品種詳細

内部褐変症は高温が主な原因となって発生する生理障害で、赤芯症とも呼ばれます。内部褐変症に対し安定して強い耐性を示す固定品種です。 ■主要特性 ・、内部褐変症に強い沖縄県在来品種「シマダイコン」と実用形質に優れる自殖系統を交雑した後代から、高温条件下での選抜を繰り返して育成した固定品種です。 ・の内部褐変症発生程度は、対照とした市販の夏ダイコンF1品種「夏つかさ旬」に比べて低く、夏期に高温となる三重県津市および静岡県菊川市、夏期のダイコン産地である長野県茅野市および北海道北広島市で栽培すると、全ての試験地で高い内部褐変症耐性を示します。 ・と内部褐変症耐性の弱い自殖系統FT-18を交雑した後代を用いた遺伝解析の結果から、耐性には複数の遺伝子が関与し、F1においては、耐性は不完全優性に発現します。F2世代においては、同程度の極めて強い耐性を持つ個体が多く出現します。 ・の葉長、根長および根径は「夏つかさ旬」に比べいずれも小さく、全重および根重は半分程度です。高温条件下での空洞症の発生は「夏つかさ旬」よりやや高いですが、す入りはほとんど発生しません。 ■活用点・留意点 ・の内部褐変症耐性は不完全優性に遺伝するため、本品種と同程度の耐性を持つF1品種を育成する場合は、両親に耐性を導入する必要があります。 ・本品種の内部褐変症耐性と不良形質との連鎖は特に見られませんが、耐性の強さと根重の間には弱い負の相関が見られます。
だいこん中間母本農6号

栽培環境・条件

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メーカー情報

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

国産で活躍する品種を提供している種苗会社。

メーカー詳細

似た特性の品種

セントルージュ

セントルージュ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 耐暑性

「セントルージュ」は臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない赤ダイコンF1品種です。ペラルゴニジン系アントシアニンを高含有し、食品色素原料として利用できます。 ■主要特性 「セントルージュ」はペラルゴニジン系アントシアニンを多く含みます。野菜用の赤ダイコン品種「紅くるり」と比較し、色の濃さを示す色価は約6倍、10a当たりの色素収量は約2.8倍です。 「セントルージュ」には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれず、その代わりにグルコエルシンが含まれています。「セントルージュ」から製造した着色料は、一般の赤ダイコンを使用した場合に問題となる臭いがなく、食品用の着色料として多用途性に優れます。 「セントルージュ」の根長は「紅くるり」と同程度ですが、根重は「紅くるり」の半分程度と肥大性は劣ります ■活用点・留意点 一般的な作型は暖地・温暖地での秋まき栽培ですが、寒冷地での夏まき秋どり栽培も可能です。 夏まき作型で早まきすると抽苔しやすいことから、適期播種に努めます。

サンロキア

サンロキア

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 耐暑性

「サンロキア」は臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない紫ダイコンF1品種です。シアニジン系アントシアニンを高含有するため、色素用のキャベツやカンショに代わる食品色素原料として利用できます。 ■主要特性 「サンロキア」はシアニジン系アントシアニンを高含有します。野菜用の紫ダイコン品種「あきたおにしぼり紫」と比較し、10aあたりの色素収量が30倍以上です。 「サンロキア」には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれません。そのためキャベツやカンショ由来のアントシアニン系色素と同様に、お菓子や飲料など様々な食品の着色料として利用できます。 先に育成した色素用赤ダイコン品種「セントルージュ」の色素と混合することで、黄みの強い赤色から紫みの強い赤色まで幅広い色調で着色することができます。 ■活用点 飲料、キャンディー、デザート、漬物などの着色に幅広く利用されることが期待されます。 ■留意点 一般的な作型は暖地・温暖地での秋まき栽培ですが、寒冷地での夏まき秋どり栽培も可能です。 夏まき作型で早まきすると抽苔しやすいことから、適期播種に努めます。

秋の砦

秋の砦

ナント種苗株式会社

共通 耐暑性

冷涼地の7〜8月蒔き。平坦地の晩夏蒔き。 美肌・揃いよく、萎黄病に強い。 高温障害に強い耐暑性。 【特 徴】 ● 耐暑性に優れ、赤芯・黒芯症などの生理障害に強く、ス入り遅い。 ● 耐病性(萎黄病、軟腐病)に優れる。 ● 肌に光沢があり美しく、横縞症、ワッカ症などの障害に強い。 ● やや早太りで、尻づまり良く、揃いバツグン。 ● 根長37〜40cm、根重1.5〜1.8kg、根径7.5cm前後。 ● 青首はやや薄く、内部の緑色はほとんど入らない。 ● 葉は濃緑色の小葉で、立性。曲がりにくい 【栽培のポイント】 ● 生育が早いため、できるだけ元肥を控え、追肥主体の栽培を行い、収穫遅れに注意する(施肥量やや多めの栽培 でも葉がちや曲がりが出ることは少ないが、窒素過多にならないように)。 ● 萎黄病耐病性の程度は強いが、圃場環境によって発生する可能性もある。

茎だいこん

茎だいこん

株式会社タカヤマシード

共通 耐暑性

カリウム、ビタミンA・Cを多く含む ■特性 1.京都市内起源の秋ダイコンの一種である。 2.草勢強く、生育旺盛である、比較的耕土の浅い所でも栽培できる。 3.葉は淡緑色を帯び細く立性である。地上部は抜き出る特性がある。根部は長さ30cm内外、直径6cm程となり尻詰りがよく肌も美しい。 4.肉質は緻密で、葉はカルシウムやビタミンA・Cを多く含む上、うぶ毛が少ないため、葉と共に漬物用として食味される。少なめの塩とぬかで浅漬けにするのが一番。油あげや煮てもおいしい。 ■ポイント 高温時の栽培は避ける。

天安紅心2号

天安紅心2号

株式会社サカタのタネ

共通 耐暑性

内部が鮮やかな紅色の紅芯ダイコン ■特性 1.根形は直径7~8cmほどの球形で、そろいがよい。 2.内部の肉色が鮮紅色で美しい。紅色の成分はポリフェノールの一種「アントシアン」で、抗酸化作用がある。 3.葉形は従来の「天安紅心」と異なり、葉に切れ込みがある。コンパクトな草姿で密植が可能。 4.播種後50~70日で収穫できる。サラダや浅漬け、おろしなどにしておいしく、見た目にもきれい。 ■適応性 一般地・暖地の9月まき10月下旬~12月中旬どり、高冷地・冷涼地の7月下旬~8月まき9月上下旬~10月下旬どりに適する。耐暑性はあまり強くないので、無理な早まきは避ける。 ■畑づくり(圃場準備) おいしい野菜作りは、土作りからはじまります。土壌の酸性度と団粒構造がポイントになります。土壌pHは5.5~6.8(弱酸性)が適正です。排水・保水性のある団粒構造の土壌づくりのために、堆肥投入は欠かせません。しかし、未熟堆肥投入は岐根の原因になり、また、センチュウなどの混入を招くことがあります。微生物肥料「バイテクバイオエース」の施用をおすすめします。 ■肥培管理 有機質肥料と化成肥料をバランスよく併用することをおすすめします。肥料は10aあたり成分量で窒素10kg、リン酸15kg、カリ10kgを標準とします。 ■播種 条間25~30cm、株間25~30cm間隔で3粒ずつ点まきにします。本葉4枚くらいまでに間引いて一本立ちにします。 ■病害虫防除 生育初期での病害虫による害の影響は致命的となるため、早期防除を徹底します。 ■収穫 収穫日数は秋の適期栽培で50~60日、寒さが厳しくなる時期は60~70日を目安に収穫します。収穫遅れは品質低下を招くので注意します。 ■調理 鮮やかな紅色と甘みを生かしてサラダにオススメです。せん切り、輪切り、角切りなど霧過多を買えて楽しめます。紅色の成分であるアントシアンは水に溶けやすいので、スープなどに入れると色みが淡くなりますが、加熱料理でもおいしくいただけます。 ■【内部発色について】 本品種は、品種の特性上、内部の紅色の発色の程度に差が生じます。内部の肉色は、ひげ根の色によりある程度判別することが可能です。(内部の発色が強い固体はひげ根も赤みを帯びます)

耐病総太り

耐病総太り

タキイ種苗株式会社

共通 耐暑性

ス入りが極めて遅い、甘い青首ダイコンの定番! ■特長 ・ロングセラーを続ける良質の青首総太りダイコンの代名詞。 ・作りやすく、特にス入りが遅い。 ・尻の肉付きがよく、肌は白くてつやがあり、青首とのコントラストが美しく、肉質も上々。 ・秋の適期栽培では根長38cm、根径8cm程度になる。 ■栽培の要点 ・春まき・秋まき栽培ともに無理な早まきをするよりも、順調に育てて早どりをねらう。 ・吸肥力は比較的旺盛で、多肥栽培や追肥の遅効きは葉勝ちや空洞症の発生につながるので、作型に応じた施肥を行う。 ・中間・暖地の春まきでの早まき限界は、播種後、半月間の平均気温16〜17℃が目安。