果実・収量特性

石灰欠乏症に強いのハクサイ品種一覧 全69種類

石灰欠乏症に強いハクサイ 石灰欠乏症に強いハクサイとは 石灰欠乏症(カルシウム欠乏症)とは、ハクサイの結球内部の若い葉の縁が褐色に変色し、壊死する生理障害のことです。「芯腐れ」や「心腐れ」とも呼ばれ、結球の外見からは判別しにくいにもかかわら

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石灰欠乏症に強いについて

石灰欠乏症に強いハクサイ

石灰欠乏症に強いハクサイとは

石灰欠乏症(カルシウム欠乏症)とは、ハクサイの結球内部の若い葉の縁が褐色に変色し、壊死する生理障害のことです。「芯腐れ」や「心腐れ」とも呼ばれ、結球の外見からは判別しにくいにもかかわらず、内部の品質を著しく損なうため、出荷時に重大な問題を引き起こす障害です。

石灰欠乏症に強いハクサイとは、この生理障害の発生が少ない品種特性を持つハクサイのことを指します。品種によって石灰欠乏症の出やすさには差があり、育種段階でこの障害への耐性を選抜基準に組み込んだ品種が「石灰欠乏症に強い」として位置づけられています。

まず押さえておきたいのが、石灰欠乏症は土壌中のカルシウムが不足しているとは限らないという点です。多くの場合、土壌にはカルシウムが十分に存在しているにもかかわらず、生育が旺盛で葉の展開が速い時期に、根からのカルシウム吸収と球内部の若い葉へのカルシウム転流が追いつかないために発生します。カルシウムは植物体内での移動(転流)が遅い元素であるため、急速に成長する組織にカルシウムが供給されにくいことが原因です。

石灰欠乏症の発生を助長する条件としては、高温・乾燥による蒸散の抑制、急激な球の肥大、窒素やカリウムの過剰施用(カルシウムの吸収を拮抗的に阻害)、土壌の過湿による根の活性低下などが知られています。品種の耐性と栽培条件の両方が発生に関与するため、品種選びと栽培管理の両面からの対策が必要です。

石灰欠乏症に強いハクサイの魅力

石灰欠乏症に強い品種を導入する最大のメリットは、内部品質の安定による秀品率の向上です。石灰欠乏症は結球の外見からは判別が困難であるため、出荷後に流通段階やカット販売時に初めて発覚するケースが少なくありません。このリスクを低減できることは、産地と流通の信頼関係を維持するうえで極めて重要です。

生産者にとっての経営面の利点として、クレームリスクの低減があります。内部障害のあるハクサイが量販店の売場でカットされた際に消費者の目に触れると、産地への信頼が損なわれ、取引に影響することがあります。石灰欠乏症に強い品種を導入することで、こうした品質クレームのリスクを大幅に低減できます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。石灰欠乏症は、栽培管理だけで完全に防ぐことが難しい障害です。高温期の栽培や、急激な天候変化が起きた場合に発生リスクが高まりますが、これらは人為的にコントロールできない要因です。石灰欠乏症に強い品種を選ぶことは、管理ではカバーしきれないリスクを品種の力で軽減するという、合理的なリスク管理手段です。

また、石灰欠乏症に強い品種は、高温期の栽培(夏まき秋どり等)で特にメリットが大きくなります。高温条件下では蒸散と生育のバランスが崩れやすく、石灰欠乏症が発生しやすいため、この時期の品種選定では石灰欠乏症耐性が重要な基準の一つです。

消費者・市場ニーズ

石灰欠乏症に対する流通側の認識は、ハクサイの内部品質管理の中で最も注意が払われるポイントの一つです。

量販店のバイヤーにとって、ハクサイの内部障害は最も避けたい品質問題です。カット販売時に内部の褐変が見えると、消費者は「腐っている」と誤認して購入を避けるだけでなく、売場全体の鮮度イメージに悪影響を及ぼします。石灰欠乏症が少ない産地・品種からの仕入れを優先するバイヤーが増えており、この耐性は産地の取引条件にも影響しています。

カット野菜市場の拡大に伴い、内部品質の重要性はさらに高まっています。1/2カットや1/4カットで販売されるハクサイは、内部が直接消費者の目に触れるため、石灰欠乏症が発生した球は商品として販売できません。カット販売比率が高まるほど、石灰欠乏症耐性品種の需要は大きくなります。

これ、実は業務用でもかなり深刻な問題です。加工業者やカット野菜工場では、原料のハクサイをカットした際に石灰欠乏症が見つかると、その球は廃棄となります。廃棄率が高まると加工コストが増加するため、石灰欠乏症の少ない原料を求める声は強まっています。安定した内部品質のハクサイを供給できる産地は、業務用取引での信頼を獲得しやすくなります。

栽培のポイント

石灰欠乏症に強い品種を選んだうえで、発生リスクをさらに低減するための栽培管理が重要です。

土壌のカルシウム管理が基本です。石灰資材(苦土石灰、炭酸カルシウム等)を適切に施用し、土壌中のカルシウムを十分に確保します。ただし、石灰欠乏症は土壌中のカルシウム量が十分でも発生することがあるため、石灰資材の施用だけでは完全な対策にはなりません。土壌pHの適正化と合わせて、カルシウムの吸収を阻害しないような施肥バランスを心がけることが重要です。

水分管理は石灰欠乏症対策の重要なポイントです。乾燥条件では根からのカルシウム吸収が低下し、過湿条件では根の活性が低下して同様にカルシウム吸収が妨げられます。適度な土壌水分を維持するための灌水管理やマルチの活用が有効です。特に高温乾燥時には灌水を怠らないようにすることが大切です。

施肥のバランスも石灰欠乏症に影響します。窒素やカリウムの過剰施用は、カルシウムの吸収を拮抗的に阻害するとされています。土壌診断に基づいた適正な施肥設計を行い、特定の元素が過剰にならないよう管理することが発生リスクの低減につながります。

高温期の栽培では、急激な球の肥大を抑えるための管理も有効です。球が急速に肥大する時期にカルシウムの転流が追いつかないことが石灰欠乏症の直接的な原因であるため、生育のペースを穏やかに保つ管理(適度な栽植密度、過度な追肥を避ける等)が発生リスクの低減に寄与します。

葉面散布によるカルシウム補給も補助的な対策として行われることがあります。塩化カルシウムや硝酸カルシウムの葉面散布は、結球内部への直接的なカルシウム供給として一定の効果が報告されていますが、品種の耐性と土壌管理の重要性に比べると補助的な位置づけです。

品種選びのコツ

石灰欠乏症に強いハクサイの品種を選ぶ際は、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 石灰欠乏症耐性の明記: カタログに「石灰欠乏症に強い」「芯腐れに強い」等の記載があるかを確認する
  • 栽培適期との適合: 高温期の栽培(夏まき秋どり等)では石灰欠乏症の発生リスクが特に高いため、この時期の品種選定では耐性の重要度が増す
  • 球の肥大特性: 急激に球が肥大する品種は石灰欠乏症のリスクが高まる傾向がある。穏やかに肥大する品種を選ぶことも一つの対策
  • 耐病性との両立: 根こぶ病やべと病などの耐病性と石灰欠乏症耐性の両方を備えた品種を選ぶことが望ましい
  • 結球品質: 球の締まり、内部の葉の充実度、食味を確認する。石灰欠乏症耐性が高くても、結球品質が劣る品種では市場評価が上がらない
  • ゴマ症耐性との両立: 石灰欠乏症とゴマ症は異なる生理障害であるが、いずれも内部・外観品質に影響するため、両方の耐性を備えた品種が理想的

意外と知られていないのですが、石灰欠乏症は収穫後の貯蔵中に症状が進行することがあります。収穫時には軽微な症状でも、貯蔵期間中に褐変が拡大するケースがあるため、貯蔵出荷を行う場合は石灰欠乏症耐性の重要度がさらに高まります。試作段階では、収穫後に球を半割して内部を確認し、石灰欠乏症の発生程度を実際に確認しておくことが品種選定の精度を高めます。

市場動向とこれから

石灰欠乏症に強いハクサイ品種に対する需要は、年々高まる傾向にあります。特にカット販売の拡大と業務用需要の増加に伴い、ハクサイの内部品質に対する要求はかつてないほど厳しくなっています。

種苗メーカー各社も、石灰欠乏症耐性を育種目標に組み込んだ品種開発を積極的に進めています。従来は耐病性(根こぶ病、べと病等)と結球性が主要な育種目標でしたが、近年は石灰欠乏症やゴマ症などの生理障害耐性を兼ね備えた品種のラインナップが充実しつつあります。

今後の展望としては、温暖化の進行に伴い高温期の栽培機会が増えることが予想されるため、石灰欠乏症耐性の重要性はさらに増すと見られています。高温下でも安定した結球品質を維持できる品種の開発は、今後のハクサイ育種の重要なテーマの一つです。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、石灰欠乏症対策は品種選びと栽培管理の両面から取り組むことが基本です。石灰欠乏症に強い品種の導入を検討する際は、既存品種との食味や収量の比較を試作で行い、総合的な品種評価を行ったうえで判断することが現実的なアプローチです。

まとめ

石灰欠乏症は、ハクサイの結球内部の若い葉が褐変する生理障害で、外見からは判別しにくいにもかかわらず商品価値を大きく低下させます。石灰欠乏症に強い品種を選ぶことで、内部品質の安定と秀品率の向上、クレームリスクの低減が期待できます。

栽培面では、適切な水分管理と施肥バランスの確保が石灰欠乏症の発生リスクを低減するポイントです。品種選びにあたっては、石灰欠乏症耐性だけでなく、栽培適期・耐病性・結球品質・ゴマ症耐性を総合的に検討し、自分の圃場条件と販売先のニーズに合った品種を選定することが重要です。

69品種 表示中
キムさん 75

キムさん 75

ナント種苗株式会社

ウマ味が逃げないから、 お鍋でこそ美味しい! キムチだけではもったいない! 【特 徴】 ● 日本の気象にマッチした韓国の人 日本の気象にマッチした韓国の人気品種をお届けします。 ● 球重3〜3.5kg。葉数系、半包皮 の75日中生種で在圃性良好。 ● 外葉の黄化が少なくべと病に強く 軟腐・ウィルス病には中程度。ゴマ症、縁腐れ、ホウ素欠乏などの生理障害に強い。 ● 従来の日本の品種と比較して球内水分が少なく、繊維が緻密なため、キムチ・浅漬けにするとしっかりした歯ごたえ。白菜本来のウマ味が外に逃げ難いため、鍋料理や炒め料理でも非常に美味しい。

華黄

華黄

株式会社野崎採種場

華黄の特徴 ●生理障害にも強く作りやすい黄芯系白菜。 ●11月~1月どりの中早生種。 ●外葉色は特に濃緑で葉面の波うちも少なく、やや立性に生育し、各種病害にも強いので大変作りやすく、縁腐れ症やゴマ症の発生も少ない。 ●球は胴張り・尻張り共によく、頭部もよく抱合する砲弾型で球揃いもよく収量性に優れる。 ●球内色は鮮やかな濃黄色で外葉の濃い緑色と相まって現在の消費動向によくあい市場性が高い。 ●圃場においても、遅くまで球内の退色もなく、裂球も遅いので収穫期の幅も広い。

CR宝月75白菜

CR宝月75白菜

宝種苗株式会社

根こぶ病抵抗性あり! 播種後75日で3~3.5kgの黄芯系 ●平暖地の11月~1月どりに適する。 ●生育日数は適期蒔で75日前後。 ●根こぶ病抵抗性で、石灰欠乏症・ゴマ症に強く栽培が容易。 ●胴張り・尻張りの良い円筒型で、球頭は軽く包皮する。 ●適期蒔75日で3kg~3.5kgくらいになる豊産種。 ●濃緑の黄芯系で完全結球しても黄色がさめにくく、尻張りが良い。

CR黄さらぎ

CR黄さらぎ

トヨタネ株式会社

(黄芯) 播種幅の広い栽培容易な中生種 品種特性 ■特長 ・石灰欠乏症・ゴマ症などの生理障害に強く、栽培容易。 ・低温肥大性と耐寒性にすぐれ、播種期の幅が広い。 ・播種後80日程度で収穫となる中生品種。 ・外葉が強健で立性のため、作業性にも収量性にも富む。 ・球の揃いがよく、球内色、葉質も極めて良い。 ■栽培のポイント ・軟腐病やウイルス病の発生を避けるため、極端な早蒔きはしない。 ・定植の際は、若苗定植で初期生育を順調に進めること。 ・根こぶ病には通常の防除を行う。 ・1~2月の冬どりでは、12月中下旬に結束が必要。

NC-079

NC-079

ナント種苗株式会社

鮮やかなパープル発色を大幅に改良。 春作もできる晩抽性。ゴマ症・アンコに強い。 紫奏子の最終進化版がいよいよ登場。 【特 徴】 ● 「紫奏子」より収穫5日遅く、播種後75日タイプの中生。 ● 発色が大幅に進化!鮮やかな紫色(中肋部にも紫入る)。 ● 晩抽度が高く、春栽培も可能! ● ゴマ症、アンコ(石灰欠乏)など生理障害が非常に少ない。 【栽培のポイント】 ● 結球ステージが高温および低温期では結球が緩くなることがあるため、播種期を守ることが重要。 ● 秋蒔き限界8月下旬まで(一般地)。春蒔き限界2/20迄。

きらぼし90

きらぼし90

タキイ種苗株式会社

幅広い根こぶ病に耐病性! 耐寒・晩抽性にすぐれる中晩生種! ■特長 ・幅広い根こぶ病に耐病性をもつ「きらぼし」シリーズの中晩生90日タイプ。 ・耐寒・晩抽性にすぐれ、収穫期幅が広い。適期栽培では3kg程度に太る。 ・石灰欠乏症(縁腐れ・芯腐れ)などの生理障害の発生が少ない。 ・外葉は強健で立性なので、追肥・薬剤散布・結束などの管理作業が容易。 ■栽培の要点 ・耐寒性にすぐれる反面、低温結球性がやや劣るため、適期播種に努める。 ・1〜2月どり栽培では年内に結束が必要。 ・結球期の肥料切れや乾燥は玉肥大が劣るので、収穫時まで肥効を保つ。

ちよぶき70

ちよぶき70

株式会社サカタのタネ

耐病性、耐雨性に優れる強健な品種 ■特性 ● 春まきで定植後65〜70日、秋まきで播種後70〜75日で収穫できる中早生品種。 ● 外葉はコンパクトで立性。葉色は濃緑で肉厚、強健で頭部は深く抱合する。 ● 球形は胴張りする砲弾形で球長30cm前後、球重2.8〜3.0kg前後になる。 ● 球内色は全体に黄色が回り、カットしたときの見栄えがよい。甘みがのりやすく、食味、品質がよい。 ● 晩抽性が安定しており、晩春まき〜秋まきまで幅広く利用できる。 ● ゴマ症や石灰欠乏症によるチップバーン、アンコなどの生理障害に強く、栽培しやすい。 ● 根こぶ病には従来よりも幅広いレースに耐病性がある。軟腐病など他の病害にも非常に強い。 ■適応性 本品種は高冷地の3月下旬まき栽培から夏まき秋どり栽培、一般地の2月まきトンネル栽培および8月中旬~9月上旬まき11月どり栽培で利用できます。根こぶ病には幅広い耐病性を示し、軟腐病にも強く、高温多湿下で力を発揮します。 ■肥培管理 定植前に元肥を施用します。10a当たり窒素成分で15~18㎏を標準とします。有機肥料、微量要素材を併せて施用してください。追肥は10a当たり窒素成分で2~3㎏で2~3回に分けて施します。1回目は定植10日ほど後で株元に施します。2回目は定植20~30日(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。 ■播種と育苗と定植 春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1カ月保温育苗をします。徒長した苗を作らないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめにします。8~9月まきの栽培では、本葉3枚程度で定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避けます。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意してください。定植後の極度な低温や乾燥も脇芽発生の原因となるので注意が必要です。 ■生理障害対策 石灰欠乏症などの生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよく作ることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。 ■収穫 頭部を押さえて硬くなり中身がある程度締まっていたら収穫です。収穫遅れは、石灰欠乏症や球内の退色によって品質が低下するので適期収穫を心がけます。

ときめき85

ときめき85

有限会社石井育種場

石灰欠乏症に強く、形状が安定在圃性に優れる 2月〜3月どり 根こぶ病抵抗性 CR2/85〜90日 ■特性 1. 暖地の9月上中旬播種、2月〜3月収穫に最適。生育日数85〜90日位の黄芯中晩生種。中間地で8月下旬〜9月上旬播種、12月〜2月上旬収穫。西南暖地で9月下旬播種、1月〜2月収穫に適する。 2. 石灰欠乏症(緑腐れ症)には特に強く栽培が容易。根こぶ病にも強力な抵抗性を示す。 3. 結球性が非常に安定しており、天候などによる出来不出来は少ない。球色は濃緑、球内色は鮮黄色になり、良質で食味に優れる。 4. 球高28〜30センチ位、円筒形で胴張がよく、箱詰め作業が容易。収穫初期からよく締まるため重量がでる。 5. 収穫期後半での各種生理障害の発生が少なく裂球も遅いため在圃性に優れる。 ■栽培の要点・注意 1. べと病の防除に努める。 2. 西南暖地以外の年明けの収穫では結束防寒が必須。

みねぶき505

みねぶき505

株式会社サカタのタネ

耐雨性が優れゴマ症が出にくい ■特性 ● 根こぶ病、べと病、黒斑細菌病に耐病性がある。 ● 耐湿性、耐雨性が優れ、石灰欠乏症、ゴマ症などの生理障害にも強く、栽培しやすい。 ● 定植後の水不足で生理障害が出ることがあるので、なるべく灌水設備のある圃場に作付けをする。 ■適応性 本品種は、高冷地の4月中旬~5月中旬まき栽培および夏まき秋どり栽培に向きます。 高冷地の3月中旬まきでは抽だいする可能性があります。根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意してください。 ■肥培管理 定植前に元肥を施します。窒素成分で15~18㎏/10aが標準となります。有機肥料、微量要素材を併せて施してください。追肥は窒素成分で2~3㎏/10aで2~3回に分けて施します。1回目は定植10日後程で株元に施します。2回目は定植20~30日後程(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。 ■播種と育苗と定植 春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1か月保温育苗をします。徒長した苗を作らないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめにします。夏まき栽培では、本葉2~3枚時に定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避けましょう。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意します。定植後の水不足が本品種には障害を引き起こす原因になります。なるべく灌水設備のある圃場に作付けしてください。 ■生理障害対策 石灰欠乏症などの生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極端な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよく作ることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。 ■収穫 頭部を押さえて硬くなり中身がある程度締まっていたら収穫です。

ゆめぶき506

ゆめぶき506

株式会社サカタのタネ

石灰欠乏症に強い早生品種 ■特性 ● 春まきで定植後63日、秋まきで播種後67日程度で収穫できる早生品種。 ● 「ゆめぶき502」より大柄になる晩抽性品種。高冷地の春まきや一般地の冬まきトンネル栽培で能力を発揮する。 ● 外葉は鮮緑色で頭部はよく包被する。球形は胴張りする砲弾形で、球長28cm前後、球重3.0kg前後になる。 ● 球内色は全体に黄色が回り、カットしたときの見栄えがよい。肉質がやわらかく、品質がよい。 ● 晩抽性があり結球性も安定しており、幅広い作型で利用できる。 ● 根こぶ病に耐病性がある。ゴマ症や、石灰欠乏症によるチップバーンやアンコなどの生理障害にも強く、栽培しやすい。 ■適応性 本品種は高冷地の3月中旬から4月下旬まき栽培(加温または保温による育苗が必要)で利用できます。温暖地、暖地では、1月中下旬から3月上旬播種の加温育苗、トンネル栽培、8月中旬~9月上旬播種の秋どり栽培で利用できます。 ■肥培管理 定植前に元肥を施します。窒素成分で15~18kg/10aが標準となります。有機肥料、微量要素材を併せて施してください。追肥は窒素成分で2~3kg/10aで2~3回に分けて施します。1回目は定植10日後程で株元に施します。2回目は定植20~30日後ほど(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。 ■播種と育苗と定植 春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1カ月保温育苗をします。徒長した苗を作らないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめにします。8月、9月まきの栽培では、本葉2~3枚時に定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避けます。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意してください。定植後の極度な低温や乾燥も脇芽発生の原因となるので注意が必要です。 ■病害虫防除 暑い時期の育苗ではハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、ヨトウムシの被害が発生しやすくなります。苗床の入口には寒冷紗などを張って極力害虫の侵入を防ぎます。定植後は、害虫が大きくなり農薬が効きにくくなる前に早めの防除を心がけてください。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。 ■生理障害対策 石灰欠乏症の生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよくつくることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース®」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。 ■収穫 頭部を押さえて硬くなり中身がある程度しまっていたら収穫です。収穫遅れは、石灰欠乏症や球内の退色によって品質が低下しますので適期収穫を心がけてください。

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