病害耐性

べと病耐性のハクサイ品種一覧 全45種類

べと病耐性ハクサイ べと病とは べと病は、卵菌類(Hyaloperonospora parasitica)によって引き起こされるハクサイの重要病害です。卵菌類は一般的な糸状菌(カビ)とは分類学上異なるグループですが、防除の考え方はカビ病に準

ノリタケ ファインバブル装置バナー(モバイル)

べと病耐性について

べと病耐性ハクサイ

べと病とは

べと病は、卵菌類(Hyaloperonospora parasitica)によって引き起こされるハクサイの重要病害です。卵菌類は一般的な糸状菌(カビ)とは分類学上異なるグループですが、防除の考え方はカビ病に準じます。アブラナ科野菜全般に発生する病害であり、ハクサイのほかキャベツ、ブロッコリー、ダイコンなどにも被害を及ぼします。

主な症状としては、葉の表面に淡黄色〜黄褐色の不整形の病斑が現れ、葉の裏面には白色〜灰白色のカビ状の胞子層(分生子柄)が密生します。この裏面のカビ状の外観が湿った「べとべとした」印象を与えることが、病名の由来とされています。

ハクサイにおけるべと病の被害は、主に外葉から始まり、症状が進行すると内側の葉にも拡大します。外葉の黄変・枯死により光合成能力が低下し、結球の充実不良を引き起こします。特に、出荷時に外葉を剥いた際に内部にも病斑が見られると、商品価値が著しく低下します。

べと病は冷涼・多湿な条件で発生しやすく、秋雨の時期や晩秋〜初冬の結露が多い時期に被害が拡大する傾向があります。露地栽培が主体のハクサイにとっては、気象条件に大きく左右される厄介な病害の一つです。

べと病耐性の区分

ハクサイにおけるべと病耐性は、品種によってその程度が異なります。種苗メーカーのカタログでは「べと病に強い」「べと病耐病性」などの表記で耐性の有無が示されていますが、トマトの耐病性表記のようにHR(高度耐病性)・IR(中程度耐病性)の国際基準で厳密に区分されているケースはまだ多くありません。

品種選びで見落としがちなのが、この耐病性表記のあいまいさです。「べと病に強い」と記載されていても、その強さの程度は品種間で差があります。圃場試験での発病程度の評価に基づいて耐病性が記載されている品種もありますが、試験条件と実際の圃場条件が異なれば、効果にも違いが生じます。

ハクサイのべと病菌にはレース(生理的系統)が存在することが報告されており、特定のレースに対して耐性を持つ品種であっても、別のレースが優勢な地域では十分な効果を発揮しない可能性があります。このレースの問題は、アブラナ科作物のべと病菌全般に共通する課題です。

耐病性の仕組みとしては、植物体の細胞レベルでの防御反応(過敏感反応など)が関与しているとされています。耐病性品種では、菌の侵入を受けた細胞が速やかに壊死することで、菌の増殖を局所的に抑制する機構が働いていると考えられています。

歴史と豆知識

ハクサイのべと病は、国内外のアブラナ科野菜栽培地域で古くから報告されている病害です。日本においても、ハクサイの作付面積が拡大した昭和中期以降、産地で繰り返し被害が発生してきました。

ハクサイの品種改良では、従来は耐暑性・耐寒性、結球性、食味、根こぶ病耐性などが主要な育種目標として重視されてきました。べと病耐性が独立した育種目標として注目されるようになったのは、比較的近年のことです。特に、気象変動に伴い秋季の降雨パターンが変化したことや、連作圃場でのべと病発生頻度が増加したことが、耐病性品種への需要を高めています。

意外と知られていないのですが、べと病菌は種子伝染する可能性が指摘されています。汚染された種子から菌が次作に持ち込まれるリスクがあるため、種子の品質管理は予防策の一つとして重要です。また、べと病菌の卵胞子は土壌中や被害残渣中で長期間(数年間)生存することが知られており、連作圃場では菌密度の蓄積が問題になります。

アブラナ科野菜のべと病菌は、宿主範囲が比較的広いことも特徴です。ハクサイ以外のアブラナ科作物や雑草が圃場周辺に存在すると、それらが伝染源になる可能性があるため、圃場衛生の管理が防除の基本となります。

べと病耐性の限界と注意点

べと病耐性品種を導入しても、それだけで完全にべと病を防げるわけではありません。以下の点に留意が必要です。

レースの変異による耐性崩壊のリスクがあります。べと病菌は遺伝的多様性を持ち、新しいレースが出現する可能性があります。現時点で有効な耐性品種であっても、菌の進化によって将来的に効果が低下することは否定できません。

環境条件による発病リスクの変動も重要です。秋雨が長引く年や、結露が多発する条件下では、耐病性品種であっても発病することがあります。特に、ハクサイは結球内部の湿度が高くなりやすく、外葉での防御が突破されると内部への進展が速くなる傾向があります。

連作による菌密度の上昇も見逃せないポイントです。同一圃場でアブラナ科野菜を連作すると、土壌中のべと病菌の卵胞子が蓄積し、発病リスクが年々高まります。耐病性品種であっても、高い菌密度の条件下では防御が追いつかない場合があります。

品種の耐病性だけに頼るのではなく、輪作・排水管理・適期防除を組み合わせた総合的な防除体系(IPM)を構築することが、安定生産の鍵となります。

防除のポイント

べと病の防除は、耐病性品種の利用を軸に、耕種的防除と化学的防除を組み合わせて行います。

耕種的防除として最も基本的なのは輪作です。アブラナ科以外の作物(イネ科、マメ科など)と2〜3年以上のローテーションを組むことで、土壌中のべと病菌密度を低下させることが期待できます。また、前作の残渣を速やかにすき込み、分解を促進することも菌密度の低減に有効です。

排水管理も重要な防除手段です。べと病菌は多湿条件で胞子の飛散と感染が活発になるため、圃場の排水性を高めることが発病リスクの低減につながります。暗渠排水の整備や高畝栽培の採用が有効とされています。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。栽植密度の適正化と通風の確保が、べと病対策において見落とされがちなポイントです。過密な栽植は株間の湿度を上昇させ、べと病菌の感染に好適な環境を作り出します。品種に適した栽植密度を維持し、畝間の通風を確保することで、葉面の乾きやすい環境を作ることが重要です。

化学的防除については、ハクサイに登録のある殺菌剤を発生初期に予防的に散布することが効果的です。発病後の治療効果は限定的であるため、気象条件から発生リスクが高いと判断される場合は、症状が出る前の予防散布が基本になります。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

ハクサイ産地では、べと病対策に関してさまざまな実践知が蓄積されています。

秋どりハクサイを主力とする産地では、べと病の発生が年によって大きく変動するため、耐病性品種の導入とともに排水改善に取り組んだところ、被害が安定的に減少したという報告があります。排水性の向上によって圃場内の湿度が下がり、菌の感染サイクルが抑制されたと考えられています。

連作圃場でべと病が慢性的に発生していたケースでは、2年間の輪作期間を設けたことで、べと病の発病率が顕著に低下した事例も報告されています。輪作による菌密度の低減効果は、耐病性品種の効果をさらに高める方向に働いたとされています。

栽培現場では、べと病耐性品種を導入したことで「べと病への意識が薄くなり、防除のタイミングが遅れた」という声もあります。耐病性品種の導入はあくまで総合防除の一要素であり、圃場の巡回と早期発見の習慣を維持することが大切です。

まとめ

べと病は、冷涼・多湿条件で発生するハクサイの重要病害であり、外葉の黄変・枯死から結球の品質低下まで、収量と商品価値の両方に影響を及ぼします。耐病性品種の導入は有効な対策の一つですが、耐病性の程度は品種によって異なり、レースや環境条件によって効果が変動する可能性があります。

品種選びにあたっては、べと病耐性の表記内容を確認するとともに、地域で優勢なレースの情報も可能な限り把握しておくことがポイントです。輪作、排水管理、適正な栽植密度の確保、そして適期の薬剤防除を組み合わせた総合的な防除体系を構築することで、安定したハクサイ生産につなげることができます。

45品種 掲載中
CR 金鯱 85

CR 金鯱 85

ナント種苗株式会社

根コブ病抵抗性、黄芯系中晩生種。 【特 徴】 ● 播種から収穫までの日数が85〜90日程度の中晩生種で年内〜年明け収穫に向く。 ● 根コブ病抵抗性を持ち、ウイルス病、軟腐病、べと病の発生が少なく、生理障害も起こりにくいので作りやすい。 ● 外葉はやや大きく半立性の草姿でサボイ(凹凸)がある。 ● 収穫時の形はやや長めの円筒型でバランス良く、球重は4〜5kg前後となる。 ● 外葉は濃い緑色で、球内は 濃黄色の黄芯系白菜。

CRお黄にいり

CRお黄にいり

タキイ種苗株式会社

根こぶ病に強くなった球重600gのミニハクサイ! ■特長 ・球重600g〜1kg程度のミニサイズが収穫できる。 ・直播栽培では播種後50日、移植栽培では定植後40日程度で収穫できる黄芯極早生種。 ・べと病、根こぶ病に強く、栽培が容易。 ・外葉はコンパクトで極立性となり、玉ぞろいがよい。 ・肉質は歯切れがよく、サラダ用にも適する。 ■栽培の要点 ・ミニサイズで収穫するには、条間25cmの3〜4条、株間20〜25cm程度とし、10a当たり1万本の栽植密度を標準とする。 ・株間を広げても2kg程度までしか太らない。 ・チッソの過剰施肥は結球の遅れや生理障害の発生につながるので注意するとともに、適期収穫を心掛ける。 ・根こぶ病防除のためには、圃場の排水を確保し、総合的防除に努める。

CRご黄げん70

CRご黄げん70

株式会社タカヤマシード

病気に負けない!おいしい白菜 ■特性 1.本種は播種後約67~70日で収穫期に達する中早生の黄芯系F1品種である。 2.抽苔性は非常に安定しており、春蒔き栽培にも適する。 3.ベト病の対病性が特に優れ、ウイルス病・ネコブ病にも強く、また石灰欠乏症等の生理障害にも強いので、栽培が容易である。 4.外葉は濃緑で、草姿は半立性である。球は尻張り胴張りの良い砲弾型で球内色は鮮やかな黄色になる。 5.食味に秀れ、鍋物や漬け物等に最適である。 ■ポイント 1.極端な早蒔きは避け、適正な育苗温度を保つ。 2.ネコブ病には多くのレースがあり、一部のレースによっては罹病する可能性がある。

CR清雅(せいが)75

CR清雅(せいが)75

有限会社石井育種場

尻張り、胴張りのい黄芯系 根こぶ病に強い CR/75日 ■特性 1. 根こぶ病抵抗性でべと病、白斑病等の病害や石灰欠乏症にも強く栽培が容易。 2. 結球後60日前後、在圃しても裂球がなく、芯の伸びも遅いので収穫期の幅が広く収量が多い。 3. 球高28~29cm、球径18~20cm、球重3kg位、日数をおけば3.5kg位に太る。尻張り、胴張りのよい円筒型で球頭の包合がよい。 4. 色つやのよい濃緑球で球内はCR清雅65よりさらに濃い黄色になり、完熟後も球内の黄色が低下しにくい。葉質は柔らかく多汁で食味がよい。

CR秋園一号

CR秋園一号

有限会社フジミ・オフィス

根こぶ抵抗性の黄芯系 特性 1)ウィルス、軟腐病、ベト病、石灰欠乏症に強く栽培容易 2)平暖地の適期栽培では播種後60日~65日、高冷涼地の春~初夏蒔き 栽培では55日~65日位で収穫できる 3)球重2.5㎏~3㎏の砲弾型、外葉は濃緑色で内部は濃黄色の綺麗な コントラストとなる 4)晩抽性で芯の伸びが遅いため裂球が少なく在圃性が良い 5)平暖地の8月中旬~9月中旬蒔き10月中旬~年内穫り、結束すれば1月穫りも可能。又、早春~春蒔き5月~初夏穫りもできる 6)高冷地の4月~7月蒔き7月~10月穫り 栽培の要点 ●高冷地の春蒔き夏穫りに最適 ●早蒔きは軟腐病発生の恐れがあるので避ける

アサヒ交配 春まかせ白菜

アサヒ交配 春まかせ白菜

株式会社アサヒ農園

冬春まき・食べるならコレ! 商品特性 ■特性 1.ネコブ病に抵抗性があり、抽苔が極めて安定している春どり黄芯系極早生品種。 2.草姿は立性で、尻張り・胴張りの良い砲弾型となり、1球2.5kgほどでよく揃います。 3.球内色は鮮やかな黄色を示し、外葉は濃緑で、コントラストがたいへん綺麗です。 4.過熟になりにくく、黄芯の色落ちが少なく在圃性が有します。 5.生育旺盛で、ナンプ病・ベト病に強く、生理障害の発生も少ないため、大変作り易い品種です。

アサヒ交配 秋まかせ75

アサヒ交配 秋まかせ75

株式会社アサヒ農園

サラダ・漬物・鍋物に最適 商品特性 ■特性 1.播種後約75日で収穫でき、品質良く作りやすい黄芯の中早生品種。 2.球姿は、尻張り・胴張りの良い砲弾型で、1球3.0kgほどに良く揃い球内部は鮮黄色で、濃緑の外葉とのコントラストがきれい。 3.根こぶ病やベト病など各種病害に強く、生理障害の発生が少ない。 4.耐寒性があり過熟にもなりにくいため、収穫期の幅が広い。 育て方 ■栽培のポイント ○極端な早蒔きは病害発生の原因になりやすいので避ける。 ○基肥は、10平方メートルあたり苦土石灰を1kg、化成肥料を1.5kg程施す。追肥は、本葉が6~7枚になった頃と結球が始まりかけた頃の2回にそれぞれ10平方メートルあたり化成肥料を500g程施す。 ◎追肥を適期に行う事で、黄芯がきれいな寒さに強くおいしいハクサイができます。

キムさん 75

キムさん 75

ナント種苗株式会社

ウマ味が逃げないから、 お鍋でこそ美味しい! キムチだけではもったいない! 【特 徴】 ● 日本の気象にマッチした韓国の人 日本の気象にマッチした韓国の人気品種をお届けします。 ● 球重3〜3.5kg。葉数系、半包皮 の75日中生種で在圃性良好。 ● 外葉の黄化が少なくべと病に強く 軟腐・ウィルス病には中程度。ゴマ症、縁腐れ、ホウ素欠乏などの生理障害に強い。 ● 従来の日本の品種と比較して球内水分が少なく、繊維が緻密なため、キムチ・浅漬けにするとしっかりした歯ごたえ。白菜本来のウマ味が外に逃げ難いため、鍋料理や炒め料理でも非常に美味しい。

ことぶき

ことぶき

カネコ種苗株式会社

幅広い耐病性で、抜群の作りやすさ! 特性 ●80日タイプの黄芯系中生品種です。 ●軟腐病、黄化病、白斑病、べと病、根こぶ病に強い耐病性を持ちます。 ●草姿が立性で色が濃く、耐寒性が優れます。 ●生理障害の中でも、特に『ごま症』の耐性が優れます。 ●食味が優れるので、漬け物、鍋用途に最適です。 ※根こぶ病に対しては、弊社従来品種より高い抵抗性を持ちますが、地域により異なるレースがあり、発病する場合もございます。あらかじめご了承ください。 栽培要点 ●極端な早まき・早植えは形状が縦長になる傾向がありますので、播種・定植時期に注意してください。

すて黄80(MHX-026)

すて黄80(MHX-026)

丸種株式会社

根こぶ病に強く、肥大性に優れた、黄芯系中生種! 1. 外葉は濃緑、球内色は鮮やかで濃い黄色、播種後80日程度で収穫できる中生種です。 2. 球頭は浅く包被し、球姿は尻張り・胴張りの良い円筒形で市場性に優れ、球重は2.5~3kgになる多収性品種です。 3. 軟腐病・根こぶ病・べと病等に強く、石灰欠乏症(縁腐れ・芯腐れ)や、ゴマ症などの生理障害の発生も少なく、生育は旺盛で栽培容易です。 4. 肉質は柔らかく甘味があり、漬物・煮物にして食味良好です 5. 結球性・肥大性にすぐれ、中間地の8月下旬~9月上旬まき、暖地の9月上中旬まきでの 栽培に適します。

すて黄90(MHX-929)

すて黄90(MHX-929)

丸種株式会社

根こぶ病に強く、耐寒性のある冬どり黄芯系中晩生種! 1. 外葉は濃緑で耐寒性に優れ、球内色は濃黄色、90日程度で収穫できる中晩生種です。 2. 根こぶ病、べと病等に強く、ゴマ症や縁腐れ・芯腐れなどの生理障害の発生も少なく栽培が容易です。 3. 球頭はやや浅く被り、胴張り、尻張りの良い、一球3.0kg程度となる砲弾形です。 4. 葉質は良質で風味があり、食味が良いです。 5. 一般平坦地では、8月下旬から9月上旬播種、12月中旬から2月上旬収穫の栽培に適します。

ちよぶき85

ちよぶき85

株式会社サカタのタネ

馬力があり、耐病性に優れる中生品種 ■特性 ●秋まきで播種後80〜85日程度で収穫できる中生品種。 ● 外葉は鮮緑色で頭部はよく包被する。草姿は立性で結束の作業性が優れる。 ● 球形は胴張りする砲弾形で球長30cm前後、球重3.0kg前後になる。 ● 球内色は全体に黄色が回り、カットしたときの見栄えがよい。肉質はやわらかく、甘みがのりやすく、食味、品質がよい。 ● 結球性が安定しており、そろいがよく収穫作業性が優れる。 ● ゴマ症や石灰欠乏症によるチップバーン、アンコなどの生理障害に強く、栽培しやすい。 ● 根こぶ病には従来よりも幅広いレースに耐病性があり、べと病にも耐病性がある。 ■適応性 本品種は一般地の8月下旬まき12~1月収穫、暖地の9月上中旬まき12~1月収穫の栽培で利用できます。べと病耐病性で、根こぶ病には幅広い耐病性を示します。また、石灰欠乏症にも強く、根張りも強いので水田裏作などの重い土壌にも適応します。 ■肥培管理 定植前に元肥を施用します。10a当たり窒素成分で15~18㎏を標準とします。有機肥料、微量要素材を併せて施用してください。追肥は10a当たり窒素成分で2~3㎏で2~3回に分けて施します。1回目は定植10日ほど後で株元に施します。2回目は定植20~30日後(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。 ■播種と育苗と定植 8月、9月まきの栽培では、本葉3枚程度で定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避けます。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意します。定植後の極度な低温や乾燥もわき芽発生の原因となるので注意が必要です。 ■病害虫防除 暑い時期の育苗ではハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、ヨトウムシの被害が発生しやすくなります。苗床の入口には寒冷紗などを張って極力害虫の侵入を防ぎます。定植後は、害虫が大きくなり農薬が効きにくくなる前に早めの防除を心がけます。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。 ■生理障害対策 石灰欠乏症などの生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよく作ることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。 ■収穫 頭部を押さえて硬くなり中身がある程度締まっていたら収穫です。収穫遅れは、石灰欠乏症や球内の退色によって品質が低下するので適期収穫を心がけます。

ときめき85

ときめき85

有限会社石井育種場

石灰欠乏症に強く、形状が安定在圃性に優れる 2月〜3月どり 根こぶ病抵抗性 CR2/85〜90日 ■特性 1. 暖地の9月上中旬播種、2月〜3月収穫に最適。生育日数85〜90日位の黄芯中晩生種。中間地で8月下旬〜9月上旬播種、12月〜2月上旬収穫。西南暖地で9月下旬播種、1月〜2月収穫に適する。 2. 石灰欠乏症(緑腐れ症)には特に強く栽培が容易。根こぶ病にも強力な抵抗性を示す。 3. 結球性が非常に安定しており、天候などによる出来不出来は少ない。球色は濃緑、球内色は鮮黄色になり、良質で食味に優れる。 4. 球高28〜30センチ位、円筒形で胴張がよく、箱詰め作業が容易。収穫初期からよく締まるため重量がでる。 5. 収穫期後半での各種生理障害の発生が少なく裂球も遅いため在圃性に優れる。 ■栽培の要点・注意 1. べと病の防除に努める。 2. 西南暖地以外の年明けの収穫では結束防寒が必須。

プチヒリ

プチヒリ

タキイ種苗株式会社

タケノコ形の極早生ミニハクサイ! ■特長 ・適期播種の移植栽培で、定植後45日で重さ800g程度を収穫できる極早生ミニハクサイ。 ・球形は特徴のある長円筒形。中国北部原産のチヒリハクサイの血を引くタケノコ形品種。 ・密植栽培で問題となるべと病をはじめ、各種病害に強く栽培容易。 ・歯切れがよく甘みのある食味で、中華料理の炒め物や鍋物に適する。 ■栽培の要点 ・800g程度のサイズで収穫するには、25×25cm程度の栽植密度とする。 ・施肥量は普通ハクサイに比べ3割程度少なめとし、元肥主体で初期から旺盛に生育を進める。 ・本種は根こぶ病耐病性をもたないので、汚染圃場では防除が必要。

ほまれの極み

ほまれの極み

タキイ種苗株式会社

遅まき・遅植えが可能な早春どり黄芯早生種! ■特長 ・低温結球性にすぐれ、遅まき・遅植えが可能。 ・耐寒性・低温結球性・晩抽性にすぐれる。 ・根こぶ病・べと病に耐病性で、栽培が容易な2〜3月どりの早生種。 ・玉は尻張り・胴張りにすぐれたやや短めの砲弾形。 ・適期栽培では2.5kg、日をおけば3kg程度に太る。 ■栽培の要点 ・関東以西の中間地〜暖地(1〜2月の平均気温が4℃以上になる地域が目安)での遅まきが主力の品種。極端な早まきや春まき栽培は不可。 ・施肥は元肥1/2、追肥1/2とし、生育期間を通じて肥効を持続させる。 ・年末からはベタがけを行うことで、結球と肥大を順調に進める。 ・冬季の乾燥に注意。

みねぶき505

みねぶき505

株式会社サカタのタネ

耐雨性が優れゴマ症が出にくい ■特性 ● 根こぶ病、べと病、黒斑細菌病に耐病性がある。 ● 耐湿性、耐雨性が優れ、石灰欠乏症、ゴマ症などの生理障害にも強く、栽培しやすい。 ● 定植後の水不足で生理障害が出ることがあるので、なるべく灌水設備のある圃場に作付けをする。 ■適応性 本品種は、高冷地の4月中旬~5月中旬まき栽培および夏まき秋どり栽培に向きます。 高冷地の3月中旬まきでは抽だいする可能性があります。根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意してください。 ■肥培管理 定植前に元肥を施します。窒素成分で15~18㎏/10aが標準となります。有機肥料、微量要素材を併せて施してください。追肥は窒素成分で2~3㎏/10aで2~3回に分けて施します。1回目は定植10日後程で株元に施します。2回目は定植20~30日後程(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。 ■播種と育苗と定植 春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1か月保温育苗をします。徒長した苗を作らないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめにします。夏まき栽培では、本葉2~3枚時に定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避けましょう。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意します。定植後の水不足が本品種には障害を引き起こす原因になります。なるべく灌水設備のある圃場に作付けしてください。 ■生理障害対策 石灰欠乏症などの生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極端な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよく作ることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。 ■収穫 頭部を押さえて硬くなり中身がある程度締まっていたら収穫です。

健黄85白菜

健黄85白菜

山陽種苗株式会社

耐寒性の強い、在圃性のある85日タイプ ■特性 ・外葉は大きくやや濃緑で球内色は濃黄色。 ・球は頭つまりの良い砲弾型で形状良く、収穫適期で2.5~3.0㎏になる。 ・播種後85日位で収穫となる中晩生品種。 ・根こぶ病やべと病に強く作りやすい。 ・外葉は寒さに強く、霜による葉の傷みに強いので1月下旬まで収穫可能。 ・葉数型で在圃性があり、内葉色の退色も遅い。 ■栽培のポイント ・早まきをすると、高温のため中肋が高くなるので注意する。 ・定植後は順調に生育させるよう適宜灌水を行う。 ・圃場の乾燥は生理障害(特にカルシウム欠乏)の発生要因にもなるので注意する。 ・根こぶ病は、地域やレースによって着生する場合があります。

冬の恵

冬の恵

株式会社野崎採種場

冬の恵の特徴 ●冬期でも球外色は濃緑色を保ち、3月上旬まで収穫できる黄芯系中晩生種。 ●低温肥大性に優れ、晩抽性で在圃性が高い。 ●生理障害の発生は少なく、根こぶ病、特にべと病に強い。 ●外葉は大きく長いため、厳しい寒さから球を保護し、球頭部の傷みは非常に少ない。寒さによる球の色あせが少なく、鮮やかで濃緑な球色を保ち続ける。播種後85日程度で収穫できる中晩生種。 ●球頭部のかぶりは長く、球は尻張り・胴張りの良い砲弾型となる。生育は旺盛で低温肥大性に優れているため、ボリュームのある球になる。 ●根こぶ病に強く、芯腐れ等の生理障害の発生も少ない。また、べと病に対しても強い耐病性をもっている。 ●晩抽性に優れ、裂球も遅いので、在圃性を生かして春先まで栽培できる。一般平暖地では、8月下旬~9月上旬まきで、12~3月上旬にかけて収穫できる。 ※本種は根こぶ病抵抗性ですが、根こぶ病は地域により菌種(レース)が異なる場合があり発病があるかもしれません。予め御承知置き下さい。

冬月90

冬月90

株式会社サカタのタネ

耐寒性が極めて優れる厳寒期どり中晩生品種 ■特性 ● 秋まきで播種後90~95日程度で収穫できる中晩生品種。 ● 外葉は濃緑色、肉厚で耐寒性が極めて強い。 ● 頭部はよく包被する。草姿は立性で結束の作業性が優れる。 ● 球形は尻張りのよい円筒形で球長30cm前後、球重3.0kg前後になる。 ● 球内色は濃く鮮やかな黄色で、カットしたときの見栄えがよい。甘みがのりやすく、越冬後の食味、品質が優れる。 ● ゴマ症や石灰欠乏症によるチップバーンなどの生理障害に強く、栽培しやすい。 ● べと病に耐病性で、中肋べとによる品質低下に強い。また、根こぶ病にも耐病性がある。 ■適応性 一般地の8月下旬まき12月中旬〜2月どり、暖地の9月上中旬まき12月中旬〜2月どりに適します。 ■肥培管理 定植前に元肥を施用します。土質、気候によって異なりますが、窒素成分で10a当たり15〜18kgが目安となります。有機肥料、微量要素材を併せて施用してください。追肥は窒素成分で10a当たり2〜3kgを2〜3回に分けて施します。1回目は定植10日後ごろに株元に施します。2回目は定植30日後ごろ(結球始め)に畝間に施し、除草を兼ねて中耕します。 ■播種と育苗と定植 8月、9月まきの栽培では、本葉3枚程度で定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながら、過剰な灌水、午後2時以降の灌水は徒長の原因となるので避けましょう。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因となるので注意します。 定植遅れによる葉枚数の不足は生育終盤の抽だい、重量不足の原因となります。また、定植後の極度な低温や乾燥はわき芽発生の原因となるので注意が必要です。 ■病害虫防除 暑い時期の育苗ではハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、ヨトウムシの被害が発生しやすくなります。苗床の入口には寒冷紗等を張って極力害虫の侵入を防ぎます。定植後は、害虫が大きくなり農薬が効きにくくなる前に早めの防除を心がけてください。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。 ■生理障害対策 石灰欠乏症等の生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれて必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよくすることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース®」等の有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させることができます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。 ■収穫 順調に生育が進めば12月中には中身がある程度締まり収穫できる状態になるので、耐寒性を生かし1〜2月まで適宜収穫していきます。過度な収穫遅れは、石灰欠乏症や球内の退色、抽だいによる品質低下の原因となるので注意してください。

初美月

初美月

株式会社サカタのタネ

天候不順でも生育安定!耐寒性に優れる12~1月どりハクサイ ■特性 ● 秋まきで播種後80~85日程度で収穫できる中生品種。 ● 外葉は極濃緑で頭部はよく包被する。草姿は立性である。 ● 球形は砲弾形で、球長28~30cm前後、球重3.0kg前後になる。 ● 球内色は全体に黄色が回り、カット販売での商品性が高い。 ● 根こぶ病には従来よりも幅広いレースに耐病性があり、べと病にも耐病性がある。 ※根こぶ病のレースや菌密度によって発病する場合があります。 ■適応性 温暖地が8月下旬~9月上旬播種、12月中旬~1月収穫、暖地が9月上旬播種、12月中旬~1月収穫の栽培に特に適します。根こぶ病には従来よりも幅広いレースに耐病性があり、べと病にも耐病性があります。低温肥大性が極端に優れる品種ではないため、播種・定植の遅れに注意します。 ■播種・育苗管理 高温期の育苗管理になるため、苗床の遮熱・遮光対策、換気などを心掛けます。遮光資材を適切に利用し、掛け過ぎによる苗の徒長に注意します。灌水(かんすい)は、天候や生育状況に応じて行い、過剰な灌水や夕方以降の灌水は軟弱徒長の原因になるので避けましょう。 ■定植・栽培管理 定植の遅延や老化苗の使用は、定植後の活着・生育不良につながり、石灰欠乏症の発生・結球不良・重量不足・抽苔などの原因になるため、適期の定植を心掛けます。施肥量は、土質、栽培環境等に応じて調整します。吸肥力や草勢は、一般的な80日タイプの品種に比べるとややマイルドな品種ですが、多量の元肥施肥は、株の暴れや病気の発生につながります。緩効性肥料や有機質肥料を使用したり、生育状況や天候等に応じて追肥で調整するような肥培管理を心掛けましょう。 ■病害虫防除 高温期の育苗は、コナガ、アザミウマなどの被害が多くなるため、苗床での病虫害防除が重要です。また、秋の長雨や台風シーズンと生育時期が重なり、特に降雨後は防除作業が後手になることが多いです。細菌性病害や病害虫の発生が多くなる時期のため、予防的な薬剤散布を心掛けましょう。また、圃場内で極端な湛水(たんすい)が発生しないよう、浸水(雨水の浸入)・排水対策を行い、土壌の過湿や根の窒息被害に注意してください。根こぶ病に耐病性はありますが、レースや菌密度によって発病する場合があるため、土壌pHや圃場水分の調整、農薬の使用等を併せて行い、総合的な病気対策を心掛けましょう。 ■収穫 頭部を押さえて硬くなり、中身がある程度締まっていたら収穫です。外葉や球の青みが強く、耐寒性は強いですが、過度な収穫遅れは石灰欠乏症や球内の退色、ゴマ症の増加につながりますので注意してください。 ■生理障害対策 生理障害の一つである石灰欠乏症(アンコ)は、圃場に十分な石灰があっても発生します。原因は、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、水分や養分を十分に吸収できない際に発生します。これには、白菜の根張りを向上させるのが大切です。適期収穫を心掛けるとともに、「バイテクバイオエース®」などの有機質肥料や完熟堆肥を使用し、健全な土作りを心掛けることで生理障害の発生を軽減させます。有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。また、極端に乾燥が続く場合は、適度に灌水を行い、生育がスムーズに進むよう心掛けます。

1〜20品種 / 全45品種中

ハクサイの関連タグ

ミノリスタイマーバナー