栽培環境・条件

ハウス・トンネル栽培向きのチンゲンサイ品種一覧 全14種類

ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイ ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイとは ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイとは、ビニールハウスやトンネル被覆による施設栽培環境に適した特性を持つチンゲンサイの品種群を指します。施設栽培では、露地栽培

ノリタケ ファインバブル装置 — 株重量+27% 糖度+31% 病害抑制

ハウス・トンネル栽培向きについて

ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイ

ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイとは

ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイとは、ビニールハウスやトンネル被覆による施設栽培環境に適した特性を持つチンゲンサイの品種群を指します。施設栽培では、露地栽培と比較して温度・湿度・日射量などの環境条件が異なるため、その環境に適応した品種を選ぶことが安定生産の基盤となります。

施設栽培環境の特徴として、日中の温度上昇と夜間の冷え込みの寒暖差、被覆資材による日射量の低下、換気条件によっては多湿になりやすい点、風の影響を受けにくい反面通気性が低下しやすい点が挙げられます。これらの条件下で安定した生育を見せる品種が「ハウス・トンネル栽培向き」として位置づけられています。

まず押さえておきたいのが、チンゲンサイは施設栽培での周年生産が主流の品目であるという点です。量販店や外食産業への周年安定供給を実現するためには、施設栽培が不可欠であり、各作期に適した品種の選定が生産の要となります。特に冬場の低温期や夏場の高温期には、施設内の環境条件が露地とは大きく異なるため、施設栽培に適合した品種の重要性が高まります。

ハウス栽培とトンネル栽培では環境条件が異なります。ハウス栽培はより安定した温度管理が可能ですが、設備投資が大きく暖房コストも発生します。トンネル栽培は簡易な被覆で保温効果を得られますが、温度管理の精度はハウスに劣ります。品種によってどちらの施設形態により適しているかが異なる場合があるため、自分の栽培環境に合った品種を選ぶことが重要です。

この特性の魅力

ハウス・トンネル栽培向き品種の最大の魅力は、施設環境に最適化された生育特性により、安定した品質と収量を実現できることです。施設栽培環境では、露地向き品種を使用すると徒長や軟弱生育、病害の多発といった問題が発生しやすいですが、施設栽培向き品種ではこれらのリスクが軽減されます。

生産者にとっての経営面のメリットは、周年を通じた安定出荷体制の構築が容易になることです。施設栽培向き品種は、低温期の低温伸長性や高温期の耐暑性など、各作期の環境に適応した特性を持っていることが多く、年間を通じた品種のリレー体制を組みやすくなります。

これ、実はチンゲンサイの施設栽培でかなり重要なポイントです。施設内の多湿環境は病害の発生リスクを高める要因ですが、施設栽培向き品種は多湿条件下での耐病性が比較的高い品種が多い傾向があります。べと病、白さび病、軟腐病などの施設内で発生しやすい病害に対する耐性は、薬剤散布の回数を減らし、生産コストの削減と安全性の向上に寄与します。

労務面では、施設栽培向き品種は草姿のまとまりが良く、収穫・調製作業の効率が高い傾向があります。葉柄が適度な太さでそろい、株のまとまりが良い品種は、出荷時の荷姿が安定し、箱詰め作業もスムーズに進みます。

適した品種の特徴

ハウス・トンネル栽培に適したチンゲンサイ品種は、一般的に以下のような特徴を備えています。

低日照条件への適応力が高いことが重要な特徴です。施設の被覆資材によって自然光が減衰するため、低日照でも健全な生育を維持できる品種が求められます。低日照条件で極端に徒長する品種は施設栽培には向きません。

意外と知られていないのですが、施設栽培向き品種は温度変動への耐性が求められます。施設内では日中の温度上昇と夜間の冷え込みによる大きな寒暖差が生じやすく、この温度変動に対する適応力が品種によって異なります。寒暖差に強い品種は、生育のムラが少なく、収穫のそろいが良くなります。

株のコンパクトさも施設栽培向き品種の重要な特徴です。施設内は面積が限られているため、密植に対応できるコンパクトな草姿の品種が面積効率を高めます。ただし、過度に矮性の品種は収量が低下する場合もあるため、草姿のコンパクトさと収量のバランスが取れた品種を選ぶことが大切です。

多湿条件下での耐病性も見逃せないポイントです。施設内は換気が不十分な場合に多湿環境になりやすく、べと病、灰色かび病、白さび病などの発生リスクが高まります。これらの病害に対する耐性を備えた品種は、施設栽培の安定性を大きく向上させます。

栽培のポイント

施設栽培向き品種であっても、施設内の環境管理を適切に行うことが安定生産の前提条件です。

換気管理は施設栽培の最も重要な管理項目の一つです。多湿環境は病害発生の最大の要因であり、日中の換気によって施設内の湿度を適切に管理することが病害予防の基本です。冬場は保温と換気のバランスが難しいですが、日の出とともに少しずつ換気を開始し、施設内の結露を乾かすことが推奨されます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。施設内の温度管理は「昼温」と「夜温」を分けて考えることが重要です。チンゲンサイの生育に適した昼温は20〜25℃程度、夜温は10〜15℃程度が目安とされています。夜温が高すぎると徒長を招き、低すぎると生育が停滞します。施設栽培向き品種は、この温度管理の適正範囲がやや広い傾向がありますが、品種の能力に甘えず適切な温度管理を行うことが品質向上の鍵です。

灌水管理では、施設内は雨が入らないため、灌水のタイミングと量を生産者自身が完全にコントロールする必要があります。過灌水は多湿を助長し病害のリスクを高める一方、過乾燥は生育の停滞や品質低下の原因になります。土壌の乾き具合を指で確認しながら、適度な灌水を心がけます。

施肥管理については、施設栽培では雨による肥料の流亡が少ないため、露地栽培に比べて施肥量を控えめに設定するのが一般的です。特に連作の進んだ施設では土壌中の残留肥料分が蓄積しやすいため、定期的な土壌診断に基づいた施肥設計が重要です。

病害虫対策では、施設の出入り口や換気口に防虫ネットを設置することで、コナガ・アオムシなどの飛来害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。これは薬剤散布の回数を削減する効果的な手段です。

品種選びのコツ

ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイの品種選びでは、以下の観点を確認することが重要です。

  • 施設の種類と適合性: ハウス栽培かトンネル栽培かによって品種の適性が異なる場合がある。自分の施設環境に合った品種を選定する
  • 作期への適合: 冬どり用、春どり用、夏秋どり用など、施設栽培における作期に合った品種を選ぶ。周年栽培の場合は作期ごとの品種リレーを検討する
  • 低日照耐性: 特に冬場の施設栽培では日照量が限られるため、低日照条件で徒長しにくい品種が有利
  • 耐病性: べと病、白さび病、軟腐病など施設内で発生しやすい病害への耐性を持つ品種は管理の負担を軽減する
  • 草姿のまとまり: 密植に対応できるコンパクトな草姿の品種は、面積効率の向上に寄与する
  • 栽培日数: 施設の回転率に影響するため、播種から収穫までの日数を確認する

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、施設栽培では品種の選定が生産効率と品質に直結するため、各作期に最適な品種をきめ細かく選び分けることが重要です。種苗メーカーが推奨する作型と品種の組み合わせを参考にしつつ、自分の施設環境での試作結果をもとに品種を確定させるアプローチが確実です。

市場動向とこれから

チンゲンサイの施設栽培は、日本国内のチンゲンサイ生産の主要な形態として定着しています。周年を通じた安定供給を実現するために、施設栽培の重要性は今後も変わらないと見込まれています。

施設栽培をめぐる近年の動向として、エネルギーコストの上昇に伴う省エネ栽培への移行が挙げられます。暖房費を削減するために、冬場の設定温度を下げる低温管理栽培が広がっており、こうした栽培体系を支える耐寒性・低温伸長性を備えた施設栽培向き品種への需要が高まっています。

また、環境制御技術の進歩に伴い、施設内の温度・湿度・CO2濃度を精密に制御する栽培体系が一部の産地で導入されつつあります。こうした高度な環境制御のもとでは、品種の持つポテンシャルをより精密に引き出すことが可能になり、施設栽培向き品種の優位性がさらに発揮される可能性があります。

今後の展望としては、施設栽培における省力化・自動化への対応も品種に求められる特性になってきています。収穫の機械化や自動灌水システムとの相性が良い品種(草姿が均一で倒伏しにくい品種など)の開発が、施設栽培の将来的な方向性の一つと考えられています。

まとめ

ハウス・トンネル栽培向きチンゲンサイは、施設環境に適した生育特性を持つ品種群であり、周年安定生産の実現に欠かせない要素です。低日照耐性、寒暖差への適応力、多湿条件下での耐病性、コンパクトな草姿といった特性が、施設栽培ならではの環境条件に対応します。

品種選びにあたっては、施設の種類(ハウス/トンネル)と作期への適合性を最優先で確認し、耐病性・草姿・栽培日数を総合的に検討することが重要です。施設栽培向き品種の特性を最大限に活かすためには、換気管理・温度管理・灌水管理を適切に行い、品種の能力と環境管理の両輪で安定生産を目指すことが、チンゲンサイの施設経営の鍵となります。

14品種 表示中
陽太

陽太

小林種苗株式会社

草姿は立性で、株揃い良く、葉は厚みのある楕円型で大きく、葉色は、やや濃くツヤがあります。 葉柄は緑が濃く、肉厚の中脚で幅が広くなります。 尻張りが特によく、葉数もやや多いので、収穫調整による型くずれがなく荷姿が美しいです。 発芽時より生育旺盛、且つ強健で作りやすいです。 高温期の栽培で問題となる節間伸長が少ないので良品が収穫できます。 栽培のポイント ・標準量は10アール当たり苦土石灰100kg、窒素・リン酸・カリ三要素は成分量で、それぞれ20kg程度で良いです。夏期の栽培は、生育期間が短いので。3~4割程度減肥してください。 ・普通は幅120cm~150cmの畝に高温期は15cm×15cm、低温期は12cm×12cmの栽植距離で、2~3粒ずつ点播し、本葉2~3枚までに一本間引きます。移植栽培の場合は100cm~200cmの畝に7~8cmで条蒔きにするか、バラ蒔きして、子葉展開後に密生している所を1cm間隔となるように間引きます。 ・地床育苗、プラグポット育苗ともに、乾燥や過湿に注意します。特に、プラグポット育苗の場合は潅水が難しいです。高温期には、1日2~3回必要ですが、夕方は水分を控えめにして徒長を防いでください。 ・栽植密度は15cm×15cm前後とし、高温期は、むれや節間伸長を防ぐために、18cm×18cm前後と、やや広げると良いです。 ・露地では、白寒冷紗などのトンネル・ハウスでは遮光ネットなどを利用し、虫害・温度上昇を防いでください。

陽夏

陽夏

小林種苗株式会社

石灰欠乏症の発生が少なく夏栽培に最適! 草姿は立性で、尻張りが良く、葉型はやや細めの長円形で厚みがあり、葉色は濃くつやがあります。 葉数が多いので、収穫時に外葉を多めに切り落としても形が崩れず、荷姿が美しいです。葉柄は、やや細めだが肉厚の中脚となります。 収穫までの日数は他の交配種よりも、2~3日多くかかりますが、強健で作りやすいです。夏期栽培で問題となる節間伸長が少なく、株揃いが良いので、上物を多収できます。 また、特にハウス栽培で、出やすいカッピング症状も少ないです。 栽培のポイント ・元肥中心で、10アール当たり苦土石灰100kg、各成分量で15kg程度とし、夏場半分位に減肥してください。堆肥などの有機物は十分施肥すると良いです。 ・普通は幅120cm~150cmの畝に高温期は15×15cm・低温期は12cm×12cmの栽植距離で2~3粒ずつ点播し、本菜2~3枚までに間引く、移植栽培の場合は100cm~120cmの畝に7~8cmで条蒔きするかバラ蒔きして、子菜展開後に密生している所を1cm間隔となるように間引いてください。 また、育苗箱やプラグポットなどを利用するところが増えています。育苗中は乾燥や多湿に注意し、均一な苗を作るように心掛ける。 ・露地では株間を15cm×15cm前後とし、ハウスではやや広げて15cm×18cm前後とし本葉3枚前後で定植してください。活着までは十分灌水し、活着後は控えめにし節間の伸長を抑えます。葉が重なりはじめたら少量多回数の灌水を行い、株が倒れるのを防いでください。 ・露地では白寒冷紗などのトンネル、ハウスでは、遮光ネットなどを利用し、虫害・温度上昇を防いでください。

娃々菜

娃々菜

トキタ種苗株式会社

外葉から芯まで軟らかい葉質で手のひらサイズの小ささ。鍋物はもとより、サラダでも美味しく食べられる新野菜。 ■特性 普通の白菜よりも密植、減肥料で栽培します。収穫までの日数も短く、面積あたりの収量が増えます。300-500g程度の軽さなので、収穫作業も容易です。 栽培には専用マルチを利用すると、良品が容易に収穫できます。(1本から出荷。お近くの種苗店さんにご用命ください。)硬くて食べにくいところが無く余すところ無く調理できます。 ■栽培上の注意 産地化希望の生産者を募集いたしております。 ご希望の方はトキタ種苗 開発普及室 048-683-3434までご連絡ください。 ■播き時期 一般地8-9月、トンネルで保温して1-3月播き。高冷地7-8月、トンネルで保温して3−4月播き ■播種方法 ポット苗育苗(春は本葉6枚程度。秋は2.5枚程度まで育てる) ■植え付け 株間20cm、条間30cm目安。専用の娃々菜マルチを利用すると良品の収穫が容易。 ■土壌条件 肥沃で水はけのよい土壌が良い。カルシウム欠乏を起こさないように石灰はしっかり入れる。 ■肥料 元肥・追肥全量で1平方メートル当たりNPKそれぞれ20g程度。元肥:追肥は7:3程度を目安に元肥主体に栽培する。後半は肥料は控えめでよい。 ■収穫 8分程度に締まってきたころから順次収穫する ■料理 生のままサラダ、定番の鍋など。ほんのりした甘さと歯切れの良さを活用してほしい

長陽

長陽

タキイ種苗株式会社

暑さに強い早生種! コンパクトで尻張り良好! ■特長 ・耐暑性にすぐれ、高温期の栽培に適する栽培容易な早生種。 ・葉は濃緑色で倒卵形。葉柄は肉厚で光沢があり、特に尻張りが良好でチンゲンサイ本来のボリューム感がある。 ・草姿は立性で、株はコンパクトにまとまり、密植栽培が容易にできる。 ・夏まきでは30日程度で熟期を迎え、株重130〜150gとなる。 ■栽培の要点 ・抽苔がやや早く、低温伸長性も強くないので、涼しくなってからの秋まきや、春の早まきは避ける。 ・圃場の過湿は軟腐病、乾燥は石灰欠乏症の発生要因となるので、適湿を保つことが大切。 ・害虫防除には、防虫ネットによるトンネル栽培が有効。

青冴

青冴

株式会社サカタのタネ

食味がよい高品質チンゲンサイ ■特性 1.耐病性に優れ、生理障害にも強い中大型のチンゲンサイです。低温伸長性があるので、秋から春まきでとくに優れます。 2.生育は中生で草姿はやや開帳します。葉は細長型に近く首部の締まりはよいです。 3.葉柄は長めで幅は広く、厚肉で尻張りは滑らかです。 4.葉柄部のテリが強く収穫物の見栄えに優れます。食味はクセがなく、歯切れもよいため生食でも利用できます。 5.萎黄病、根こぶ病耐病性です。ただし、根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意が必要です。 ■適応性 低温伸張性がある品種なので秋から春にかけて利用できます。温暖地では9月~4月播種で利用できますが、12月から2月播種では抽苔を防ぐため、加温育苗が必要です。定植後も抽苔を避けるため十分保温します。高温下では生育が旺盛で暴れすぎてしまうので避けてください。 ■肥培管理 連作が多くなるチンゲンサイ栽培では土作りが大切です。保水力のある健全な土壌を作るために、堆肥やバイオエースなどの有機肥料を積極的に利用します。 生育期間が短いため元肥中心の施肥設計となります。窒素成分で7kg/10aが目安です。栽培期間の長い低温期は多めに施し、高温期は葉を作りすぎないように少なめに施します。圃場を使用する1週間ほど前には施肥してなじませます。微量要素剤(FTEなど)も併せて施用してください。 根張りがよく、土壌の水分を吸い上げる力の強い品種なので、収穫時期には多湿になり過ぎないよう注意してください。 ■播種と育苗と定植 直播、移植栽培どちらも可能ですが、圃場の効率的利用や低温期の抽だい防止では移植栽培が適します。 株間は15×15cmを標準とします。尻張りがよく、外葉も長めの品種なので、密植は避けます。 晩抽性は「青美」並みで比較的安定していますが、低温期の育苗では低温感応による抽苔を防ぐため、最低気温が13℃を下回らないように管理します。 ■収穫 虫食いあとは商品性を著しく低下させます。しかし、栽培期間が短く農薬が残存する可能性があります。コナガ、アブラムシの防除には防虫ネットによるトンネル被覆栽培で風水害と併せて虫害を防ぎます。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。

艶帝

艶帝

株式会社サカタのタネ

耐病性が優れ葉色が濃緑で見栄えのよいチンゲンサイ ■特性 1.耐病性に優れる中~大柄のチンゲンサイです。 2.葉色が極めて濃いのが特徴です。生育は早生で草姿は立性、葉は細長く、葉枚数が多いです。葉柄はやや長めで首部の締まりがよいです。 3.温暖地で3~4月まき、9月~11月の秋まき向きです。節間の間伸び、尻部の乱れが見られる高温期の栽培は避けます。また、抽苔が早いため、冬~早春の栽培も避けます。 4.萎黄病、白さび病、根こぶ病に耐病性です。ただし、根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意します。 ■適応性 秋冬栽培が基本で、春作でも利用できます。 温暖地では9月~11月播種で後半低温にあたるため、より葉色がのり、特徴が発揮されます。これ以降の播種では、抽苔の恐れがあります。10月下旬以降の管理ではハウスやトンネルによる保温が必要になります。春は露地栽培の4月まき中心で利用できます。高温条件下では尻張りが悪く、徒長して形状が崩れてしまうため適しません。 ■播種と育苗と定植 直播、移植栽培どちらも可能ですが、圃場の効率的利用や低温期の抽苔防止では移植栽培が適します。 株間は15×15cmを標準とします。尻張りのよい品種ですので株間を狭くしすぎないよう注意してください。 直播栽培の場合、1穴に3粒ほど播種します。間引きは本葉3~4枚のときに行ない、1本立ちにします。 移植栽培では、288穴トレーの播種を基本とし、播種後20℃~25℃で管理し発芽をそろえます。低温期の育苗では低温感応による抽苔を防ぐため、最低気温が13℃を下回らないように管理します。本葉2~3枚が定植適期です。 低温時は本葉3~4枚のときに株の中心部にアントシアンが発生することがあります。本品種の特徴なのですが、収穫時には株のなかに入ってしまうので問題ありません。 肥培管理 連作が多くなるチンゲンサイ栽培では土作りが大切です。保水力のある健全な土壌を作るために、堆肥やバイオエースなどの有機肥料を積極的に利用します。 生育期間が短いため元肥中心の施肥設計となります。窒素成分で7kg/10aが目安です。栽培期間の長い低温期は多めに施し、高温期は葉を作り過ぎないように少なめに施します。圃場を使用する1週間ほど前には施肥してなじませます。微量要素剤(FTEなど)も併せて施用してください。 ■病害虫防除 虫食いあとは商品性を著しく低下させます。しかし、栽培期間が短く農薬が残存する可能性があります。コナガ、アブラムシの防除には防虫ネットによるトンネル被覆栽培で風水害と併せて虫害を防ぎます。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。 ■収穫 草丈25cmくらいになり、尻部が張ってきたら収穫です。尻の充実は比較的遅い品種です。収穫が遅れるとかたくなり品質低下の原因となるので注意してください。

青軸パクチョイ

青軸パクチョイ

株式会社サカタのタネ

栽培しやすくおいしい中国野菜の代表品種 ■特性 ● 草丈が詰まり葉柄が青く、品質がよい。 ● 強健で栽培しやすい。生育が早く、5~8月まきでは播種後35日くらいから収穫できる。 ● 抽だいは遅く、耐寒性は中程度であるが、ハウストンネルを利用すればほぼ周年栽培できる。

夏双子

夏双子

株式会社野崎採種場

夏双子の特徴 ●高温期の節間伸長が少なくて形状が整うので、盛夏での栽培で威力を発揮する夏専用品種。 ●葉は丸みのある長楕円形で、色は濃い。葉柄の幅は広く、厚みがある。尻張りもよいので重量も出やすい。 ●葉先のチップバーンなどの生理障害に非常に強い。また白さび病にも比較的強く、栽培が容易。 ●初夏から秋の栽培では40~45日、初冬から春のトンネル・ハウス栽培では50~55日で収穫できる。 ●吸肥力が強く盛夏時にも旺盛に生育し、早期に収穫することができる。肥効を控えぎみにすることにより、病害を抑制し形状もさらに整う。

チンゲン菜ばな 華賞味

チンゲン菜ばな 華賞味

株式会社武蔵野種苗園

軟らかくて、おいしいとう立ち菜 特性 ●「チンゲン菜ばな」は、チンゲン菜をとう立ちさせた野菜。 ●収穫期間は、2月中旬〜5月ごろの春季限定野菜。 ●とうの部分は非常に軟らかで甘く、おひたし、胡麻和え、炒め物など様々な料理に合う。 ●青臭さが少なく、菜ばなの甘さが引き立ちます。 ●秋蒔きし植物体を大きくすることで、とう立ち本数が多くなります。 栽培のポイント ●とう立ちさせるためには充分な低温にあてる必要があるので、秋蒔き以降でハウスなどに播種後、過度な保温はせずに管理する。(トンネル/マルチ栽培で無加温トンネルは日中全開で夜間のみ閉める) ●チンゲンサイ慣行の肥料では多めなので施肥量は控えめにすること(10a当たり5kg〜) ●播種は遅くとも2月中下旬までとし、株間・条間は15cm程度とする。 ●主茎を収穫後、側枝どりも可能(〜10本程度)。株が旺盛に出来た場合は2次分枝も取れるが、荷姿がまとまりボリュームを出すには1次分枝までの収穫物が良い。

CR四季

CR四季

株式会社タカヤマシード

ネコブ病に強く、手軽に作れる! ■特性 1.本種はネコブ病に対し抵抗性を持つ一代交配種である。 2.葉の形は丸に近い卵形で、葉色は緑色で光沢がある。 3.葉柄は幅広く、肉厚の中脚で、緑色が強い。 4.耐暑性に優れ、高温時での生理障害に強く、節間の伸長も少ない。 5.食味が良好で、葉・軸との繊維が少なく、幅広い用途で調理できる。 ■ポイント 1.高温時の栽培では、株間の確保に努め徒長気味にならない様注意する。 2.寒い時期での栽培はトンネル・ハウス等を利用して良品生産に努める。 3.ネコブ病には多くのレースがあり、一部のレースによっては罹病する可能性がある旨、ご了承願います。

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