熟期・収穫時期

早生のスイカ品種一覧 全32種類

早生スイカ 早生スイカとは 早生スイカとは、交配(受粉)から収穫までの日数が比較的短い品種群を指す熟期区分の一つです。スイカの熟期は品種によって異なりますが、早生品種は交配後おおむね35〜40日程度で収穫に至る品種が該当します。中生品種(4

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早生について

早生スイカ

早生スイカとは

早生スイカとは、交配(受粉)から収穫までの日数が比較的短い品種群を指す熟期区分の一つです。スイカの熟期は品種によって異なりますが、早生品種は交配後おおむね35〜40日程度で収穫に至る品種が該当します。中生品種(40〜45日程度)や晩生品種(45〜50日程度)と比較して、果実の肥大・成熟に要する期間が短いのが特徴です。

スイカは高温性の果菜類であり、栽培には十分な温度と日照が必要です。早生品種は、限られた栽培期間の中で効率的に果実を成熟させることができるため、施設栽培における早出し出荷や、北日本の短い夏を活かした露地栽培で重要な位置を占めています。

まず押さえておきたいのが、スイカの「早生」は交配から収穫までの日数で判断されるのが一般的であり、定植から交配までの日数とは区別して考える必要があるという点です。定植から交配までの期間は、栽培環境や草勢管理によって変動するため、早生品種であっても定植から収穫までのトータル期間は栽培管理に大きく左右されます。

早生品種は、果実の成熟が速い分、糖度の乗り方やシャリ感(果肉の食感)に特徴がある品種が多く、品種間の食味差が比較的大きいカテゴリです。かつては「早生は味が薄い」という評価もありましたが、近年の育種の進展により、早生でも食味に優れた品種が増えています。

早生スイカのメリット・デメリット

メリット

早生品種の最大のメリットは、早出し出荷によって市場価格が高い時期に販売できることです。スイカの市場価格は、出荷量が少ない初物の時期に最も高く、最盛期に向かって下降する傾向があります。ハウスやトンネルを利用した早出し栽培と早生品種を組み合わせることで、高単価での販売が期待できます。

栽培期間の短縮により、施設の回転率を高められることもメリットです。スイカの後作として別の品目を作付けするなど、圃場利用の効率化につなげることができます。

北日本や高冷地など、スイカの栽培適期が限られる地域では、早生品種の導入により安定的な栽培が可能になります。短い夏の期間内に収穫を完了できるため、秋の低温による品質低下のリスクを回避しやすくなります。

デメリット・注意点

果実の成熟判断が難しいことは、早生品種の注意点の一つです。日数を基準に収穫適期を判断するのが基本ですが、気温の変動によって成熟のスピードが変わるため、積算温度や外観の変化も併せて確認する必要があります。成熟不足(若どり)は食味を著しく低下させるため、慎重な収穫判断が求められます。

果実の大きさについては、早生品種は中生・晩生品種と比較して果実がやや小さくなる傾向がある品種もあります。大玉志向の市場向け出荷を計画する場合は、品種ごとの果実肥大性を確認することが重要です。

日持ち性(棚もち)についても確認が必要です。一般的に、早生品種は果皮がやや薄い傾向があり、中生品種と比較して輸送性や貯蔵性が劣る場合があります。出荷先までの流通条件に合った品種選びが求められます。

適した作型と地域

早生スイカが特に力を発揮するのは、施設栽培による促成・半促成栽培です。熊本県や千葉県、鳥取県など主要スイカ産地では、加温ハウスやトンネル栽培と早生品種を組み合わせた早出し体制が確立されています。3〜4月に交配し、4〜5月に出荷する促成栽培では、早生品種の短い生育期間が特に有利に働きます。

露地栽培では、北海道や東北地方など夏季が短い地域での利用が適しています。7月に交配し、8月中に収穫を終える栽培体系で、早生品種の早熟性を活かすことができます。

これ、実は産地のリレー出荷体制でもかなり重要なポイントです。施設栽培の早生品種による早出しと、露地栽培の中生品種による盛夏出荷を組み合わせることで、産地全体としての出荷期間を延ばす戦略が多くの産地で採用されています。

逆に、盛夏期の露地栽培で十分な栽培期間が確保できる関東以西の温暖地では、食味や果実品質を重視して中生品種を選ぶ場合も多く、早生品種は必ずしも主力とは限りません。地域の気候条件と出荷戦略に合わせた品種配置が重要です。

栽培のポイント

早生スイカの栽培では、交配から収穫までの期間が短い分、果実の肥大と糖度の蓄積を効率的に進める管理が重要になります。

着果節位の選定は、果実品質を左右する重要なポイントです。一般的に、主枝の12〜15節目に着果させるのが基準ですが、早生品種では草勢が安定した節位に着果させることが糖度の乗りに影響します。低節位での着果は果実の充実不足につながることがあるため、適正な節位での着果を心がけます。

整枝・摘果管理では、1株あたりの着果数を適切にコントロールします。早生品種は果実の肥大期間が短いため、着果数が多すぎると一果あたりの糖度や肥大が不十分になります。大玉品種では1株2果、小玉品種では1株3〜4果を目安に管理します。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。交配後の温度管理が、早生品種の品質を大きく左右します。交配後2週間程度は果実の細胞分裂期にあたり、この時期の低温は果実の肥大不良やうるみ果(果肉の水浸状変質)の原因になります。施設栽培ではこの時期のハウス内温度を適切に維持し、夜温の低下を防ぐことが重要です。

水管理は、着果から収穫までの期間で段階的に変える必要があります。着果後〜果実肥大期は十分な灌水を行い、収穫の7〜10日前からは灌水を控えめにして糖度の集中を促します。ただし、急激な乾燥は裂果のリスクを高めるため、段階的に水分を絞ることが基本です。

つる枯病やべと病などの病害対策は、収穫期から逆算して計画的に実施します。早生品種は栽培期間が短い分、防除のタイミングを逃すと収穫までに十分な効果が得られない場合があります。

品種選びの注意点

早生スイカの品種選びでは、食味・果実サイズ・栽培適性を総合的に判断することが重要です。

糖度と食感のバランスは、市場評価に直結する要素です。早生品種の中でも、糖度が高くシャリ感に優れた品種は年々増えています。試食による食味確認は品種選定において欠かせない工程です。

果形と果皮の外観も、市場性に影響します。丸形・楕円形、縞模様の濃淡や幅、果皮の色合いなど、出荷先の市場で好まれる外観特性を確認します。贈答用と量販店向けでは求められる外観が異なるため、販売チャネルに合わせた品種選びが必要です。

意外と知られていないのですが、早生品種の中にも低温着果性に差があります。促成栽培で早い時期に着果させる場合は、低温条件でも安定した着果・肥大が得られる品種を選ぶことで、栽培の安定性が高まります。

裂果耐性は、出荷ロスに直結する重要な特性です。果実の成熟が進む時期に急激な灌水や降雨があると裂果が発生しやすくなります。裂果に強い品種を選ぶことで、収穫期の天候リスクを軽減できます。

台木との相性も確認が必要です。スイカはつる割病対策として接ぎ木栽培が一般的ですが、穂木と台木の組み合わせによって果実品質や草勢が変わることがあります。品種を変更する場合は、台木との相性も併せて検討します。

市場動向とこれから

スイカは、夏の代表的な果実として根強い消費需要があります。市場価格は出荷時期によって大きく変動し、早出しの時期は高値で推移する傾向が続いています。早生品種を活用した早出し出荷は、産地の収益性を高める重要な戦略です。

近年は、小玉スイカの需要が拡大しています。少人数世帯の増加や冷蔵庫への収納しやすさから、小玉タイプの人気が高まっており、早生の小玉品種の選択肢も充実してきています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、スイカ栽培においては気候変動への対応も重要な課題です。春先の高温傾向は促成栽培の開始時期に影響を与え、夏場の猛暑は露地栽培での果実品質に影響を及ぼしています。高温条件でも安定した品質を維持できる早生品種への需要は、今後さらに高まることが予想されます。

今後の展望としては、食味の向上と耐裂果性を兼ね備えた早生品種の開発が進んでいます。消費者の食味への要求が高まる中で、「早くておいしい」を両立する品種の需要は今後も拡大すると見込まれています。

まとめ

早生スイカは、交配から収穫まで35〜40日程度の短い成熟期間を特徴とし、早出し出荷や短期間栽培に適した品種群です。高単価時期の出荷が可能であり、施設栽培の回転率向上や、短い夏を活かした北日本での栽培に力を発揮します。

品種選びにあたっては、糖度・果実サイズ・裂果耐性・低温着果性を総合的に評価し、出荷先と栽培体系に合った品種を選定することが重要です。栽培面では、着果節位の選定・交配後の温度管理・収穫前の水管理が果実品質を左右するため、きめ細かな管理が安定した品質と収量の確保につながります。

32品種 表示中
飛紅船ラルク

飛紅船ラルク

ナント種苗株式会社

赤肉楕円こだま 極めて高い糖度に優れた食味が秀逸。 肉質しまり、裂果の少ない ラグビー小玉。 めざせ糖度14度 ■特徴 ・草勢は中程度、葉縁が滑らかで切れ込みの浅い葉型となる。 ・低温期にも花粉の発生多く、裂果や空洞果の発生も少ないので栽培は比較的容易。 ・果実は短楕円形で2.5kg前後となり、果皮は濃緑でやや縞太い。 ・果肉は紅桃色で硬めとなり、糖度は13度以上、シャリ感もあって食味は極良。 ・成熟日数はハウス5月収穫で35日程度となる早生種。 ■栽培のポイント ・低節位での着果や果実肥大期の低温によって、果実の形状が丸くなる場合があるので、3番花以降での着果と、肥大期の保温に注意する

月美人(つきびじん)

月美人(つきびじん)

丸種株式会社

外観ユニーク 濃黄果肉で食感上品!! 1. 果重6~7kg、外皮は黒緑色でとなります。果肉がシャリ感のある濃黄色で糖度は12度以上に安定し、クリームスイカ独特の上品な食味です。 2. つるはやや細つるで葉も小振りですが低温伸長性、着果性に優れ安定収穫が望めます。 3. クリームスイカとしては早生種です。ハウス~大型トンネルに最適で、露地栽培にも適しま す。

大和レモニー

大和レモニー

株式会社大和農園

着果性に優れた黄肉大玉種 ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・縞皮・黄肉 果形 やや腰高型 果重 6〜8kg 最適作型 ハウス〜露地栽培向き 草勢 初期[中]交配期[強]収穫期[中] 積算温度 1,000℃ 低温適性 △ 高温適性 △ 低温着果性 △ 担果力 ○ 肉質 軟 糖度上がり 中 発色 中 日持ち 短 ■品種特徴 ○果重は6〜8kgの中早生種。 ○肉色は鮮濃黄色で、糖度は高く安定する。 ○登熟日数は、6〜7月収穫で43〜48日程度を目安とする。

一王

一王

東洋農事株式会社

早出栽培に最適。 皮岸までとことん甘い、王者の風格。 ■特徴 低温着果性、果形、果肉、食味共に抜群。 ハウスからトンネル栽培に向く。 草勢やや強く、節間ややつまる。 低温期の雌花の着生、花粉の発生、着果が非常に良い。 徒長しにくく、作り易い。 果形は7kg前後の正円からやや腰高でやや細い美しい縞をつける。 糖度12〜13度と高くシャリ感強い。 皮岸まで甘み強く、食味最高。 中早生種で5月中旬で50日内外、6月取りで45日前後で収穫となる。 やや葉が大きいので早めの予防が必要である。

紅こだま

紅こだま

ナント種苗株式会社

小玉スイカの金字塔。 ■特徴 ・草勢が極めて強く、本葉は大きく濃緑で、孫ヅルの発生が少ない。果実は高球形で2kg内外。外皮は3mmぐらいで極めて薄い。果肉は明るい紅桃色で、甘みは非常に強い。成熟日数は、ハウス3月中旬開花で40日、4月中旬開花で37日の最も早い極早生種。 ■栽培のポイント ・肥沃地の多肥栽培はツルボケを伴うので、元肥のチッソ肥料は少なくし、開花始めから収穫始めの時期に最も肥効を高める。

アクシア

アクシア

ナント種苗株式会社

果皮・果肉が硬く、究極に割れにくい! 果皮・果肉が硬く、究極に割れにくい! 耐暑性強く、真夏収穫に最適です。 ■特徴 ・草勢が極めて強く、本葉は大きく濃緑で、孫ヅルの発生が少ない。果実は高球形で2kg内外。外皮は3mmぐらいで極めて薄い。果肉は明るい紅桃色で、甘みは非常に強い。成熟日数は、ハウス3月中旬開花で40日、4月中旬開花で37日の最も早い極早生種。 ■栽培のポイント ・肥沃地の多肥栽培はツルボケを伴うので、元肥のチッソ肥料は少なくし、開花始めから収穫始めの時期に最も肥効を高める。

月 娘

月 娘

ナント種苗株式会社

重厚感ある黒皮とまばゆい鮮やかな黄肉 ■特徴 ・果形は高球形。果重2~2.5kg。果肉は鮮黄色で、硬さは中程度。糖度12度前後。低温伸長性が極めて強く、ツル伸長は極めて旺盛。低温時の花粉発生は、良で着果しやすい。裂果・空洞少ない、秀品率高い。果皮色は極めて濃い緑色で、不鮮明な縞。ブルーム(果粉)は発生しない。ハウス5月収穫で開花後35日程度の早生種。特にハウス4~6月およびトンネル6~7月収穫の作型に好適。 ■栽培のポイント ・草勢強く、低温伸長性も強いので、窒素過多には注意が必要。摘芯後、ツルが揃ったら早めに換気を開始し、徒長を防ぐ。初期肥大終了後は、ハウス内の除湿を行い、収穫まで蒸し込まないようにし、肉質と糖度を向上させる。高温期は、直射日光が玉肌に長時間当たらないよう注意。果皮の色ムラが目立ちやすいので、玉返しを必ず行う。

美縞三号

美縞三号

株式会社タカヤマシード

耐病性で低温期における着果性に秀れ、トンネルから露地栽培に適し、省力大産地用に育成した中早生種である。果重は6kgの整円形、縞は鮮明で美しく、不良条件下でも乱形果、空洞果は少なく、末成りまで品質が安定している。果肉は鮮紅色で糖度高く肉質よく食味最高。表皮硬く輸送性に富み、市場性に秀れた安心して作れる品種。 本葉5~6枚で摘芯、子蔓3~4本立とし、着果は2番果を中心(15節以降)に着果させる。

ロイヤル甘泉

ロイヤル甘泉

丸種株式会社

着果安定、玉伸び抜群、味のよい早生種 1. ハウス・大型トンネル栽培に適した早生種で、草勢やや強く葉は中葉、つるは中位で低温伸長性に優れています。 2. 雌花の発現もよく、着果が容易でハウス、大型トンネルなど4本仕立て2果どりでも果の大きさが良く揃い安定した収穫が望めます。 3. 果実はやや腰高で濃緑、変形が少なく果重は6kg前後でよく揃います。果肉は鮮桃紅色で色むらが少なく、肉質は繊維が細くシャリがあり、糖度は12度前後で安定し食味は最高です。

大黒丸

大黒丸

東洋農事株式会社

大玉・黒皮・赤肉種、糖度高くて食味抜群、まさに畑の黒真珠。 大玉黒皮、赤肉種、高糖度、食味抜群。 ■特徴 ハウスからトンネル栽培に向く。 果皮は黒皮で正円からやや腰高になる。 果重は8kg前後になり玉揃いが良い。 肉色は濃桃紅色から紅色で果肉の硬さは中位。 シャリ感が十分にあり、食味非常に良い。 糖度13度前後と高く、皮岸まで美味しい。 中早生種で6月中旬で着果後50日前後で収穫となる。

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