栽培環境・条件

ハウス・トンネル栽培向きのカボチャ品種一覧 全48種類

ハウス・トンネル栽培向きカボチャ ハウス・トンネル栽培向きカボチャとは ハウス・トンネル栽培向きカボチャとは、ビニールハウスやトンネル被覆を利用した施設栽培に適した特性を持つカボチャ品種のことです。カボチャは一般的に露地栽培が主体の品目です

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ハウス・トンネル栽培向きについて

ハウス・トンネル栽培向きカボチャ

ハウス・トンネル栽培向きカボチャとは

ハウス・トンネル栽培向きカボチャとは、ビニールハウスやトンネル被覆を利用した施設栽培に適した特性を持つカボチャ品種のことです。カボチャは一般的に露地栽培が主体の品目ですが、早出し出荷や端境期出荷を目的として、ハウスやトンネルを利用した栽培が行われています。

ハウス栽培とトンネル栽培は、被覆のスケールと温度管理の程度が異なります。ハウス栽培はパイプハウスやガラス温室内で栽培する方法で、温度・湿度の管理精度が高くなります。トンネル栽培は露地の畝上にトンネル状の支柱とビニール被覆を設置する方法で、ハウスほどの環境制御はできませんが、初期の保温効果によって栽培の前進化(通常より早い時期に播種・定植)が可能になります。

これらの栽培方法に適したカボチャ品種は、通常の露地栽培向き品種とは異なる特性を求められます。主な特性としては、低温下での着果安定性、節間の短さ(コンパクトな草姿)、早熟性(早生性)、草勢のバランスの良さなどが挙げられます。特に、限られたスペースの中でつるを管理する必要があるため、草姿がコンパクトな品種が施設栽培には適しています。

まず押さえておきたいのが、ハウス・トンネル栽培は「通常の栽培を早めるだけ」ではなく、温度管理・受粉管理・つる管理など、露地栽培とは異なる栽培技術が求められるという点です。品種選びもそれに応じた観点から行う必要があります。

この特性の魅力(メリット)

ハウス・トンネル栽培向きカボチャの最大の魅力は、市場の端境期に出荷できることです。通常の露地栽培では夏〜秋が主な出荷期になりますが、ハウスやトンネルを利用することで、春〜初夏(5〜6月頃)に出荷する「早出し」が可能になります。端境期の出荷は市場価格が高い傾向にあり、面積当たりの収益性を高めることができます。

生産者にとっての経営面のメリットとして、他品目との作業分散が挙げられます。春のハウス・トンネルカボチャ→夏の露地カボチャ→秋冬の他品目というように、年間を通じた作付けローテーションの中に組み込むことで、労力の平準化と収入の安定化を図ることが可能です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。ハウス・トンネル栽培では、露地栽培と比べて気象リスク(降雨、強風、低温障害)が軽減されるため、品質の安定性が高まります。特に、果実の外観品質(果皮の傷・汚れ)が向上しやすく、秀品率を高められる点は、市場出荷や直売所販売においてメリットとなります。

また、被覆による保温効果でウリハムシなどの害虫被害が軽減されることや、雨よけ効果によってべと病やつる枯病の発生リスクが低下する副次的なメリットもあります。

適した品種の特徴

ハウス・トンネル栽培に適したカボチャ品種には、いくつかの共通した特徴があります。

草姿のコンパクトさが最も重要な要素です。ハウスやトンネルのスペースは限られているため、節間が短く、つるの伸びが穏やかな品種が管理しやすくなります。つるが旺盛に伸びる品種では、ハウス内でのつるの誘引・整枝に多大な労力がかかるだけでなく、通気性が悪化して病害のリスクが高まります。

低温着果性も重要な特性です。早春の施設栽培では、日中の温度は上がっても夜間の温度が低い条件下で栽培することになります。低温条件下でも安定して着果する品種を選ぶことで、収量の安定につながります。

早熟性(早生性)も施設栽培向き品種に求められる特性です。早出し出荷を目的とする場合、播種から収穫までの日数が短い品種のほうが、より早い時期に出荷を開始できます。ただし、早生品種は一般的に果実の完熟度が低くなりやすい傾向があるため、食味と早熟性のバランスを考慮した品種選びが必要です。

意外と知られていないのですが、施設栽培では自然のポリネーター(ミツバチなど)による受粉が制約されるため、着果性の良し悪しが収量に直結します。単為結果性(受粉なしで果実がつく性質)を持つ品種や、少量の花粉でも着果しやすい品種は、施設栽培での着果管理を省力化できます。

栽培のポイント

ハウス・トンネル栽培向きカボチャの栽培管理では、温度管理、受粉管理、つる管理の3つが特に重要です。

温度管理については、カボチャの生育適温は日中25〜30℃、夜間15〜20℃が目安です。早春のハウス・トンネル栽培では、日中の温度上昇に対する換気と、夜間の保温のバランスが重要になります。日中にハウスを閉めきると40℃以上に達することがあり、高温障害や着果不良の原因になるため、こまめな換気管理が必要です。

受粉管理は施設栽培での収量を左右する重要な作業です。ハウス内ではミツバチの活動が制限される場合があるため、人工交配が必要になることがあります。朝の開花直後に雄花の花粉を雌花に付ける作業を、着果させたい位置の雌花が咲くタイミングで行います。ミツバチの導入が可能な場合は、巣箱の設置により受粉作業を省力化できます。

つるの管理は、限られたスペースでの栽培において特に重要です。親づる1本仕立てが一般的で、着果節位を決めてそれ以下の脇芽は除去します。着果後は、果実の肥大に必要な葉数を確保しつつ、不要なつるの伸長を抑える整枝を行います。

病害虫対策では、ハウス内の高温多湿条件でのうどんこ病やつる枯病に注意が必要です。換気による湿度管理と、予防的な薬剤散布を組み合わせることが基本です。

品種選びのコツ

ハウス・トンネル栽培向きカボチャの品種選びでは、以下の観点を確認することが重要です。

  • 草姿・節間の短さ: ハウスの規模に応じたコンパクトさの品種を選ぶ
  • 低温着果性: 早春栽培での安定した着果を期待するなら必須の特性
  • 熟期(早生・中生・晩生): 出荷目標時期に合わせた熟期の品種を選定する
  • 食味・貯蔵性: 早出しカボチャは貯蔵期間が短いため食味重視、貯蔵出荷する場合は日持ち性も考慮する
  • うどんこ病耐性: 施設栽培ではうどんこ病のリスクが高いため、耐病性の有無を確認する
  • 果実サイズ: 市場の求めるサイズ規格に適合するか

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、初めてハウス・トンネル栽培に取り組む場合は、地域の栽培指導機関が推奨する品種から始めるのが安全です。施設栽培特有の管理技術を習得したうえで、品種の選択肢を広げていくのが現実的なアプローチです。

市場動向とこれから

ハウス・トンネル栽培によるカボチャの早出し出荷は、産地の収益向上策として注目が高まっています。国産カボチャの端境期(3〜5月頃)は輸入カボチャが市場を占める傾向がありますが、国産の早出しカボチャは「鮮度」と「国産」の訴求力で差別化が可能です。

生産面では、水稲との複合経営を行う農業法人がハウス・トンネルカボチャを春の品目として導入するケースが増えています。水稲の育苗用ハウスの有効活用として、育苗後の期間にカボチャを栽培する事例も見られます。

今後の展望としては、省力化技術との組み合わせが注目されます。カボチャは重量のある果実を扱うため収穫の労力が大きい品目ですが、小型品種(ミニカボチャ)をハウスで栽培することで、空中栽培(つるを上方に誘引する立体栽培)との組み合わせが可能になり、収穫作業の効率化が期待されています。

また、暖地を中心にトンネル栽培の前進化(より早い時期からの栽培開始)が進んでおり、2月定植・5月出荷という超早出し作型に対応した品種への需要も高まりつつあります。

まとめ

ハウス・トンネル栽培向きカボチャは、施設を利用した早出し出荷や端境期出荷を可能にする品種群であり、市場価格の高い時期に出荷できることが最大のメリットです。草姿のコンパクトさ、低温着果性、早熟性が求められる主要な品種特性です。

栽培面では、温度管理・受粉管理・つる管理が露地栽培以上に重要になります。品種選びにあたっては、栽培施設の規模や作型、出荷時期を明確にしたうえで、低温着果性やうどんこ病耐性などの特性を総合的に検討して選定することが、安定した早出しカボチャ生産の鍵となります。

48品種 表示中
品種 栗はやて

品種 栗はやて

雪印種苗株式会社

試作系統名 SQ-027 ■特性・特徴 •開花後40~45日程度で収穫できる。 •草勢はややおとなしいが、雌花の着生は良く、着果が安定する。 •果形は扁円形で果皮は濃緑色を示して退色が遅い。 •一果重は2.0~2.2kg程度で5玉サイズ中心によく揃う。 •肉質は粉質で食味に優れ、糖化が早く、早期出荷が可能。 ■使用時期 道東・道北:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 道央・道南:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 東北北部・寒高冷地:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 東北中部・南部:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 一般地:【播種期】トンネル:2月上旬~2月下旬、露地:3月上旬~3月中旬 西南暖地:【播種期】トンネル:2月上旬~2月下旬、露地:3月上旬~3月中旬 ■使用上の留意点

栗ごころ

栗ごころ

トキタ種苗株式会社

甘く紛質な果肉、かわいらしいハート形の豊産品種。【販売終了】 ■特性 【販売終了となりました】  果実は大きく2kg前後になり、果肉は厚く濃黄色、肉質は粉質で非常に甘く食味に優れます。 果形は花落ち部分がややとがる栗の形になります。果皮は光沢がある濃緑色で、縦に細い条班が入ります。 草勢は初期から旺盛、着果が安定し栽培が容易です。また、葉が大きく葉柄が長く、果実が日焼けしにくいです。 完熟出荷には、開花後50日位の果実を収穫します ■栽培上の注意 2、3月播種のトンネル栽培、4、5月播種の露地栽培、6、7月の抑制栽培等幅広い作型に適します。 ■料理 煮物、揚げ物、お菓子でもおいしい

栗ざんまい

栗ざんまい

ナント種苗株式会社

過去最高収量の「壁」を越えろ! 劇的収量性を追求! 【特 徴】 ● 草勢は初期からかなり強く、最後までツル持ち良い。 ● うどんこ病にも強く、収穫前まで葉が残りやすい。 ● 草勢強いものの(低温期作型を除いた)通常作型において着果数が多く、肥大性にも優れるので結果として収穫果数が多くなり収量性が極めて高い。 ● 果実サイズ5~7玉サイズで果皮色は濃い緑色。 ● 肉質は粉質性で甘みも強く美味しい。 ● 成熟日数50日程度の中晩生。 ● 貯蔵中の腐りが極めて少ない。 ● 草勢が付きにくい瘦せ地や砂丘地での栽培にも好適。 【栽培のポイント】 ● 低温期を除いた露地・トンネル作に好適。多肥栽培・元肥一発の栽培や極めて早出しの作型には不向き。 ● 草勢が初期から強いため、元肥を減肥し、減らした分を追肥に回すのが良い。特に肥えた圃場では元肥の窒素量を半分に減らし、残りを追肥に回す。 ● 草勢強いため交配期の段階で過繁茂でない状態であることが最重要。元肥の減肥とともに、交配までは脇芽取りを欠かさないこと。 ● 整枝が出来ない圃場では株間を広げて栽植本数を減らし、着果時の採光性を良くする方が収量アップに繋がる。 ● 貯蔵中の腐敗は少ないが、果皮色の退色がやや早いので注意する。

栗てまり

栗てまり

雪印種苗株式会社

着果が安定して果揃い良好なミニカボチャ ■特性・特徴 ・雌花の着生多く着果が安定、1つる当たり4~5果収穫できる。 ・開花後40日程度で収穫できる。 ・1果重は400g程度、果形は偏平で果揃いが良好。 ・果皮は濃い黒緑色、退色が遅い。 ・果肉は濃黄色で鮮やか、肉質はやや粉質で滑らか。 ・貯蔵性に優れる。 ■使用時期 道東・道北:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 道央・道南:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 東北北部・寒高冷地:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 東北中部・南部:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地:4月中旬~6月上旬 一般地:【播種期】トンネル:2月中旬~3月上旬、露地:3月中旬~3月下旬、抑制:7月下旬~8月上旬 西南暖地:【播種期】トンネル:2月中旬~3月上旬、露地:3月中旬~3月下旬、抑制:7月下旬~8月上旬 ■使用上の留意点 ・子つる3本仕立て、畝幅3m、株間70cm程度とする。 ・着果は10節程度からを目標として、着果節以降は放任とする。 ■用途・機能・特性 抑制栽培可

栗天下

栗天下

雪印種苗株式会社

粉質で食味に優れた大玉で、貯蔵にも向く黒皮品種 ■特性・特徴 ・草勢はやや旺盛だが雌花の着生が良好。 ・つる伸びが早く、節間はやや長い、葉が大きく展開。 ・開花後40~45日程度で収穫できる品種。 ・果皮色は黒に近い黒緑で、条斑は目立たない。 ・着果が安定し、収量性は良好。 ・果形は甲高の扁円形、2.0~2.5㎏程度の4~5玉サイズ中心に揃う。 ・果肉は濃橙黄色で特に肩部位の果肉が厚い強粉質、糖化がやや遅く、貯蔵後の食味は良好。 ・果皮の退色が遅く、貯蔵性に優れる。 ■使用時期 道東・道北:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中下旬~6月上旬 道央・道南:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中下旬~6月上旬 東北北部・寒高冷地:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中下旬~6月上旬 東北中部・南部:【播種期】トンネル:4月上旬~4月中旬、露地:4月中下旬~6月上旬 一般地:【播種期】トンネル:2月上旬~2月下旬、露地:3月上中旬~3月下旬 西南暖地:【播種期】トンネル:2月上旬~2月下旬、露地:3月上中旬~3月下旬 ■使用上の留意点 ・節間がやや長く、着果位置がやや遠くなるため畝幅は3.5m~4m程度とする。 ・子つる2~3本仕立てとして、株間は60~90cm程度とする。 ・開花期以降の肥料効きが特に重要であるため、追肥を重視した肥培管理が望ましい。

栗響147

栗響147

朝日アグリア株式会社

草丈低く風に強い。着果性に優れた多収大玉品種 【特 徴】 ・プリメラシリーズの作りやすさをそのままに早生性と連続着果性を付加した大玉品種です。 ・草勢は中位で草姿はコンパクト、葉柄は短く、葉折れ倒伏少なく風に強い。 ・雌花着生は株元から発生し、促成栽培では1つるに2個程度着果し、抑制栽培でも優れた着果性を発揮。 ・肥大が早く、玉サイズ1.8~2.0kgの大玉。果皮の凹凸少なく、花落ちも小さく外観優れる。 ・交配後45~50日で収穫できる中早生種で果肉厚も厚くカット売りに最高。 ・肉質は強粉質で大変おいしく、収穫から1-2週間で食べ頃になる。貯蔵も可能。 【栽培のポイント】 ・肥料は窒素成分で10a当り12~15kgの管理とし、2番果が着果した場合は追肥をして草勢を維持する。 ・促成栽培では、株元から着果させると草勢がおとなしくなるため、極端な株元着果は避ける。 ・連続着果がみられた場合は早めの追肥で草勢を維持する。 ・糖化は比較的早く、キュアリング後すぐの出荷体系に適する。良食味期間も長いことから貯蔵もできる。

錦えびす

錦えびす

ナント種苗株式会社

省力、多収量の人気種。 【特 徴】 ● 草勢やや強く、耐暑性・耐寒性に優れる。 ● 果肉は厚く橙黄色で緻密な肉質で若穫りしても甘味が強く食味は良好で、果重は1.8kg内外。 ● 特に作り易く、トンネルまたは露地栽培で密植早期多収を狙う栽培に適する。 【栽培のポイント】 ● 低節位での着果は減収をまねくので極力避ける。 ● 開花時期を揃え、一斉着果させ品質を揃える。 ● 追肥は開花時期より施し、収穫が終わるまで草勢を維持させることが大切。

錦大黒(にしきだいこく)

錦大黒(にしきだいこく)

渡辺農事株式会社

ホクホクした食感と良質な甘さが自慢 ■特性 ・草勢強く、低温肥大性に富み、栽培管理が容易。 ・低温時の着果、肥大性良く、多収。交配後40〜45日で収穫可能となり、50〜55日で熟成する。 ・果実は扁円の大型で、1.5〜2.0kgとなり、果揃いが良い。果皮は濃緑色の地に淡緑色の斑が入る。 ・果肉が厚く、肉色は濃黄色である。肉質は、やや粘質がかった粉質で、甘味強く、食味に優れ、市場性が高い。 ・ハウス・トンネル栽培から一般露地栽培、温暖地の抑制栽培など、栽培適応の幅は広い。

雪化粧

雪化粧

株式会社サカタのタネ

強粉質で食味のよさに定評がある白皮カボチャ ■特性 ・草勢は非常に強い。雌花着生性は遠なりである。 ・開花後35日ごろから果肉は強粉質となり、開花後50日前後で粉質度が最高となる。 ・果実は2.3kg前後で偏円形。果皮は灰白色(未熟のときは「芳香」に似る)の個性的なカボチャ。 ・果肉はやや淡い黄色。ゆでると鮮やかな黄色となり、強粉質である。 ・収穫後の腐敗や肉質の劣化が少なく、日持ちがよい。 ・収穫直後は極粉質で甘みが乏しいため、1カ月程度の貯蔵期間をおいてからの消費が好ましい。貯蔵を経ることで甘みが増して食味が最高となる。 ■適応性 洋種系カボチャは果菜類のなかでは冷涼な気候を好みます。草勢が非常に強いので、トンネル・露地栽培での粗放栽培に向く品種で、収量性よりも品質を重視した品種です。土質の適応性は広く、好適pHは5.8~6.8で、耐乾性、吸肥性もあり、やややせ地のほうが栽培しやすいです。 ■肥培管理 施肥量は土質、前作などの残効により一概に決められませんが、草勢が強いので元肥は10a当たり窒素5㎏前後、リン酸15~18㎏、カリ10~13㎏を標準とします。とくに窒素肥料は「みやこ」の4割程度とし、つるバランスを見ながら追肥します。 ■育苗・育苗管理 発芽温度は、25~28℃です。発芽をはじめたら新聞紙をとり、十分に換気をして床温を18~20℃に下げ、徒長を防ぎます。子葉が7分展開したころに、10~12㎝ポリ鉢に移植します。移植床は播種と同時に準備し、適温・適湿にしておきます。夜間の最低気温は本葉1~1.5枚展開時までは10~15℃、本葉2枚後は8~10℃、地温は14~15℃で管理します。また、灌水も移植活着後は控えめとし、かための苗に育てます。 育苗後半は、十分に光線を当てるため、葉が重ならないよう早めにずらしを行います。定植の数日前から灌水し、新根が旺盛に発生し始めたころを見計らって定植します。 ■定植および定植後の管理 栽植密度は畝間4m、株間1mの2~3本仕立て(10a当たり約250株)。定植の5~7日前からトンネルまたはマルチをかぶせて、定植時に14~15℃以上の地温を確保するように努めます。露地栽培では、定植直後の風による被害を防ぐために、パオパオ90などの被覆資材を使うとよいです。 トンネル栽培では活着促進を目的に定植後7日程度は密閉管理をします。密閉が長びくと高温で枯死しないまでも、雌花着生不良、花落ち部が大きくなるなど子房の奇形を招きます。そこで、定植後、33℃を超えないよう早めに換気をします。なお、最低気温は8~10℃を確保します。 ■着果 雌花は、13節前後とやや遠成りですが、1つる1果は着果します。側枝の発生も旺盛なので、着果節までの側枝は必ず除去します。13節前後の着果で2.3㎏前後の果実が収穫できます。 ■収穫 開花後40日程度で十分な食味となりますが、この品種の特長を出すには、開花後50日程度おくと、粉質で甘みも強く最高の品質となります。

栗ざんまい弐号

栗ざんまい弐号

ナント種苗株式会社

過去最高収量の「壁」を越えろ!~その弐~ 【特 徴】 ● 草勢は「栗ざんまい」同様の強勢タイプでありながら、雌花数を増やし、より着果性能をアップ。低温期~夏作にかけて着果が安定。 ● 【作りやすさと収量性】を重視した品種で、初心者でも栽培容易。 ● 低温期でも肥大性が良好。一方、夏収穫作では着果数多く過肥大もおこし難く、5玉サイズ中心で揃う。 ● 果皮は濃緑色。「栗ざんまい」より濃く仕上がる。 ● 肉質は粉質性で美味(※一般に着果数が多いと粉質性は減る傾向)。 ● 初期節間が詰り、ハウス・トンネル作でも栽培管理しやすい。 ● 草勢維持しやすく、収穫前まで葉枯れが少ない。 ● 株元着果、繁茂状態でも蔓傷付きにくく、イボの発生も少ない。 ● 成熟日数は45~50日。貯蔵性(腐敗によるロス)は「栗ざんまい」の方が優れる。 【栽培のポイント】 ● 「栗ざんまい」同様、樹勢は強いので肥畑では2割程度減肥推奨。

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