品種詳細
「せいめい」は色沢と滋味に優れており、「やぶきた」より摘採期が早く、やや早生の品種です。また、「やぶきた」や「さえみどり」と比べて、露地および被覆栽培での収量・品質が優れ、特に被覆栽培を行う、かぶせ茶、抹茶等の高品質緑茶の製造に適しています。栽培適地は広く、「やぶきた」が栽培できる主要な茶産地に導入できます。
■主要特性
・被覆栽培において、「せいめい」の収量、および煎茶として製茶した際の品質は「やぶきた」や「さえみどり」よりも優れます。旨味が強く、渋みが少ないのが特徴です。また、抹茶や粉末茶に加工した場合、「やぶきた」よりも鮮やかな緑色となります。
・「せいめい」の耐寒性は「さえみどり」よりも優れており、関東以南での栽培に適しています。ただし、埼玉県などの寒冷地では幼木期の防寒対策が必要となります。
・樹姿はやや直立型、生育はやや旺盛で、育成地(鹿児島県枕崎市)では「やぶきた」と比べて一番茶萌芽期が5日、摘採日が4日早い、やや早生の品種です。ただし、寒冷地での摘採日は「やぶきた」と同等か1日程度遅くなります。一番茶新芽は鮮緑で、芽揃いに優れます。
・露地栽培における生葉収量と製茶品質は全ての茶期を通じて「やぶきた」や「さえみどり」よりも優れます。
・主な病害に対する抵抗性は、炭疽病が「中」、輪斑病が「強」、赤焼病が「中」、もち病が「やや強」であり、「やぶきた」よりも優れています。一方、害虫の発生程度は他の緑茶品種と同等です。
・新芽の緑色が美しく、製茶品質が優れることから、「清らかなお茶」の意味で、清らかの「清(せい)」とお茶を表す「茗(めい)」を組み合わせて、'せいめい'と命名しました。
■栽培適地
関東以南の「やぶきた」が栽培可能な主要茶産地で栽培が可能です。
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国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
国産で活躍する品種を提供している種苗会社。