病害耐性

葉かび病耐性の大玉トマト品種一覧 全76種類

葉かび病耐性大玉トマト 葉かび病とは 葉かび病は、糸状菌のPassalora fulva(旧称: Cladosporium fulvum)によって引き起こされるトマト特有の病害です。施設栽培(ハウス栽培)で特に問題になる病害として知られてお

葉かび病耐性について

葉かび病耐性大玉トマト

葉かび病とは

葉かび病は、糸状菌のPassalora fulva(旧称: Cladosporium fulvum)によって引き起こされるトマト特有の病害です。施設栽培(ハウス栽培)で特に問題になる病害として知られており、露地栽培ではほとんど見られません。

主な症状は、葉の表面に淡黄色から黄緑色の不整形な病斑が形成されることです。葉の裏面には灰緑色〜暗灰色のビロード状のかびが密生し、これが葉かび病の診断上の特徴になっています。病状が進行すると病斑が拡大・融合し、罹病葉が早期に落葉します。葉が減少することで光合成能力が低下し、果実の肥大不良や品質低下を引き起こします。

葉かび病菌は気温18〜25℃、相対湿度85%以上の高湿度条件で特に活発に胞子を形成・飛散させます。施設内では外気温が低い時期でも換気が不十分だと湿度が高まりやすく、葉かび病が発生しやすい環境になります。胞子は風や作業者の動きによって株間を伝播し、施設内で急速に蔓延する可能性があります。

葉かび病菌にはCf(クラドスポリウム抵抗性)と呼ばれる複数のレース(系統)が存在します。現在知られているレースはCf1〜Cf9以上にわたり、国内では主にCf9が問題となっています。

葉かび病耐病性の区分とCFの意味

大玉トマトのカタログで目にする「CF桃太郎」シリーズの「CF」は、旧学名Cladosporium fulvumの頭文字に由来する葉かび病耐病性を示す略号です。品種名にCFが付いている品種は、葉かび病への耐病性を持つことを示しています。

国際的な耐病性表記の慣行では:

  • Cf-9: Cf9レースに対する耐病性を持つ品種

カタログによって表記方法が異なりますが、「Cf(1-9)」のように対応しているレースの範囲を表記するメーカーもあります。品種選びで見落としがちなのが、このレース区分の確認です。より新しいレースへの対応状況は品種によって異なり、カタログの耐病性表記を確認する習慣が重要です。

大玉トマトで葉かび病耐病性を持つ品種は、ミノリスに登録された146品種中約56品種(約38%)です。萎凋病(約61%)や斑点病(約46%)と比べると比率は低く、施設栽培を中心とする生産者にとっては意識して確認が必要な耐病性です。タキイ種苗の「CF桃太郎J」「CF桃太郎ファイト」をはじめとするCF桃太郎シリーズや、サカタのタネの「麗妃」「麗月」などが代表的です。

葉かび病耐病性品種の歴史

葉かび病は施設トマト栽培の普及と歩みを共にしてきた病害です。1960〜70年代の施設栽培の急速な拡大とともに問題化し、当初は薬剤防除に頼るしかありませんでしたが、菌の定期的な薬剤感受性の低下(抵抗性の獲得)が課題となりました。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。耐病性品種の育種が進む中で、タキイ種苗がCF桃太郎シリーズを開発・普及させたことで、施設産地での葉かび病対策が大きく前進しました。CF桃太郎シリーズは単に葉かび病耐病性を持つだけでなく、複数の病害への耐病性と高い収量性を両立した品種として定着しています。

葉かび病菌のレース変異は継続的な課題であり、新しいレースへの対応を盛り込んだ育種改良が各メーカーで継続されています。品種名が似通っている「桃太郎J」「桃太郎ファイト」「桃太郎ピース」等は、耐病性スペクトルに違いがある場合があるため、選択時には各品種のカタログ情報を個別に確認することが重要です。

意外と知られていないのですが、葉かび病菌はトマト以外の植物にはほとんど感染しない、非常に宿主特異性の高い病原菌です。このため、輪作でトマト以外の作物に切り替えることで、圃場内の菌密度を低下させることが期待できます。

耐病性の限界と注意点

葉かび病耐病性品種を選択する際には、以下の点に注意が必要です。

レースの多様性が最大の課題です。現在確認されているレースはCf1〜Cf9以上あり、新しいレースが出現する可能性は継続的に存在します。ある品種がCf9対応であっても、より新しいレース(例: Cf10以降)には感受性を持つ可能性があります。

高温・多湿の環境条件が続く場合は、耐病性品種であっても発病リスクが高まることがあります。葉かび病菌は18〜25℃、相対湿度85%以上という条件で特に活発になるため、これらの環境条件が長期間続く場合は、耐病性品種の利用だけでなく環境管理(換気・除湿)も欠かせません。

葉かび病の耐病性は、萎凋病・半身萎凋病・根腐萎凋病・斑点病・ネコブセンチュウなど他の病害の耐病性とは別個のものです。葉かび病耐病性があっても、他の病害への耐病性は品種によって異なります。複数の病害が問題になる圃場では、各病害の耐病性をまとめて確認することが効率的な品種選びにつながります。

防除のポイント

葉かび病の防除において最も重要なのは、施設内の環境管理です。菌の増殖に適した高湿度条件を防ぐための換気・通風が基本的な対策になります。

環境管理(施設内):

  • 換気の徹底: 天窓・サイドカーテンの適切な開閉により、施設内の湿度を低下させることが最も基本的な防除です。葉の表面が結露するような状況を避けることが重要です
  • 過密栽培の回避: 株間・条間を適切に設定し、通気性を確保することで、施設内の湿度上昇を防ぎます
  • 灌水管理: 朝の早い時間帯に灌水を行うことで、夜間の葉面湿度を低下させることが有効です。夕方遅い灌水は施設内湿度の上昇を招きやすいため注意が必要です

耕種的防除:

  • 発病した下葉の除去(摘葉): 罹病葉は胞子の供給源となるため、速やかに除去・施設外で処理します
  • 輪作: トマト以外の作物への切り替えにより、圃場内の菌密度低下が期待できます

化学的防除:

  • 葉かび病の登録農薬による予防散布が有効です。発病初期からの散布が特に効果的で、薬剤ローテーションを行って薬剤耐性菌の出現を防ぐことが重要です

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

施設トマト産地での葉かび病対策として、CF桃太郎シリーズなどの耐病性品種への切り替えが広く定着しています。耐病性品種の普及によって薬剤散布回数を削減でき、労力削減と農薬コスト低下につながったという声が産地から聞かれます。

一方、施設の老朽化や高密度栽培が続く圃場では、耐病性品種を使っていても葉かび病が発生するケースがあります。そのような現場では換気設備の改善や栽植密度の見直しと組み合わせた対策が求められています。

また、同じ「CF桃太郎」という名称を持つ品種でも、世代交代によって耐病性スペクトルが異なることがあります。「以前使っていたCF品種と同じ名前でも、カタログをよく読むと微妙に耐病性の構成が違う」と気づいた生産者の話は産地でよく聞かれます。品種名だけでなくカタログの詳細な耐病性情報を毎年確認する習慣が、品種選びの精度を高めます。

まとめ

葉かび病は施設栽培(ハウス栽培)特有の病害で、Passalora fulva(旧称: Cladosporium fulvum)が高湿度条件下で発生します。「CF」の略号がついた品種が耐病性を持つことの目安となります。

大玉トマトでは登録146品種中約56品種(約38%)が耐病性を持ちます。施設栽培を行う生産者にとっては特に確認が重要な病害耐性です。品種選びの際はCfレースへの対応状況をカタログで確認し、環境管理(換気・除湿)・摘葉・適切な薬剤散布を組み合わせた総合防除を行うことが、被害を最小化するポイントです。

葉かび病耐病性を持つ大玉トマトの品種一覧は、ミノリスの品種検索からご確認いただけます。

76品種 表示中
CF桃太郎J

CF桃太郎J

タキイ種苗株式会社

葉かび病に強い、低温下で肥大力のよいおいしい「桃太郎」! ■特長 ・葉かび病(Cf9)の耐病性をもつ品種で、国内で発生している葉かび病のレースに安定した耐病性を示す。 ・低温・少日照下でも果実肥大力がすぐれる大玉完熟品種で、長期栽培にも適する。 ・果形は腰高豊円で肥大力にすぐれ、果重220~230g程度の大玉になる。 ・果色は美しい濃桃色で食味もたいへんよい。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・果実の肥大がよいので、長期栽培では定期的に追肥を施し、草勢維持に努める。

麗妃

麗妃

株式会社サカタのタネ

黄化葉巻病耐病性で食味良好 秀品率の高い、抑制・促成栽培向け大玉トマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1,2)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性、TYLCV(トマト黄化葉巻病イスラエル系統、マイルド系統)に耐病性の赤熟出荷向き大玉トマト。 2.草勢は中程度。早生で栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生が少なく秀品率が高い。春先の軟化玉の発生も少ない。 3.果実は豊円腰高で果形の安定度も極めて高い。果色・色まわりが優れ、秀品率が極めて高い。裂果の発生が少なく、極硬玉で日持ちがよいため赤熟収穫が可能。 4.食味は肉質良好で、甘酸のバランスがよい。 5.着果性がよく、下段より果実の肥大力があり、多収。 ■適応性 抑制栽培および促成栽培に最も適し、半促成栽培も可能。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日前後の本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足の時は液肥等で追肥を行います。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたり成分量で窒素12~15kg、リン酸15~20kg、カリ15~20kgを標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は、がく割れ~第1花開花ころを基本とし、極端な若苗定植は避けるようにします。灌水は、第1段着果~果実肥大期ころを目安に行い、初期からスムーズに育成させます。追肥は4段花房開花ころを目安に草勢を見て行います。 ■病害虫防除 青枯れ病の汚染圃場では、「バックアタック」、「フレンドシップ」、「ブロック」などを用いて接木栽培を行います。また、CMV、TSWVに対する耐病性はなく、TYLCVに対しても保毒型耐病性なので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどの防除を徹底します。 ■栽培上の注意点 ・草勢が中程度でスタミナのある品種ですが、着果性が優れ、低段から果実の肥大もよいので、草勢の維持がポイントとなります。 ・灌水不足は尻腐れ果の発生を助長するので、天候に合わせて、少量多回数の灌水管理を行うとよいでしょう。 ・果実が硬く、日持ちのよい、赤熟収穫向き品種ですが、強日射や圃場の乾燥、窒素過剰により、栽培初期に同心裂皮が発生することがあるので注意します。 ・厳寒期でも比較的採光性のよい品種ですが、果実が葉で覆われることがあるので、玉だし作業を実施します。葉かび病抵抗性で農薬散布をかなり軽減できますが、疫病、すすかび病、うどんこ病などの防除を怠らないようにしましょう。

マイロック

マイロック

株式会社サカタのタネ

極早生で多収、複合耐病性の赤熟出荷向き品種 ■特性 1. 萎凋病(F:R-1,2)、半身萎凋病、ToMV(Tm-2a 型)、葉かび病、斑点病に抵抗性で、サツマイモネコブセンチュウ、青枯病に耐病性の赤熟出荷向き品種です。 2. 草勢は中程度で異常茎の発生が少なく、若苗定植が可能です。極早生でスタミナもあるので栽培しやすく、収量があがります。 3. 果実は豊円腰高で極硬玉です。チャック果、窓あき果などの奇形果や空洞果の発生が極めて少ないので上物率が高いです。 4. 葉色濃く、葉先枯れなどの生理障害やすじ腐れ果の発生が極めて少ないです。 5. 食味は糖酸のバランスがよく、コクがあり極良です。 ■適応性 促成・半促成栽培に最も適し、抑制・夏秋栽培も可能です。 ■播種と育苗 播種床の地温は25~28℃とし、地温が高すぎる場合は、日中寒冷紗などで遮光します。移植は播種後12~14日くらいの本葉1.5 枚ごろに行います。灌水は毎日行い、夜温は10℃以下にならないように管理します。葉と葉が接触するころに鉢広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足のときは、液肥などで追肥を行います。 ■定植準備 前作後、必ず土壌診断を行い適正な肥料設計を立てます。堆肥は、必ず完熟堆肥を用い、圃場は十分に灌水を行います。元肥は圃場によって差異がありますが、10a当たり成分量で窒素15㎏、リン酸20㎏、カリ15㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花ごろを基本としますが、極早生で果実の肥大がよい品種なので、やや若苗で定植して勢いをつけたほうがよいです。異常茎の発生も少なく、セル成型苗の直接定植も可能です。 定植時には育苗ポット、植え穴に十分灌水を行いスムーズに活着させます。第1回目の灌水、追肥は3段花房開花ごろを目安に行いますが、やや強めに草勢を維持したほうがよいです。低温期の追肥は、液肥の灌注、穴肥、葉面散布が有効です。初期の花数はやや少なめで、チャック果、窓あき果の発生が極めて少ないので、1段目を4果とする以外はほとんど摘果する必要がありません。晴天時のハウス内温度は、午前中25℃、午後3時ごろからは20℃、夕方15℃、夜温最低10℃を目安に管理を行います。 ■栽培上の注意点 ・ 低温期にやや果実が小さくなる傾向があるので、やや高めの温度管理を行ないます。 ・ 低段より果実の肥大がよいので、中段以降の草勢を維持し、追肥は少量多回数を基本とします。 ・ 高温期の多肥栽培は、低段でのまだら色果発生の原因となるので注意します。 ・ 極硬玉で日持ちがよく、赤熟収穫をします。高温期も未熟収穫はさけます。 ・ 低段や摘芯後の上段の果実は特に肥大がよいので、ハウス内湿度や土壌水分が安定するように的確に管理し、裂果防止を心がけます。

桃太郎ワンダー

桃太郎ワンダー

タキイ種苗株式会社

果形がよく秀品出荷率が高い!良食味な夏秋栽培用の桃太郎! ■特長 ・食味のよい夏秋栽培用「桃太郎」。 ・玉がかたく裂果に強い。 ・チャック・窓あき・変形・空洞果などの生理障害の発生が少なく、秀品出荷率が上がる。 ・花質がよいので着果が安定し、収量が上がりやすい。 ・果形は腰高豊円でスムーズ。果重は、210~220gになる。熟期は早生で果色は濃桃色。 ・草勢は生育全般を通して強く、栽培が安定しやすい。 ・節間長はやや短めで、栽培管理がしやすい。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・老化苗定植を避け、開花直前苗を定植する。 ・1段花房はホルモン処理で確実に着果させる。 ・着果が確認できたら、潅水量を増やす。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花前を目安に行う。

桃太郎ファイト

桃太郎ファイト

タキイ種苗株式会社

糖度が高く酸味の少ない完熟品種! ■特長 ・糖度が高く、完熟出荷に適する。 ・果色は濃桃色で、果実全体から均一に着色する。 ・果形は腰高で、果重は210g程度。チャック・窓あき果の発生は少なく秀品率が高い。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf4)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・抑制栽培では、本葉5~6枚の若苗定植を基本とする。 ・追肥重点型の肥培管理を行う。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。

麗旬

麗旬

株式会社サカタのタネ

黄化葉巻病耐病性で極硬玉、収量性に優れる大玉トマト ■特性 1. 萎凋病(F : R-1,2)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性、黄化葉巻病(TYLCVイスラエル系統、マイルド系統)に耐病性の赤熟出荷向き大玉トマト。 2. 草勢は中程度、早生で栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、スジ腐れ果の発生が少なく、秀品率が高い。 3. 果実は豊円腰高で果色・色まわりに優れ、極硬玉で日持ち性がよい。裂果の発生が少なく、赤熟収穫が可能。 4. 食味は肉質よく、コクがあり良好。 5. 着果性がよく、下段より果実の肥大力があり、多収。 ■適応性 抑制栽培および促成栽培に最も適し、半促成栽培も可能です。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日くらいの本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足の時は液肥等で追肥を行います。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたり成分量で窒素12~15㎏、リン酸15~20㎏、カリ15~20㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植はがく割れ~第1花開花前ごろを基本とし、極端な若苗定植は避けるようにします。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。 ■病害虫防除 青枯病や褐色根腐病などの土壌伝染性病害の発生が懸念される圃場では「アシスト」「シャットアウト」「バックアタック」「フレンドシップ」などを用いて接木栽培を行います。また、CMV、TSWVに対する耐病性はなく、TYLCVに対しても保毒型耐病性なので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミ等の防除を徹底します。 ■栽培上の注意点 ・草勢が中程度でスタミナのある品種ですが、着果性に優れ、低段から果実の肥大もよいので、早めに灌水を始め、着果負担に応じて定期的に追肥行うことで草勢の維持に努めます。 ・6段開花前後の着果負担がかかってきたころ、天候によっては苦土欠が発生することがあるので、葉面散布等で補うようにします。着果数が多過ぎる場合は草勢に応じて適度に摘果を行います。 ・灌水不足は尻腐れ果の発生を助長するので、天候に合わせて、少量多回数の水管理を行います。 ・硬玉で日持ち性のよい、赤熟収穫向き品種ですが、強日射や圃場の乾燥により同心裂皮が発生することがあるので注意します。 ・葉先枯れが少ないため、灰色かび病に比較的強く、葉かび病抵抗性で農薬散布をかなり軽減できますが、疫病、すすかび病、うどんこ病等の防除を怠らないようにします。

桃太郎ピース

桃太郎ピース

タキイ種苗株式会社

硬玉で食味のよいTYLCV耐病性品種! ■特長 ・トマト黄化葉巻病(TYLCVマイルド、イスラエル両系統)に安定した耐病性を示す。 ・抑制栽培を中心とした高温期から始まる作型に向く早生種。 ・草勢は中程度で葉先枯れの発生が少ない。短節間のため誘引作業が軽減できる。 ・果形は腰高豊円で果重220g程度の大玉になる。 ・熟期は早生で糖酸比のバランスがよく良食味。 ・トマト黄化葉巻病(Ty-3a型)のほか、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・トマト黄化葉巻病耐病性は、ウイルス増殖抑制型の無病徴感染タイプのため、媒介するタバココナジラミの通常防除が必要。 ・水分要求量が高いので高温期は極端な乾燥を避け、定期的な潅水を行う。

桃太郎ホープ

桃太郎ホープ

タキイ種苗株式会社

低温伸長性にすぐれるトマト黄化葉巻病耐病性の早生種! ■特長 ・トマト黄化葉巻病(TYLCVイスラエル、マイルド両系統)に安定した耐病性を示す。 ・中程度の草勢で、促成・抑制長期栽培に適した低温性にすぐれる冬春向けの早生種。 ・果形は腰高豊円で果重220g程度の大玉品種。低温期でも着果・肥大がよい。 ・熟期は早生で糖酸比のバランスがよく良食味。 ・トマト黄化葉巻病(Ty-3a型)のほか、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・トマト黄化葉巻病耐病性は、ウイルス増殖抑制型の無病徴感染タイプのため、媒介するタバココナジラミの通常防除が必要。 ・初期草勢がやや強いため、元肥量は控えめに施し、追肥主体の肥培管理を行う。

パルト

パルト

株式会社サカタのタネ

単為結果性で食味のよい夏秋栽培向け大玉トマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1,2)、ToMV(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性の赤熟出荷向き大玉トマト。 2.単為結果性があり、着果が安定していてホルモン処理やマルハナバチを使った授粉作業が軽減できる。 3.草勢は中程度、栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生が少なく、秀品率が高い。 4.果実は豊円腰高で、果色・色回りが優れ、硬玉で日持ちがよい。裂果の発生が非常に少なく、赤熟収穫が可能。 5.果実の肉質がよく、糖度が上がりやすいので食味が非常に優れる。 ■適応性 早熟栽培および夏秋栽培に最も適します。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日くらいの本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足のときは液肥などで追肥を行います。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なるが、10aあたり成分量で窒素10~15㎏、リン酸15~20㎏、カリ15~20㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花前ごろを基本とし、極端な若苗定植は避けます。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。 ■病害虫防除 青枯病の汚染圃場では「バックアタック」、「フレンドシップ」、「ブロック」、「シャットアウト」などを用いて接木栽培を行います。また、CMV、TSWV、TYLCVに対する抵抗性はないので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどの防除を徹底します。 ■栽培上の注意点 ・草勢は中程度でスタミナのある品種ですが、着果性がよく、果実の肥大もよいので草勢の維持がポイントとなります。 ・極端な若苗定植は異常茎の発生を助長するので避けます。 ・単為結果性のため着果がよいので、花数が多い場合は草勢に応じて摘果します。 ・促成、半促成栽培などの作型は、葉が繁りやすく、果実がやや小さくなるので注意します。 ・葉先枯れが少ないため、灰色かび病に比較的強く、葉かび病抵抗性のため農薬散布をかなり軽減できますが、疫病、うどんこ病などの防除を怠らないようにします。

豊作祈願1103

豊作祈願1103

トキタ種苗株式会社

収量・秀品率重視のProjectTY大玉。節間が短く、早生で、果実が大きい。周年各作型に適性高い ■特性 病気については、トマトモザイクウィルス2a、萎凋病レース1、2、葉かび病抵抗性、TY耐病性、斑点病耐病性。 現在販売されているTY品種の持つ問題 1)晩生で収穫時期遅れ 2)節間が長く誘引が大変。ハウスの低い生産者では誘引ができず生育期間が限られる。 3)また高温に弱く初期果実が小さい こういった諸問題を解決した品種 ■栽培上の注意 草勢が強いので、元肥は少な目で栽培を開始し、追肥主体でコントロールします。 目安としては、海外から導入したTY品種を従来栽培されている場合は、その施肥設計より3〜5割少なく設定します。施肥量は、前作の残肥、品種により調整が必要です。 潅水についてこまめな潅水が秀品率のアップ及び収量性アップにつながります。花数は多めですので、摘花が必要です。

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