栽培環境・条件

倒伏に強いのトウモロコシ品種一覧 全64種類

倒伏に強いトウモロコシ 倒伏耐性とは 倒伏とは、作物の茎が傾いたり倒れたりする現象です。トウモロコシは草丈が1.5〜2.5m程度に達するイネ科の大型作物であり、全ての野菜の中でも倒伏リスクが特に高い部類に入ります。「倒伏に強い」と表記された

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倒伏に強いについて

倒伏に強いトウモロコシ

倒伏耐性とは

倒伏とは、作物の茎が傾いたり倒れたりする現象です。トウモロコシは草丈が1.5〜2.5m程度に達するイネ科の大型作物であり、全ての野菜の中でも倒伏リスクが特に高い部類に入ります。「倒伏に強い」と表記された品種は、茎の強度・根の張り方・草姿のバランスに優れており、強風・台風・大雨などの気象条件下でも茎が倒れにくい特性を持ちます。

倒伏の原因は主に2つあります。1つは「根倒れ」で、根の張りが不十分な場合に根元から株ごと倒れるタイプです。もう1つは「茎折れ」で、茎の中間部が折れるタイプです。根倒れは台風・強風時に多く、茎折れは茎が軟弱化した状態(窒素過多・過密栽培時など)で発生しやすくなります。

「倒伏に強い」品種は、太く短い茎節間・しっかりした根系・穂が重くなりすぎない草姿などを備えています。品種そのものの特性が重要な要素ですが、栽培管理(施肥バランス・播種密度・土寄せ)によっても倒伏リスクは大きく変わります。

倒伏による被害

倒伏が発生すると、生産上のさまざまな問題が連鎖します。

まず、倒れた穂が地面に接触することで土壌からの汚染・腐敗が起きやすくなります。特に降雨後の圃場で倒伏が起きると、穂が泥で汚れ、外観品質が著しく低下します。

次に、光合成効率の低下です。株が倒れると葉が重なり合い、受光量が減少します。倒伏した後に葉が上方向に再生長する「起き上がり」が起きますが、生育が乱れ、穂の充実が損なわれることがあります。

収穫作業への影響も深刻です。手どり収穫の場合、倒れた株を一本一本起こしながら作業する必要があり、作業時間が大幅に増えます。機械収穫では倒伏が収穫機の詰まりや収穫ロスにつながります。

倒伏耐性が特に重要な場面

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、倒伏耐性の重要度が特に高くなる場面があります。

台風が多く通過する地域(沖縄・九州・四国・太平洋側の産地)では、7〜9月の栽培中に強風を受けるリスクが高く、倒伏耐性は品種選びの優先事項になります。

春まき〜初夏収穫の作型では、梅雨時期の長雨・強風が問題になります。土壌が水分過多になった状態では根の踏ん張りが弱まり、平時より弱い風でも倒伏しやすくなります。

密植栽培(坪当たり株数を多くした高収量型)では株間が狭いため、株同士が支え合えず倒伏しやすくなる傾向があります。密植栽培との相性を踏まえた品種選びが必要です。

栽培のポイント

ここからが実際の栽培で差がつくところです。倒伏耐性の高い品種を選んでも、栽培管理が適切でなければ倒伏リスクは高まります。以下のポイントを合わせて実践することで、倒伏を最小限に抑えることができます。

土寄せ

土寄せはトウモロコシの倒伏防止に効果的な基本作業です。茎の基部周辺に土を寄せて土台を高くすることで、根が横に広がりやすくなり、株の安定性が増します。本葉5〜7枚展開時(草丈が30〜50cm程度)が土寄せの目安です。2〜3回に分けて行うと効果的です。

播種密度(栽植密度)の適正化

密植しすぎると株間が狭くなり、茎が細く伸びやすくなります(徒長)。品種ごとの推奨栽植密度を守ることが、草姿の安定と倒伏防止の基本です。10a当たりの栽植株数はカタログに記載されている目安を参考にしてください。

施肥管理(窒素過多を避ける)

窒素過多になると茎が軟弱化し、倒伏しやすくなります。元肥・追肥のバランスを取り、葉色・草姿を確認しながら施肥量を調整することが重要です。特に追肥のタイミングが遅れると茎上部が徒長し、重心が高くなって倒伏リスクが増します。

排水管理

圃場の排水性が悪いと、降雨後に土壌が軟らかくなり、根が十分に支持力を発揮できなくなります。排水路の整備・明渠の設置・高畝栽培の採用が倒伏リスクを下げる対策として有効です。

品種選びのコツ

倒伏耐性を基準にトウモロコシ品種を選ぶ際は、以下の点を合わせて確認することで、総合的に適した品種を選べます。

  • 「倒伏に強い」の根拠: カタログに具体的な特性説明(茎が太い・根張りが良い・節間が短い等)が記載されているか確認する。曖昧な表現のみの場合は試作で確認を
  • 草丈の高さ: 草丈が高い品種は倒伏耐性が高くても一定のリスクが残る。栽培地域の気象条件と照らし合わせる
  • 播種密度と草姿: 密植に対応している品種かどうかをカタログで確認する
  • 収穫期: 台風が多い時期と収穫期が重なる場合は、早生品種で収穫期を早めるか、倒伏耐性を特に重視した品種を選ぶ
  • 食味・糖度とのバランス: 倒伏耐性が高くても食味・糖度・先端稔実性など販売品質に関わる特性も合わせて確認する

ミノリスに掲載されているトウモロコシ品種のうち、倒伏耐性の記述があり実在確認されている品種があります。「あまいバンタムDX」(株式会社トーホク)は「生育旺盛で倒伏しにくい草姿で、栽培特性は極めて良い」という特性があります。

市場動向とこれから

倒伏耐性の高い品種への需要は、異常気象・台風被害の増加を背景に安定的に高まっています。栽培リスク管理の観点から、品種選びに倒伏耐性を組み込む生産者が増えています。

機械化対応の観点でも、倒伏耐性は重要な選定基準になりつつあります。収穫機械の導入が進む産地では、倒伏が機械トラブルの原因になるため、倒伏に強い品種を選ぶことが作業効率に直結します。

育種面では、食味・高糖度・先端稔実性などの品質特性と倒伏耐性を合わせ持つ品種の開発が進んでいます。かつては「倒伏に強い品種=味が落ちる」というイメージがありましたが、近年の品種改良でこのトレードオフは小さくなっています。

まとめ

倒伏に強いトウモロコシとは、茎の強度・根張り・草姿のバランスが優れ、強風・台風・長雨などの気象条件下でも穂が倒れにくい特性を持つ品種です。台風常襲地・梅雨時期の栽培・密植栽培を行う場面では、倒伏耐性が品種選びの重要指標になります。

ただし、品種の倒伏耐性だけに頼るのではなく、土寄せ・適正な栽植密度・施肥管理・排水改善などの耕種的対策を組み合わせることが安定生産の基本です。食味・糖度・先端稔実性など他の特性とのバランスも合わせて評価し、産地の条件に最適な品種を選んでください。

倒伏に強いトウモロコシのタグが付いた品種一覧は、ミノリスの品種ページからご確認いただけます。

64品種 表示中
Sweets恵味めぐみスター☆

Sweets恵味めぐみスター☆

清水種苗株式会社

【品種特性】 ●低温期でも安心して播種ができる。初期生育およびその後の生育も良好。 ●適期栽培では、播種後87日で収穫期となる中早生イエロー種。 ●糖度の高い強甘味種で、フルーティーでコクのある美味しいスイートコーン。 ●草丈は180~190㎝で着穂高が50㎝前後。側根が太く根張りがよいので倒伏に強い。 ●穂重は480g前後でよく揃い先端不稔少なく2L~3Lの秀品率が高い。萎びも遅く棚もちがよい。 ●包皮の色は濃緑色。包皮の被りが深いので鳥害、虫害の心配が少ない。 ●抑制栽培に最適。

あま~いコーンEX

あま~いコーンEX

株式会社トーホク

黄粒と白粒がカラフルに混ざるバイカラー種の中では特に甘味が強い品種です。倒伏によく耐え、タネまきから約87日で400g以上の大きな実がとれる収量性の高い品種です。

でらあまコーン88

でらあまコーン88

松永種苗株式会社

抑制栽培可能な大サイズの超甘味系とうもろこし ■主な特徴 ●粒皮が柔らかくて、糖度の高い食味重視の極良質モノカラー(黄色)種です。 ●中間地のマルチ栽培では、播種後88日程度で収穫ができる。 ●中間地・暖地では、7月下旬〜8月中旬まき10月収穫の露地抑制栽培も可能です。 ●雌穂は、包葉付きで420g程度、粒列の並びがよく、ボリューム感にすぐれた青果が収穫できます。 ●草丈は200cm程度となるが、倒伏に強い特性があります。 ■栽培のポイント ●甘味系の特性で、低温期は発芽がそろいにくいのでマルチで地温を確保し、無理な早まきは避けて下さい。 ●1穴に3〜4粒まいて欠株を防いで下さい。 ●雄穂出穂期以降は潅水量を多くし、収穫まで乾燥しないように湿度を保って下さい。

ほおばるイエロー

ほおばるイエロー

株式会社むさしのタネ

【特性】 〇播種後89日程度で収穫できる中生種。低温での初期生育はおとなしいが、後半に旺盛になる。果皮は収穫後にしわが出にくい。 〇根張りが良く、耐倒伏性に優れる。 〇粒色は濃い黄色で照りがあり、食味は甘味が強くジューシーで大変おいしい。

ほおばるホワイト

ほおばるホワイト

株式会社むさしのタネ

■特性 播種後88日前後で収穫できる中生種。 耐倒伏性に優れる。 粒色は照りがある白色で美しく、加熱後のくすみは少ない。 果皮はやわらかく、食味は強い甘味があり、抜群。

ほしつぶコーン

ほしつぶコーン

タキイ種苗株式会社

高糖度で倒伏に強い! 中早生の極良質イエロー種! ■特長 ・トンネル栽培から露地栽培まで幅広く対応できる、85日タイプの中早生種 ・発芽ぞろいがよく初期生育が安定する ・草丈は170cm程度で主稈(茎)が太く、二次根の発達が旺盛なため倒伏に強い ・雌穂は濃緑で見ばえよく、苞葉付きで420g程度とボリューム感のある穂形 ・高糖度で甘みが強い。粒は光沢があってしなびにくく、店もちがよい ■栽培の要点 ・強甘味種の特性で低温期は発芽がそろいにくいため、マルチで地温を確保し、無理な早まきは避ける。 ・1穴に3〜4粒まいて欠株を防ぐ。 ・無除けつ栽培を基本とし、追肥は本葉6〜8枚ごろと雄穂出穂期の2回施す。 ・雄穂出穂期以降は潅水量を多くし、収穫まで乾燥しないように適湿を保つ。 ※播種期の地温が低いと発芽しにくいので、地温は14℃以上を確保してください。

もちもち太郎パープル

もちもち太郎パープル

株式会社大和農園

もちもち食感がおいしい! 鮮やかパープル種! ■特徴 ○直売所出荷にも向く、もちもち食感が珍しい紫とうもろこし。 ○穂重は約300g、穂長は約25cmで甘味もモチ感も強い。 ○播種後約80~85日が収穫目安。 ○バイカラー種と比較して草丈は低い。 ○草丈はスイート種と比較して高くなるが、根張りが良いため倒伏には強い。 <種まき> 元肥は全面施肥・1㎡あたり、苦土石灰100g・堆肥2kg・化成肥料100gとする。種まきの2週間以上前に畑づくりをする。2条以上で種まきし、条間50〜60cm、株間30cmとする。 畝立て後穴あきマルチを使用し、一穴に3〜4粒種を播くと良い。丈20〜30cmの時に1本に間引く。追肥は1株あたり化成肥料20〜30gを丈30cmの頃に株元に施す。 <薬剤散布> 害虫の被害が多いので雄穂が出る前、絹糸が出る頃、雌穂肥大期に薬剤散布を行う。 <収穫適期> 絹糸の生え際まで乾燥が進行していれば収穫適期。 ※他品種を近くで栽培すると交雑するため注意が必要。

わくわくコーン™82

わくわくコーン™82

カネコ種苗株式会社

甘くて軟らかいのは当然、早生で穂が大きい! 特性 ●ハウス~トンネル栽培に適する生育日数82日程度の早生イエローコーンです。 ●穂重は430g程度で大きく太く、先端稔性も良好です。 ●甘さは強くコクのある濃い甘さで、粒皮が軟らかい、食味の非常に良い品種です。 ●包皮も濃緑で、先端露出もないきれいな荷姿です。 ●初期生育が良く、倒伏にも強い、作りやすい品種です。

わくわくコーン™86スーパー

わくわくコーン™86スーパー

カネコ種苗株式会社

スーパーな収量性と秀品率を合わせもつ中生わくわくコーン! 特性 ●マルチ~露地栽培に適する生育日数85~86日程度の中生イエローコーン。 ●穂重は430g程度で大きく、先端不稔が少ない。 ●包皮濃緑で、先端露出も少なく荷姿の見栄えが良い。 ●生育旺盛で倒伏に強く、栽培しやすい品種。 ●粒皮は柔らかく、爽やかな食味で、しなびに強い。

わくわくコーン™88

わくわくコーン™88

カネコ種苗株式会社

88~90日の中晩生で、穂が大きく、甘く軟らかで作りやすい 特性 ●マルチ~露地栽培・抑制栽培に適する生育日数88~90日程度の中晩生イエローコーンです。 ●穂重は430g程度で大きく、先端稔性も良好です。 ●甘さが強く、粒皮が軟らかい、食味の非常に良い品種です。 ●包皮も濃緑で、露地栽培でも先端露出になりにくい品種。 ●初期生育が良く、倒伏にも強いので、安定感があります。 ●最近流行の抑制栽培でも、穂が大きく、作りやすい中晩生品種です。

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