病害耐性

根腐萎凋病耐性の大玉トマト品種一覧 全25種類

根腐萎凋病耐性大玉トマト 根腐萎凋病とは 根腐萎凋病は、糸状菌のFusarium oxysporum f. sp. radicislycopersici(フォルム・スペシャレ・ラジシス・リコペルシキ、略号: J3)によって引き起こされる土壌

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根腐萎凋病耐性について

根腐萎凋病耐性大玉トマト

根腐萎凋病とは

根腐萎凋病は、糸状菌のFusarium oxysporum f. sp. radicis-lycopersici(フォルム・スペシャレ・ラジシス・リコペルシキ、略号: J3)によって引き起こされる土壌伝染性病害です。

ここで重要なのは、根腐萎凋病と名称の似た「萎凋病(Fusarium wilt)」「半身萎凋病(Verticillium wilt)」は、それぞれ別の病原菌による別の病害だという点です。

  • 萎凋病: Fusarium oxysporum f. sp. lycopersici(Fol、レース1・2)
  • 根腐萎凋病: Fusarium oxysporum f. sp. radicis-lycopersici(J3)
  • 半身萎凋病: Verticillium dahliae(Vd)

同じFusarium oxysporumという名称を持つ菌ですが、f. sp.(special form、フォルマ・スペシャーリス)の区分が異なるため、病害の性質・感染部位・症状・対応する耐病性が異なります。萎凋病への耐病性品種(Fol対応)が根腐萎凋病(J3)には全く効果を発揮しないことを理解しておくことが大切です。

根腐萎凋病の感染は根と茎の地際部(根茎部)から起こります。症状の特徴は、茎の地際部付近が褐変・腐敗し、根が腐敗することです。初期には株の一部がしおれ始め、進行すると株全体が萎凋・枯死します。萎凋病では道管部の変色が主体であるのに対し、根腐萎凋病では根と茎の地際部の腐敗が顕著で、これが「根腐れ」という呼称の由来です。

根腐萎凋病耐病性の区分

根腐萎凋病(J3)への耐病性は、カタログ上では「J3」「Frl」または「FORL」の略号で表記されることが多いです。萎凋病の「Fol(または F)」とは別の略号であることに注意が必要です。

HR(高度耐病性)・IR(中程度耐病性)の区分は、他の病害耐病性と同様の概念が適用されます。

大玉トマトで根腐萎凋病耐病性を持つ品種は、ミノリスに登録された146品種中約23品種(約16%)にとどまります。萎凋病(約61%)や斑点病(約46%)と比べると対応品種が少なく、産地での問題意識が高まっている病害に対して、耐病性品種の選択肢はまだ限られています。

品種選びで見落としがちなのが、この根腐萎凋病への耐病性の有無です。萎凋病への耐病性(Fol)は確認しても、根腐萎凋病(J3)まで確認しないケースが多く見られます。両病害は異なる病原菌によるものですが、カタログの耐病性表示は並列に書かれているため、一行ずつ確認する習慣が求められます。

対応品種の代表としては、タキイ種苗の「CF桃太郎J」「桃太郎ファイト」「桃太郎ピース」、サカタのタネの「麗妃」「麗月」、「ハウスパルト」などが挙げられます。

根腐萎凋病が問題化した背景

根腐萎凋病が日本のトマト産地で認識されるようになったのは1980年代頃からとされています。施設トマトの連作が一般化した時期と重なっており、土壌中の菌密度が年々蓄積することで被害が表面化してきました。

意外と知られていないのですが、根腐萎凋病は当初、「萎凋病に似ているが萎凋病耐病性品種でも発病する」という現象として産地から報告され、その後の研究で別種(f. sp. radicis-lycopersici)であることが明らかになりました。「萎凋病と思って対策していたが実は根腐萎凋病だった」というケースが産地で発生し、耐病性品種を使っているのに効果が出ない原因として注目されるようになりました。

この経緯から、根腐萎凋病への耐病性品種の育種が各メーカーで進められました。萎凋病・半身萎凋病・葉かび病・斑点病・根腐萎凋病・ネコブセンチュウなど複数の病害への耐病性を一品種に集約した「複合耐病性品種」の開発が施設トマト育種の重要な方向性となっています。

耐病性の限界と注意点

根腐萎凋病耐病性品種の導入に際しては、以下の点を理解しておくことが重要です。

最初に押さえておきたいのが、対応品種が146品種中約23品種(約16%)と少ないことです。萎凋病耐病性品種のような豊富な選択肢がないため、根腐萎凋病への対応を優先した場合に、求める他の特性(収量性・食味・草勢など)との兼ね合いが問題になることがあります。産地のニーズと耐病性のバランスを考えて品種を選ぶことが重要です。

次に、土壌中の菌密度が極めて高い圃場では、耐病性品種であっても発病する可能性があります。長年連作が続いた圃場や、根腐萎凋病の被害が深刻だった圃場では、土壌くん蒸との組み合わせが効果的です。

また、根腐萎凋病(J3)の耐病性と萎凋病(Fol)の耐病性は独立しているため、一方があっても他方の対策は別途必要です。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、両病害が混在する圃場では、両方への耐病性を持つ品種を選択することが有効です。

防除のポイント

根腐萎凋病の防除は、耐病性品種の利用を基本としながら、土壌管理と耕種的対策を組み合わせることが重要です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。根腐萎凋病は感染が根と茎の地際部から始まるため、地際部の環境管理が防除上のポイントになります。

耕種的防除:

  • 接ぎ木栽培: 根腐萎凋病に耐性を持つ台木への接ぎ木は、有効な防除手段です。台木の根腐萎凋病耐病性(J3への対応)を確認した上で選択することが重要です
  • 地際部の過湿防止: 灌水の過多による地際部の過湿は、根腐萎凋病の感染リスクを高めます。適切な灌水管理が基本的な予防策です
  • 圃場の排水改善: 排水不良による過湿条件は根腐萎凋病の発生を助長します。暗渠排水の整備や畝の高さ調整による排水性の改善が有効です
  • 輪作: イネ科作物との輪作により、土壌中の菌密度低下が期待できます。ただし、Fusarium oxysporumは土壌中で長期間生存するため、輪作だけで完全に菌を除去することは困難です

化学的防除:

  • 定植前の土壌くん蒸(クロルピクリン等)による菌密度の低下が有効です
  • 定植時の土壌灌注による初期感染抑制

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

根腐萎凋病が問題になった産地からは、「萎凋病耐病性品種を使っていたのに株が萎れる」という報告が続き、農業普及指導員が関与して診断した結果、根腐萎凋病だったと判明したという事例が多くあります。

対策として、萎凋病・根腐萎凋病の両方に耐病性を持つ品種への切り替えと土壌くん蒸の組み合わせが有効だった産地の事例が報告されています。品種の複合耐病性を活用することで、複数の土壌病害を一度に対処できるのが現在の施設トマト産地での主流なアプローチです。

また、接ぎ木台木の選定においても根腐萎凋病への対応が重視されるようになっており、台木カタログでもJ3耐病性の有無を確認する生産者が増えています。品種(穂木)の耐病性と台木の耐病性を組み合わせることで、土壌病害への防御を多層化する取り組みが広まっています。

まとめ

根腐萎凋病はFusarium oxysporum f. sp. radicis-lycopersici(J3)によって引き起こされる土壌伝染性病害です。名称が似た萎凋病(Fol、レース1・2対応)や半身萎凋病(Vd対応)とは病原菌が異なり、対応する耐病性も別々のものです。萎凋病耐病性品種が根腐萎凋病に効果がない点は特に注意が必要です。

大玉トマトでは登録146品種中約23品種(約16%)が耐病性を持ち、他の病害に比べて対応品種の選択肢は限られています。品種選びの際はカタログの耐病性表示で「J3」または「Frl」の記載を個別に確認し、萎凋病(Fol)との区別を確実に行うことがポイントです。接ぎ木栽培・土壌くん蒸・適切な排水管理と組み合わせることで、より確実な防除効果が期待できます。

根腐萎凋病耐病性を持つ大玉トマトの品種一覧は、ミノリスの品種検索からご確認いただけます。

25品種 掲載中
CF桃太郎J

CF桃太郎J

タキイ種苗株式会社

葉かび病に強い、低温下で肥大力のよいおいしい「桃太郎」! ■特長 ・葉かび病(Cf9)の耐病性をもつ品種で、国内で発生している葉かび病のレースに安定した耐病性を示す。 ・低温・少日照下でも果実肥大力がすぐれる大玉完熟品種で、長期栽培にも適する。 ・果形は腰高豊円で肥大力にすぐれ、果重220~230g程度の大玉になる。 ・果色は美しい濃桃色で食味もたいへんよい。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・果実の肥大がよいので、長期栽培では定期的に追肥を施し、草勢維持に努める。

CF桃太郎はるか

CF桃太郎はるか

タキイ種苗株式会社

低温伸長性にすぐれる葉かび病に強い冬春用「桃太郎」! ■特長 ・葉かび病(Cf9)耐病性を付与した品種で、国内に発生している葉かび病のレースへ安定した耐病性を示す。 ・低温・少日照下での果実肥大力がたいへんよく、長期栽培にも適する。 ・果形は豊円で肥大力にすぐれ、果重220g程度の大玉となる。 ・トマトモザイクウイルスTm-2a型、萎凋病レース1(F1)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・果実の肥大がよいので、長期栽培では定期的に追肥を施し、草勢維持に努める。 ・春先の極端な蒸し込みは軟化玉発生の原因となるので注意する。

CF桃太郎ファイト

CF桃太郎ファイト

タキイ種苗株式会社

葉かび病耐病性(Cf9)の「桃太郎ファイト」タイプ! ■特長 ・従来の「桃太郎ファイト」葉かび病耐病性をCf9にレベルアップ。 ・果形は腰高でスムーズ、果重は210g程度の大玉で秀品率もよい。 ・糖度が高く、食味がよい。 ・果色は濃桃色で、色ムラの発生が少ない。 ・果実のかたさや熟期は「桃太郎ファイト」と同等。 ・根張りがよく、栽培後半までスタミナが持続する。 ・トマトモザイクウイルスTm-2a型、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・抑制栽培では、本葉5~6枚の若苗定植を基本とする。 ・追肥重点型の肥培管理を行う。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。 ・「桃太郎ファイト」に比べて初期の草勢がややおとなしいので、潅水は栽培全期間を通じて1割程度多めに施す。

CF桃太郎ヨーク

CF桃太郎ヨーク

タキイ種苗株式会社

葉かび病耐病性(Cf9)の「桃太郎ヨーク」タイプ! ■特長 ・国内で発生している葉かび病のレースに安定した耐病性を示すCf9をもつ。 ・果形は腰高豊円で肥大力にすぐれ、果重220~230g程度の大玉になる。 ・節間長が短めで栽培管理が容易。 ・熟期は早生。 ・トマトモザイクウイルスTm-2a型、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・ハウス抑制栽培の元肥は、10a当たりのチッソ成分量で5~10kgが基準。 ・草勢は「桃太郎ヨーク」よりおとなしいので、早めの追肥を心掛け、潅水量も1割増を目安とする。

TYファースト

TYファースト

愛三種苗株式会社

■ 「TYファースト」の特性 生育特性は、草勢が「スーパーファースト」よりややおとなしく、節間長がやや長い。 果実特性は、従来のファーストトマト品種より揃いが良く、重さは230g程度である。形状は、やや扁平で果実の先端 がとがりやすく、子室数が多いファーストトマトの特徴を備えている。 果実はトマトらしい香りが強く、甘さと酸味のバランスがよく、食味は良好である。 病害抵抗性は、愛知県で主に広がっているTYLCVイスラエルマイルド系統のトマト黄化葉巻病に耐病性を持つほか、萎 凋病(レース1)、根腐萎凋病、タバコモザイクウイルス(Tm-2a )に抵抗性を持つ。 適用作型は、トマト黄化葉巻病の被害が大きい促成作型に適する。 ■栽培上の注意点 「TYファースト」は、日本国内で蔓延しているTYLCVイスラエル系統とイスラエルマイルド系統のうち、特にイスラエルマイルド系統に高い耐病性を示す。しかし、いず れのウイルス系統においても、発病しなくてもウイルスが感染している場合があるため、周囲へTYLCVを拡大させないように、従来どおり媒介虫であるタバココナジラミの防除 を徹底する必要がある。また、昼温が35℃以上となる高温条件では、耐病性品種であっても発病する場合がある。

TYマリオ

TYマリオ

小林種苗株式会社

小林交配 中玉トマト種子 TYマリオ 黄化葉巻病耐病性の中玉トマト新登場!食味・輸送性ともに抜群! 特性 ●果重50~60g程度の中玉トマトです。 ●糖度が7~8度と高く、甘みと酸味のバランスがよいトマトです。 ●果肉は肉厚で食べ応えがあり、輸送性も優れます。 ●トマト黄化葉巻病や葉かび病(Cf9)、半身萎凋病(V)、青枯病、根腐萎凋病(J3) 、 タバコモザイクウイルス(Tm-2a)、ネコブセンチュウ、疫病の複合耐病性があり、 栽培容易です。 栽培のポイント ●1本仕立てとし、脇芽はすべて取り除きます、 ●果実が小玉になる場合は1花房当たり6果前後に摘果してください。 ●追肥は1番果の色づきはじめに行い、 その後は草勢を確認しながら適宜行ってください。

アニモTY-12

アニモTY-12

朝日アグリア株式会社

TY耐病性品種の代名詞 ■黄化葉巻病は総合的に防ぎましょう アニモTY-12はトマト黄化葉巻病ウイルスに感染すると植物体内にウイルスを保毒し感染源となる可能性があります。また、ウイルスに継続して大量に感染した場合や、高温等の強いストレスがかかった場合は病徴が現れることがあります。タバココナジラミを防除したり、遮光資材を利用しハウス内温度を下げたりするなど適切な栽培管理に努めてください。特に育苗~定植直後は上記の対策を徹底してください。 ■特徴 1. 9大病害に強い トマト黄化葉巻病に耐病性のほか、黄かび病(Cf-9)、萎ちょう病レース1、レース2、根腐れ萎ちょう病、半身萎ちょう病レース1、斑点病、ネコブセンチュウ、トマトモザイクウイルス病(Tm-2a型)に耐病・耐虫性。 2. 着果が安定 草勢は中程度、葉はコンパクトで栽培管理しやすい。果形は腰高、奇形が少なく、秀品率が高い。果重は200g程度。果色は濃いピンク色、グリーンベースは薄い。花数が多く、着果も良い。 3. 果実硬い 食味良好 ゼリー部が少なく果肉が多いため、果実は硬く、ずっしり重い。甘味が強く、酸味が少ないため食べやすい。 4. 早生 熟期は早生。節間はやや短い。あらゆる作型に向く。 ■栽培の要点 「定植後1ヶ月間の草勢を強く維持する」 1. 台木 草勢が強い台木を使用する。青枯病が発生する圃場では「台本命」、褐色根腐れ病が発生する圃場では「あおおに」を奨め。 2. 育苗・定植 極端な「しめ作り」や低温管理を避け、のびのびと育て、草勢のある苗にする。定植は促成・夏秋はがく割れ、越冬・抑制は本葉4~5枚期の若苗とする。 3. 元肥 元肥の10a当たり窒素量は、越冬・促成・夏秋が15~23kg、抑制は0~10kgが目安。窒素よりも加里の成分量を多くすることにより、果実の肥大と色上がりの向上が期待される。土壌分析し、適正な施肥に努める。 4. 草勢管理 初期の草勢を確保するため、第1、第2花房は摘果する。促成・夏秋は3~4果、越冬・抑制は2~3果にする。 追肥開始が遅れないようにする。越冬・促成・夏秋が第3花房開花時、抑制が第2花房開花時から始める。夜温は9~10℃とし、節間が詰まりすぎる場合は夜温を上げる。

こいあじ大玉

こいあじ大玉

サントリーフラワーズ株式会社

濃い味わいの大玉トマト ■特長 ・昔ながらのトマトの濃い味わいを持ちつつ、病気に強く作りやすく改良されました。 ・糖度:6~8度 ・果形:球形 ・果重:180~200g ・収穫数目安:15~25個程度 ・栽培適性:プランター向け、畑向け ■耐病性 ・ToMV(Tm-2a型)、萎凋病(レース1)、半身萎凋病、葉カビ病、根腐萎凋病 ■栽培の要点 ・完熟すると実割れしやすくなりますので、やや早めに収穫します。

ごほうび

ごほうび

株式会社サカタのタネ

高糖度で食味のよい赤熟出荷向き大玉トマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1,2)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性の赤熟出荷向け大玉トマトです。 2.草勢はやや強く、中生で栽培の後半までスタミナがあります。チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生が少なく、花落ちが小さく上物率が高いです。 3. 果実は豊円腰高で果色・色まわりにすぐれます。硬玉で日もち性極良です。 4. 食味は肉質よく、コクがあり高糖度で極良です。 5. 着果性よく、低温肥大性があり、多収です。 ■適応性 促成・半促成栽培に最も適しています。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10a当たり成分量で窒素15~20㎏、リン酸20~25㎏、カリ15~20㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花ごろを基本とし、極端な若苗定植を行わないようにします。灌水は、1段果実肥大期ごろを目安に行い、追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。 ■栽培上の注意点 ・草勢がやや強く、とくに初期の強草勢は中段の空洞果、乱形果の発生につながるため、圃場条件をよく考慮して定植時期を決めるようにします。 ・極端なしめづくりは、尻腐れ果の発生を増加させるので行わないようにします。発生予防、軽減のために定期的にCa剤を散布します。 ・温度管理は最低夜温で8~9℃を目安に管理し、マルハナバチを使用する場合は、やや高めに管理します。従来の品種と比較して花粉の稔性はよいです。 ・果実が硬く、日持ち性がよく、赤熟収穫向け品種ですが、高温期に赤熟状態で水分の流入、吸収がなされると裂皮することがあるので注意します。

スーパーファースト

スーパーファースト

愛三種苗株式会社

根腐萎凋病に抵抗性の、平暖地促成栽培用トマト。 多肥栽培でもスジ腐れ病が出にくく、高収量型ファーストトマト。 近年では、節水栽培で高糖度果実を生産し、差別販売も増えてきています。

トマト

トマト

住化農業資材株式会社

安定着果で果形がきれいな早生品種 安定着果で果形・サイズのそろいが良い大玉トマトです。 ■品種特性 ・果形は豊円形で、果重は220g程度 ・花房内の果実の揃いが良好で異常果の発生が少なく秀品率・可販収量が高い ・果肉はジューシーで、酸味と甘みのバランスが良く良食味 ・比較的早生だが、スタミナがあり長期どり栽培に適する ・黄化葉巻病(イスラエル系、イスラエルマイルド系)、葉かび病(Cf9)、萎凋病(レース1,2)、根腐萎凋病、半身萎凋病、トマトモザイクウイルス病(Tm-2a)、ネコブセンチュウに対して病虫害耐病性を持つ

ハウスパルト

ハウスパルト

株式会社サカタのタネ

単為結果性で食味のよい促成栽培向け大玉トマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性の赤熟出荷向き単為結果大玉トマト。 2.単為結果性があり、着果が安定しているため、ホルモン処理やマルハナバチを使った受粉作業が軽減できる。 3.草勢は中程度で、栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生が少ない。 4.果実は豊円で果色・色まわりに優れ、硬玉で日持ちが非常によい。 5.果実の肉質がよく、糖度が上がりやすいので食味が非常に優れる。 ■適応性 促成栽培、半促成栽培に最も適しています。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後約14日の本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足の時は液肥などで追肥を行います。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたり成分量で窒素15~20㎏、リン酸20~25㎏、カリ20~25㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花ががく割れするころ~開花ごろを基本とし、極端な若苗定植は避けるようにします。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行う。 ■病害虫防除 褐色根腐れ病の汚染圃場では、「フレンドシップ」、「バックアタック」等を用いて接木栽培を行う。また、CMV、TSWV、TYLCVに対する抵抗性はないので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミ等の防除を徹底する。 ■栽培上の注意点 ・草勢が中程度でスタミナのある品種であるが、着果性がよく、果実の肥大もよいので草勢の維持がポイントとなる。 ・極端な若苗定植は異常茎、乱形果の発生を助長するので避ける。 ・単為結果性により着果性がよいので、花数が多い場合は草勢に応じて摘果を必要とする。 ・一番花に鬼花が発生しやすいので、鬼花になった場合、確実に摘花、摘果を行う。 ・抑制栽培など高温期の作型では、頂裂果(でべそ果)の発生を助長するので避ける。 ・葉先枯れが少ないため、灰色かび病に比較的強く、葉かび病抵抗性で農薬散布をかなり軽減できるが、疫病、うどんこ病、すすかび病等の防除を怠らないようにする。

ルンゴ

ルンゴ

サントリーフラワーズ株式会社

加熱で激変、とろける旨さ! ■特長 ・発売以来、大人気!本格派調理用”サンマルツァーノ”タイプ。 ・ぎっしり分厚い果肉。 ・酸味、水分が少なく、うまみが濃い。 ・糖度:5~6度 ・果形:長円筒形(サンマルツァーノタイプ) ・果重:100~150g ・収穫数目安:15~25個程度 ・栽培適性:畑向け ・加熱適正:加熱調理 ■耐病性 ToMV(Tm-2a型)、萎凋病(レース1、2)、根腐萎凋病、半身萎凋病、斑点病、ネマトーダ(耐病性)※ ■栽培の要点 ・尻腐れを予防するために、元肥にカルシウム分を十分に施与しておきます。

レディーファースト

レディーファースト

愛三種苗株式会社

根腐萎凋病に抵抗性の、平暖地促成栽培用トマト。 多肥栽培でもスジ腐れ病が出にくく、高収量型ファーストトマト。 ファーストトマトとしては秀品率が良い。 近年では、節水栽培で高糖度果実を生産し、差別販売も増えてきています。

有彩014

有彩014

朝日アグリア株式会社

作型不問のTY耐病性品種 ■黄化葉巻病は総合的に防ぎましょう 有彩014はトマト黄化葉巻病ウイルスに感染すると植物体内にウイルスを保毒し感染源となる可能性があります。また、ウイルスに継続して大量に感染した場合や、高温等の強いストレスがかかった場合には病徴が現れることがあります。タバココナジラミを防除したり、遮光資材を利用しハウス内温度を下げたりするなど適切な栽培管理に努めてください。特に育苗~定植直後は上記の対策を徹底してください。 ■特徴 「適作型:抑制と半促成に適し、越冬・促成・夏秋にも向く」 1. 食味良好 果肉が緻密で滑らか。口当たりと舌触りが良い。年間を通じて糖度と酸度のバランスが良くおいしい。 2. しっかり赤い 消費者が好んで買い求める赤い果色としっかりした硬さの果肉で、店持ちが良好。特に気温が急上昇する3~4月に良品を出荷できる。 3. 着果安定 適度な花数、高温着果性を有し、抑制栽培でも花飛びが少ない。花房が安定し花房内の着果と肥大がよく揃う。 4. 耐裂果 年間を通じて同心円状裂果、放射状裂果ともに少なく、可販果率が高い。 5. 着果と肥大が安定 低段から玉伸びが良くM・Lサイズ中心となる。赤く熟した果実を収穫しても草勢は8段程度までは衰えないパワーを持ち、収穫量の変動の波が小さい。 6. 耐病性 トマト黄化葉巻病(イスラエル系統・イスラエルマイルド系統)黄かび病(Cf-9)、萎ちょう病レース1、レース2、根腐萎ちょう病、半身萎ちょう病レース1、ネコブセンチュウ、トマトモザイクウイルス病(Tm-2a型)に耐病・耐虫性。 ■栽培の要点 「定植後はやや控え目に 着果後は灌水と追肥でバランスを保つ」 1. 台木 草勢がやや弱~中程度の台木を使用する。青枯病と褐色根腐病に耐病性の「あおおに」がお勧め。 2. 育苗・定植 極端な「しめ作り」や低温管理を避け、のびのび育てる。定植は越冬・夏秋は第1花開花、越冬・抑制はがく割れ期とする。極端な若苗定植は果形の乱れにつながるため避ける。 3. 元肥 元肥の10a当たり窒素量は、越冬・促成・夏秋が12~20kg、抑制は0~5kgが目安。窒素よりも加里の成分量を多くすることにより、果実の肥大と色上がりの向上が期待できる。土壌分析し、適正な施肥に努める。 4. 追肥 草勢を維持するため追肥開始が遅れないように気をつける。越冬・促成・夏秋は第3花房開花時、抑制は第2花房開花時から始めるが、草勢が弱ければ早く施す。 5. 温度管理 果実はずっしり緻密なため成熟日数がやや長い。抑制栽培では10月後半から夜温の確保に努め着色を促進させる。 ※斑点病、すずかび病、うどんこ病に対して予防的に防除する。

桃太郎グランデ

桃太郎グランデ

タキイ種苗株式会社

高温着果性にすぐれ、多収・硬玉の抑制専用種! ■特長 ・葉かび病耐病性(Cf9)をもち、後半まで収量が上がる。 ・果形は豊円で、果重は220g程度の大玉。 ・高温期の収穫でも日もちがよい硬玉。 ・着果がよく、秀品性も高い。 ・草勢は中強で、栽培後半までスタミナがあり、上段でも大玉収穫が期待できる。 ・熟期は早生。 ・節間長は中程度。本葉は濃緑色の中葉。 ・トマトモザイクウイルスTm-2a型、萎凋病レース1(F1)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・抑制栽培では、本葉5~6枚の若苗定植を基本とする。 ・追肥重点型の肥培管理を行う。 ・葉先枯れ軽減のためには、第2花房開花期からのカリウム主体の液肥や葉面散布が有効。低温期の潅水管理は地温の低下に注意する。

桃太郎ネクスト

桃太郎ネクスト

タキイ種苗株式会社

スタミナがあり、硬玉で肥大のよい冬春用多収品種!■耐病性 ・トマトモザイクウイルスTm-2a型 ・萎凋病レース1、2(F1、F2) ・根腐萎凋病(J3) ・半身萎凋病レース1(V1) ・葉かび病(Cf9) ・斑点病(LS) ・サツマイモネコブ線虫(N) ■特徴 ・草勢が旺盛で花数が多く着果性にすぐれる。 ・促成作型などの長期栽培に最も適する。 ・生理障害果(すじ腐れ果、軟果)の発生が少ない。 ・食味も良好。 ・果形は腰高豊円で肥大力にすぐれ、果重220〜230g程度となる。 ■栽培の要点 ・強勢なので極端な若苗定植を避ける。 ・葉は大きめなため、「CF桃太郎はるか」など葉が小さめの品種と比較して、株間は5〜10%広めとする。 ・強勢時と低温少日照期は、花房直上裏側の葉を摘葉して花芽の充実と採光性を保つ。

桃太郎ピース

桃太郎ピース

タキイ種苗株式会社

硬玉で食味のよいTYLCV耐病性品種! ■特長 ・トマト黄化葉巻病(TYLCVマイルド、イスラエル両系統)に安定した耐病性を示す。 ・抑制栽培を中心とした高温期から始まる作型に向く早生種。 ・草勢は中程度で葉先枯れの発生が少ない。短節間のため誘引作業が軽減できる。 ・果形は腰高豊円で果重220g程度の大玉になる。 ・熟期は早生で糖酸比のバランスがよく良食味。 ・トマト黄化葉巻病(Ty-3a型)のほか、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・トマト黄化葉巻病耐病性は、ウイルス増殖抑制型の無病徴感染タイプのため、媒介するタバココナジラミの通常防除が必要。 ・水分要求量が高いので高温期は極端な乾燥を避け、定期的な潅水を行う。

桃太郎ファイト

桃太郎ファイト

タキイ種苗株式会社

糖度が高く酸味の少ない完熟品種! ■特長 ・糖度が高く、完熟出荷に適する。 ・果色は濃桃色で、果実全体から均一に着色する。 ・果形は腰高で、果重は210g程度。チャック・窓あき果の発生は少なく秀品率が高い。 ・トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf4)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性のほか、青枯病(B)にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・抑制栽培では、本葉5~6枚の若苗定植を基本とする。 ・追肥重点型の肥培管理を行う。 ・定植後の最初の追肥は、3段花房の開花時期を目安に行う。

桃太郎ホープ

桃太郎ホープ

タキイ種苗株式会社

低温伸長性にすぐれるトマト黄化葉巻病耐病性の早生種! ■特長 ・トマト黄化葉巻病(TYLCVイスラエル、マイルド両系統)に安定した耐病性を示す。 ・中程度の草勢で、促成・抑制長期栽培に適した低温性にすぐれる冬春向けの早生種。 ・果形は腰高豊円で果重220g程度の大玉品種。低温期でも着果・肥大がよい。 ・熟期は早生で糖酸比のバランスがよく良食味。 ・トマト黄化葉巻病(Ty-3a型)のほか、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)およびレース2(F2)、根腐萎凋病(J3)、半身萎凋病レース1(V1)、葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。 ■栽培の要点 ・トマト黄化葉巻病耐病性は、ウイルス増殖抑制型の無病徴感染タイプのため、媒介するタバココナジラミの通常防除が必要。 ・初期草勢がやや強いため、元肥量は控えめに施し、追肥主体の肥培管理を行う。

1〜20品種 / 全25品種中

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