熟期・収穫時期

早生のトウガラシ品種一覧 全9種類

早生トウガラシ 早生トウガラシとは 早生トウガラシとは、定植から初収穫までの日数が比較的短い品種群を指す熟期区分の一つです。トウガラシ(唐辛子)はナス科トウガラシ属に分類され、シシトウ、ピーマン、パプリカなどと同じ種に属しますが、ここでは辛

ノリタケ ファインバブル装置 — 株重量+27% 糖度+31% 病害抑制

早生について

早生トウガラシ

早生トウガラシとは

早生トウガラシとは、定植から初収穫までの日数が比較的短い品種群を指す熟期区分の一つです。トウガラシ(唐辛子)はナス科トウガラシ属に分類され、シシトウ、ピーマン、パプリカなどと同じ種に属しますが、ここでは辛味種および甘長トウガラシ・万願寺トウガラシなどの甘味種を対象とします。

一般的なトウガラシの定植から初収穫までの日数は60〜80日程度ですが、早生品種では50〜65日程度で初収穫に至るものが多い傾向にあります。ただし、トウガラシの生育は気温に大きく影響されるため、実際の収穫開始時期は栽培地域と作型によって異なります。

早生品種の特徴として、最初の着果節位がやや低く、分枝の発生が早い傾向があります。初期から果実の着果が始まるため、出荷開始を前倒しする栽培設計に適した品種群です。

トウガラシ栽培において早生品種が注目される背景には、近年の激辛ブームや、地方在来品種への関心の高まりがあります。多品目少量生産の中でトウガラシの作付けを組み込む際に、生育期間の短い早生品種は作付け計画の柔軟性を高める選択肢として重要です。

早生トウガラシのメリットとデメリット

メリット

早生品種を活用する最大のメリットは、シーズンの早い時期から出荷を開始できることです。甘長トウガラシやシシトウ類の市場価格は、出荷量が少ない5〜6月に高値で推移する傾向があり、早期出荷は経営面での優位性につながります。

収穫期間を長く確保できることもメリットの一つです。早い時期から着果が始まるため、栽培期間全体を通じた累計収量が多くなる傾向があります。特に施設栽培において、長期どり栽培の初期収量を確保する品種として早生品種は有効です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。トウガラシ類は品種数が非常に多く、辛味種・甘味種・在来品種と多様なカテゴリがあります。早生品種はこれらのカテゴリを横断して存在するため、栽培目的に合った品種を早生の中から選ぶことで、「早さ」と「用途適性」の両方を満たすことが可能です。

デメリットと注意点

デメリットとしては、早生品種は初期の着果負担が大きいため、草勢管理に注意が必要な点があります。初期に果実を着けすぎると、栽培中盤以降に樹勢が低下し、果実の肥大不良や着果不良を招くことがあります。

辛味種の場合、栽培条件によって辛味の強さ(カプサイシン含量)にばらつきが生じやすいという特性があります。早生品種は果実の成熟が早い分、温度や水分ストレスによる辛味の変動が中晩生品種と比べてやや顕著になる場合があります。品質の安定には、環境管理と収穫適期の見極めが重要です。

甘味種(甘長トウガラシ等)では、高温ストレスや乾燥ストレスによる「辛味果」(一部の果実に辛味が発生する現象)への注意が必要です。これは品種特性というよりも栽培環境に起因する現象ですが、早生品種であっても同様のリスクがあることを認識しておく必要があります。

適した作型と地域

早生トウガラシが特に活きるのは、半促成栽培と露地の早熟栽培です。施設を利用した半促成栽培では、3〜4月に定植し、5月中旬〜6月から収穫を開始する作型が中心です。

露地栽培では、マルチ被覆とトンネル保温を併用した早熟栽培が早生品種の特性を最大限に引き出します。5月上旬に定植し、6月下旬〜7月から出荷を開始する作型は、多くの産地で実践されています。

地域的には、トウガラシ類の栽培は全国的に行われていますが、在来品種が特産品として定着している地域が多いことが特徴です。京都の万願寺トウガラシ、奈良の大和トウガラシ、信州の善光寺系トウガラシなど、地域ごとに個性的な品種があり、それぞれの地域の気候風土に合った栽培体系が確立されています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、トウガラシ類は比較的少ない面積でも収益を確保しやすい品目であるため、中山間地域や少量多品目経営での活用も進んでいます。早生品種は、こうした多品目経営における作付け計画の中で、限られた栽培期間を有効活用する手段として選ばれています。

栽培のポイント

早生トウガラシの栽培では、初期の草勢確保と着果管理が収量と品質のバランスを左右します。

育苗は、2月下旬〜3月に播種し、本葉8〜10枚の苗を定植するのが一般的です。トウガラシ類は発芽に25〜30度の温度が必要であり、育苗期の温度管理が重要です。徒長苗は定植後の活着が遅れるため、適正な温度と日照のもとで健苗を育成します。

定植後の初期管理では、活着を促すために地温の確保が重要です。マルチ被覆による地温確保は、初期生育の促進に有効です。トウガラシ類の生育適温は昼温25〜28度、夜温15〜18度が目安であり、特に夜温が低いと着果が不安定になります。

整枝は、品種の分枝特性に応じて行います。一般的には、主枝を2〜3本に仕立て、内向き枝や込み合った枝を間引きます。通風と採光を確保することで、病害の予防と果実品質の向上につなげます。

意外と知られていないのですが、トウガラシ類は水分管理によって果実品質が大きく変わります。適度な土壌水分を維持することで果実の肥大が安定し、乾燥ストレスは辛味の増加や果実の硬化を招きます。一方で過湿は根腐れや疫病のリスクを高めるため、排水性の確保と灌水のバランスが重要です。

収穫は、果実が所定の大きさに達した段階で行います。収穫が遅れると果皮が硬くなり、食味の低下と株への負担増加につながるため、こまめな収穫を心がけます。

品種選びの注意点

早生トウガラシの品種選びでは、用途と販売先に合った品種タイプを明確にすることが出発点です。

辛味種か甘味種かによって、求められる品種特性が大きく異なります。辛味種では辛味の安定性が重要であり、甘味種では辛味果の発生しにくさが品種選定の重要な基準です。栽培目的と販売先を明確にした上で、そのカテゴリの中から早生品種を選定するのが基本的なアプローチです。

果実のサイズと形状も品種選びの重要な要素です。甘長トウガラシは果長12〜15cm程度が一般的ですが、品種によって太さや曲がりの程度に差があります。市場出荷の場合は規格に合った果形の品種を選び、直売所向けでは見た目のインパクトや食味を重視した品種選びが有効です。

地域在来品種を栽培する場合は、その品種の特性をよく理解した上で、播種・定植時期を設定することが大切です。在来品種は必ずしも早生・中生・晩生の区分が明確でない場合もあり、地域の栽培慣行を参考にしながら作型を決めることが安全な選択です。

市場動向

トウガラシ類の国内市場は、甘味種(シシトウ・甘長トウガラシ・万願寺トウガラシ等)が安定した需要を持ち、辛味種は激辛ブームや家庭での一味唐辛子の手作り需要などに支えられています。

甘長トウガラシや万願寺トウガラシは、直売所や地方市場を中心に高い人気があり、地域ブランド野菜としての地位を確立している品目もあります。早生品種の活用は、出荷期間の拡大と市場での存在感向上に寄与しています。

今後の展望としては、多様な品種への消費者の関心が高まっており、カラフルな品種や特徴的な食味を持つ品種の市場投入が進んでいます。早生品種についても、収穫開始の早さだけでなく、果実品質や外観の差別化が品種開発の重要なテーマとなっています。

また、家庭菜園向けの需要も見逃せない市場です。トウガラシ類は比較的コンパクトな株で栽培でき、プランターでの栽培も可能なため、早生品種は家庭菜園愛好家にとっても「早く収穫を楽しめる」品種として人気があります。

まとめ

早生トウガラシは、定植から初収穫まで50〜65日程度と短い期間で収穫を開始できる品種群です。辛味種・甘味種の両方に早生品種が存在し、早期出荷による高単価販売や栽培期間全体の累計収量の向上が期待できます。

品種選びにあたっては、用途(辛味種か甘味種か)を明確にした上で、果実のサイズ・形状・品質安定性を総合的に評価し、販売先と栽培条件に合った品種を選定することが重要です。栽培面では、初期の草勢確保と水分管理、こまめな収穫が安定した品質と収量の鍵となります。

9品種 表示中
トンガレア

トンガレア

株式会社ナコス

収量性の高い甘長とうがらしTongarea! 大きい実は辛くなるので早どりがおススメ! ■品種の特徴 食味と収量重視の早生とうがらし。 ハウス栽培に向いています。 実が大きくなると皮が固く、実も辛くなることがあるので、10cm未満での収穫がおススメ。 脇芽をとらなくても収量に影響がありませんが繁茂するので作業性は低下します。"

伏見とうがらし

伏見とうがらし

株式会社タカヤマシード

京都山城地区由来の辛味の全くない、細長い果形をした早生トウガラシである。草勢は旺盛でウィルス病にも強く、作りやすい豊産種。草姿は半立性、葉は中程度でピーマンより小さい。果長は、10~15cmの長形で果色は濃緑で照りがあり、曲がりが少なく揃いもよい。油炒め、焼きトウガラシ、天ぷら、煮物に適する。葉は、ビタミン類、鉄分、カルシウムを多く含むので葉も利用する。 ■ポイント 1.本葉8~9枚目に、第1花を着けるのでその上下に発生する側枝を2本伸ばし、3本仕立てとする。 2.夏季乾燥するときは敷わらを十分にし、適宜潅水する。

伏見甘長(長形種)

伏見甘長(長形種)

タキイ種苗株式会社

辛みが少なく良食味! 分枝性にすぐれる多収の青トウ! ■特長 ・果長は10〜12cm程度の長形で、早生の多収種。 ・果実にテリがあり、曲がりが少なく、そろいがよい。 ・草勢旺盛で作りやすい。 ・小葉で草姿は中開性となり、着果数が非常に多い。 ・辛みが少なく、油炒め、焼きトウガラシ、天ぷら、煮食などに適する。 ■栽培の要点 ・定植は1番花開花直前の苗を基本とする。 ・追肥は収穫始めより10〜15日間隔に施すことを目安とし、草勢に応じて間隔を調整する。 ・草勢の低下は奇形果や辛味果の発生を促すため、こまめな肥培管理で草勢維持に努める。

大甘長万里とうがらし

大甘長万里とうがらし

山陽種苗株式会社

作りやすく、甘味の強いジャンボとうがらし ■特性 ・肥大すると果長が20cm位になる中早生タイプのとうがらし。 ・果色濃く、肉厚でやわらかく、甘味に富む。 ・生育は旺盛で、着果性が極めて良く多収型である。 ■栽培のポイント ・作りやすい品種であるが開花時期前後の乾燥に注意し、果実肥大に努める。 ・栽培期間中は肥料切れの心配があるので適時追肥を行う。

翠臣

翠臣

株式会社サカタのタネ

秀品率高く、スタミナのある早生多収品種 ■特性 ・草姿は杯状形。小葉で節間が詰まり、よく分枝する。草勢が強く、促成〜半促成、露地早熟栽培など幅広い作型に適する。 ・早生、多収で特に中〜後期の収量は多い。 ・果形は細長の土佐しし形。果色は鮮緑色で尻のまとまりがよい。 ・果梗は短く、輸送中の果梗部からの腐りがない。 ■適応性 西南暖地の促成栽培から冷涼地の露地栽培まで幅広い作型に好適します。 土質に対する適応性は広いが、露地栽培では収穫期間が長いので、その間日当たりがよく、晩霜、乾燥、台風などの害を受けにくい圃場を選ぶ必要があります。 ■床土 有機質に富んだ肥沃で無病の床土を用います。すなわち使用前に消毒してEC1.0~1.2、pH6.0~6.5を目標に矯正しておきます。 ■播種 播種床は、プラントベッドなどに準備した床土を厚さ5㎝程度に詰め、6×1㎝の条まきにします。播種後は床温を30~32℃に維持するが、高温期の播種では床温が上がりすぎないよう注意します。 発芽後の温度は日中28℃、夜間20~23℃、地温28℃を目安に管理します。播種後30~35日(夏場では15日)、本葉2枚くらいのとき移植を行います。移植直後はやや高温多湿として活着を促し、その後は徐々に温度を下げ十分光線に当て順化します。夏場では通風をよくし、とくに晴天の昼前後には寒冷紗やヨシズをかけ、温度を下げます。 育苗中の極端な乾燥や多湿はウイルス病や立枯病の発生原因となるので、灌水は適正に行います。夏場の育苗で40~45日、その他では60~75日目で、第1番花開花1~2日前の、側枝の発生の旺盛な苗に仕上げます。 ■定植準備 定植5~7日前にずらしを行います。元肥は促成栽培で10a当たり成分量で窒素、リン酸、カリをそれぞれ35~45㎏、その他の作型では20~25㎏を標準とします。苦土石灰と堆肥、油かすなどの有機物は定植20~30日前に全層にすき込みます。その他の肥料は10日前に施し、よく耕起して畝立てをします。畝間は1.5~1.8m、株間50㎝、定植株数は10a当たり促成栽培で1,110株、露地栽培で1,300株前後とします。 ■定植および定植後の管理 定植苗は第1番花開花1~2日前が適期です。あまり若苗で定植すると栄養生長が旺盛で落花や単為結果が多くなり、老化苗は初期着果が多くその後草勢とのバランスがとれません。 ■病害虫防除 栽培期間が長く、いろいろな病害虫が発生するので早めの防除が大切です。 ■収穫 果長5㎝、果重3g程度のとき果梗部の基部からもぎとり、果梗を折らないようにしてパックに詰めて出荷します。

松の舞

松の舞

丸種株式会社

煮ても焼いても最高の味!種が少なく調理が簡単!柔らかく独自の風味! 1. 草姿は半開張性で、葉は緑色の中葉、節間は中位、草勢はやや強く分枝の発生も多く成り休みが少ない豊産早生種です。 2. 果長10~12cm、果重20~25g、長三角形のトウガラシで果肉厚くやわらかです。 3. 果色は光沢のある鮮緑色で美しく、トウガラシ特有の風味があり、焼きトウガラシの他、煮炊、油炒めにして美味しいです。

げきから

げきから

株式会社渡辺採種場

とにかく辛い、激辛とうがらし! ■特性 ・着果数の多い豊産種で、果は下向きです。 ・長さ12cm位の細長の激辛のとうがらしで、辛味は青とうがらしのうちからあります。 ・草勢、草丈ともに中位の早生種です。

高農ししとう

高農ししとう

株式会社タカヤマシード

よくとれる小果の青とう! ■特性 1.本種は生育旺盛で低温伸長性、分枝性ともに強く、長期収穫ができる極早生種である。 2.葉は濃緑でやや小さく草姿は開張性で分枝力が強く、着果が安定している。 3.果は鮮濃緑色で、長さ5~7cm、肩巾1.5cm位の短形果で、辛味なく果揃いもよく市場性に秀れている。 ■ポイント 1.適期収穫を励行し、樹勢の保持につとめること。 2.乾燥を防いだ、排水のよい耕土の深い所での多肥栽培に適する。

大紅とうがらし

大紅とうがらし

中原採種場株式会社

辛味の強い、大型トウガラシ!! ■特性 ・ハウス抑制・トンネル・露地栽培用の早生種で、青トウガラシ及び乾燥トウガラシ兼用品種。 ・果実の着果肥大が良好で、収量が多く曲り果が少ない。 ・果長14〜15㎝、果径1.5〜1.7㎝、果重14〜15gで現在流通する品種の中では、果が太く光沢がある。 ・下向きに着果し、青から赤へと変化する。 ・青トウガラシは濃緑色で適当に辛く、果のツヤもよい。

苗注文サービス

苗の注文サービス

ミノリスでは苗の注文・見積もり依頼が可能です。

  • 見積もり無料・キャンセル可
  • 2〜3営業日以内に回答
  • 有機栽培対応
詳しくはこちら ›