栽培環境・条件

耐寒性のニンジン品種一覧 全38種類

耐寒性ニンジン 耐寒性ニンジンとは 耐寒性ニンジンとは、冬季の低温環境下でも根の品質を維持し、凍害や品質劣化のリスクが低いニンジン品種の総称です。ニンジンは比較的寒さに強い作物ですが、品種によって耐寒性の程度には差があり、厳寒期の露地栽培や

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耐寒性について

耐寒性ニンジン

耐寒性ニンジンとは

耐寒性ニンジンとは、冬季の低温環境下でも根の品質を維持し、凍害や品質劣化のリスクが低いニンジン品種の総称です。ニンジンは比較的寒さに強い作物ですが、品種によって耐寒性の程度には差があり、厳寒期の露地栽培や越冬栽培では品種選びが収量と品質に直結します。

ニンジンの耐寒性が問われる場面は大きく2つあります。1つ目は、秋まきニンジンを冬季まで圃場に置いて必要に応じて収穫する「越冬どり」の作型です。2つ目は、寒冷地で秋どりニンジンの収穫が遅れた場合に、低温による品質劣化をどこまで抑えられるかという場面です。

まず押さえておきたいのが、ニンジンの低温障害のメカニズムです。ニンジンの根は水分含量が高く、凍結すると細胞が破壊されてしまいます。解凍後に根が軟化・変色し、商品価値が失われます。耐寒性の高い品種は、低温下でも細胞内の糖やアミノ酸の蓄積が多く、凍結点の低下(いわゆる不凍液効果)によって凍害を回避しやすい特性を持っています。

この特性の魅力(メリット)

耐寒性ニンジンの最大の魅力は、冬季の在圃期間を延長できることです。収穫適期の幅が広がることで、市場の需要に合わせた計画的な出荷が可能になります。秋に一気に収穫して貯蔵する方法と比較して、圃場での「生きた貯蔵」は根の鮮度を保ちやすいという利点があります。

経営面では、冬季出荷による収入の確保が大きなメリットです。ニンジンは冬季も安定した需要がある品目であり、特に年末から翌春にかけては市場価格が上昇する傾向があります。耐寒性品種を使って越冬どりの作型を導入することで、この高単価時期に出荷を継続できる可能性が高まります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。耐寒性の高い品種は、冬季の低温にさらされることで糖度が上昇し、甘みが増す傾向があります。いわゆる「寒締め」の効果であり、通常のニンジンよりも食味に優れた商品として付加価値をつけた販売が可能です。雪下ニンジンや越冬ニンジンとしてブランド化に成功している産地もあります。

また、圃場に長期間在圃させることで、収穫作業の分散化が図れます。秋の収穫繁忙期に一括して収穫する必要がなくなるため、労力の平準化に寄与します。

適した品種の特徴

耐寒性に優れたニンジン品種には、いくつかの共通した特性があります。

根の肉質が緻密で硬い品種は、凍害に対する耐性が比較的高い傾向にあります。肉質が粗い品種は組織内の水分が凍結しやすく、凍害を受けやすいとされています。また、根皮が厚く、表面の滑らかな品種は、寒さによるひび割れや肌荒れが出にくい傾向があります。

着色の安定性も耐寒性品種では重要な特性です。冬季の低温下では、根の着色が不安定になる品種があり、色むらや白肌が発生することがあります。耐寒性品種の中には、低温下でも鮮やかなオレンジ色を維持できる品種があり、外観品質の面で有利です。

在圃性の高さも、耐寒性品種に求められる特性の一つです。長期間圃場に置いても、裂根・糠状空洞(す入り)・抽苔が発生しにくい品種が、越冬どり作型には適しています。

意外と知られていないのですが、耐寒性と耐暑性は必ずしもトレードオフの関係にはありません。近年の品種の中には、耐寒性と夏まき適性を兼ね備えた品種もあり、夏まき→越冬どりの長期栽培に対応できる品種が増えてきています。

栽培のポイント

耐寒性ニンジンを越冬どり作型で栽培する場合、播種時期から収穫期にわたる一連の管理が重要です。

播種時期は、冬季までに十分な根の肥大を確保できるよう設定します。遅まきすると根が十分に太らないまま冬を迎えることになり、品質と収量の両面で不利になります。地域の気象条件に合わせた適期播種が基本です。

冬季の在圃管理では、土壌凍結からの根の保護が重要な管理項目です。寒冷地ではべたがけ資材や敷きわらを利用して、地温の急激な低下を緩和する方法が有効です。積雪地域では、雪が自然の断熱材となり、雪下で根を保護する「雪下貯蔵」の栽培法が確立されています。

排水管理にも注意が必要です。冬季は蒸散量が少なく、融雪水の流入もあるため、圃場が過湿になりやすい環境です。排水不良の圃場では、根腐れや軟腐病の発生リスクが高まります。暗渠排水の整備や明渠の設置が有効な対策です。

収穫は、圃場の土壌条件と気象条件を見ながら計画的に進めます。土壌が凍結している時期の収穫は根を傷めるリスクがあるため、凍結が緩む時間帯を選んで収穫するか、融雪後のタイミングで行います。

品種選びのコツ

耐寒性ニンジンの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 耐寒性のレベル: 栽培地域の冬季の最低気温と積雪状況に合わせて選定する
  • 在圃性: 越冬どりの場合は特に重要。長期在圃しても裂根・す入りが発生しにくい品種を選ぶ
  • 根の着色性: 低温下での着色の安定性を確認する。鮮やかな色を維持できる品種が市場評価で有利
  • 食味: 寒締め効果による糖度上昇の程度は品種によって異なる。付加価値販売を狙う場合は食味を重視する
  • 根形・根長: 出荷先の規格に合ったタイプを選ぶ
  • 病害耐性: しみ腐病やしり腐れ症への耐性は、越冬栽培では見逃せないポイント

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、雪下ニンジンや越冬ニンジンのブランド化を目指す場合は、食味に優れた品種を選定基準の上位に置くことが重要です。耐寒性だけでなく、低温下で糖度が高まりやすい品種を選ぶことが、ブランド価値の向上につながります。

試作にあたっては、冬季の在圃状況を春先まで実際に確認することが大切です。耐寒性の評価は短期間ではできないため、ワンシーズンを通じた観察が必要です。

市場動向とこれから

耐寒性ニンジンの市場は、冬季の安定供給に対するニーズと、雪下ニンジンなどの付加価値商品への関心の高まりを背景に堅調に推移しています。

雪下ニンジンのブランドは、北海道や東北地方を中心に各地で確立されつつあり、通常のニンジンよりも高い単価で取引されるケースが増えています。雪下で越冬させることで糖度が上がり、甘みが際立つニンジンは消費者からの評価も高く、直売所やインターネット通販での販売も好調です。

品種開発の面では、耐寒性と食味・外観品質を高いレベルで両立する品種の育成が各種苗メーカーで進んでいます。従来は耐寒性を重視した品種は根形や肌の滑らかさがやや劣る傾向がありましたが、近年は品質面でも改良された品種が増えてきています。

今後は、気候変動に伴う冬季の気象変動の幅の拡大が、耐寒性品種の需要をさらに高める可能性があります。暖冬の年も厳冬の年も安定した品質を維持できる品種は、生産者にとってリスク管理の観点から重要性を増すと考えられます。

まとめ

耐寒性ニンジンは、冬季の低温環境に強く、越冬どり作型での安定生産を可能にする品種群です。在圃期間の延長による計画的な出荷、寒締め効果による食味の向上、ブランド化の可能性が主なメリットです。

品種選びにあたっては、耐寒性のレベルに加え、在圃性、着色性、食味、病害耐性を総合的に検討することがポイントです。栽培管理では、十分な根の肥大を確保するための適期播種と、冬季の土壌凍結対策が越冬栽培の成功の鍵となります。自分の圃場条件と出荷計画に合った品種を試作を通じて見極めることが、耐寒性ニンジンの安定生産への第一歩です。

38品種 表示中
あけみ五寸

あけみ五寸

カネコ種苗株式会社

葉が強健で、肥大力に優れた多収型品種 特性 ●夏まき冬どり用のF₁品種です。 ●地上部は濃緑・立性で草勢が強く、黒葉枯病の耐病性、耐寒性に優れ、機械収穫に適します。 ●根部は肩の肉付きが良く、肥大が優れます。また、吸込み性が強く、青首や肩部の高温障害の発生が少ないです。 ●根色は鮮やかな橙色で、光沢に富み、肌は凹凸少なく滑らかです。 ●肉質は硬く、収穫機や洗浄・選別機での作業に適します。 ●適期栽培では、播種後110日で根長18cm、根重230g程度になります。 栽培要点 ●吸肥力が強い品種ですので、減肥栽培に適しています。施肥量は10aあたり窒素成分で6~8kgを標準とします。 ●播種後の乾燥に注意し、初期生育を順調にするよう努めます。 ●地上部は黒葉枯病等に強く作りやすいですが、病害虫を予防するため定期的に防除します。 ●吸込み性は強いですが、収穫が1月以降になる場合には、凍害防止のため十分に土寄せを行います。

うまべに

うまべに

小林種苗株式会社

食味極上!割れにくい円筒型人参! うまべに人参 ●特長 1.耐寒性に優れ、生育旺盛な吸い込みのよい夏蒔き品種。 2.在圃性がよく、裂根が非常に少ない。 3.形は円筒型で、尻詰まりよく、肌・芯ともに濃紅色で食味極上。 4.吸い込みが良く、青首や肩の割れが出にくい。 ●播種 排水保水のよい圃場の方が肥大よく、色、肌も美しく仕上るため、粘土質、水はけの悪い圃場は避ける。 肥料は窒素成分で反に12~14kgを追肥主体で施用する(土質、作型にもよる)。 ●管理 無理な早蒔きは肥大せずに収量減につながるため、適期播種を心がける。 抽根は少ないが、降雨等で肩が地表に出て変色し、商品価値が下がらないよう除草、追肥と合わせ土寄せする。 株間は6~8cm程度で、年内取りの場合やや広くし、年明け収穫の場合はやや狭める。

ひとみ®五寸

ひとみ®五寸

カネコ種苗株式会社

根色、根形よく、肉質に優れた冬どりニンジン 特性 ●夏まき冬どり用品種で、播種後110日位から収穫でき、さらに低温条件下での肥大性に優れるため、遅まきでの越冬栽培も可能です。 ●根色、芯色が特に優れ、濃紅橙色となり、また肉質は軟らかく甘みが強いため、食味は大変良好です。 ●適期収穫では、根部が根長約18cm、根重200g程のやや肩張りの円筒形となります。 ●吸込み性が強いので、肩部のひび割れや腐敗など凍害を受けにくく、また青首の発生が極めて少ないです。 ●草姿は半立性で、葉がちとなりにくく、さらに黒葉枯病に強いため、大変作りやすい品種です。 栽培要点 ●吸肥力が強い品種ですので、少肥栽培でも十分に肥大する能力を備えています。多肥栽培では過繁茂になりやすく、根部の品質や秀品率の低下につながりますので注意が必要です。 ●元肥には緩効性肥料が向いています。施肥量は10aあたり成分量で窒素:6~8kg、リン酸:10~12kg、カリ:8~10kg程度を標準とします。また、前作の肥料が残っている圃場では、追肥だけで栽培したほうが良品が生産できます。 ●播種適期は、中間地では8月上中旬です。2~3月どりには8月15日から20日位に播種します。 「ひとみ®五寸」の機能性 「ひとみ®五寸」は芯まで真っ赤な色と、食べて美味しい味の良さで、 大変人気のあるニンジンです。また機能性成分として注目されているカロテンを豊富に含んでお り、「ひとみ®五寸」は一般的なF₁品種と比較して、1.3~1.4倍の量の カロテンを含んでいます(α-カロテンで1.3~2.1倍、β-カロテンで 1.2~1.3倍)。

べにゆたか

べにゆたか

渡辺農事株式会社

低温肥大性高く、良く揃う晩抽早生品種 ■特性 ・根長16~18cm。低温肥大性、揃い性に優れ、尻詰りが良い晩抽早生品種。 ・しみ腐病に強く、収穫後の変色が出にくい。 ・草勢おとなしく立性のため、作業性に優れ、機械収穫にも適する。 ・中間地夏蒔きでは盆明け以降の遅まき早どりの作型に向く。 ■栽培のポイント ・適度な水分条件のもとで発芽を揃えて初期生育をスムーズに進める。 ・草勢がおとなしいため葉枚数をしっかり確保することが安定した肥大につながる。 ・トンネル栽培では初期に換気をし過ぎず、生育に合わせる。

ゆめはま五寸

ゆめはま五寸

横浜植木株式会社

極早生品種で、円筒型で尻詰まりと肥大性が良く、収量性がよい。 ■特性 ・中間地、暖地の10月下旬~年内どりや寒冷地、冷涼地の初夏まき晩秋どりに適した早生種で夏まき専用種。 ・草勢は初期から旺盛で、葉色は濃緑色、耐寒性が強く、草姿は立性で管理作業が容易。 ・根長は16~17cmで、根形は尻詰まりが良く円筒型で揃い、肥大性抜群で収量性が高く、青首の発生も少ない。 ・根色は肉色 ・芯色ともに良好で外皮は滑らかで光沢がある。 ・根形が円筒形であるため、通常出荷及び業務用にと幅広く利用でき、調理の際のロスが少ない。 ■栽培のポイント ・草勢は低温期でも衰えず吸肥力が旺盛なため、生育初期に肥効しない施肥設計を組み、多肥での栽培は避ける。(ロング系肥料を考える) ・施肥についてはN成分総量(含残肥)12kg位が適当で前作との関係で増減させる。 ・一般出荷用、業務用のサイズについては株間でコントロールをしてください。

らいむ五寸

らいむ五寸

横浜植木株式会社

尻詰り良く根色、芯色良好、12月~3月中旬どりに最適の夏播き品種! ■特性 ・夏まき専用の中生系品種。 ・草勢は旺盛で耐寒性に優れ、黒葉枯病にも強い。草姿は立性で管理作業が容易。 ・根形はややなで肩の円筒形で、尻詰まりが良い。 ・根色が濃く芯色良好で、肌が非常に滑らかで光沢があり洗い上がりが美しい。 ・吸い込み性が強く、肩部の凍害を受けにくい為、ひび割れからの腐敗が少ない。 ・春の新根発生が遅く、裂根少なく在圃に優れ、食味は甘味、風味があり美味しい。 ■栽培のポイント ・生育が中生種の為、無理な早蒔きの場合、根部が充分に肥大せず収量が劣る場合がある為、適作、適期収穫での栽培に心掛ける。 ・草勢が強い品種な為、生育前期に過度の肥効や密植栽培では茎葉が徒長し、根部の肥大が劣るので注意する。 ・中間地、暖地での早蒔き(7月末まで)は発芽直後の高温障害で、肩の変形が見られる場合があるので、播種期はやや遅らせた方が良い。

れいめい五寸

れいめい五寸

横浜植木株式会社

春夏播き兼用品種。病気に強く、生産安定性が抜群! ■特性 ・春播き、夏播き兼用の早生種。 ・トンネル栽培や、冷涼地露地栽培での不時抽苔が少ない。 ・草勢はやや旺盛で、草姿は葉柄が短くコンパクト。秋冬作での葉の耐寒性は特に優れ、機械収穫に最適。 ・根形は肩部の肉付きと尻詰まりが良く、良く揃う。芯色が濃く肌が滑らかで、光沢があり洗浄後の荷姿が美しい。 ・裂根の発生が少なく、在圃性に優れしなびにくい。シミ腐れ病、黒葉枯病に強い。 ■栽培のポイント ・吸い込み性は並であるので、本葉6~7枚位までに土寄せを行う。 ・施肥量は土質、作型にもよるが、窒素成分で12~14kg/10a位が基準。 ・トンネル栽培の場合、年内播きの作型では、青首の発生が見られる場合があるので注意する。

エルザ

エルザ

ヴィルモランみかど株式会社

は種後110~120日で収穫できる初夏・夏まき専用中生種 ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 ■品種の特性 1. 草勢強く、立性で機械収穫に最適。 2. 黒葉葉枯病に強く、葉の耐寒性も優れる。 3. 総太り形状で尻詰まりが良く、播種後110~120日で根長は19~21cm程度となる。 4. 密植栽培に向き、収量性・秀品率に優れ、加工用途としても最適。 5. 根色は濃鮮紅色で、芯色も濃く、根端まで着色する。 6. ニンジン臭が少なく、食味に優れる。 7. 晩抽性で、高冷地の秋どり作型でも抽だいが少ない。 ■栽培のポイント 1. は種後から本葉2~3枚展開時まではしっかりと灌水を行い、発芽を揃え、葉を育てる。 2. 越冬どりではホウ素欠乏症に注意し、元肥にホウ素を施用する。 3. 暖冬の年は尻流れ・白化が見られることがあるので早めに収穫する。

オランジェ

オランジェ

タキイ種苗株式会社

(品種名:シロムタルカス) カロテンたっぷりで甘い冬どりの五寸ニンジン! ■特長 ・根色は表皮・芯ともに濃橙色で、カロテンを従来西洋ニンジンの約1.5倍アップした機能性にすぐれる冬どりニンジン。ジュースにおすすめ。 ・葉は濃緑で耐寒性にすぐれ、葉の軸もしっかりしており、年明けでもすぐれた機械収穫適性をもつ。 ・根形はやや肩張りの円筒形状で、割れにくく在圃性がある。収穫・洗浄時の割れも少ない。 ・中間・暖地の1〜3月どりに適する。雪下での貯蔵性にもすぐれる。 ■栽培の要点 ・年内に太りがほぼ完了してから厳寒期を迎えるように播種日を決める。 ・生育初期の乾燥は又根の原因となるため、土壌水分に注意する。 ・多肥栽培や生育途中の肥料切れは、病害の発生や肥大不足を招くため、追肥型の肥培管理を行う。 ・追肥・中耕と合わせて土寄せし、首部の着色を防止する。降雪の厳しい地域では首部の凍害を防ぐため12月にも土寄せを励行する。

ベーターリッチ

ベーターリッチ

株式会社サカタのタネ

サラダに、ジュースに、煮物においしいニンジン ■特性 1. 晩抽性で耐暑性、耐寒性、低温肥大性および低温着色性に優れ、周年栽培可能な中生種です。 2. 根形は、なで肩長めの円筒形で調理しやすいです。肉質かたく、根色、芯色ともに濃鮮紅色で、青果および加工用として広く利用できます。 3. 吸い込み性に優れ、青首はほとんどありません。皮目は小さく、肌は滑らかです。そろい極良で秀品率が高いです。 4. しみ腐病、斑点細菌病に耐病性です。 5. 小葉で草丈低く極立性で、株間約5㎝の密植少肥栽培用品種です。 6. カロテン含量が多く、糖度が高く甘みがあり、ニンジン臭が少ないです。加熱調理のほか、ジュースや生食など用途幅が広いです。 ■畑づくりと施肥設計 よいニンジン作りは肥沃な畑作りから始まります。播種1か月以上前までに良質完熟堆肥を10a当たり、3,000kg~4,000kg施し、保水、排水、通気性のよい畑作りをします。 「ベーターリッチ」は少肥栽培用の品種ですので、施肥に際しては土質や前作の残効を考慮して、収穫期に肥料が残らないように、標準の2~3割減を基準に施します。株間を広くとり肥料を多く施しますと、はじけたり、2次成長を起こし根形が乱れたりして、収穫適期が短くなり秀品率も低下します。 ■畝立て 水はけの悪い畑、水田後作などでは少なくともニンジンの長さ(20㎝くらい)の高畝とします。 ■播種 そろいの優れた良品生産のため、灌水に注意し、発芽を早く均一にそろえる必要があります。そのためには降雨後または灌水後、十分に水分のあるときに播種します。覆土は灌水設備がある場合は種子が隠れる程度で十分ですが、灌水設備のない畑や火山灰土など乾燥しやすい畑では1㎝程度のやや厚めとし、鎮圧します。 ■播種 播種後、肥大期に入るまでのニンジンの初期生育は弱く、乾燥、低温、肥料不足が根長、肥大に強く影響しますので注意が必要です。 ■間引き 「ベーターリッチ」は密植栽培用品種ですので、徒長しないように注意しながら本葉4~5枚ごろに1本立ちにし、条間20㎝株間5㎝を標準とし粗植にならないよう注意します。 ■収穫 播種後、露地栽培は約110日、一般地トンネル栽培は約130日、暖地トンネル栽培は約150日をめどに、適期収穫に努めます。

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