病害耐性

べと病耐性のネギ品種一覧 全29種類

べと病耐性ネギ べと病とは べと病は、卵菌類(Peronospora destructor)によって引き起こされるネギの重要病害です。卵菌類は一般的な糸状菌(カビ)とは分類学上異なるグループに属しますが、防除の考え方はカビ病に準じた対策が基

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べと病耐性について

べと病耐性ネギ

べと病とは

べと病は、卵菌類(Peronospora destructor)によって引き起こされるネギの重要病害です。卵菌類は一般的な糸状菌(カビ)とは分類学上異なるグループに属しますが、防除の考え方はカビ病に準じた対策が基本となります。

主な症状としては、葉身に楕円形〜紡錘形の淡黄色〜黄緑色の病斑が現れます。多湿条件下では、病斑の表面に灰白色〜灰紫色のカビ状の胞子層が形成されます。この胞子層がべとべとした外観を呈することが、病名の由来とされています。

感染が進行すると、病斑が拡大して葉全体が黄変・枯死し、光合成能力が著しく低下します。ネギの場合、葉身が直接の商品部位であるため、病斑の発生は商品価値に直結します。白ネギ(根深ネギ)では軟白部の充実不良につながり、青ネギ(葉ネギ)では見た目の品質低下が出荷の可否を左右します。

べと病は冷涼・多湿な条件で発生しやすく、春先の低温多湿期や秋雨の時期に被害が拡大する傾向があります。特に、4〜6月と9〜11月の発生が多く報告されています。露地栽培が主体のネギ産地にとって、気象条件に左右されやすい代表的な病害です。

べと病耐性の区分

ネギにおけるべと病耐性は、品種によって程度が異なります。種苗メーカーの品種カタログでは、「べと病に強い」「べと病耐病性」などの表記で耐性の有無が示されていますが、トマトのTYLCV耐病性のようにHR・IRの国際基準で明確に区分されているケースは多くありません。

品種選びで見落としがちなのが、この耐病性表記の幅です。「べと病に強い」と記載されていても、完全に発病しないわけではなく、発病の程度が軽減される(発病率が低い、病斑の拡大が遅い)という意味で使われていることが一般的です。耐病性の強さは品種ごとに異なり、同じ「耐病性あり」の表記でも実際の効果には差があります。

ネギのべと病菌については、レース(系統)の分化に関する知見が蓄積されつつありますが、トマトの萎凋病のように明確なレース区分が確立されている段階には至っていません。このため、ある産地で高い耐病性を示した品種が、別の産地では十分な効果を発揮しないケースもあり得ます。

意外と知られていないのですが、ネギのべと病菌は全身感染型の感染形態をとることがあります。種子伝染や苗の段階での感染により、植物体内に菌が潜伏し、条件が整った時に発病するパターンです。この場合、外見上は健全に見える苗からも発病が起こるため、育苗段階での管理が重要になります。

歴史と豆知識

ネギのべと病は、国内のネギ産地で古くから発生が報告されている病害です。特に関東地方のネギ産地では、春先と秋に発生が多く、経済的な被害が大きい病害として認識されてきました。

日本におけるネギ育種では、従来は白ネギの軟白性(白い部分の長さと品質)、葉色、耐寒性、分げつ性などが主要な選抜基準でした。べと病耐性が品種改良の重要な育種目標として注目されるようになったのは、連作や気候変動の影響でべと病の発生頻度が高まった比較的近年のことです。

近年の品種開発では、べと病耐性と商品性(軟白の品質、外観、食味)を両立した品種が複数登場しています。かつては「耐病性品種は品質が劣る」という印象もありましたが、育種技術の進歩により、耐病性と高い商品性を兼ね備えた品種が増えてきています。

豆知識として、べと病菌は風雨によって胞子が飛散し、広範囲に感染が拡大することが知られています。隣接する圃場からの飛散感染もあるため、地域全体での防除対策が重要です。また、べと病菌の卵胞子は土壌中や被害残渣中で越冬し、翌年の第一次感染源となります。罹病した葉の残渣を圃場に残さないことが予防策の一つです。

べと病耐性の限界と注意点

べと病耐性品種を導入しても、それだけで完全にべと病を防げるわけではありません。以下の点に注意が必要です。

環境条件による発病リスクの変動が大きい病害です。冷涼・多湿条件が長期間続く年は、耐病性品種であっても発病することがあります。特に、梅雨時期に低温が続く年や、秋雨が長引く年は注意が必要です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。べと病は全身感染型の感染形態をとる場合があるため、耐病性品種であっても育苗段階での感染管理が甘いと、本圃に菌を持ち込むリスクがあります。健全な苗の確保が、耐病性品種の効果を最大限に発揮するための前提条件です。

連作による圃場内の菌密度の上昇も見逃せないポイントです。ネギの連作圃場では、べと病菌の卵胞子が土壌中に蓄積され、耐病性品種であっても発病リスクが高まることがあります。

また、べと病耐性品種に安心して他の病害(さび病、黒斑病、軟腐病など)への注意を怠ると、別の病害が深刻化するケースがあります。べと病耐性品種の導入はあくまで総合防除の一要素として位置づけ、圃場全体の病害管理を見直すことが大切です。

防除のポイント

べと病の防除は、耐病性品種の利用を軸に、耕種的防除・化学的防除を組み合わせて行います。

耕種的防除として最も基本的なのは、健全な苗の確保です。育苗期間中にべと病に感染した苗は、本圃で発病源となるため、育苗環境の温湿度管理と、育苗期の薬剤防除を徹底することが重要です。セル育苗の場合は、過密な苗立ちを避け、通風性を確保します。

圃場の排水管理も重要な防除手段です。べと病菌は多湿条件で胞子の飛散・感染が活発になるため、圃場の排水性を高めることが発病リスクの低減につながります。暗渠排水の整備や、畝間の排水路の確保が有効です。

輪作の実施も効果的です。ネギの連作を避け、ネギ属以外の作物と2〜3年以上の間隔でローテーションを組むことで、土壌中のべと病菌密度を低下させることが期待できます。

被害残渣の適切な処理も見逃せません。収穫後のネギ残渣をそのまま圃場にすき込むと、べと病菌の卵胞子が翌年の感染源となります。罹病した残渣は圃場外に搬出するか、十分に分解させてからすき込むことが望ましいです。

化学的防除については、ネギに登録のある殺菌剤を発生初期に散布することが効果的です。予防散布が基本であり、発病後の治療効果は限定的です。散布タイミングは、べと病が発生しやすい時期(春先の低温多湿期、秋雨の時期)の前に予防散布を開始します。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

ネギ産地では、べと病対策に関してさまざまな実践事例が蓄積されています。

春まき栽培でべと病の被害が恒常化していた産地では、耐病性品種への切り替えと育苗管理の徹底を併せて実施したところ、被害面積が大幅に減少したという報告があります。品種の耐病性と育苗段階での感染予防が相乗効果を発揮した好例です。

連作圃場でべと病が多発していたケースでは、輪作体系を見直すとともに、被害残渣の除去を徹底したことで、翌年の初期感染が顕著に減少した事例も報告されています。土壌中の感染源を減らすことが、耐病性品種の効果を高めることにつながった事例です。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、ネギのべと病対策においては、「耐病性品種の導入」「健全苗の確保」「排水改善」「輪作」「適期の薬剤防除」の5つの要素を組み合わせた総合防除が、産地で共有されている基本的な考え方です。どれか一つだけでは十分ではなく、複数の対策を組み合わせることで防除効果が高まります。

まとめ

べと病は、冷涼・多湿条件で発生するネギの重要病害であり、葉身の品質低下を通じて商品価値に大きな影響を及ぼします。耐病性品種の導入は有効な対策の一つですが、耐病性の程度は品種によって異なり、環境条件や全身感染のリスクによって効果が変動する可能性があります。

品種選びにあたっては、べと病耐性の表記を確認するとともに、育苗段階での感染管理の徹底が耐病性品種の効果を最大限に引き出す鍵です。排水管理、輪作、被害残渣の処理、適期の薬剤防除を組み合わせた総合的な防除体系を構築することで、安定したネギ生産につなげることができます。

29品種 表示中
初夏扇

初夏扇

株式会社サカタのタネ

晩抽性があり、耐暑性のある合黒系一本ネギ ■特性 1.春どりおよび初夏どりに適する合黒系一本ネギ。 2.太りがよく襟締まりのよい晩抽品種。「春扇」よりも抽台が遅い。 3.草勢は「春扇」よりややおとなしく、過肥大や襟割れの発生が少ないため在圃性が優れる。 4.葉色が濃く草姿はコンパクト。葉は立性で機械管理作業の適応性が高い。 ■適応性 春どりおよび初夏どりに適します。一般地の春どりでは6月播種の4月どりにおいて特に能力を発揮します。「春扇」ではやや難しい4月下旬〜5月初旬どりがおすすめです。初夏どりでは6〜7月どりに適します。その中でも10月上旬に播種し、12月中旬〜3月下旬までトンネルを使用する6月どりに特に適します。 ■栽培:春どり 播種密度は株間2〜2.5cmが基準です。春どりでは定植期が高温期に当たるので、排水性のよい圃場を選定し額縁排水などの排水対策を行います。定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の春どり栽培に準じますが、元肥はやや抑えてこまめな追肥で仕上げると生育が安定します。土寄せは太りを確認しながら行います。抽苔は生育期間中の肥切れや管理の遅れ、冬の温度や水分状況の影響を受けます。3月以降にネギの内部葉数および花芽位置を確認し、およその抽苔時期を予測しておくと安心です。 ■栽培:初夏どり 播種密度は株間2.5〜3cmが基準です。無理な早まき、被覆資材の保温力が不十分な場合や換気が強すぎる場合は、抽苔が起こりやすくなるので注意します。 初夏どりでは栽培期間が短いため、元肥をやや多めに施肥します。4月以降の適温期に生育を促進させますが、「春扇」のように太りは早くないので、太りを確認しながら土寄せを行います。収穫では適期収穫を心がけます。 ■病害虫防除 葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。収穫期にあたる春~初夏に特に発生しやすいので、発病前から予防的に防除を心がけます。土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、春どりでは定植後〜9 月までの防除、初夏どりでは5〜6月の土寄せ時の防除を確実に行うことが大切です。

初夏扇2号

初夏扇2号

株式会社サカタのタネ

極晩抽性で草姿コンパクト。耐暑性に優れる一本ネギ ■特性 1.極晩抽性で「春扇」および「初夏扇」よりも抽苔が遅く、一般地では5月上旬までの出荷が可能※ 2.「春扇」および「初夏扇」より肥大がゆっくりな中生品種で、伸びすぎや太りすぎる心配が少ない。在圃性に優れる。 3.襟部の締まり・葉鞘部の締まりに優れ、晩春や初夏の温度上昇期でも耐暑性があり、品質が低下しにくい。 4.葉がコンパクトで風に強く、管理しやすい。皮むきがしやすいため、出荷効率がよい。 5.「春扇」や「初夏扇」と比較してさび病、葉枯病などの葉の病害にやや強い。 ※晩抽性については、気象や栽培条件によって差が生じることがあります。 ■適応性 温暖地の春どりおよび初夏どりに適応し、中生品種として作型後半の収穫に適します。収穫時期が3~5月上旬までの春どり作型の中では、最も晩抽性が必要とされる4月下旬~5月上旬どりに適します。春どり全般では、太りがよく、収量性の高い「春扇」、太りと在圃性のバランスに優れる「初夏扇」を主力で使用することをおすすめします。 一方、トンネルなど被覆資材を使用する初夏どり(10月まき6月どり)でも適応性がありますが、太りはゆっくりのため、収穫時期は6月下旬ごろになります。収量性は「初夏扇」にやや劣りますが、耐暑性が優れるため、6月下旬~7月上旬収穫で締まりよく重量感のあるネギが期待できます。一方で、9月まきなど無理な早まきでは、抽だいしやすいので、早まきしないよう注意が必要です。 ■栽培:春どり 栽植密度は株間2~2.5cmが基準です。春どりでは定植が高温期に当たるので、排水性のよい圃場を選定し額縁排水などの排水対策を行います。定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の春どり栽培に準じますが、元肥はやや抑えて小まめな追肥で仕上げると生育が安定します。土寄せは太りを確認しながら行います。抽だいは生育期間中の肥切れや管理の遅れ、冬の温度や水分状況の影響を受けます。3月以降にネギの内部葉数および花芽位置を確認し、おおよその抽苔時期を予測しておくと安心です。 ■栽培:初夏どり 栽植密度は株間2.5~3cmが基準です。9月下旬などの無理な早まき、被覆資材の保温力が不十分な場合や換気が強すぎる場合は、抽だいが起こりやすくなるので注意します。初夏どりでは栽培期間が短いため、元肥をやや多めに施肥します。4月以降の適温期に生育を促進させますが、「春扇」のように太りは早くないので、太りを優先させながら土寄せを行います。収穫では適期収穫を心がけます。 ■病害虫防除 葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。収穫期にあたる春~初夏に特に発生しやすいので、発病前から予防的に防除を心がけます。土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、春どりでは定植後~9月までの防除、初夏どりでは5~6月の土寄せ時の防除を確実に行うことが大切です。

夏扇パワー

夏扇パワー

株式会社サカタのタネ

早生多収、太りが自慢の黒柄系一本ネギ ■特性 1. 夏秋および秋冬どりに適する適応作型の広い黒柄系一本ネギです。 2. 太りが非常によく、従来の黒柄系よりは低温伸長性のある多収品種です。「夏扇4号」よりも太りに優れますが、首部の締まりは従来の夏扇系品種よりも緩めになります。 3. 厳寒期でも葉が枯れ込みにくく、在圃性にも優れます。 4. 草勢は従来の夏扇系品種よりも強めとなりますが、立性で葉折れが少なく、機械作業の適応性が高いです。 5. 太さは商品価値の高いL~2Lでそろうため、秀品率が高く、収穫調整作業が容易になります。 6. 根の張りがよく耐暑性、耐寒性があり、べと病、さび病、黒斑病には比較的強いです。 7. 苗のそろいや定植後の生育がよいため、露地育苗のほか、チェーンポットやセル育苗での栽培でとくに能力を発揮します。 ■適応性 本品種は夏どり~厳寒期どりまでと作型適応性が広いですが、温暖地では特に年明けどりで能力を発揮します。年明けどりでは、収穫遅れによる葉の枯れ、首割れなどの発生が少なく在圃性に優れるため、安定した出荷が可能です。また、高冷涼地では、早生性を生かした7~8月からの収穫が可能です。 ■肥培管理 定植1カ月前に苦土石灰や堆肥を施し、深く耕うんしておきます。施肥量は10a当たり窒素20~30kg、リン酸20~25kg、カリ20~25kgを標準とします。元肥:追肥は2:8あるいは3:7の割合で施します。追肥は土寄せごとに5~6回に分けて施し、収穫時まで肥切れをしないように注意します。 ■育苗・育苗管理 264穴チェーンポットでは、10a当たり70~80枚必要で、1穴当たり2粒まきおよび2.5粒まき(2粒3粒交互まき)を標準としますが、早出しを狙う場合は2粒まきにします。苗床育苗を行うときは、必ず土壌病害に汚染されていない圃場を選定し、リン酸をやや多めに施し、硬く締まった苗を作るように心がけます。 ■定植および定植後の管理 秋冬どりでは、高温期に湿害などの影響を受けやすいため、とくに排水性のよい圃場を選びます。栽植密度は、畝幅90~100cm、溝の深さ15~20cm、株間2.0~2.5cmで定植します。定植後、乾燥すると生育が遅延し、病害の影響を受けやすくなりますので、乾燥時には散水などを行いスムーズな活着を促します。 ■土寄せ 土寄せは一度にたくさん行わず、追肥と兼ねて4~5回に分けて行います。高温期は生育停滞期なので、なるべく土を動かさないようにし、生育不良にならない程度の肥効にとどめます。軟白に要する日数は、7~9月どりで15~20日、10月どりで30日、11月どりは40日、12月どり以降は50日以上が必要です。最終土寄せは出荷目標日に合わせて行います。 ■病害虫防除 生育初期の病害虫による被害は致命的となるため、早期防除を徹底します。また、高温期は白絹病、萎凋病、軟腐病が発生しやすいため、排水対策に努めると同時に、病害発生前に、それぞれに応じた薬剤を用いて株元散布すると効果的に防除ができます。 ■収穫 とくに太りのよい品種のため、太り過ぎないように適期収穫を心がけます。

夏扇4号

夏扇4号

株式会社サカタのタネ

そろい抜群、安定多収、早太りする黒柄系一本ネギ ■特性 1. 太りがよく、密植が可能で、低温伸長性のある黒柄系一本ネギ。 2. 夏秋および秋冬どりに適し、土質を選ばず、適応作型が広く、作柄が安定する多収品種。 3. 草勢強く、立性で葉折れが少なく、機械管理作業が容易。 4. 太さは商品価値の高いL〜2Lでそろうため、秀品率が高く、収穫調整作業が容易。 5. 耐暑性、耐寒性があり、べと病、さび病、黒斑病には比較的強い。 ■要点 ・ 苗作りは良品多収の第一歩です。肥料切れや老化苗にならないように注意し、良苗を適期に定植するように心がけます。 ・ 定植後は灌水を行い、スムーズな活着を促すとともに、病害虫防除に努めます。

清輝(きよてる)

清輝(きよてる)

渡辺農事株式会社

濃緑で在圃性に優れる春~初夏どりに適する極晩抽性一本太ネギ ■特性 ・極晩抽性の春~初夏どりのF1合黒系一本太ネギ ・葉は濃緑で葉先枯れの発生が少なく、べと病・さび病の病害に強い。 ・草姿は立性で葉は丈夫で折れにくく、作業性が良い。 ・首部の締まりが良く、葉鞘部の光沢が強い。 ・伸び上がりはゆっくりしており、収穫遅れによる棒ネギの発生が少ない。 ■栽培のポイント ・極晩抽性品種だが、極端な早まきは、地力や環境条件の影響を受け、抽苔する危険があるため播種適期を守る。 ・トンネル換気は気温上昇とともに徐々に行い、最初の中耕・土寄せ前後には殺菌剤の散布を行う。

白翠

白翠

カネコ種苗株式会社

極濃緑色で伸長性・襟しまりに優れる晩抽性F₁品種! 特性 ●春~初夏どりに向く晩抽性F₁品種です。 ●肥大性・伸長性に優れるため、軟白部の確保が容易です。 ●葉色は極濃緑色で、葉先枯れが少ないです。 ●襟しまりが強いため、在圃性に優れます。 ●高温期収穫においても一本重が重く収量性に優れます。 栽培要点 ●極端な早まきは抽苔の恐れがあるため、播種時期を守りましょう。 ●草勢が強く、肥料に敏感な品種のため、多肥栽培よりも減肥栽培が向きます。 ●病害虫防除は予防を中心に行い、収穫時期に発生しやすいべと病やさび病は特に注意しましょう。

秀逸(しゅういつ)

秀逸(しゅういつ)

株式会社武蔵野種苗園

<html>作型適応幅が広く、品質の優れたF1品種 特性 ●耐暑、耐寒性があり、揃い良く管理作業がしやすいF<sub>1</sub>品種。 ●葉は濃緑で立性、葉折れが少なく、生育旺盛で太りも早い。 ●葉鞘部は、首部のしまり、揃いが良く、秀品率が高い。 ●軟白部は、光沢があり純白でしまり、食味ともに良い。 ●さび病、べと病、黒斑病等に強い。 栽培のポイント ●初期生育がややゆっくりしているので、元肥を多く施用し順調に生育させる。 ●夏どり栽培では葉鞘部の伸長性が良いので、適期収穫を心がける。</html>

竹千代

竹千代

株式会社サカタのタネ

濃緑で立性、高温期も収量性の高い夏用小ネギ ■特性 1.播種後60~70日で収穫できる中早生品種。 2.播種時期は3月中旬~9月中旬である夏用品種(低温期は伸びにくいので、10月以降の播種は控える)。 3.葉肉が厚く、収量性が高い。葉色は濃く立性で、極端に水切りをしなくても倒伏しにくく色抜けしにくい。 4.浅根性で水を好む。 5.そろいがよく、皮むきがしやすいため、出荷効率が非常によい。 6.種子サイズはやや大粒のため、薄まきにならないよう注意する。 ■適応性 夏期栽培の中でも、特に暑くなる6月以降の播種で品種の特性を発揮します。根張りやや浅めで、水を好む品種のため、水を絞りすぎない方が品質よく仕上がります。露地栽培でも立性で収量性が高くなりますが、疎植になると葉太りして長さも取りにくくなるので、圃場によって定植密度の調節が必要となります。 ■畑づくり(圃場準備) 基本的には排水がよく、適度に水分保持ができる圃場を準備します。圃場によって排水がコントロールしにくい場合は、ハウスの内回りに溝を切り排水性を調整します。施肥・耕うん後、しっかり灌水し地水を確保します。トラクターが入れる程度に乾いたら耕うん・整地します。元肥は10aあたり窒素20kg、リン酸20kg、カリ20kg程度を標準とします。ただし、本品種の場合、初期生育が早いため多肥栽培では過繁茂による葉の倒伏が発生する場合があるので、その場合は元肥を控えめにして、追肥で調整するようにします。4月~11月はネギの生育が旺盛な時期のため、徒長を防止するためハウスの側面換気を行い、ハウス内が蒸れないように注意します。 ■播種 播種量は10a当たり3ℓを標準としますが、圃場や時期によっては「葉太り」や「なびき」が生じるため、適宜播種量を調節します。播種から発芽までは、5~10分程度の灌水を分けて行い、表面が乾きすぎないように注意します。ここで1回の灌水量が多いと、柔らかい土が締まって硬くなり、今後の生育に影響するので注意します。また高温期には地表面が直射日光で煮えるので、遮光します(ネギの発芽適温は15~20℃)。発芽から本葉1枚目までは、地表面が濡れていると立枯病が発生しやすいため、水を控え乾燥気味にします。 ■病害虫防除 耐病性品種ではないので、慣行通り防除が必要です。春・秋はさび病・べと病・葉枯病などの葉の病気が増えるので予防的に殺菌剤を散布するように心がけましょう。夏期はネギアザミウマやハモグリバエなど害虫の発生が増加するので、それぞれの害虫に応じた殺虫剤の散布、ハウス側面からの飛び込み防止のためのネットの設置・ハウス周囲の除草などを徹底しましょう。 ■収穫 本葉2.5枚目以降、基本的には土壌水分と日中のしおれ具合で灌水を調節します。ここでも葉色を見ながら葉色が淡い場合には灌水を控えます。葉色が濃い場合は灌水を控えると、葉先が傷む場合があるため後半まで水を絞らず、軽くたたけば根から土が取れる程度の水管理をした方が、収穫物の品質はよくなります。

赤ひげ葱

赤ひげ葱

トキタ種苗株式会社

赤い軟白部が目を引く。独特風味と軟らかさのおいしい分けつ葱 ■特性 独特の風味と軟らかさがあり、5、6本に分げつする赤ねぎ。草丈はやや低く、土寄せと低温が軟白部を鮮かな赤紫色にする。すき焼き、煮物、生食(サラダ・薬味)などで美味しい。 葉先から葉身まで全体が軟らかく甘みがありおいしい。3-4月まき、5-6月定植11月頃から収穫の作型が作りやすくおすすめ。 ■栽培上の注意 ウィルス病に対してさほど強くはないので、苗床から収穫時期まで防除を徹底する。夏場の無理な管理はしない。●主要病害 黄斑病、べと病、黒斑病、さび病、小菌核病等。培土直前を重点防除とし耐性菌の発生回避する。●主要害虫 ネギアザミウマ7月中旬以降発生量多くなるので発生状況確認し防除する。 ■播き時期 種まきは3月から5月、定植6-8月の春まき、9月-10月に種まき翌年の4-5月に定植の秋まきが適期です。秋まきは早まきしすぎて大株で冬越しすると春先に抽たいの危険性があります。 ■播種方法 育苗時には株を太らせるため2,3回刈り込みし、鉛筆程度の太さの苗をつくるようにします。 ■植え付け 畝幅80cm程度に幅15cm、深さ20cmの植え溝の片側に仕上がりの株間10cm程度になるように並べ、根が隠れる程度に畝間の土をかけます。土の上にはわらなどでマルチし乾くのを防ぎます。7-8月に土寄せを行い、あわせて追肥を行います。その後1ヶ月ごとに2回程度土寄せを行います。 ■土壌条件 粘土質の畑で過度の土寄せは曲がりや生育不良の原因になります。真夏に土寄せするとネギへの負担が大きいので秋口から2-3回の土寄せでも大丈夫です。1回の土寄せは7-10cm程度とします。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートル植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も100g/平方メートル程度を与えよく混和します。追肥は30g/平方メートル程度土寄せ時に与えます。 ■収穫 小さいうちに葉ねぎとして収穫しても良いですが、草丈90-100cm、太さ2.5-3cmになります。定植時に1本だった葱が束になって収穫できます。春先に葱坊主を切り、分割した株を植え直せば再度収穫できます。 ■料理 赤い色味を生かしてサラダ、炒め物、鍋料理、焼き物等でおいしく食べられます。葉質が軟らかいのでぬたや焼き鳥などにもおすすめです。

すさまる

すさまる

株式会社サカタのタネ

極濃緑・多収で葉先が強い夏用小ネギ ■特性 1. 高温時期でも生育停滞しにくく、葉肉が厚く収量性が高い。 2. 葉色は濃く、立性がよいため秀品性が高い。 3. そろいがよく、皮むきがしやすいため、出荷作業性がよい。 4. 播種後60~70日で収穫できる中早生品種。 5. 種子サイズはやや大粒のため、薄まきにならないよう注意する。 ■適応性 ハウス栽培では3月中旬から9月中旬播種、5月下旬から11月下旬収穫に適します。高温時期でも生育停滞しづらい品種ですが、基本的には伸びにくくガッチリした夏用小ネギ品種です。そのため、温度がある初夏から秋収穫に適性が高く、反対に低温時期の収穫では長さが出にくくなるため、10月以降の播種は控えます。露地栽培でも立性で収量は高く仕上がりますが、疎植になると葉太りして長さが取りづらくなるので、状況に応じて栽植密度の調整が必要です。 ■圃場準備・土づくり 水分コントロールがしやすい、排水性のよい圃場を準備します。排水がコントロールしにくい場合は、ハウスの内回りに溝を切るなどして排水性の調整を行います。施肥・耕耘後、しっかり灌水し地水を確保し、トラクターが入れる程度に乾いたら耕耘・整地します。 ■播種~発芽 播種量は10a当たり3Lを目安としますが、圃場や時期によって葉太りや葉のなびきが発生するため、状況に応じて適宜播種量を調整します。播種から発芽までは表面が乾き過ぎないように注意して灌水しますが、1回の灌水量が多いとやわらかい土が締まって固くなるので、注意します。また高温時期の播種は直射日光でダメージを受けるので遮光をして地際の気温上昇を抑えます。発芽から本葉1枚目が出るまでに地表面がぬれていると立ち枯れ病が発生しやすいので、水を控え乾燥気味にします。 ■本葉1枚目~2.5枚目 本葉1枚目が展葉してきたら、灌水を再開し生育を促します。高温時期には日中表面がぬれていると根がダメージを受けて生育が停滞するので、夕方に灌水し日中は表面が少し乾いている程度にします。本品種は初期生育は早いですが、後半の生育は緩慢になり葉色が濃くなります。本葉3枚目の葉色が淡い場合は、灌水を控えて葉色を出します。 ■本葉2.5枚目~収穫まで 日中のなびき具合と、葉色を見ながら灌水量を調節します。葉色が淡い場合には灌水を控え、色を出し、適度な色を出しながら葉がなびかないように灌水量を調整します。 ■病害虫防除 本品種は耐病性品種ではないので、慣行通り防除が必要です。春・秋はさび病・べと病・葉枯れ病などの葉の病気が増えるので予防的に殺菌剤を散布するように心掛けましょう。夏期はネギアザミウマやハモグリバエなど害虫の発生が増加するので、それぞれの害虫に応じた殺虫剤の散布、ハウス側面からの飛び込み防止のため、ネットの設置・ハウス周囲の除草などを徹底しましょう。

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