食味は極めて優れる。 甘みが強く、酸とのバランス取れておりコクもあり美味しい。 2/ 濃桃色の豊円形となり、花落ちが小さく、外観が美しい。 3. 果実の大きさは200g前後となる。 4. 栽培後半も安定した果実の大きさを示す。 5. 果実が硬く店もちが良い。 6. 裂果、乱形果の発生が少なく、果実の揃いが良いため、秀品率が高い。 耐病性 ・ToMV(Tm-2a)、萎凋病レース1およびレース2、半身萎凋病レース1、葉かび病(Cf9)に耐病性強。 ・黄化葉巻病(イスラエル、マイルド両系統)、斑点病、ネコブセンチュウに耐病虫性中程度。 ・青枯病に比較的強い。 ■栽培のポイント 1. は種・育苗 ・極度な潅水は避け、細やかな管理を行う。鉢上げの際は10.5cm以上のポットを使用する。苗ずらしは葉が重ならないように適宜行う。 2. ほ場準備 ・事前にほ場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を行う。土壌条件や残肥の量により異なるが、元肥量の目安は窒素成分で10aあたり8-10kg、リン酸15-20kg、カリ15-20kgとする。 ・草勢のバランスを良くするために緩効性肥料や有機質肥料の使用が望ましい。 3. 定植・栽培管理 ・定植は第一花房第一花の開花始めを目安に行う。初期生育が旺盛な品種のため、セル苗定植など極端な若苗定植は避ける。活着後は潅水を控え、根張りを良くし、過繁茂にならないように注意する。低段花房はホルモン処理などによって確実に着果させる。 ・第三段花房が開花し始め頃から生育にあわせて潅水量を増やしていく。 ・追肥は草勢を見ながら第三花房開花頃に開始する。目安として、10日から20日間隔で、1回10aあたり窒素成分で1.0-1.5kgとする。着果負担のピーク(第4段花房開花から第6段花房開花頃まで)頃からは徐々に追い上げていくが、肥料は急激に効かせるのではなく、途切れずに効き、草勢維持できるように工夫する。 ・液肥を潅水に用いる場合、濃度を薄くして回数を多く施す。 ・本品種は低温期の着果性が良くカリウム要求性の高い品種である為、葉先枯れを生じることもある。特に着果負担のかかる厳寒期には、カリウム成分の高い肥料で追肥を行うことで葉先枯れの予防を行う。 ■病害虫の防除 ・本品種は植物体内でウイルスの増殖を抑えることで、黄化葉巻病に耐病性を示すが、ウイルスを保毒してしまう恐れがある。また、黄化病の媒介昆虫もコナジラミ類であることから、定期的な薬剤散布を行い、コナジラミ類の防除を徹底する。 ・黄化えそ病、キュウリモザイクウイルスには耐病性を持たないので、アザミウマやアブラムシなどの防除も徹底する ・葉かび病の耐病性はCf9であるが、それを侵す新しいレースが発生しているので、防除を行う。 ・葉先枯れが発生した際は、灰色かび病の防除を徹底する。 ・青枯病の汚染土壌では「足じまんSS」を用いて接木を行う。

おおひめ

おおひめ

株式会社むさしのタネ

色よし、味よしの甘熟種 半促成~夏秋向け 【特性】 〇品質、食味共によい。 〇さらに収量性も加味した甘熟種。 〇L標準で心室数は5~6室。 〇肉のしまりがよく、糖度は早期より安定して高い。適度な酸味もあるため、食味は抜群。 〇冬期はわずかに先尖りになる。 〇中葉、中茎、節間も中位。 〇葉色はやわらかいが見かけよりも草勢が強い早生種。 〇高/低温期ともに初期から生育が旺盛。若苗定植を避け、しめ気味に作る。 【病害虫抵抗性】 〇ToMV(Tm) 〇青枯病耐病性 〇萎凋病(R1、R2)、半身萎凋病抵抗性 〇ネマ耐虫性

桃太郎セレクト

桃太郎セレクト

タキイ種苗株式会社

食味と栽培性を兼ね備えた夏秋桃太郎! ■特長 ・食味のよい夏秋栽培用桃太郎。 ・変形果の発生が少なく、花痕部も小さいため秀品率が高い。 ・果形は豊円でスムーズ。果重は210~220gの大玉になる。 ・安定した着果性を示し、収量が上がりやすい。 ・熟期は早生で果色は濃桃色。 ・初期生育はおとなしめで、夏秋雨よけ栽培で安定した草勢を示す。 ・節間長は短めで、栽培後半までスタミナが持続する。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・老化苗定植を避け、開花直前苗を定植する。 ・1段花房はホルモン処理で確実に着果させる。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花直前を目安に行う。

桃太郎ギフト

桃太郎ギフト

タキイ種苗株式会社

葉かび病に強い! 夏秋栽培用のおいしい桃太郎! ■特長 ・葉かび病耐病性(Cf9)をもち、減農薬栽培が可能。 ・果形は豊円で果重210~220g程度の大玉。 ・甘みと酸味のバランスがよく、すぐれた食味をもつ。 ・熟期は早生、果色は濃桃色で美しい。 ・初期の草勢は「桃太郎8」よりややおとなしく、中~後半は同等以上の馬力を示す。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・若苗定植を避け、一部開花苗を定植する。 ・1段花房はホルモン処理で確実に着果させる。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。 ・水分要求量が高いので、十分な潅水量が必要。 ・低温に敏感なため育苗時~定植直後の温度管理には十分に気を配り、極端な低温管理は避ける。

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