栽培環境・条件

耐暑性のピーマン品種一覧 全8種類

耐暑性ピーマンとは 耐暑性ピーマンとは、夏季の高温・強日射条件下でも生育・着果・果実品質が安定しやすい特性を持つピーマンの品種群を指します。ピーマンはもともと高温を好む作物ですが、高温期(一般に30℃以上が続く条件)では花粉の稔性が低下しや

関連タグ: 低温・弱光対応6
ノリタケ ファインバブル装置 — 株重量+27% 糖度+31% 病害抑制

耐暑性について

耐暑性ピーマンとは、夏季の高温・強日射条件下でも生育・着果・果実品質が安定しやすい特性を持つピーマンの品種群を指します。ピーマンはもともと高温を好む作物ですが、高温期(一般に30℃以上が続く条件)では花粉の稔性が低下しやすく、着果率の低下や果実の肥大不良が生じやすくなることが知られています。耐暑性品種は、このような高温ストレス下でも比較的安定した生育・着果・果色維持を発揮する品種として育種されています。

品種カタログでは「耐暑性がある」「高温下でも着果が安定する」「夏季の色あせが少ない」などの表現で耐暑性が記述されることが多く、明確な数値基準が公表されているわけではありません。産地や栽培条件によって気温の推移が異なるため、耐暑性の評価は試作を通じて確認することが重要です。

耐暑性ピーマンの魅力

ここからが実際の栽培で差がつくところです。夏秋栽培(7〜10月収穫)のピーマンは市場への出荷量が多く、この時期の安定生産が産地の収益に大きく影響します。耐暑性品種の導入により、盛夏でも着果の安定・秀品率の維持が期待できることが最大のメリットです。

特に「果色の安定性」は経済的に重要なポイントです。夏季の高温下では果皮が淡くなる(色あせ)品種があり、市場での評価が下がる原因になります。タキイ種苗の「京まつり」の説明文には「雨よけハウス栽培などの高温条件下でも果色が淡くなりにくい、夏季の商品性向上をねらった品種」「果色は栽培全期間を通じて極濃緑」と記載されており、夏季の着色維持が品種育成の重点目標の一つであることがわかります。

また、「低温伸長性と耐暑性があり、青枯病にも比較的強い」という特性を持つタキイ種苗の「京波」のように、耐暑性と耐病性を組み合わせた品種も育種されています。

適した作型と地域

耐暑性ピーマン品種が特に活きるのは、以下のような作型・地域です。

夏秋作(露地・雨よけ栽培)として、5〜6月定植・7〜10月収穫の作型は、盛夏に収穫の最盛期を迎えます。この時期の高温対策として耐暑性品種の選択が有効です。

施設夏秋栽培では、ハウス内の気温は外気温よりさらに高くなることがあります。換気管理を徹底しても30℃以上になる時間帯が続く施設では、耐暑性品種の方が果実品質の安定に有利です。

南西日本(九州・四国・近畿以西)の露地栽培では、特に7〜8月の高温が厳しく、耐暑性品種へのニーズが高い傾向があります。

一方、東北・北海道など夏季温度が比較的穏やかな地域では、耐暑性より低温伸長性の方が品種選定で重視されることがあります。

栽培のポイント

耐暑性品種を選んでも、栽培環境の整備が伴わないと品種の特性を活かしきれません。

灌水管理は夏季の高温乾燥期に最も重要な管理作業です。土壌水分が不足すると、耐暑性品種であっても尻腐れ果や変形果が発生しやすくなります。灌水チューブや畝間灌水を活用し、特に梅雨明け後は灌水量を増やす対応が必要です。

遮光・換気も有効な暑さ対策です。ハウス栽培では寒冷紗による遮光(20〜30%)と適切な換気により、ハウス内気温を下げることが着果率の維持に効果的です。

マルチの色の選択も一考の価値があります。夏季の地温上昇を抑えるために、光反射型の白マルチや銀マルチを使用することで、地温と果実への日射を抑え品質維持につながる場合があります。

整枝・摘葉により株内部の通気を確保することで、高温多湿による病害発生を抑制できます。

品種選びのコツ

耐暑性ピーマンを選ぶ際は、以下の点を確認してください。

  • 夏季の果色安定性の記述: 「高温下でも色あせしにくい」「盛夏でも濃緑」などの記述の有無
  • 着果の安定性: 「高温下でも着果が安定する」「低温・高温条件下でも着果」などの記述
  • 耐暑性と耐病性の組み合わせ: 耐暑性の品種でも青枯病・疫病への耐性の有無を確認する
  • 草勢の強さ: 夏季の高温下で草勢が落ちやすい品種は、長期穫りでの後半の収量が低下しやすい

意外と知られていないのですが、「耐暑性」として売りにしている品種でも、作型・地域・管理水準によって結果が大きく異なります。導入前に試作圃場で1シーズン確認してから、本格導入を判断することを検討してください。

市場動向とこれから

ピーマンの夏秋産地では、近年の気候変動による高温化が生産上の大きな課題となっています。従来の品種では夏季の着果率が低下しているという声も産地から聞かれるようになっており、耐暑性への需要はより高まっています。

各種苗メーカーは、夏季の高温対応品種の開発を継続的に進めています。夏の過酷な条件下でも着果・肥大・着色の安定を実現する品種の育成は、国内主要ピーマン産地のニーズを受けた重点育種テーマとなっています。

まとめ

耐暑性ピーマンとは、夏季の高温条件下でも生育・着果・果実品質が安定しやすい品種群です。夏秋作の産地において、秀品率と収量の安定に寄与します。品種選びでは、夏季の果色安定性・着果安定性・耐病性の組み合わせを確認し、自産地の気候条件との相性を試作で確かめることが重要です。ミノリスの耐暑性ピーマンタグが付いた品種一覧で、作型に合った品種を探してみてください。

8品種 表示中
京波

京波

タキイ種苗株式会社

夏秋栽培用で黒アザ果が少ない中型種! ■耐病性 TMV、 ToMV、 B ■特長 ・果重は30g程度で、尻のまとまりとそろいがよい夏秋用中型ピーマン。 ・果実はつやがあり、黒アザ果はほとんど発生しない。 ・肉厚で、乾燥期の尻腐れに強い。 ・草勢が比較的強く、分枝力が旺盛で多収。 ・低温伸長性と耐暑性があり、青枯病にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・定植は1番花開花直前の苗を基本とする。 ・ふところ枝や徒長枝を間引いて、株全体への採光と通風をよくする。 ・草勢の維持と、尻腐れ果などの生理障害防止のために高温乾燥期には十分に潅水する。

翠玉二号

翠玉二号

株式会社サカタのタネ

高温、乾燥に強く、露地栽培に向く ■特性 1. 早生で、とくにTMV、ToMVと乾燥に強く、長期にわたり良果を多産します。 2. 果実は40g程度、整形、濃緑で、果肉が厚いです。 3. 草姿はやや立性、枝伸びよく、葉は濃緑で草勢旺盛です。 4. 盛夏の高温乾燥によく耐え、変形果少なく、枝も丈夫で秋果もよいです。 ■要点 ・ 多肥栽培向きで、乾燥や肥切れをすると果実が小さくなりやすいので、追肥は早めに行います。 ・ やや立性であるので、千鳥植えとし、倒伏を防ぎます。 ■#REF! #REF!

ししピー

ししピー

株式会社サカタのタネ

シシトウ形多収ピーマン ■特性 1. 耐暑性・耐寒性にすぐれる、つくりやすい多収ピーマンです。 2. 雨よけハウスや露地栽培、ハウス栽培まで幅広い作型で栽培できます。 3. 果実の外見はシシトウとピーマンの中間型です。 4. ハウス栽培で7~20g、露地栽培で5~15gを目標に収穫します。 5. 果肉はやわらかく、ピーマン特有の臭みが少ないです。 6. ミニサイズ(5cm程度)で収穫すれば、シシトウとしても利用できます。 7. 焼く、煮る、いためる、揚げるなどさまざまな調理に適し、従来のピーマンに比べ、タネが少なく、ヘタをとればそのまま手軽に調理できます。ただし、果実が大きくなるとタネの充実が進むので注意してください。 8. TMV、ToMVに抵抗性をもっています。 ■適応性 耐寒性、耐暑性にすぐれるため、さまざまな作型において栽培できます。寒冷地から温暖地、暖地まで、春まき夏秋栽培で能力を発揮し、長期間の収穫が望めます。 また、一般地、暖地における8月上旬まきの加温ハウスでの促成栽培、11月中旬まきの加温育苗・無加温ハウスでの半促成栽培が可能です。 ■畑づくり(圃場準備) 長期間良品を収穫するには土づくりが重要となります。完熟堆肥の施用や深耕を心がけ、排水性と保水性、通気性や保肥性を兼ね備えた土づくりをめざします。未熟堆肥の施用は作物の生育を阻害するため、「バイオ21」を利用した優良なボカシ堆肥や、無臭性微生物肥料「バイテクバイオエース」、「金の有機」などの有機肥料を積極的に利用することをおすすめします。 元肥は10a当たりの成分量で窒素20kg、リン酸25kg、カリ20kgを標準とします。 水はけがわるいと疫病などで枯れることがあるので、水はけのよい場所を選び、高畝とし、排水対策をしっかりととることが秀品率を上げるポイントです。 ■播種と育苗と定植 苗床には無病培養土の「スーパーミックスA」や苗当番シリーズ「タネまき用」などを利用し、播種します。本葉が見えてきたら鉢上げを行います。 定植の1週間前までにはマルチをしておき、地温確保を心がけます。地温確保と排水性の面からも高畝とします。栽植密度は、畝間180cm、株間50cm程度で、放任栽培の場合は80cm程度を基準とします。第1分枝の蕾がふくらんだころに定植して、初めの果実は小さいうちに収穫し、強めの樹勢をめざします。 ■定植および定植後の管理 定植後は第一分枝の下を仮支柱で誘引し、倒伏を防ぎます。仕立て方は、主枝4本仕立てとすることで収穫がとぎれず、整枝や防除などの管理も容易になります。放任栽培も可能ですが、勢いの強い主枝を杯状に誘引し,主枝の配置間隔を25cm程度にして、株内部の採光性と通風性を確保することで秀品率が上がり、病害虫の発生を減らすことができ、さらに収穫や整枝の作業性もよくなります。 追肥は収穫開始頃から2~3週間おきに施します。1回の施肥量は10a当たり窒素成分で2kg程度とします。「銀の有機」などの有機質肥料の投入も効果的です。 栽培期間が長く、病虫害の発生があるので、早めの防除が大切です。 ■【コンテナ菜園などでの栽培】 大型の鉢やプランターでの栽培も可能ですが、ほかのピーマン類に比べて水や肥料を多くほしがるので、乾燥や肥切れに注意します。とくに生育中盤からは毎日たっぷりと灌水します。

やわらかピーマン 緑輝(りょくき)

やわらかピーマン 緑輝(りょくき)

株式会社トーホク

果実は濃い緑色で果肉やわらかく食感の良いピーマン。夏の暑さによく耐え、病気にも強いので作りやすい。草勢強く分枝も旺盛で、早くからたくさん収穫できる早生種です。

浜クロピー

浜クロピー

カネコ種苗株式会社

黒→赤ピーマン、甘くて新鮮、青臭さがなく、やわらかで、お子さまにも大変喜ばれる! 特性 ●国内では珍しい、中獅子型の濃黒紫色ピーマンです。●熟期は中早生、果実は特に光沢があり、果重は45〜50g、果肉も厚く実に豊産で、収穫の後半は赤色となります。 ●草勢はやや強く葉色濃緑、葉の大きさは中ぐらい。耐暑性があり栽培容易です。●炒めると深緑色に変わり、食味にすぐれ甘味があります。 ●本種は、差別化商品としておすすめします。

どでかピーマン

どでかピーマン

株式会社トーホク

果実は長さ20cm以上になるジャンボサイズ。果肉も厚く食べ応えが十分。苦みが少なくジューシーで、完熟して果実が赤みを帯びてきても甘みはあり、おいしく味わえます。暑さに強く、作りやすい栽培特性です。

パプリタフネスG

パプリタフネスG

丸種株式会社

高温下でも草勢が安定し、着果性に優れたカラーピーマン 1. 草姿は半立性で、草勢はやや旺盛となります。特に耐暑性に優れ、盛夏期の着果が安定しています。 2. 果実は濃黄色で200~220gくらいで良く揃い品質も良好です。 3. ウイルス病(PMMoV‐L3)に耐病性を持っています。

園研甘長[ミニピーマン]

園研甘長[ミニピーマン]

公益財団法人園芸植物育種研究所

栽培らくらく・辛味なし! ・暑さ、寒さに強く次々と実が着く作りやすいミニピーマンです。 ・暑い、寒い、乾いた時も辛味がまったく無く、安心して食べられます。 ・5~20gで収穫し、タネごと食べられます。焼き、炒め煮、てんぷらに適し、家庭菜園でも手がるに作れて重宝です。 ・トマトモザイクウイルスに抵抗性をもちます。 ・雨よけハウスから露地栽培まで、幅広い作型で栽培できます。

ピーマンの関連タグ

苗注文サービス

苗の注文サービス

ミノリスでは苗の注文・見積もり依頼が可能です。

  • 見積もり無料・キャンセル可
  • 2〜3営業日以内に回答
  • 有機栽培対応
詳しくはこちら ›