果実・収量特性

白肌のゴボウ品種一覧 全23種類

白肌ゴボウとは 白肌ゴボウとは、外皮(表皮)の色が白色〜クリーム色と明るく、洗浄後の見栄えが良い品種群の総称です。通常のゴボウは外皮が褐色〜黒褐色で、土が落ちた後も外皮の色が暗いのが一般的です。これに対して白肌品種は、洗浄後に外皮が白く輝き

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白肌について

白肌ゴボウとは、外皮(表皮)の色が白色〜クリーム色と明るく、洗浄後の見栄えが良い品種群の総称です。通常のゴボウは外皮が褐色〜黒褐色で、土が落ちた後も外皮の色が暗いのが一般的です。これに対して白肌品種は、洗浄後に外皮が白く輝き、見た目の清潔感と商品価値の高さで差別化できます。

白肌という特性は、外皮の色素(ポリフェノール系色素)の量や組成によって決まると考えられています。白肌品種は、表皮のコルク質層が薄く、きめが細かい傾向があり、これが洗浄後の白い外観と柔らかい食感につながっています。

「洗いゴボウ」として流通するゴボウの多くは、白肌品種またはそれに近い特性を持つ品種が使われています。洗いゴボウは収穫後に土を落として洗浄した状態で出荷されるため、外皮の色調と表面の状態が商品価値に直結します。

白肌ゴボウの魅力

洗いゴボウとしての高い市場性

白肌品種の最大の商品価値は、洗浄後の見栄えの良さです。量販店の青果売場に並ぶ洗いゴボウは、消費者の購買意欲を左右する外観が重要であり、白く清潔感のある表皮は高い評価を得やすい特性です。同じサイズ・品質であっても、外観の違いが単価に影響するケースがあります。

肉質の柔らかさと食味

白肌品種は肉質が柔らかく、繊維が少ない傾向があります。これは白肌という外形的な特性と連動した肉質的な傾向であり、アク(えぐみ成分)も少ない品種が多いとされています。調理の際に下茹での時間が短くても食べやすく、さまざまな料理への応用が利きます。

サラダ用途への対応

肉質が柔らかくアクが少ない白肌品種の中には、生食・サラダ用途に適したものがあります。ドレッシングをかけてそのまま食べる「サラダゴボウ」のスタイルには、繊維が少なく柔らかい食感の白肌品種が適しています。付加価値型の販売戦略として、白肌×サラダ向きという複合的な特性を訴求できる品種は、新しい市場を切り開く可能性を持っています。

土落ちの良さと洗浄作業の効率化

白肌品種は表皮がきめ細かく薄い傾向があるため、土落ちが良く、洗浄作業の効率が高まります。洗浄機を使う産地では、洗浄時間の短縮や水使用量の削減につながるケースがあります。出荷前処理の省力化という観点でも、白肌品種は実用的なメリットを持っています。

栽培のポイント

ここからが実際の栽培で差がつくところです。白肌品種は外皮が薄くきめ細かいため、土壌条件や栽培管理が外皮の品質に大きく影響します。

土壌準備では、石礫や硬い土の塊を取り除き、均一で細かな土壌構造を作ることが重要です。石礫や土の塊が外皮に傷をつけると、その部分が変色・粗くなり、洗浄後の白さが損なわれます。砂質系の土壌や黒ボク土のような細かい土質は、白肌品種の外皮品質を維持しやすい環境です。

施肥管理では、窒素の過剰施用を避けることが大切です。窒素が多いと外皮が粗くなる傾向があり、白肌品種の特長が損なわれる可能性があります。有機質肥料を中心に、バランスの良い施肥設計が外皮品質の維持につながります。

収穫後の取り扱いも品質に大きく影響します。外皮が薄い白肌品種は機械的な傷がつきやすいため、収穫作業と搬送時の取り扱いには注意が必要です。収穫直後に速やかに洗浄・予冷することで、外皮の変色を防ぎ、白さを保つことができます。

病害については、長根品種と同様に黒条萎縮病(ウイルス病)の媒介虫であるアブラムシ類への対策が基本です。また、根腐病の防除として排水管理と適正な輪作年限の確保を心がけます。

品種選びのコツ

白肌ゴボウの品種選びでは、以下の観点を確認することが重要です。

  • 白肌の程度: 品種によって「白肌」の白さの程度に差がある。実際の洗浄後の外観を確認できる試作が理想的
  • 根長・根形: 洗いゴボウとしての出荷規格(根長・根径・重量)に合った品種を選ぶ
  • 肉質の柔らかさ: サラダ用途も視野に入れる場合は、肉質の柔らかさとアクの少なさを確認する
  • 生育日数と熟期: 作型・播種時期に合わせて確認する。白肌品種は極早生〜中生まで幅広くある
  • 土落ちの良さ: 洗浄作業の効率に影響する。品種説明に記載されている場合は参考にする
  • す入りの遅さ: 白肌品種でも在圃性・貯蔵性に差がある。出荷計画に合わせて確認する
  • 貯蔵後の白さの維持: 長期貯蔵後に外皮の白さが保たれるかどうかも重要な確認ポイント

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、洗いゴボウとして出荷する産地では、白肌品種の外皮品質が市場評価に直結するため、複数品種を試作して外観・食味・作業性を比較評価することが品種選定の基本となっています。

市場動向とこれから

洗いゴボウの市場は、消費者の簡便性志向や食材の見た目への関心の高まりを背景に、一定の需要が続いています。量販店での販売では、洗浄済みで清潔感のある白肌の洗いゴボウは訴求力のある商品です。

近年は、サラダゴボウや生食対応ゴボウとして差別化した販売を試みる動きが産地・生産者の一部に見られます。白肌品種は外観の白さと肉質の柔らかさがサラダ用途と親和性が高く、この市場での活用が期待されています。

機能性・健康訴求の面では、ゴボウに含まれるイヌリン(水溶性食物繊維)や食物繊維全体への注目が続いており、白肌品種の柔らかさや生食しやすさはこの訴求との相性が良い面もあります。

今後は、産地での洗浄・包装ラインの効率化と白肌品種の特性を組み合わせた、付加価値型の出荷体制の整備が課題の一つです。

まとめ

白肌ゴボウは、外皮が白くきめ細かく、洗浄後の見栄えが良い品種群です。洗いゴボウとしての市場性の高さに加え、肉質の柔らかさとアクの少なさから、サラダ用途への対応可能性も持っています。

品種選びでは、白肌の程度・根長・肉質・生育日数・す入りの遅さを総合的に確認し、出荷形態と販売先の規格に合った品種を選定することが重要です。外皮品質は土壌条件・施肥管理・収穫後処理に影響されるため、品種の特性を最大限に引き出す栽培管理も品質維持の重要な要素となります。

23品種 表示中
渡辺スーパー理想

渡辺スーパー理想

渡辺農事株式会社

■特性 ・熟期は中早生。渡辺理想よりも中早生で140〜150日で収穫できる。抽苔が遅く、春蒔きのほか秋蒔きもでき、早堀り、遅掘りともに収量が安定する。 ・揃いが良い。根長は渡辺理想より長く、100cm前後になり、尻肉付は良く、根形の揃いが抜群に良い。 ・市場性・収量性が高い。白肌で肉質は緻密、高品質で市場性も収量性も高い。

白肌中早生

白肌中早生

横浜植木株式会社

白肌できれいな春まき・秋まき兼用品種 ■特性 ・秋まきと春まき兼用の中早生種で、「大作牛蒡」よりもやや早めに収穫できる。 ・葉数は少なく、立性で密植が可能。 ・根長は75㎝位に揃い、ひげ根が少ない白肌牛蒡である。 ・生育日数150日程で肥大性に優れ、ス入り ・ひび割れが遅い。 ・早掘り出荷が可能である。

大作

大作

横浜植木株式会社

収量性が良い、春まき・秋まき兼用品種 ■特性 ・春まきと秋まき兼用の中早生種、「白肌中早生」より少し遅れる。 ・葉は立性で根長75cmくらいに揃い、ひげ根が少なく尻部の肉付きに優れる白肌牛蒡。 ・ス入り、ひび割れが遅く、在圃性があり出荷期間の調整が可能である。

滝野川一号

滝野川一号

株式会社日本農林社

1m以上にもなる品質極上の純三年子ゴボウ ■特性 ・現在の長根ゴボウの元となった滝野川系の直系となる品種。 ・型状は良く揃い、根長1m以上にも及び赤茎、白肌長大種である。 ・伸長肥大性に優れ、肉質繊細で柔かく品質は極上。 ・全体として肉のしまりは良く、首のしまりが特に良いので形状が良い。 ・収穫後期のス入りも少なく、また抽苔も少ない純三年子ゴボウ。 ・収量は10a当り3.5~4tにも達する豊産種。

直輝

直輝

株式会社日本農林社

滝野川を中長に改良した春蒔き専用種 ■特性 ・滝野川ゴボウを料理に使い易い中長タイプに改良した春蒔き秋ゴボウ。 ・草勢は立性で、葉柄細く小葉で過繁茂になりにくい為、密植が可能。 ・根長は三年子滝野川一号よりやや短めの70~75cmの中長型で、 首部の緊りは小さめ、尻部の肉付きが非常に良い多収型。 ・肌は白く柔らかで、ス入りは極めて少なく、滝野川一号より早生である為、早期出荷が可能。 ・3月下旬蒔は8月上旬で10a当り1300kg位の収量を上げ、冬穫りでは3500~4000kgの収量がある。 ■栽培の注意 ・害虫による分枝根、やけ症状の発生を防ぐ為には、必ず土壌消毒を行う(ネマトーダ、コガネ虫の幼虫等の予防も兼用)。 ・土壌の乾燥を防ぎ、発芽揃いを良くする。 ・堆肥は完熟した物を使う。 ・輪作体系を確立し連作障害を防ぐこと。 ・秋蒔をすると翌年抽苔する場合がある。

美肌牛蒡

美肌牛蒡

株式会社佐藤政行種苗

アクが少ない白いサラダ牛蒡。皮や果肉が白く柔らかくおいしい。時短料理に! ■特性 1. 美肌は滝野川牛蒡の中から選抜育成され際立った特徴を備えた白いごぼうです。 2. 表皮、果肉ともに白色でたいへん見栄えの良い白いごぼうです 3. アクがほとんど無いことから洗い牛蒡として表皮や果肉の白さが継続される特別な性質があります。 4. アクがほとんど無く調理前のさらしを必要とせずサラダ牛蒡として、加工前の下処理の必要がないことから加工用 原料として利用価値が高い 5. 早生ごぼうではス入りが遅く果肉が緻密 6. 根長75~85㎝早生系で立ち性の小葉のため密植栽培が可能です。 7. 本種の特性上、若干アクの発生に個体差が生じることもあります。 8. 標準栽培では株間5~8㎝ 畦巾60~70㎝

南部白肌大長牛蒡

南部白肌大長牛蒡

株式会社佐藤政行種苗

肌が白く、収量も抜群。柔らかく、ス入りが遅い晩生種 ■特性 1. 根長が1mに達し、肉質が緻密でやわらかい牛蒡です。 2. 生育日数は150日と晩生型で、抽苔及びス入りが遅いのが特長です。 3. 根身が長く太りも良いことから、牛蒡としては最大の収量を誇り、南部地方の青果生産者から絶大な支持をいただいております。

みやこ白肌牛蒡

みやこ白肌牛蒡

中原採種場株式会社

白肌でス入りの遅い早生種!! ■特性 ・「滝の川」に比べ、す入りが遅く、熟期は早太り早生タイプ。特に肌のきめ細かく、白肌で美しい。肉質はやわらかく繊維も少ない。 ・生育日数は140日内外で春まき兼用、抽苔はほとんど心配ない。 ・根長は80cm、首がよくしまり、総太りで肉付き良好。

みやび理想牛蒡

みやび理想牛蒡

中原採種場株式会社

早太りで白肌の中早生種!! ■特性 ・滝野川牛蒡より10〜15日位早どりできる中早生種。 ・根長80cm、尻肉のつきがよく、根径3cmでよく揃う。 ・肉質やわらかく白肌、アクが少なく変色は少ない。 ・収穫期の幅が広く、早どり、遅どりでも品質良好で、抽苔がおそく春まき、秋まきが可能。

滝野川白肌ごぼう

滝野川白肌ごぼう

株式会社トーホク

香り高く肉質のしまった「滝野川牛蒡」から、きれいな白肌を選抜した改良種です。きめの細かい肌で、肉質はち密ですがやわらかく、繊維質を感じさせないおいしい品種です。

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