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スイカ用の台木品種一覧 全31種類

スイカ用台木とは 接木栽培は、品種の特性を持つ「穂木」を、病害耐性や吸水・吸肥力に優れた「台木」に接ぎ合わせる技術です。スイカ用台木は、スイカ(穂木)の着果・肥大・食味を引き出しながら、土壌病害から守る役割を担う品種群を指します。 スイカの

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スイカ用について

スイカ用台木とは

接木栽培は、品種の特性を持つ「穂木」を、病害耐性や吸水・吸肥力に優れた「台木」に接ぎ合わせる技術です。スイカ用台木は、スイカ(穂木)の着果・肥大・食味を引き出しながら、土壌病害から守る役割を担う品種群を指します。

スイカの接木栽培が普及した背景には、つる割病(フザリウム菌による土壌病害)の深刻な被害があります。スイカを連作する産地では、土壌中にフザリウム菌が蓄積し、自根栽培では収量が激減してしまいます。この問題に対処するため、昭和30〜40年代から接木栽培が産地に広まり、現在では施設・露地を問わず、スイカ栽培において接木は標準的な技術として定着しています。

スイカ用台木の植物種には大きく分けてユウガオ系(カンピョウ)とカボチャ系(ウリ科カボチャ属)の2種類があります。それぞれに特徴があるため、産地の環境・作型・穂木品種に合わせた選択が重要です。

ユウガオ台木とカボチャ台木の違い

スイカ用台木を選ぶ際に最初に押さえておきたいのが、ユウガオ台木とカボチャ台木の使い分けです。

ユウガオ台木は、スイカとの親和性が高く、食味への影響が少ないことが最大の特徴です。果肉のシャリ感や糖度が自根栽培に近いレベルで維持されるため、高品質なスイカを出荷したい産地で広く使われています。一方で、高温乾燥条件や特定の土壌病害(ホモプシス根腐病など)に対してはやや弱い面があります。低温伸長性に優れた系統も育成されており、促成・ハウス栽培での利用も広がっています。

カボチャ台木は、草勢が強く、乾燥や高温に対する耐性が高い傾向があります。つる割病への抵抗性もあり、劣悪な土壌条件でも安定した生育が期待できます。ただし、ユウガオ台木に比べると食味や肉質に影響が出ることがあり、糖度や食感が若干変わる場合があります。砂地など乾燥しやすい圃場や、高温期の抑制栽培では有利な選択肢となります。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、高品質スイカを目指す産地ではユウガオ台木、土壌環境が厳しい産地や露地栽培ではカボチャ台木を基本に検討するとよいでしょう。

スイカ用台木を選ぶメリット

スイカを台木で育てることには、複数の実質的なメリットがあります。

まず、つる割病をはじめとする土壌病害への耐性です。スイカ自根は連作障害に弱く、フザリウム菌が蓄積した圃場では壊滅的な被害が出ることがあります。適切な台木品種を使うことで、こうした土壌病害の影響を大幅に軽減できます。多くのスイカ用台木には、つる割病(レース0・1・2対応)への抵抗性や耐病性が付与されています。

次に、草勢の安定と多収です。台木の強い根張りにより、吸水・吸肥力が向上します。生育後半まで草勢が維持されやすく、果実の肥大性が安定することで秀品率の向上と収量増加が期待できます。連作地や土壌が傷んだ圃場でも、台木が安定した根系を確保してくれます。

また、急性萎凋症への強さも重要なポイントです。急性萎凋症は原因が特定しにくい萎凋障害ですが、根張りの強い台木品種を使うことで発生リスクを下げることができるとされています。

適した作型と産地

スイカ用台木の選択は、作型によって変わります。

促成・ハウス栽培では、低温伸長性の高いユウガオ系台木が適しています。冬場の低温条件でも根がしっかり伸び、スイカの初期生育を支えることが重要です。九州・四国・暖地の早熟産地では、こうした低温対応のユウガオ台木が長年使われています。

露地・トンネル栽培では、耐暑性・耐乾性が求められます。夏の高温期に根が傷まない草勢の強い台木を選ぶことが、後半の着果・肥大を確保するうえで重要です。カボチャ系台木の中でも後半の草勢維持に優れた系統や、耐暑性の高いユウガオ系台木が使われます。

抑制栽培では、高温期に生育が旺盛になりすぎず、着果を安定させる台木が求められます。草勢がやや落ち着いた品種が適しており、連作地対応の台木品種が選ばれる場合が多くなります。

栽培のポイント

接木栽培を成功させるための基本を押さえておきましょう。ここからが実際の栽培で差がつくところです。

播種のタイミングは、台木と穂木の発育スピードを合わせることが接木成功の鍵です。台木はスイカよりも生育が速い品種が多いため、多くの場合スイカより数日〜1週間遅く播種します。ただし品種によって異なるため、各メーカーのカタログ推奨日数に従ってください。

接木方法は、呼び接ぎ・割り接ぎ・挿し接ぎなど複数の方法があります。台木の胚軸の太さ・空洞の大小によって作業のしやすさが変わるため、台木選びの際には接木作業性(胚軸の太さ・空洞の大きさ)も確認することをすすめます。

肥培管理については、台木の吸肥力はスイカ自根より高い傾向があるため、チッソ肥料が多すぎるとつるぼけ(栄養生長過剰)が起きやすくなります。着果・肥大期に合わせた追肥で補うよう管理することが基本です。

土壌消毒の併用も忘れてはなりません。台木の耐病性に頼りすぎず、土壌病原菌の密度を下げる土壌消毒と組み合わせることで、より安定した効果が得られます。

品種選びのコツ

スイカ用台木を選ぶ際のチェックポイントを整理します。

  • つる割病の対応レース(レース0/1/2、1,2y/1,2wなど)を確認する
  • 作型(促成・露地・抑制)への適応性を確認する
  • 低温伸長性(冬春作)または耐暑性(夏秋作)の優先度を決める
  • 穂木品種との相性(親和性)を確認する
  • 食味への影響(ユウガオ台は影響少・カボチャ台は要確認)
  • 胚軸の太さと空洞の大きさ(接木作業性)
  • 急性萎凋症への強さ

意外と知られていないのですが、台木の吸肥力の強さによって施肥設計も変わります。草勢が強い台木ほど着果前の窒素量を抑えるのが基本で、穂木だけでなく台木の特性も加味した施肥管理が高品質栽培の鍵です。

市場動向とこれから

スイカの接木普及率は現在ほぼ100%に近い産地が多く、台木はスイカ栽培に不可欠な資材として定着しています。近年では、従来の耐病性に加えて、より多様なレース・系統への対応、低温・高温いずれにも適応する「オールシーズン型」の台木開発が進んでいます。

生産者の省力化ニーズに対応する観点から、接木作業の機械化・自動化を念頭に置いた「接木しやすい形状(胚軸が太く・空洞が小さい)」の品種開発も各メーカーで重視されています。

ミノリスには横浜植木、久留米原種育成会、久留米種苗園芸、神田育種農場、朝日アグリア、萩原農場、ナント種苗、丸種、ヴィルモランみかど、むさしのタネなど多くのメーカーのスイカ用台木が掲載されています。低温対応型から高温・乾燥対応型まで多様な品種から選択できます。

まとめ

スイカ用台木は、つる割病をはじめとする土壌病害の回避と、草勢の安定・多収化のために接木栽培で使われる台木品種群です。ユウガオ台木とカボチャ台木それぞれに特徴があり、作型・産地環境・穂木品種との組み合わせを考慮して選ぶことが基本です。

台木品種の選択は、病害対応(レース対応)・作型適性・接木作業性・施肥管理のしやすさなど複数の観点から総合的に判断することが重要です。接木成功率を高めるための播種タイミング管理と、台木の特性を活かした施肥設計を合わせて実践することで、安定した高品質スイカの生産につなげることができます。

31品種 掲載中
FRサンタ

FRサンタ

株式会社久留米種苗園芸

【特性】 1. ユウガオつる割病、スイカ等の各つる割病及び、急性萎凋症に耐病性をもつ台木用ユウガオである。 2. スイカとの接木親和性は高く、胚軸中位で空洞は小さく接木後の活着率が高い。 3. 低温伸長性も有り、育苗期のサビ病の発生も少無く順調な生育をする。 4. 茎は中位だが、根張り良く、過湿や乾燥に強く誰でも安心して栽培が出来る台木である。 5. 果実の着果性は極めて良く、花尻も小さく変形果や空洞果が少なく、秀品率が高い。 【適応作型】 ハウス雨よけ・トンネル・露地栽培に適応する。 【生育過程】 本種は初期生育はややおとなしいが着果後より、除序に生育が旺盛になっていき、果実肥大速度に付いても従来品種より、早い。

FRダッカ

FRダッカ

株式会社久留米原種育成会

■特性 ・土壌消毒が完全でなくても安心して栽培ができるように、フザリウム抵抗性を強化し、安定性産を確立するために低温伸長性並びに着果性の高い台木を目標に育成した。 ・当社の『ドン・K』よりさらに、青枯萎凋症抵抗性を強くし湿害・乾燥害に強く、草勢の維持が容易である。 ・種子は『ドン・K』よりやや大きく、接木時の胚軸もやや太く、空洞が小さいので、接ぎやすい。 ・生育は低温期の伸長性が良く、高温期では徒長することがなく、不良環境下においても着果率が良い。 ・着果後は玉伸びが良く、変形・空洞果が少なく秀品率が高い。 ・糖度が高い安定し、シャリのある果実になる。 ・ハウス・トンネル・露地栽培に最適。

No.8南瓜

No.8南瓜

株式会社神田育種農場

青枯病抵抗性、品質本位のスイカ栽培に最適

アクア新土佐(台木用)

アクア新土佐(台木用)

ナント種苗株式会社

親和性抜群で接木作業も容易。 【特 徴】 ● 胡瓜、メロン、スイカの台木として親和性に優れ、胚軸太く空洞は中程度、接木作業が容易で成苗率が高い。 ● 草勢は強く、耐暑性・耐寒性にも優れ、つる割病に強い。 ● 1ℓあたり1500〜1800粒。 【栽培のポイント】 ● メロン・スイカの台木としては、吸肥力が強いので初期のチッソ・水分は少なくし、着果をみながら追肥で補う。 ● 生育が早いので、接木タイミングに注意する。

アトム冬瓜

アトム冬瓜

株式会社神田育種農場

品質本意のスイカ作りに最適、かんぴょう並の生育

うし鬼

うし鬼

株式会社むさしのタネ

【特性】 〇発芽率・揃いは共に優れ、接木・育苗がしやすい品種。 〇低温伸長性に優れ、低温期の使用にも適す。 〇草勢は標準的な強さで、着果まで安定して樹を作ることができ、管理しやすい。

かがやき

かがやき

株式会社萩原農場

ユウガオ台木では土壌病害が心配な場合は・・・ ・ユウガオ台木と同等の草勢で栽培しやすい。 ・果実の肉質はセンイが少なく、ユウガオ台木同等の良い食味に仕上がります。 ■特性 ・急性萎凋症に強く、低温伸長性にも優れている。 ・草勢は落ち着いて、着果率が高く、果形のくずれが少ない。 ・果実は大玉となり、肉質はセンイが少なく、濃い肉色、高い糖度を持ち“ユウガオ"と変わらない食味が得られる。 ・後半までのツル持ちが良い。

かちどき2号

かちどき2号

株式会社萩原農場

広い土壌適応を持った台木は・・・ ・幅広い土壌に適応した台木です。 ・発芽力・発芽勢に優れ、育苗しやすい台木です。 ■特性 ・発芽力・発芽勢に優れ、育苗しやすい台木です。 ・萎凋症(バッタン)に強く、つる割耐病性があり、ツル持ちがよい。 ・低温伸長性に極めて優れる。また広い土壌適応性を示す。 ・草勢はやや落ち着いて着果よく、果形の乱れが少ない。

さきもり南瓜

さきもり南瓜

株式会社神田育種農場

青枯病・つる割病抵抗性日本種かぼちゃ

つわもの〈強者〉

つわもの〈強者〉

株式会社萩原農場

後半の草勢確保、高温期栽培には・・・ ・後半までのツル持ちは期待できます。 ・高温期の栽培に最適です。 ■特性 ・草勢は「かちどき2号」より強く、生育後半までツル持ちが非常に良い。 ・草勢は全般に強いが着果は安定し、果実揃いがよく秀品率が高い。また空洞果や果肉の黄帯の心配はなく、果実品質は良い。 ・連作地で発生するユウガオつる割病やホモプシス根腐れ病に耐病性が期待でき、急性萎凋症に強い。 ・かちどき2号同様に発芽揃いが良く、育苗しやすい。 ・胚軸が太く、接ぎ木作業が容易であるが、子葉は大きくなりすぎず、その後の育苗管理が容易である。

ドン・K

ドン・K

株式会社久留米原種育成会

■特性 ・「ユウガオ」のつるわれ病に強く抵抗性を有し、生育期の湿害や耐乾性が強く草勢維持は抜群にすぐれる。 ・接木時の胚軸は太く空洞も小さく、接木が容易で親和性が良いので活着率も高い。 ・生育は中生種で従来の台木よりもいくぶん早目に、播種すると良い。 ・徒長することがないので管理が容易で揃った健苗ができる。 ・本畑において吸肥・吸水性が安定し、つるぼけ状にならず着果が揃い、その後の肥大期や後期も草勢がおちつき胴張りの良いすぐれた果実に仕上がり増収する。

ハウスドン・K

ハウスドン・K

株式会社久留米原種育成会

ハウス・トンネル・露地栽培に最適 1. 青枯萎凋症に極めて強く、湿害・乾燥害にも強い。 2. 胚軸はやや太く空洞も小さい。徒長がなく、親和性及び活着率が高い。 3. 着果率が良く、交配後の肥培管理が簡単で秀品多収。 4. 糖度が高くシャリのある肉質の果実ができる。 5. ハウス・トンネル・露地栽培に最適。

はやぶさ二号南瓜

はやぶさ二号南瓜

株式会社神田育種農場

青枯病抵抗性、草勢中位だが後半スタミナあり

はやぶさ南瓜

はやぶさ南瓜

株式会社神田育種農場

青枯病抵抗性、スタミナ充分

パワーサンタ

パワーサンタ

株式会社久留米種苗園芸

【特性】 1. ユウガオつる割れ病、スイカ等の各つる割れ病、及び急性萎凋症に耐病性を持つ台木用かんぴょうである。 2. スイカとの親和性は高く、胚軸は太く空洞は小さく、接木しやすくしかも活着率が高い。 3. 低温伸長性は高く、初期より旺盛に生育し、後期まで草勢が衰えにくい。 4. 茎は太くて、根張りが良く、過湿や乾燥に強く、誰でも安心して栽培が出来る台木である。 5.果実の着果性は極めて良く、変形果や空洞果が少なく、秀品率が高い。

ベスト冬瓜2号

ベスト冬瓜2号

株式会社萩原農場

高温期に栽培や小玉スイカには・・・ ・発芽揃いが良く、胚軸が太いため、接木がしやすい。 ・高温条件下でのツル持ちが良い。 ・草勢がおとなしいので、肥料はユウガオ台木より2割程度増やして栽培すると良い。 ■特性 ・「ベスト冬瓜」に比べて種子が大きい為、胚軸が太く、親和性も高く接木作業が容易である。 ・発芽力や初期生育に優れる。 ・草勢は、「ベスト冬瓜」に比べてやや強めであるが着果が安定し、変形果の発生も少ない。 ・高温乾燥条件に強く、後半までのツル持ちが特に良い。 ・根の肥料吸収特性がスイカ自根に近いので、肉質や肉色に優れ、食味が良い。

ポインターS

ポインターS

株式会社むさしのタネ

家庭菜園向け スイカ用ユウガオ台木 ■特性 〇発芽揃いは良く、胚軸も太いため接木、育苗がしやすい。 〇環境変化に鈍感で、耐暑性、耐寒性に優れる。 〇草勢は強く、しっかりと根が伸長するため、収穫期までバテにくい。

ボンドK

ボンドK

ヴィルモランみかど株式会社

つる割れ病、急性萎凋症に強い ■品種の特性 1. ユウガオとスイカのつる割れ病に強い。 2. 胚軸は太めで「相生FMT」同様に接ぎ木しやすく活着が強い。 3. 草勢は「相生FMT」よりややおとなしいので、深耕して耕土を深くし、やや多肥気味に栽培する。

れんしかんぴょう

れんしかんぴょう

株式会社神田育種農場

つる割病抵抗性台木、草勢はややおとなしい。

健康(共台)

健康(共台)

株式会社神田育種農場

ユウガオつる割病・スイカつる割病抵抗性

1〜20品種 / 全31品種中

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