病害耐性

ToMV耐性の大玉トマト品種一覧 全93種類

ToMV耐性大玉トマト トマトモザイクウイルス(ToMV)とは トマトモザイクウイルス(Tomato mosaic virus、略号: ToMV)は、トバモウイルス属に属するRNAウイルスです。大玉トマト栽培において古くから問題となってきた

ToMV耐性について

ToMV耐性大玉トマト

トマトモザイクウイルス(ToMV)とは

トマトモザイクウイルス(Tomato mosaic virus、略号: ToMV)は、トバモウイルス属に属するRNAウイルスです。大玉トマト栽培において古くから問題となってきた病害であり、現在も国内のトマト産地で注意が必要なウイルス病の一つです。

感染の主な経路は接触伝染です。罹病した植物体・残渣に触れた手や農具を介して健全株に伝染するため、作業中に感染が広がりやすいという特徴があります。また、種子伝染することが知られており、罹病株から採取した種子に菌が混入している場合があります。アブラムシ等の媒介虫が関与するTYLCVとは異なり、ToMVは物理的な接触が主な感染経路であるため、農作業の衛生管理が防除の核心となります。

主な症状としては、葉のモザイク状の色抜け(明色と暗色が混在した斑模様)、縮れ、葉の変形・萎縮が現れます。果実にも影響が出ることがあり、着色むら(斑点果・白化果)や果肉の褐変、内部の壊死が生じると商品価値が著しく低下します。高温期に発病すると症状が重くなる傾向があり、梅雨明け後の高温多照条件では被害が拡大しやすいとされています。

国内での発生は施設・露地を問わず広く確認されており、特に大玉トマトの施設長期栽培では、複数のウイルスとの複合感染リスクも存在します。

ToMV耐病性の区分

ToMV耐病性の評価には、国際種子連盟(ISF: International Seed Federation)が定めた表記基準が広く用いられています。種苗メーカーのカタログでは「ToMV(Tm-2a)HR」「ToMV(Tm-2a)IR」のように記載されているのをよく見かけます。

「Tm-2a」とはToMVに対する抵抗性遺伝子の型の名称です。現在、国内で流通している大玉トマトのToMV耐病性品種の多くは、このTm-2a型の耐性遺伝子を持っています。Tm-2a型はToMVの代表的な系統(Tm0・Tm1・Tm2)に広く有効とされており、実用上の安定性が高い耐性タイプです。

品種選びで見落としがちなのが、HR(高度耐病性)とIR(中程度耐病性)の違いです。HRは通常の病原体圧力下で発病をほぼ抑えられる耐性レベルを指し、IRはHRよりは発病が多いものの感受性品種に比べれば明らかに発病が少ないレベルを指します。両者は同じ「耐病性あり」と表記されていても、実際の発病リスクは異なります。施設長期栽培などウイルスの蓄積が懸念される環境では、HRの品種を選ぶことがリスク低減につながります。

カタログ表記の略号を読む際のポイントとして、病害耐性は複数の記号が並んで記載されることが多くあります。例えば「TYLCV HR / ToMV(Tm-2a)HR / Cf-9 IR」のような形です。この場合、「/」または「,」で区切られた各要素が、それぞれの病原体に対する耐性レベルを示しています。

歴史と豆知識

ToMVはタバコモザイクウイルス(TMV)と近縁のウイルスであり、トマト栽培の歴史と長く並走してきた病害です。日本のトマト産地でも20世紀中頃から被害記録があり、特に施設栽培が普及した1970年代以降、長期栽培においてウイルスの蓄積が問題化しました。

ToMV耐病性品種の育種は、国内外の種苗メーカーで古くから取り組まれてきた課題です。Tm-2a遺伝子を育種素材に組み込む技術は1980年代から実用化が進み、現在では大玉トマトの主要品種の多くがToMV耐性を標準装備しています。タキイ種苗の「桃太郎」シリーズや、各社の「麗」シリーズなど、国内の代表的な長期栽培品種にToMV耐性が標準的に組み込まれているのは、この育種の積み重ねによるものです。

意外と知られていないのですが、ToMVは土壌や資材に付着した植物残渣の中でも長期間生存することができます。施設を繰り返し使用していると、土壌・ハウス内部材・農具がウイルスの感染源になり得ます。このため、耐病性品種の導入と並行して、作業衛生の徹底が防除の基本となります。

ToMV耐病性の限界と注意点

ToMV耐病性品種を使えば安心、というわけではありません。いくつかの注意点を把握しておく必要があります。

ToMVにはTm-2a型が効かない系統(病原型)も存在します。日本国内ではTm-2a型に耐性のある系統の発生は限定的とされていますが、海外では報告例があります。感染源となる資材や苗の由来には注意が必要です。

また、環境ストレスが重なると、耐病性品種でも発病が見られることがあります。高温・日射量過多・窒素過剰による草勢の乱れは、植物体の抵抗力を低下させ、耐病性遺伝子の効果が十分に発揮されにくくなることがあります。

複合感染のリスクにも注意が必要です。ToMVとTYLCV(トマト黄化葉巻ウイルス)、あるいはToMVとCMV(キュウリモザイクウイルス)が同時に感染すると、単独感染の場合よりも症状が重篤化することが報告されています。ToMV耐性だけでなく、複数のウイルス病への対応を視野に入れた品種選びが求められます。

耐病性品種への過度な依存は禁物であり、農作業の衛生管理を組み合わせた総合的な防除が重要です。

防除のポイント

ToMVは接触伝染が主な感染経路であるため、農作業の衛生管理が防除の中心となります。

作業前後の手洗い・農具の消毒は、最も基本的かつ効果の高い防除策です。特に誘引・整枝・摘葉等、茎葉に直接触れる作業の前後には、石けんによる手洗いと、次亜塩素酸ナトリウム液や市販の農業用消毒剤による農具の消毒を徹底します。

種子伝染を防ぐためには、種子消毒や健全種子の使用が有効です。自家採種をしている場合は特に注意が必要で、罹病株の種子は使用しないことが原則です。

罹病植物の早期発見と除去も重要です。圃場を巡回して症状株を早期に発見し、速やかに除去・袋詰めして圃場外に搬出することで、伝染源を減らすことができます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。施設栽培では作期終了後の圃場消毒も有効な対策です。土壌還元消毒や太陽熱消毒と組み合わせると、ToMVを含む複数の土壌病害に一括対処できます。また、ハウスの内部材(パイプ・クリップ等)も消毒対象として計画に組み込むことが望ましいです。

現時点ではToMVに登録のある特効薬的な農薬は少なく、発病後の治療は難しいとされています。予防と早期発見を柱とした総合的な管理体制が基本となります。

現場の声・実態

施設大玉トマト産地では、ToMV耐病性は品種選定の「基本条件」として定着している産地が多い状況です。栽培期間が長くなる促成・半促成栽培では、長期間にわたってウイルスの感染リスクにさらされるため、耐病性品種の導入は実質的な前提条件になっています。

産地の生産者からは「ToMV耐性がない品種をあえて選ぶ理由はほとんどない。耐性はベースとして確認したうえで、他の特性(食味、草勢、着果性)で品種を絞り込む」という声が多く聞かれます。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、耐病性は品種選定の「足切り条件」として機能しているケースが多いようです。

一方で、耐病性品種を使っているにもかかわらず発病するケースが散見されることもあります。こうした場合は、感染源となる資材や隣接圃場からの持ち込みが原因であることが多く、圃場単位の衛生管理だけでなく、産地全体での対策意識の共有が重要です。

まとめ

トマトモザイクウイルス(ToMV)は、接触伝染を主な感染経路とする大玉トマトの重要ウイルス病です。現在の国内大玉トマト主要品種の多くはTm-2a型の耐病性を標準装備しており、品種面での対策は広く普及しています。

品種を選ぶ際は、HRとIRの区分、対応レースを確認したうえで、栽培環境に合った耐病性レベルの品種を選定することがポイントです。耐病性品種の導入と並行して、農作業の衛生管理・種子消毒・圃場消毒を組み合わせた総合的な防除体系を整備することで、安定した大玉トマト栽培につなげることができます。

ToMV耐病性を持つ大玉トマト品種の詳細については、品種一覧ページからご確認ください。

93品種 表示中
ハウスパルト

ハウスパルト

株式会社サカタのタネ

単為結果性で食味のよい促成栽培向け大玉トマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性の赤熟出荷向き単為結果大玉トマト。 2.単為結果性があり、着果が安定しているため、ホルモン処理やマルハナバチを使った受粉作業が軽減できる。 3.草勢は中程度で、栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生が少ない。 4.果実は豊円で果色・色まわりに優れ、硬玉で日持ちが非常によい。 5.果実の肉質がよく、糖度が上がりやすいので食味が非常に優れる。 ■適応性 促成栽培、半促成栽培に最も適しています。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後約14日の本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足の時は液肥などで追肥を行います。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたり成分量で窒素15~20㎏、リン酸20~25㎏、カリ20~25㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花ががく割れするころ~開花ごろを基本とし、極端な若苗定植は避けるようにします。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行う。 ■病害虫防除 褐色根腐れ病の汚染圃場では、「フレンドシップ」、「バックアタック」等を用いて接木栽培を行う。また、CMV、TSWV、TYLCVに対する抵抗性はないので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミ等の防除を徹底する。 ■栽培上の注意点 ・草勢が中程度でスタミナのある品種であるが、着果性がよく、果実の肥大もよいので草勢の維持がポイントとなる。 ・極端な若苗定植は異常茎、乱形果の発生を助長するので避ける。 ・単為結果性により着果性がよいので、花数が多い場合は草勢に応じて摘果を必要とする。 ・一番花に鬼花が発生しやすいので、鬼花になった場合、確実に摘花、摘果を行う。 ・抑制栽培など高温期の作型では、頂裂果(でべそ果)の発生を助長するので避ける。 ・葉先枯れが少ないため、灰色かび病に比較的強く、葉かび病抵抗性で農薬散布をかなり軽減できるが、疫病、うどんこ病、すすかび病等の防除を怠らないようにする。

ホーム桃太郎

ホーム桃太郎

タキイ種苗株式会社

家庭菜園でも楽々! 手軽に作れるおいしいトマト! ■特長 ・着果性にすぐれ作りやすい甘熟トマト。標準的耐病性を備え、家庭菜園でも栽培容易。 ・果重200~210g。果色は濃桃色。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)、半身萎凋病レース1(V1)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強いので自根栽培に向く。 ■栽培の要点 ・定植苗は1段花房開花苗にする。 ・本葉3枚までは育苗中の夜間気温を12~15℃の範囲内とし、後半は8~10℃で管理する。 ・鉢広げをして徒長を防ぎ、育苗の後半に極端なしおれがないようにする。 ・1段果房が500円玉大の時に1回目の追肥をする。 ・花の数が多く着果もよいので、1~2段果房は4果に摘果する。

強力米寿

強力米寿

タキイ種苗株式会社

家庭菜園用に! 酸味が効いた懐かしい味! ■特長 ・夏秋トマトの名品種で、玉ぞろいがよく、着果にすぐれる多収種。 ・果重210g程度。果形は腰高で、果色は美しい桃色。 ・花痕は極小で秀品率がよい。 ・草勢旺盛でスタミナがある。節間は短く、雨よけ栽培でも作りやすい。 ・チッソの吸肥力はやや強く、耐暑性にすぐれる。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-1型)、萎凋病レース1(F1)、斑点病(LS)に複合耐病性。 ■栽培の要点 ・若苗定植を避け、一部開花苗を定植する。 ・1段花房はホルモン処理で確実に着果させる。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。

桃太郎ファイト

桃太郎ファイト

タキイ種苗株式会社

糖度が高く酸味の少ない完熟品種! ■特長 ・糖度が高く、完熟出荷に適する。 ・果色は濃桃色で、果実全体から均一に着色する。 ・果形は腰高で、果重は210g程度。チャック・窓あき果の発生は少なく秀品率が高い。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf4)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・抑制栽培では、本葉5~6枚の若苗定植を基本とする。 ・追肥重点型の肥培管理を行う。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。

桃太郎ホープ

桃太郎ホープ

タキイ種苗株式会社

低温伸長性にすぐれるトマト黄化葉巻病耐病性の早生種! ■特長 ・トマト黄化葉巻病(TYLCVイスラエル、マイルド両系統)に安定した耐病性を示す。 ・中程度の草勢で、促成・抑制長期栽培に適した低温性にすぐれる冬春向けの早生種。 ・果形は腰高豊円で果重220g程度の大玉品種。低温期でも着果・肥大がよい。 ・熟期は早生で糖酸比のバランスがよく良食味。 ・トマト黄化葉巻病(Ty-3a型)のほか、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・トマト黄化葉巻病耐病性は、ウイルス増殖抑制型の無病徴感染タイプのため、媒介するタバココナジラミの通常防除が必要。 ・初期草勢がやや強いため、元肥量は控えめに施し、追肥主体の肥培管理を行う。

パルト

パルト

株式会社サカタのタネ

単為結果性で食味のよい夏秋栽培向け大玉トマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1,2)、ToMV(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性の赤熟出荷向き大玉トマト。 2.単為結果性があり、着果が安定していてホルモン処理やマルハナバチを使った授粉作業が軽減できる。 3.草勢は中程度、栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生が少なく、秀品率が高い。 4.果実は豊円腰高で、果色・色回りが優れ、硬玉で日持ちがよい。裂果の発生が非常に少なく、赤熟収穫が可能。 5.果実の肉質がよく、糖度が上がりやすいので食味が非常に優れる。 ■適応性 早熟栽培および夏秋栽培に最も適します。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日くらいの本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足のときは液肥などで追肥を行います。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なるが、10aあたり成分量で窒素10~15㎏、リン酸15~20㎏、カリ15~20㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花前ごろを基本とし、極端な若苗定植は避けます。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。 ■病害虫防除 青枯病の汚染圃場では「バックアタック」、「フレンドシップ」、「ブロック」、「シャットアウト」などを用いて接木栽培を行います。また、CMV、TSWV、TYLCVに対する抵抗性はないので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどの防除を徹底します。 ■栽培上の注意点 ・草勢は中程度でスタミナのある品種ですが、着果性がよく、果実の肥大もよいので草勢の維持がポイントとなります。 ・極端な若苗定植は異常茎の発生を助長するので避けます。 ・単為結果性のため着果がよいので、花数が多い場合は草勢に応じて摘果します。 ・促成、半促成栽培などの作型は、葉が繁りやすく、果実がやや小さくなるので注意します。 ・葉先枯れが少ないため、灰色かび病に比較的強く、葉かび病抵抗性のため農薬散布をかなり軽減できますが、疫病、うどんこ病などの防除を怠らないようにします。

豊作祈願1103

豊作祈願1103

トキタ種苗株式会社

収量・秀品率重視のProjectTY大玉。節間が短く、早生で、果実が大きい。周年各作型に適性高い ■特性 病気については、トマトモザイクウィルス2a、萎凋病レース1、2、葉かび病抵抗性、TY耐病性、斑点病耐病性。 現在販売されているTY品種の持つ問題 1)晩生で収穫時期遅れ 2)節間が長く誘引が大変。ハウスの低い生産者では誘引ができず生育期間が限られる。 3)また高温に弱く初期果実が小さい こういった諸問題を解決した品種 ■栽培上の注意 草勢が強いので、元肥は少な目で栽培を開始し、追肥主体でコントロールします。 目安としては、海外から導入したTY品種を従来栽培されている場合は、その施肥設計より3〜5割少なく設定します。施肥量は、前作の残肥、品種により調整が必要です。 潅水についてこまめな潅水が秀品率のアップ及び収量性アップにつながります。花数は多めですので、摘花が必要です。

有彩014

有彩014

朝日アグリア株式会社

作型不問のTY耐病性品種 ■黄化葉巻病は総合的に防ぎましょう 有彩014はトマト黄化葉巻病ウイルスに感染すると植物体内にウイルスを保毒し感染源となる可能性があります。また、ウイルスに継続して大量に感染した場合や、高温等の強いストレスがかかった場合には病徴が現れることがあります。タバココナジラミを防除したり、遮光資材を利用しハウス内温度を下げたりするなど適切な栽培管理に努めてください。特に育苗~定植直後は上記の対策を徹底してください。 ■特徴 「適作型:抑制と半促成に適し、越冬・促成・夏秋にも向く」 1. 食味良好 果肉が緻密で滑らか。口当たりと舌触りが良い。年間を通じて糖度と酸度のバランスが良くおいしい。 2. しっかり赤い 消費者が好んで買い求める赤い果色としっかりした硬さの果肉で、店持ちが良好。特に気温が急上昇する3~4月に良品を出荷できる。 3. 着果安定 適度な花数、高温着果性を有し、抑制栽培でも花飛びが少ない。花房が安定し花房内の着果と肥大がよく揃う。 4. 耐裂果 年間を通じて同心円状裂果、放射状裂果ともに少なく、可販果率が高い。 5. 着果と肥大が安定 低段から玉伸びが良くM・Lサイズ中心となる。赤く熟した果実を収穫しても草勢は8段程度までは衰えないパワーを持ち、収穫量の変動の波が小さい。 6. 耐病性 トマト黄化葉巻病(イスラエル系統・イスラエルマイルド系統)黄かび病(Cf-9)、萎ちょう病レース1、レース2、根腐萎ちょう病、半身萎ちょう病レース1、ネコブセンチュウ、トマトモザイクウイルス病(Tm-2a型)に耐病・耐虫性。 ■栽培の要点 「定植後はやや控え目に 着果後は灌水と追肥でバランスを保つ」 1. 台木 草勢がやや弱~中程度の台木を使用する。青枯病と褐色根腐病に耐病性の「あおおに」がお勧め。 2. 育苗・定植 極端な「しめ作り」や低温管理を避け、のびのび育てる。定植は越冬・夏秋は第1花開花、越冬・抑制はがく割れ期とする。極端な若苗定植は果形の乱れにつながるため避ける。 3. 元肥 元肥の10a当たり窒素量は、越冬・促成・夏秋が12~20kg、抑制は0~5kgが目安。窒素よりも加里の成分量を多くすることにより、果実の肥大と色上がりの向上が期待できる。土壌分析し、適正な施肥に努める。 4. 追肥 草勢を維持するため追肥開始が遅れないように気をつける。越冬・促成・夏秋は第3花房開花時、抑制は第2花房開花時から始めるが、草勢が弱ければ早く施す。 5. 温度管理 果実はずっしり緻密なため成熟日数がやや長い。抑制栽培では10月後半から夜温の確保に努め着色を促進させる。 ※斑点病、すずかび病、うどんこ病に対して予防的に防除する。

はれぞら

はれぞら

ヴィルモランみかど株式会社

果実肥大優れ、硬玉で食味の良い黄化葉巻病耐病性品種 ■特徴 タイプ 大玉 (トマト) 耐病性 IR : B:青枯病, N:ネコブセンチュウ(ネマトーダ), ToMV Tm-2a:トマトモザイクウイルス(Tm因子型:Tm-2a), TYLCV:トマト黄化葉巻病, F1:萎凋病レース1, F2:萎凋病レース2, V1:半身萎凋病レース1, CL:葉かび病(Cf9), LS:斑点病 おすすめポイント ①栽培しやすい 安定した草勢維持と黄化葉巻病耐病性 ②高い収量性 果実肥大が優れ、果形が安定 ③流通性 玉質が硬く、輸送性・店もちがよい ④おいしい 糖酸のバランスが良い食味   特性 草勢:中強 果重:220g前後 花数:6-8 果色:濃桃 果形:豊円 裂果:極少 適応作型 夏秋 抑制 促成 半促成 ■品種の特性 草姿 1. 草勢は中強で、厳寒期の草勢が維持しやすい。 2. 中葉で節間長は中程度。 3. 早生の品種で花数が安定。 4. 1花房あたり花数は6-8花で、安定した着果性を示す。 果実 1. 果肉は厚く食感が良い。食味は糖酸バランスとれており、コクもあり美味しい。 2. 濃桃色の豊円形となり、花落ちが小さく外観が美しい。 ■栽培のポイント ① は種・育苗  極度な潅水は避け、細やかな管理を行う。鉢上げの際は10.5cm以上のポットを使用する。苗ずらしは葉が重ならないように適宜行う。 ② ほ場準備  事前にほ場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を行う。土壌条件や残肥の量により異なるが、元肥量の目安は窒素成分で10aあたり8-10kg、リン酸15-20kg、カリ15-20kgとする。草勢のバランスを良くするために緩効性肥料や有機質肥料の使用が望ましい。 ③ 定植・栽培管理  定植は第一花房第一花の開花始めを目安に行う。初期生育が旺盛な品種のため、セル苗定植など極端な若苗定植は避ける。活着後は潅水を控え、根張りを良くし、過繁茂にならないように注意する。低段花房はホルモン処理などによって確実に着果させる。第三段花房が開花し始め頃から生育にあわせて潅水量を増やしていく。  追肥は草勢を見ながら第三花房開花頃に開始する。目安として、10日から20日間隔で、1回10aあたり窒素成分で1.0-1.5kgとする。着果負担のピーク(第4段花房開花から第6段花房開花頃まで)頃からは徐々に追い上げていくが、肥料は急激に効かせるのではなく、途切れずに効き、草勢維持できるように工夫する。液肥を潅水に用いる場合、濃度を薄くして回数を多く施す。  本品種は低温期の肥大性が良くカリウム要求性の高い品種である為、葉先枯れを生じることがある。特に着果負担のかかる厳寒期には、カリウム成分の高い肥料で追肥を行うことで葉先枯れの予防を行う。  本品種は低温下で土壌水分過剰や窒素過剰になると、急激に草勢がつき、果形が乱れる恐れがある。その為12℃~14℃の夜温を確保し、少量多回数潅水を心がける。

TYみそら109

TYみそら109

ヴィルモランみかど株式会社

高品質で揃う!黄化葉巻病耐病性「みそら」品種 ■特徴 タイプ 大玉 (トマト) 耐病性 IR : B:青枯病, N:ネコブセンチュウ(ネマトーダ), ToMV Tm-2a:トマトモザイクウイルス(Tm因子型:Tm-2a), TYLCV:トマト黄化葉巻病, F1:萎凋病レース1, F2:萎凋病レース2, CL:葉かび病(Cf9), LS:斑点病 特性 草勢:中強 果重:200g前後 花数:6-7 硬度:硬 果形:豊円腰高 早生性:早生 適応作型 抑制 促成 半促成 ■品種の特性 草姿 1. 草勢は中強で、厳寒期のが維持しやすい。 2. 中葉で節間が短く、栽培容易。 3. 極早生で、開花着色ともに進みが早い。 4. 1花房あたり数は 6-7花で、安定した着果性を示す。 果実 1. 食味は極めて優れる。 甘みが強く、酸とのバランス取れておりコクもあり美味しい。 2/ 濃桃色の豊円形となり、花落ちが小さく、外観が美しい。 3. 果実の大きさは200g前後となる。 4. 栽培後半も安定した果実の大きさを示す。 5. 果実が硬く店もちが良い。 6. 裂果、乱形果の発生が少なく、果実の揃いが良いため、秀品率が高い。 耐病性 ・ToMV(Tm-2a)、萎凋病レース1およびレース2、半身萎凋病レース1、葉かび病(Cf9)に耐病性強。 ・黄化葉巻病(イスラエル、マイルド両系統)、斑点病、ネコブセンチュウに耐病虫性中程度。 ・青枯病に比較的強い。 ■栽培のポイント 1. は種・育苗 ・極度な潅水は避け、細やかな管理を行う。鉢上げの際は10.5cm以上のポットを使用する。苗ずらしは葉が重ならないように適宜行う。 2. ほ場準備 ・事前にほ場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を行う。土壌条件や残肥の量により異なるが、元肥量の目安は窒素成分で10aあたり8-10kg、リン酸15-20kg、カリ15-20kgとする。 ・草勢のバランスを良くするために緩効性肥料や有機質肥料の使用が望ましい。 3. 定植・栽培管理 ・定植は第一花房第一花の開花始めを目安に行う。初期生育が旺盛な品種のため、セル苗定植など極端な若苗定植は避ける。活着後は潅水を控え、根張りを良くし、過繁茂にならないように注意する。低段花房はホルモン処理などによって確実に着果させる。 ・第三段花房が開花し始め頃から生育にあわせて潅水量を増やしていく。 ・追肥は草勢を見ながら第三花房開花頃に開始する。目安として、10日から20日間隔で、1回10aあたり窒素成分で1.0-1.5kgとする。着果負担のピーク(第4段花房開花から第6段花房開花頃まで)頃からは徐々に追い上げていくが、肥料は急激に効かせるのではなく、途切れずに効き、草勢維持できるように工夫する。 ・液肥を潅水に用いる場合、濃度を薄くして回数を多く施す。 ・本品種は低温期の着果性が良くカリウム要求性の高い品種である為、葉先枯れを生じることもある。特に着果負担のかかる厳寒期には、カリウム成分の高い肥料で追肥を行うことで葉先枯れの予防を行う。 ■病害虫の防除 ・本品種は植物体内でウイルスの増殖を抑えることで、黄化葉巻病に耐病性を示すが、ウイルスを保毒してしまう恐れがある。また、黄化病の媒介昆虫もコナジラミ類であることから、定期的な薬剤散布を行い、コナジラミ類の防除を徹底する。 ・黄化えそ病、キュウリモザイクウイルスには耐病性を持たないので、アザミウマやアブラムシなどの防除も徹底する ・葉かび病の耐病性はCf9であるが、それを侵す新しいレースが発生しているので、防除を行う。 ・葉先枯れが発生した際は、灰色かび病の防除を徹底する。 ・青枯病の汚染土壌では「足じまんSS」を用いて接木を行う。

残り83品種を見る ›

大玉トマトの関連タグ