病害耐性

青枯病耐性のミニトマト品種一覧 全15種類

青枯病とは 青枯病は、土壌細菌のRalstonia solanacearum(旧名:Pseudomonas solanacearum)によって引き起こされるミニトマトの重大病害です。土壌伝染性の細菌病で、根の傷口から侵入して維管束(導管)内

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青枯病耐性について

青枯病は、土壌細菌のRalstonia solanacearum(旧名:Pseudomonas solanacearum)によって引き起こされるミニトマトの重大病害です。土壌伝染性の細菌病で、根の傷口から侵入して維管束(導管)内で増殖し、水分・養分の通道を阻害することで株全体が急激に萎れます。枯死した株の葉が長時間にわたって緑色を保つのが特徴で、「青いまま枯れる」という様子がその名の由来です。

症状の進行は速く、感染から数日で株全体が回復不能な状態になることがあります。初期には日中の高温時に上位葉が一時的に萎れ、夜間・曇天時に回復する「日中萎凋」が見られます。茎を切断して水に浸すと、切り口から白濁した細菌泥(菌泥)が流れ出ることが診断上の目安になります。

青枯病菌は地温25℃以上の高温・多湿条件で活発に増殖し、夏季の高温期に特に被害が深刻化します。国内では九州・四国・関東の露地栽培および施設栽培の両方で発生が報告されており、一度感染した圃場の土壌中には菌が長期間(数年以上)残存するため、連作によるリスクの蓄積が大きな問題です。ナス科作物(ナス・ピーマン・ジャガイモ)との輪作を含め、長期的な圃場管理が問われる病害です。

耐病性の区分と接ぎ木の役割

ミニトマトにおける青枯病対策は、品種自体の耐病性と、台木を活用した接ぎ木栽培の組み合わせが核心です。

品種カタログに「青枯病耐性」や「青枯病HR/IR」と表記される場合、その品種が持つ耐性レベルを示しています。HR(高度耐病性)は通常の感染圧下で発病を高度に制限する能力を持つことを意味し、IR(中程度耐病性)は感受性品種より発病を抑制するものの、HRほどではない状態です。

実際の栽培現場では、穂木(栽培品種)の耐性だけに頼るケースは少なく、青枯病に高い耐性を持つ台木への接ぎ木との組み合わせが一般的な防除体系です。台木の選定は青枯病耐性の強さだけでなく、同時に対策したい他の土壌病害(半身萎凋病、根腐萎凋病など)の耐性や、穂木との接ぎ木親和性、草勢・収量性への影響も総合的に考慮する必要があります。

青枯病菌にはレース(系統)やバイオバール(生化学型)の分化が知られています。日本国内ではレース1が主体ですが、地域によって菌の病原力や系統に差があるとされています。品種選びの際は、地域の普及センターや種苗メーカーに自地域での実績データを確認することが重要です。

歴史と豆知識

青枯病は世界的にも最も重要な植物病原細菌の一つとされており、ナス科植物を中心に50以上の科・200種以上の植物に感染することが知られています。日本でのトマト・ミニトマトの青枯病の記録は古く、昭和初期から九州・関東などの産地での発生が記録されています。

意外と知られていないのですが、Ralstonia solanacearumの分類は2014年の研究(Safniら)で整理され、現在はR. solanacearum(フィロタイプII)、R. pseudosolanacearum(フィロタイプI・III)、R. syzygii(フィロタイプIV)を含む「種複合体(Species Complex: RSSC)」として扱われています。従来の旧名Pseudomonas solanacearumから現在のRalstonia solanacearumに変更されたのは1990年代のことで、現在の学術・農業の場面ではRalstonia solanacearum(旧Pseudomonas solanacearum)と表記されることもあります。

ミニトマトの青枯病耐性育種は1970年代から各地の農業試験場や種苗会社で取り組まれており、接ぎ木台木の改良と並行して、穂木品種自体への耐性導入も進んでいます。近年は耐病性と食味・収量を両立させた品種の育成に各社が力を注いでいます。

耐病性の限界と注意点

品種の耐病性だけに頼るのではなく、総合的な防除が重要です。以下の点を十分に理解しておくことが安定した栽培の前提になります。

高温条件での耐性低下は特に重要です。地温が30℃を超えるような猛暑年には、耐病性品種・耐性台木を使用していても発病リスクが上昇します。ハウス栽培でも、地温の過度な上昇は青枯病菌の増殖を促進するため、マルチの色の工夫や換気管理が有効です。

土壌中の菌密度の蓄積も見逃せません。青枯病菌は適切な管理下でも土壌中に数年間以上生存します。同じ圃場でミニトマトやナス科作物を連作すると、菌密度が年々上昇し、耐性品種であっても発病リスクが高まります。

根の損傷による感染リスクも重要な管理ポイントです。定植時の根傷み、深耕や中耕による根切り、ネコブセンチュウやネグサレセンチュウによる根の加害は、青枯病菌の侵入口を増やします。センチュウ対策を含めた総合的な土壌管理が不可欠です。

接ぎ木栽培をする場合は、接ぎ木部の管理に注意が必要です。接ぎ木部が土に埋まると穂木側から発根し、台木の青枯病耐性が無効化されてしまうことがあります。定植深度と生育中の土上がりに注意してください。

防除のポイント

青枯病の防除は、耐性品種(特に耐性台木との接ぎ木)を基盤に、耕種的防除・物理的防除・土壌消毒を組み合わせた総合防除(IPM)が求められます。

輪作は土壌中の菌密度を低下させる基本的な耕種的防除です。ミニトマト・ナス・ピーマン・ジャガイモなどのナス科作物を含む連作を避け、イネ科やマメ科との輪作体系を組みます。3年以上の間隔が理想とされますが、圃場の制約がある場合は可能な範囲で対応します。

土壌消毒は有効な手段の一つです。太陽熱消毒(夏期にビニールマルチで被覆し地温を上昇させる方法)は、化学農薬を使わずに青枯病菌を低減できる方法として、有機栽培を含む産地で広く活用されています。土壌還元消毒(有機物投入+湛水による嫌気条件の形成)も近年注目されており、化学農薬に頼らない選択肢として検討の余地があります。

排水管理も重要です。圃場の過湿は青枯病菌の増殖と根の損傷を助長します。暗渠排水の整備や高畝栽培の採用で、土壌の排水性を高めることが発病リスクの軽減につながります。

農機具・靴・収穫器具を通じた伝染にも注意が必要です。発生圃場で使用した資材は消毒してから他圃場に持ち込まないことが基本です。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、九州の露地トマト産地では台木接ぎ木栽培の普及によって青枯病による壊滅的な被害が大幅に減少したという報告が多く寄せられています。かつては「一度出たら終わり」と言われるほど恐れられていた青枯病ですが、耐性台木の利用と輪作・土壌消毒の組み合わせによって、連作圃場でも安定した生産が可能になった産地が増えています。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。現場で共通して聞かれるのは「台木選びと接ぎ木部の管理が最も重要」という声です。青枯病耐性の高い台木を使っても、接ぎ木部が埋没して穂木から発根してしまうと台木の効果が失われます。定植時の深さと生育中の土寄せ管理が台木効果を左右します。

また、近年の猛暑傾向の中で、「これまで青枯病が出なかった圃場で発生した」という報告が増えています。高温年は耐性品種・耐性台木を使用していても発病リスクが上がるため、従来の管理体系を見直す必要性を感じている生産者が増えています。地温管理(マルチの見直し、敷きわらの活用など)を含めた栽培環境の改善が、今後の課題として認識されています。

まとめ

青枯病はRalstonia solanacearum(旧Pseudomonas solanacearum)による土壌伝染性の細菌病で、高温期に急激な萎凋・枯死を引き起こし、一度発生した圃場での根絶が困難な病害です。耐病性品種の導入、特に青枯病耐性台木を用いた接ぎ木栽培が最も効果的な対策の一つですが、高温・高菌密度条件では耐性の限界に達することもあります。

品種選びにあたっては、台木の青枯病耐性レベル(HR/IR)と穂木との親和性、地域での栽培実績を確認することが基本です。輪作・土壌消毒・排水管理・根の保護を組み合わせた総合防除体系を構築することで、安定したミニトマト生産につなげることができます。

青枯病耐性ミニトマトタグが付いた品種の一覧は、ミノリスのミニトマト品種ページでご確認いただけます。

15品種 表示中
ジュエルグリーントマト

ジュエルグリーントマト

中原採種場株式会社

作りやすい、あま〜いプラム型のミニトマト!! 特性 ●トマトモザイク(Tm-2a)に対し耐病性のほか、葉かび病(Cf9)、疫病(Ph-3)、青枯病(Bw6)にも耐病性を示す。やや丸みを帯びたプラム型のミニトマト。●草勢は強く低温伸長性がある。1花房に15〜18果着果する多収型。●下段より多く着果し、果重20~25g程度のやや大きめサイズで、揃いが良い。●果皮はテリのあるグリーンで、果肉は硬めで弾力があり、裂果が少ない。●糖度は9~10度と高く、歯切れの良い食感。

プリモノワール

プリモノワール

小林種苗株式会社

小林交配 ミニトマト種子 プリモノワール 珍しい黒皮のプラム型ミニトマト品種 特性 ・珍しい黒皮のプラム型ミニトマト品種。 ・果重18~20g程度、糖度8~10度前後と甘みが強く食味良好。 ・1花房当たり15~20果程度着果し、収量性も高い。 ・半身萎凋病、葉かび病(Cf9)に抵抗性で、青枯病、うどんこ病に対して耐病性があります。 栽培のポイント ・定植は第1花房開花時に行い、1番果を必ず着果させる。 ・追肥は1番果の色付き始めに行い、その後は草勢を確認しながら適宜施用する。 ・摘果は基本的に行う必要はないが、果実が小玉になる場合は 1花房当たり15果前後に摘果し、追肥を行う。

アップルベリープレミアム

アップルベリープレミアム

小林種苗株式会社

小林交配 アップルベリープレミアム ミニトマト フルーツのような極甘果実! TYベル型ミニトマト! 本品種はユニークな外観だけでなく、食味の良さも大きな魅力となります。 果肉は厚くて食べ応えがあり、甘味は非常に強いが、酸味やトマト特有の青臭さはほとんどないため、まるでフルーツを食べているような・・・そんな感覚にさせてくれます。トマトが苦手な方や小さいお子さんでも美味しく食べられます。 特性 ・珍しいベル型のミニトマト品種。 ・果重20~22g程度で糖度は10度前後、甘みが強く酸味が少なく、非常に美味しい。 ・トマト特有の青臭さがほとんどなく、トマトが苦手な方でもフルーツ感覚で食べられる。 ・花数が多く収量性優れる。 ・従来のベル型品種よりも尻腐れに強く、また生育後半まで果形が安定する。 ・トマト黄化葉巻病やトマトモザイクウィルス(Tm-2a)、 トマト黄化えそ病、疫病、青枯病、葉かび病の複合耐病性を示し、栽培容易。 栽培のポイント ・定植は第1花房開花時に行い、1番果を必ず着果させる。 ・追肥は1番果の色付き始めに行い、その後は草勢を確認しながら適宜施用する。

アップルベリー

アップルベリー

小林種苗株式会社

2023年小林種苗新品種! レッドベル型ミニトマト 特性 ・珍しいベル型のミニトマト品種。 ・果重20g程度で糖度は10度前後、酸味が少なく、非常に美味しい。 ・トマト特有の青臭さがほとんどなく、トマトが苦手な方でも食べやすい。 ・花数が多く収量性優れる。 ・早生品種で、草勢はおとなしい。 ・トマト黄化葉巻病やタバコモザイクウィルスTm-2a、  青枯病、根腐萎凋病(J3)、疫病の複合耐病性を示し、栽培容易。 栽培のポイント ・定植は第1花房開花時に行い、1番果を必ず着果させる。 ・追肥は1番果の色付き始めに行い、その後は草勢を確認しながら適宜施用する。 ・高温期の着果では尻腐れが出やすいため、極端な水切りは避ける。 ・生育後半に果形が乱れやすいため、潅水や追肥により草勢を維持する。

TYプリモイエロー

TYプリモイエロー

小林種苗株式会社

小林交配 ミニトマト種子 TYプリモイエロー 黄化葉巻病耐病性のプラム型ミニトマト!甘味が非常に強く、輸送性も優れる! 特性 ・果重15~20g程度のプラム型ミニトマト品種。 ・糖度10度前後と非常に高く、酸味は少なく食味良好。 ・従来のプラム型品種と比べて果肉がしっかりしており、輸送性も優れる。 ・1花房当たり15-20果程度着果し、収量性も抜群。 ・トマト黄化葉巻病やタバコモザイクウィルス(Tm-2a)、根腐萎凋病(J3)、疫病、  青枯病の複合耐病性を示し、栽培容易。 栽培のポイント ・定植は第1花房開花時に行い、1番果を必ず着果させる。 ・追肥は1番果の色付き始めに行い、その後は草勢を確認しながら適宜施用する。 ・摘果は基本的に行う必要はないが、果実が小玉になる場合は  1花房当たり15果前後に摘果し、追肥を行う。

純あま<高糖度接木>

純あま<高糖度接木>

サントリーフラワーズ株式会社

耐寒性、耐病性に優れ、栽培性も向上! ■特長 ・サントリーオリジナルの高糖度専用台木を使用し、樹勢を適度にコントロール、果実の充実を促すことにより、自根苗や一般的なトマト台木を使用した接木苗よりも、安定した高糖度を実現しました。 ・耐暑性、耐病性にも優れているため育てやすく、ビギナーの方でも安心して栽培いただけます。 ・糖度:9~12度 ・果形:プラム形 ・果重:8~15g ・収穫数目安:80~100個程度 ・栽培適性:プランター向け、畑向け ■耐病性 ・青枯病(高耐病性) ■栽培の要点 ・定植時、接ぎ木の接続部が土に埋もれないようにご注意ください。(穂木の根が土に伸び、食味や耐病性に変化が生じる場合があります)

キャロルムーン

キャロルムーン

株式会社サカタのタネ

収量性、秀品率が特に優れる、栽培しやすいミニトマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1,2)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2型)、葉かび病、斑点病に抵抗性のミニトマト。 2.草勢は強く、節間が詰まるが、異常茎の発生が少なく作りやすい。 3.果皮が薄く、果肉が厚いので、裂果の発生が少ない。甘みと酸味のバランスがよく、食味が極めてよい。 4.肩部のベースグリーンがないので、黄変果の発生が少なく、果実の色まわりがよい。 5.下段より花数が適度で、花房が安定し、摘花の必要がない。 ■適応性 夏秋栽培に最も適し抑制、促成栽培も可能です。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日くらいの本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触する頃に苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足の時は液肥などで追肥を行います。ミニトマトで問題となる、異型株の発生は少ない品種です。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたり成分量で窒素12~15㎏、リン酸15~20㎏、カリ15~20㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花ごろを基本とします。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は3段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。 ■病害虫防除 青枯病の汚染圃場では、「アシスト」、「シャットアウト」などを用いて接木栽培を行います。また、近年問題となっている黄化葉巻病(TYLCV)、うどんこ病、すすかび病に対する抵抗性はないので、防除を徹底してください。 ■栽培上の注意点 ・草勢はやや強めでスタミナのある品種ですが、着果性に優れ、低段からの果実の肥大もよいので、草勢の維持がポイントとなります。 ・灌水不足は着果不良の発生を助長するので、天候に合わせて、少量多回数の灌水管理を行うとよいです。 ・温度管理は最低夜温10~11℃で管理し、マルハナバチを使用する場合12℃程度を確保するようにします。低温管理の場合はホルモン処理が必要となります。 ・低温期に果実に光が当たらないと、果実の尻部の色まわりが悪くなることがあるので、過繁茂の場合は適宜摘葉を行い、果実全体に温度がかかるようにします。 ・裂果に強く、果肉が厚く、日持ち性がよいので、通常は赤熟収穫を心がけます。しかし、温度低下期に降雨があると裂果しやすくなります。降雨日の翌日に裂果の発生が多くなるので、なるべく降雨日に収穫を済ませるようにします。 ・花数が安定しているので、摘花は必要ありません。低段の花数を確保するため、若干若苗定植にするとよいです。 ・高温、乾燥により果実のへた落ち部分がやや大きくなることがあります。灰色カビ病に対しては適宜予防薬を散布し防除に努めます。 ・高温期の窒素過多により、芯腐れ果が発生することがあるので、抑制栽培の元肥は極力少なめとし、追肥も1回あたりの窒素成分を控え少量多回数で行います。

キャロルスター

キャロルスター

株式会社サカタのタネ

食味、果色、着果性が特に優れるミニトマト ■特性 1.萎凋病(F:R-1)、根腐萎凋病、ToMV(Tm-2型)、葉かび病、斑点病に抵抗性で、ネマトーダに耐虫性のミニトマト。 2.節間が詰まるが、異常茎の発生が少なく栽培しやすい。 3.果皮が薄く、果肉が厚く、裂果に強い。高糖度で肉質よく、食味極良。 4.肩部のベースグリーンがないので、黄変果の発生が少ない。全体的に色回りよく、果色も非常によい。 5.下段より花数が適度で、花房が安定し、摘花の必要がない。 ■適応性 夏秋、抑制栽培に最も適し、促成栽培も可能です。 ■育苗・育苗管理 播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日位の本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触する頃に苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足の時は液肥等で追肥を行います。ミニトマトで問題となる、異型株の発生は少ない品種です。 ■定植準備 作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたり成分量で窒素15~20㎏、リン酸20~25㎏、カリ15~20㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 定植は第1花開花~開花前ごろを基本とします。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は3段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。 ■病害虫防除 青枯病の汚染圃場では、「レシーブ」を用い、褐色根腐病と青枯病の汚染圃場では「マグネット」、「ブロック」、「フレンドシップ」等を用いて接木栽培を行います。また、近年問題となっている黄化葉巻病、葉かび病の新レースやうどんこ病、すすかび病に対する抵抗性はないので、防除を徹底します。 ■栽培上の注意点 ・草勢は中程度、中~後半はややおとなしいです。早めの灌水、追肥による樹勢の維持がポイントです。 ・越冬長段栽培では草勢の維持が難しいため、草勢によっては作型の中盤で摘芯を行い、樹を休ませるようにします。 ・温度管理は最低夜温10~11℃で管理し、マルハナバチを使用する場合12℃程度を確保します。低温管理の場合はホルモン処理が必要です。  高温期においても着果性がよいですが、高濃度のホルモン処理は奇形果、長玉果の発生を助長させるので注意します。 ・果肉が厚く、裂果に強いので、通常は赤熟収穫を心がけます。しかし温度低下期に降雨があると裂果しやすくなります。降雨日の翌日に裂果の発生が多くなるので、なるべく降雨日に収穫を済ませます。 ・抑制栽培では若干花数が増えますが、他の作型では花数が安定しているので、摘花は必要ありません。低段の花数を確保するため、若干、若苗定植にします。 ・灰色カビ病に対しては適宜予防薬を散布し防除に努めます。 ・高温期の窒素過多により、芯腐れ果が発生することがあるので、抑制栽培の元肥は極力少なめとし、追肥も一回の窒素成分を控えるようにします。

リリカ

リリカ

朝日アグリア株式会社

甘くて多収!TY耐病性品種 黄化葉巻病耐病性で高収量・良食味の新品種 【特 徴】 ○ 斑点病の他に、黄化葉巻病、葉かび病(Cf9)、萎ちょう病レース1・2、半身萎ちょう病、根腐萎凋病、タバコモザイクウイルス(Tm-2a型)、ネコブセンチュウに耐病・耐虫性を持つ。 ○ 異常茎が発生しづらく栽培管理が容易。 ○ 草勢は中程度。節間は短め。 ○ 着果が良く花数は1花房あたり20~50。 ○ 果実は13-18gとM中心で収量性が高い。 ○ 糖度と酸度のバランス良く食味良好。 ○ 果房はやや短めで地面に擦りづらい。 【栽培のポイント】 ○ 青枯病、褐色根腐れ病発生圃場では台木をご利用下さい。 ○ トマト黄化葉巻病に耐病性がありますが、コナジラミの防除は必ず行って下さい。 ○ 比較的小葉なので、追肥はやや早めに行い、草勢を強く作ってください。

ランゼ

ランゼ

朝日アグリア株式会社

おいしい&多収のTY耐病性品種 黄化葉巻病耐病性で高収量・良食味の新品種 【特 徴】 ○ 黄化葉巻病の他に、斑点病、葉かび病(Cf-9)、萎ちょう病レース1・2、半身萎ちょう病レース1、根腐萎凋病、タバコモザイクウイルス(Tm-2a型)、ネコブセンチュウに耐病・耐虫性を持つ。 ○ 異常茎が発生しづらく栽培管理が容易。 ○ 草勢は中程度。採光性が良く、肥大しやすい。 ○ 花数は1果房あたり20~50。着果は良い。 ○ 果実は14-20gとML中心で色艶が良い。 ○ 耐裂果性に優れ、秀品率が高い。 ○ 糖度が8-10と高く、食味良好。果皮の口残りも少ない。 ○ 果房は長く、3段目以降から複果房が多い。 【栽培のポイント】 〇 青枯病、褐色根腐れ病発生圃場では台木をご利用下さい。 〇 トマト黄化葉巻病に耐病性がありますが、コナジラミの防除は必ず行って下さい。 ●異常茎が発生しづらいので、初期から草勢を強くした管理が可能です。節間は中程度なので、作業遅れがないようにする。 ●グリーンベースはあるので、暑い時期は葉で果実を覆うように草勢維持に努める。 ●複果房は3段目開花以降で増えてくる。着果負担も増えてくるので、草勢を見ながらやや早め・強めに追肥管理を行う。 ●着果も良いが、酷暑下、低段花房ではホルモン処理により着果を促す。

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