果実・収量特性

ちりめんシソのシソ品種一覧 全10種類

ちりめんシソとは ちりめんシソとは、葉面に縮み(ちりめん状のしわ)が発達したシソの品種群です。シソ(Perilla frutescens var. crispa)の葉の縮み具合は品種によって大きく異なり、縮みの多いものを特に「ちりめんシソ」

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ちりめんシソについて

ちりめんシソとは、葉面に縮み(ちりめん状のしわ)が発達したシソの品種群です。シソ(Perilla frutescens var. crispa)の葉の縮み具合は品種によって大きく異なり、縮みの多いものを特に「ちりめんシソ」「縮緬シソ」と呼んでいます。

シソの品種は葉色(赤・青)と葉の縮み(ちりめん・平葉)の組み合わせで大きく4タイプに分類されます。赤ちりめん・青ちりめん・赤平葉(赤しそ)・青平葉(大葉)の4タイプです。ちりめんシソはこのうち赤ちりめんと青ちりめんの両方を含む品種群にあたります。

まず押さえておきたいのが、ちりめんシソという呼称は品種登録上の正式な分類ではなく、葉の形質(縮みの多さ)を示す慣用的な表現であるという点です。品種カタログでは「縮みが多い」「ちぢみ種」「葉面ちぢみが多い」などの表記で示されています。縮みの程度には品種間で差があり、「縮みは最高」と評価される品種から「縮みはごく少なく」と記載される品種まで、同じちりめんシソとしてカタログに掲載されていても実態には幅があります。

ちりめんシソの特徴と魅力

ちりめんシソの葉面の縮みは、見た目の特徴として消費者に好まれるだけでなく、加工・調理の観点でも実用的な意味を持ちます。

着色・漬物用途では、縮みによって葉の表面積が増加し、漬け汁や着色液との接触面積が大きくなる効果が期待できます。赤ちりめん品種は梅干しの色付けや漬物加工に広く使われており、縮みの多い品種ほど着色効果が高い傾向があるとされています。これは赤シソの着色用途において、ちりめん系品種が多く選ばれる理由の一つです。

青ちりめんシソは薬味・天ぷら素材としても利用されますが、縮みによって葉が厚みを感じやすく、食感に存在感があります。また、盛り付けの際に立体感が出やすいことも、飲食業界で重宝される一因です。

生産者にとっては、縮みの多い品種は葉の重量感が出やすいため、束売りや秤量販売での見栄えが良いという利点があります。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、直売所や青果市場での評価として、葉が厚く縮みのある品種のほうが高品質に見える傾向があるという声もあります。

赤ちりめんシソの品種

赤ちりめんシソには、着色性と縮みの両方を兼ね備えた品種が充実しています。

ちりめん赤しそ(トーホク)は、鮮やかな赤で着色の良いちぢみ種として知られています。梅干しやしょうがの色付け、漬け物、しそジュースに適した品種で、葉は厚みがあります。

純赤ちりめんしそ(渡辺採種場)は、赤の発色に優れ、裏面まで赤紫色が出ます。葉縁の欠刻が深く、よくちぢむ品種で、梅干し・ジュース・加工原料として利用されます。

赤ちりめんシソ(タキイ)は、表裏ともに濃赤紫色で縮みが多く、やわらかい食感が特徴です。梅干しの色付けのほか、穂ジソ・芽ジソとしても収穫できます。

赤本縮緬紫蘇(アサヒ農園)は、光沢のある赤紫色で葉面ちぢみが多い品種です。梅干し・紅しょうがの着色用途に向いています。

赤縮緬しそ(中原採種場)は、両面赤で縮みは最高と評されるほど縮みの多い品種です。梅干しの色付け、穂じそ・芽じそとしての収穫にも対応します。

北海ちりめん赤しそ(トーホク)は、赤い色素の縮緬赤しそで、出穂が比較的早く穂じそも収穫可能です。梅干し・しょうがの色付けに利用されます。

天神あかしそ(中原採種場)は、縮みと光沢があり、芳香性の高い赤しそです。太宰府天満宮近在の在来系統として知られ、漬物原料・加工用に評価されています。

芳香うらしそ(中原採種場)は、表が緑色・裏が赤紫色のうら赤品種で、縮みが多く光沢もあります。梅干し・紅しょうが用途に利用されます。

青ちりめんシソの品種

ちりめんシソは赤のほかに、青(緑色)の品種群も存在します。

ちりめん青しそ(トーホク)は、ちぢみのある柔らかい鮮緑色の葉が特徴で、薬味や天ぷら素材として利用されます。

青ちりめんしそ(渡辺採種場)は、大葉で周縁がやや波打ち、縮みのある品種です。

青縮緬しそ(中原採種場)は品種名に「縮緬」とありますが、説明では縮みはごく少ないとされています。同一の「ちりめんシソ」という名称でも、縮みの程度は品種によって大きく異なる点に注意が必要です。

青縮緬紫蘇(アサヒ農園)は、葉面もちりめん状になる品種です。

栽培のポイント

ちりめんシソの栽培管理は、赤・青ともに基本的なシソの栽培方法に準じます。

ちりめんシソは葉の縮みが多いため、葉面の水はけが重要な管理ポイントになります。縮みの多い品種は雨水が葉面に溜まりやすく、多湿条件下では病害(うどんこ病、疫病等)が発生しやすくなることがあります。株間・条間をしっかり確保して通気性を保つことが基本的な予防策です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。縮みを最大限に引き出すには、品種の特性に合った栽培環境が必要です。過剰な窒素施肥は葉が軟弱になり、縮みのテクスチャーが不明瞭になることがあります。適正な施肥量と、土壌の水はけ確保が品質安定の基本です。

赤ちりめんシソを梅干し用途で栽培する場合は、梅の漬け込み時期(6〜7月)に合わせた播種計画が重要です。一般的に3〜4月播種が適期ですが、地域の気候条件に合わせて調整します。収穫は葉が十分に展開した段階で、穂が伸びる前に行うことで、梅干し用として最適な状態の葉が収穫できます。

青ちりめんシソを薬味・市場向けで栽培する場合は、草丈の伸びを管理しながら摘み取り収穫を継続することで、長期間の出荷が可能です。

品種選びのコツ

ちりめんシソの品種選びでは、まず赤か青かを明確にする必要があります。用途が梅干し・漬物の着色ならば赤ちりめん品種、薬味・市場向けなら青ちりめん品種が基本の選択です。

赤ちりめん品種の選定では、縮みの多さと着色性の両立が重要です。「縮みは最高」と評される赤縮緬しそ(中原採種場)や、「赤の発色に優れる」純赤ちりめんしそ(渡辺採種場)は、縮みと着色性の両方で評価が高い品種です。

意外と知られていないのですが、品種名に「縮緬」「ちりめん」が含まれていても、縮みの程度は品種によって大きく異なります。カタログの品種説明で「縮みが多い」「縮みは最高」「よくちぢむ」等の記述を確認することで、実際の縮み度合いを把握できます。逆に「縮みはごく少なく」との記述がある品種は、名称に縮緬が入っていても、実際の葉の縮みは少ない品種です。

縮みと着色性の関係については、赤シソのタグ一覧ページもあわせてご参照ください。梅干し向けの着色用途では、着色性に特化した品種の情報も含めて比較検討することが重要です。また、梅干し向けシソのタグ一覧では、用途別の品種情報も確認できます。

市場動向とこれから

ちりめんシソのうち赤ちりめんシソは、梅干し産地の需要に連動した安定市場を持っています。和歌山県・群馬県などの梅干し産地では、毎年の梅の作付け量に応じた赤シソの需要があり、ちりめん赤しそ品種は長年にわたって産地で使われ続けています。

青ちりめんシソは、大葉(青シソ)の市場とは一部重なりますが、縮みという付加価値で差別化した販売が可能です。飲食業界では、葉の立体感と見た目の美しさが評価されることがあります。

今後の展望としては、家庭菜園向けの需要拡大が期待されます。ちりめんシソの特徴的な葉の形は観賞価値もあり、食用・観賞兼用として家庭菜園や鑑賞ガーデンへの活用が広がる可能性があります。また、機能性成分(アントシアニン等)の研究進展から、赤ちりめんシソの健康素材としての評価が高まることも予想されます。

まとめ

ちりめんシソは、葉面に縮みが発達したシソの品種群で、赤ちりめんと青ちりめんの両タイプが存在します。赤ちりめん品種は梅干しの色付けや漬物加工に広く利用され、縮みの多さが着色効果の高さにつながる傾向があります。

品種選びにあたっては、品種名に「縮緬」が入っていても縮みの程度は品種によって異なるため、品種カタログの記述で縮みの多さを確認することが重要です。縮みと着色性の両方を重視する用途では、両面赤で縮みが多い品種を軸に選定し、試作で実際の特性を確認することがポイントです。

ミノリスに掲載されているちりめんシソ品種の詳細は、品種一覧ページからご確認ください。赤シソ・梅干し向けシソのタグ一覧もあわせてご参照いただくと、品種選びの参考になります。

10品種 表示中
天神あかしそ

天神あかしそ

中原採種場株式会社

芳香性は抜群、「天神さま」の赤しそ!! ■特性 ・梅で有名な天神さまを祀る、太宰府天満宮の近在で昔から栽培されて、門外不出だった芳香性赤しそ。 ・草勢は旺盛で、分枝性も強く節間はやや短い、草丈60〜70cmでシソ特有の強い香りをもつ優良種。 ・葉は濃赤紫色で、縮みと光沢があり、肉厚の大葉で柔らかい。 ・品質、収量が高く、漬物原料、加工用等に利用できる。

ちりめん青しそ

ちりめん青しそ

株式会社トーホク

ちぢみのあるやわらかくて香りが良く、鮮緑色で葉の裏が赤くなりにくい品種。栽培は簡単で、夏の暑さの中でも旺盛に生育しますから初心者でも安心して作れます。

青縮緬紫蘇

青縮緬紫蘇

株式会社アサヒ農園

ほのかな香りと風味。草勢強く作りやすく多収 商品特性 ■特性 暑さに強く生育旺盛、分岐性に優れ、長期間収穫できます。 葉は美しい緑色、葉面もちりめん状で特有の香気があります。 家庭菜園でも手軽に楽しめる香辛野菜です。 ■利用法 やさしく、ほのかな香りはしそ巻きや、その他の香料として幅広く利用でき、花穂は飾付等に利用できます。 育て方 ■土づくり ・種まき前に石炭を散布し、よく耕して土を中和させておきます。 ・肥料は堆肥、油かす等を元肥に施します。 ・追肥は収穫期間が長いので液肥を時々与えます。 ■たねまき ・うね幅60cm位にスジ蒔きするか、プランターや木箱などに直接蒔いてもよく生育します。 ・播種後タネがかくれる程度土をかけ、たっぷり水を与えます。 ■栽培のポイント ・発芽後10cm位に生育した頃より順次間引きをして株間を10cm位にします。 ・プランターや木箱の場合も同じように間引きして強健な苗を残します。

赤本縮緬紫蘇

赤本縮緬紫蘇

株式会社アサヒ農園

美しく鮮やかな赤紫色 梅漬け用として人気 商品特性 ■特性 暑さ、病害に強く、草勢強健、草丈70cm位にもなり長期間収穫できます。葉は光沢のある赤紫色で葉面ちぢみが多い。 家庭菜園でも手軽に作れるため、人気があります。 ■利用法 美しい赤紫色の色素が多く、梅干し・紅しょうが要に広く利用されますが、乾燥させてモミほぐし、しそ粉としても美味。 育て方 ■土づくり ・種まき前に石灰を散布し、よく耕し土を中和させておきます。 ・肥料は堆肥、油かす等を元肥に施します。 ・追肥は収穫期間が長いので液肥を時々与えます。 ■たねまき ・うね幅60cm位にスジ蒔きするか、プランターや木箱などに直接蒔いてもよく生育します。 ・播種後タネがかくれる程度土をかけ、たっぷり水を与えます。 ■栽培のポイント ・発芽後10cm位に生育した頃より順次間引きをして株間を10cm位にします。 ・プランターや木箱の場合も同じように間引きして強健な苗を残します。

赤ちりめんシソ

赤ちりめんシソ

タキイ種苗株式会社

梅干しの色付け用と、穂ジソ・芽ジソ用に利用! ■特長 ・日本料理を引き立てる代表的な香辛野菜で、葉は表裏ともに濃赤紫色で縮みが多く、やわらかい。 ・耐暑性が強く、土質を選ばず生育旺盛。草丈は70cm程度にも伸びて多収できる。 ・梅干しの色付けのほかに、穂ジソ、芽ジソとして、刺身や天ぷらなどの添え物に利用される。 ■栽培の要点 ・露地栽培では春に条まきし、目安として本葉2〜3枚時に株間が20cm程度になるように間引くか、育苗40日で本葉4〜5枚苗を定植する。 ・収穫は株ごと引き抜くか、葉をかきとって収穫する。 ・芽ジソ栽培は、ハウスを用いれば良品の長期生産ができる。

純赤ちりめんしそ

純赤ちりめんしそ

株式会社渡辺採種場

赤の発色に優れる赤しそ 加工用原料として好適 ■特性 ・葉縁の欠刻深く、良くちぢみ、裏面まで赤紫色になります。 ・生育旺盛で、梅干し・ジュース・その他加工原料としても幅広く利用されています。 ■栽培ポイント・注意点 ・好光性種子です。覆土は極薄くかけ、発芽まで土表面が乾かないようにしてください。

青ちりめんしそ

青ちりめんしそ

株式会社渡辺採種場

大葉のちりめん青しそ ■特性 ・葉は大きめ、緑色で周縁がやや波打ち、欠刻もあります。 ・大葉で、葉質がやわらかく、独特の香りがあります。 ・薬味、天ぷら、しそ巻きなど様々な用途に利用できます。 ■栽培ポイント・注意点 ・好光性種子です。覆土は極薄くかけ、発芽まで土表面が乾かないようにしてください。

赤縮緬しそ

赤縮緬しそ

中原採種場株式会社

葉は両面赤で縮みは最高!! ■特性 ・日本料理を引き立てる代表的な香辛野菜で、葉は表裏ともに濃赤紫色で縮みが多く、やわらかい。 ・強勢で土質を選ばず、耐暑性が強くて作りやすい。 ・草丈は70cm位にも伸びて多収できる。 ・梅干しの色付けのほかに、穂じそ、芽じそとして、刺し身や天ぷらなどの添え物に利用される。

芳香うらしそ

芳香うらしそ

中原採種場株式会社

芳香強い厚肉のうらしそ!! ■特性 ・草勢強健、耐病性強く生育も良く、草丈70cmにも伸びる多収穫性の栽培容易な香辛野菜。 ・葉は表が緑色、裏が赤紫色で、縮みが多く光沢もあり柔らかい。 ・色素が多く梅干し・紅しょうが用等に広く栽培されている。 ・独特の香気あり、紫蘇巻その他に幅広く

ちりめん赤しそ

ちりめん赤しそ

株式会社トーホク

鮮やかな赤で着色の良いちぢみ種。葉は厚めで、梅干しやしょうがの色付けだけでなく、様々な漬け物に利用できます。独特の芳香性もあるので、しそジュースにも最適です。

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