栽培環境・条件

春まき向きのニンジン品種一覧 全60種類

春まき向きニンジン 春まき向きニンジンとは 春まき向きニンジンとは、春(3月〜5月頃)に播種し、初夏から夏にかけて収穫する作型に適した特性を持つニンジン品種のことです。ニンジンの主要な作型には春まき・夏まき・秋まきがありますが、春まき作型は

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春まき向きについて

春まき向きニンジン

春まき向きニンジンとは

春まき向きニンジンとは、春(3月〜5月頃)に播種し、初夏から夏にかけて収穫する作型に適した特性を持つニンジン品種のことです。ニンジンの主要な作型には春まき・夏まき・秋まきがありますが、春まき作型は日長が長くなる時期に生育が進むため、品種に特有の適性が求められます。

ニンジンは冷涼な気候を好む作物で、発芽適温は15〜25℃、生育適温は18〜21℃とされています。春まき作型では、播種時の低温による発芽の遅れと、その後の長日条件によるとう立ち(抽苔)のリスクが、品種選びの重要な判断基準になります。

まず押さえておきたいのが、ニンジンの抽苔メカニズムです。ニンジンは一定期間の低温に感応した後、長日条件下でとう立ちが起こります。春まき作型では、播種後の低温期に花芽分化の条件を満たしやすいため、晩抽性(とう立ちしにくさ)が高い品種を選ぶことが必須です。晩抽性が不十分な品種を春まきに使用すると、根の肥大が不十分なままとう立ちし、商品として出荷できなくなる場合があります。

この特性の魅力(メリット)

春まき向きニンジンの最大の魅力は、初夏の需要期に新鮮なニンジンを出荷できることです。冬季に貯蔵品が中心となる市場では、春まき作型から出荷される新ニンジンは鮮度の高さが差別化のポイントとなり、一定の需要が見込めます。

経営面では、夏まき(秋冬どり)が主力の産地において、春まき作型を導入することで出荷時期の分散が図れます。これにより、年間の収入を平準化し、特定の出荷時期に依存するリスクを軽減できます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。春まきニンジンは、夏まきニンジンと比較して栽培期間が短い傾向があります。春の気温上昇に伴って生育が速やかに進むため、播種から収穫までの期間が夏まき・秋まきよりも短くなることが多く、圃場の回転効率を高めることが期待できます。

また、春まきニンジンの収穫時期は、後作の夏野菜や秋冬野菜の作付けに間に合う場合が多いため、輪作体系の中に組み込みやすいという利点もあります。ニンジンの後作としてブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科作物を組むことで、連作障害の回避と圃場の有効活用を両立できます。

適した品種の特徴

春まき向きニンジン品種には、この作型特有の条件に対応するための特性が求められます。

晩抽性は、春まき品種の最も重要な特性です。前述の通り、春まき作型では低温感応と長日条件によるとう立ちリスクがあるため、晩抽性の高い品種を選ぶことが基本です。種苗メーカーのカタログでは「春まき可能」「春・夏まき兼用」「晩抽性」などの表記で適性が示されています。

初期生育の速さも重要な特性です。春まき作型では、地温が十分に上がっていない時期に播種するケースがあり、発芽から初期生育までの速さが圃場全体の生育揃いに影響します。初期生育が緩慢な品種は欠株や生育のばらつきが生じやすくなります。

根形の安定性も春まき品種では注意が必要です。春の気温変動が大きい時期に肥大期を迎えるため、裂根・又根・着色不良などの障害が発生しやすい条件です。これらの障害が出にくい品種を選ぶことで、秀品率の安定につながります。

意外と知られていないのですが、春まきニンジンでは根の着色性も品種選びのポイントになります。高温期に収穫を迎える品種では、根の内部まで均一に着色しにくい傾向があり、いわゆる「白肌」や着色むらが問題になることがあります。着色性の良い品種を選ぶことで、外観品質の向上が期待できます。

栽培のポイント

春まき向きニンジンの栽培では、発芽の確保と抽苔の回避が最も重要な管理項目です。

播種時期の設定は、地域の気象条件を踏まえた判断が必要です。地温が8℃以上になる時期が目安ですが、早まきすぎると低温感応によるとう立ちリスクが高まり、遅まきすぎると高温期に肥大期を迎えることになります。地域の栽培暦を参考に、適切な播種時期を設定します。

発芽揃えは、ニンジン栽培全般で重要ですが、春まきでは特に注意が必要です。春先は気温の変動が大きく、乾燥しやすい日が続くこともあるため、播種後の覆土の厚さ、鎮圧、灌水管理を丁寧に行います。べたがけ資材(不織布など)の利用は、地温の確保と土壌水分の維持に効果的です。

トンネル被覆を併用する場合は、日中のハウス内温度の上昇に注意が必要です。ニンジンは高温に弱い作物であり、30℃以上の高温が続くと根の着色不良や裂根の原因になります。換気のタイミングと被覆の除去時期を適切に管理します。

土壌管理では、保水性と排水性のバランスが求められます。春先の乾燥期には灌水で水分を補い、梅雨時期には排水を確保するという、季節に応じた水管理が必要です。砕土を十分に行い、石礫を除去しておくことは、又根の予防にも有効です。

品種選びのコツ

春まき向きニンジンの品種選びでは、以下のポイントを総合的に検討することが重要です。

  • 晩抽性のレベル: 最優先の確認項目。播種地域の春の気温推移と照らし合わせ、十分な晩抽性を持つ品種を選定する
  • 根長・根形のタイプ: 出荷先の規格に合った根長・根形の品種を選ぶ。春まき向き品種では、五寸系の標準的な根長の品種が多い
  • 着色性: 高温期に収穫を迎える場合は特に重視する。内部まで均一に着色する品種が有利
  • 耐暑性: 収穫期が夏季にかかる場合は、高温下でも品質が維持される品種が望ましい
  • しみ腐病耐性: 高温多湿期に発生しやすいしみ腐病への耐性は、春まき作型でも確認しておくべき項目
  • 在圃性: 収穫適期の幅が広い品種は、出荷計画の柔軟性を確保するうえで有利

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、春まき作型は夏まき作型と比べて栽培上の難易度がやや高い傾向があります。初めて春まき作型に取り組む場合は、晩抽性が高く栽培しやすいとされる品種からスタートし、圃場の条件に合った品種を試作を通じて見極めていくのが堅実です。

市場動向とこれから

春まきニンジンの市場は、初夏の新ニンジンに対する需要を背景に安定しています。貯蔵品が市場の中心となる冬〜春にかけて、新しいニンジンが出始める時期は消費者の購買意欲も高まりやすく、産地にとって有利な出荷時期と言えます。

近年は、周年供給を求める量販店や業務用の取引先が増えており、春まき作型を含めた通年の出荷体制を構築できる産地への評価が高まっています。ニンジンは加工・業務用の需要比率が高い品目でもあり、安定した品質と数量の確保が求められる市場環境です。

品種開発の面では、晩抽性と食味・着色性を高いレベルで両立する品種の育成が進んでいます。従来の春まき向き品種は晩抽性を重視するあまり、食味や外観品質がやや劣る傾向がありましたが、近年は品質面でも改良された品種が増えつつあります。

また、機械収穫への対応を考慮した根形の均一性や、洗浄選別時の作業効率を高める滑らかな肌の品種への需要も高まっており、春まき向き品種においてもこれらの特性が求められるようになっています。

まとめ

春まき向きニンジンは、春に播種して初夏〜夏に収穫する作型に適した品種群であり、初夏の新ニンジン需要への対応や出荷時期の分散が主なメリットです。晩抽性が最も重要な品種特性であり、着色性・初期生育の速さ・根形の安定性も品種選定の重要な基準になります。

栽培面では、発芽揃えの確保と抽苔の回避が管理の要です。品種選びにあたっては、晩抽性のレベルを最優先に確認しつつ、出荷先の品質要求と栽培地域の気象条件を総合的に検討して、自分の経営に合った品種を選定することが、春まきニンジン栽培の成功につながります。

60品種 掲載中
Dr.カロテン5

Dr.カロテン5

タキイ種苗株式会社

甘くて、うまい! 栄養たっぷり! 春夏OK! ■特長 ・根部は内部まで鮮やかな濃紅色で、食味にすぐれる。 ・草勢が強く、たいへん作りやすい。減農薬・減肥栽培におすすめ。 ・夏まきで根長17cm、根重220g程度によく太る。 ・トウ立ちが遅いので、春まき栽培も可能。 ■栽培の要点 ・排水性のよい土壌で栽培することが、良品多収につながる。 ・施肥量の基準は「向陽二号」の2割減程度を基準とする。 ・8〜12cm間隔でまき、本葉5〜6枚までに2〜3回間引いて1本とする。 ・間引き遅れは、生育の遅延や不ぞろいの原因になるので、早めに行う。 ・最終間引き後は土の表面を軽く耕して株元に軽く土寄せをし、青首になるのを防ぐ。

YCC129

YCC129

住化農業資材株式会社

極晩抽性の中早生品種 ■品種特性 ・極晩抽性で高冷地栽培の広い作型で栽培できる中早生品種 ・根形は総太りの円筒形で収量性に優れる ・地上部は草姿立性でコンパクトなため、機械収穫しやすい

アサヒ 春紅五寸人参

アサヒ 春紅五寸人参

株式会社アサヒ農園

春まき・夏取り専用の五寸人参 商品特性 ■特性 春まき専用人参「春紅五寸人参」の種です。 春まき品種としては外皮、肉、芯部まで紅色が鮮やか。 播種から約100日の早生品種です。 耐寒性、耐病性、も有り栽培しやすい。 ■利用法 スティックやサラダ、バターソテー、煮物、きんぴら、てんぷら、スープと和、洋、中華料理、何でも使える万能野菜! 育て方 ■栽培のポイント ・ 播種前2~3日より畝に充分潅水し、条間15~20cm、株間5cmに5~6粒播種し切ワラなどで、発芽まで適湿をたもつ。 ・ 極度の早蒔きは、気候により抽苔することがあるので充分温度を確保し播種する。

アメリ

アメリ

ヴィルモランみかど株式会社

根・芯色ともに濃い春夏まき兼用種 ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病 特性-1 適作型:春どり・冬どり 早晩性:中早生 吸込性:中 黒葉枯れ病:中 特性-2 根色:極濃鮮紅色 根長:17-19cm 根形:やや肩張り おすすめポイント 甘味強く芯まで赤い。 熟期105~110日の春夏蒔き兼用種、根・芯色が極めて濃くジュース原料などにも適する。 ■品種の特性 1. 熟期105~110日の春夏まき兼用種。 2. 初期生育が早い。 3. 草姿立性で機械収穫に適する。 4. 極晩抽性。 5. やや肩はり形状で尻詰まりが良い。 6. 根色・芯色共に極めて濃い。 7. 作業割れが少ない。 8. 甘味強く、カロテン含有量も高い。 ■栽培のポイント 1. 形状が乱れやすいため、夏まきで早まき(7月下旬~8月15日)は避ける。 2. 2次生長に対してやや敏感なため、特に高温期には適期収穫を心がける。 3. センチュウに対してやや敏感なため、圃場のセンチュウ対策をしっかり行う。

ウインナーキャロット

ウインナーキャロット

中原採種場株式会社

糖度が高くスマートなF1ナンテス人参!! ■特性 ・晩抽系で早太りナンテス系人参。 ・根型は、肩から尻部まで肉付きよく同じ太さとなり(ソーセージタイプ)揃い抜群。 ・根色は、美しい鮮橙紅色となり肉質は緻密で糖度が高くおいしい。 ・春トンネル栽培では播種後、110~120日で根長18~20cm、根重160~180g。 ・葉は小ぶりでかなり密植栽培が出来る多収穫品種。 ・栽植本数は6万本(10a)が標準で、この場合1m当り50粒を目安に播種する。

エルザ

エルザ

ヴィルモランみかど株式会社

は種後110~120日で収穫できる初夏・夏まき専用中生種 ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 ■品種の特性 1. 草勢強く、立性で機械収穫に最適。 2. 黒葉葉枯病に強く、葉の耐寒性も優れる。 3. 総太り形状で尻詰まりが良く、播種後110~120日で根長は19~21cm程度となる。 4. 密植栽培に向き、収量性・秀品率に優れ、加工用途としても最適。 5. 根色は濃鮮紅色で、芯色も濃く、根端まで着色する。 6. ニンジン臭が少なく、食味に優れる。 7. 晩抽性で、高冷地の秋どり作型でも抽だいが少ない。 ■栽培のポイント 1. は種後から本葉2~3枚展開時まではしっかりと灌水を行い、発芽を揃え、葉を育てる。 2. 越冬どりではホウ素欠乏症に注意し、元肥にホウ素を施用する。 3. 暖冬の年は尻流れ・白化が見られることがあるので早めに収穫する。

オーネイリカ

オーネイリカ

株式会社ナコス

おおきめにんじん”Ornailica”! えぐみなく、甘み強く、生食おススメ! ■品種の特徴 8月播種→年内収穫の早生にんじん 春まき適性あり 食味よく大ぶりなものが多いので、にんじんスティック、サラダ、ジュースなどに最適!。 栽培のポイント 多めに種をまき、3~5㎝間隔に間引きます。間引いた葉も香りがよくおいしい。 12月に収穫しきれなくても裂果しにくく、2月まで土中で太らせることができます 寒さにあたると首元が緑になるので気になる場合は土寄せをしてください。 多肥栽培では地上部が大きく育ちますが、根の生育に影響がでることがあります。 慣行栽培の前作物を鋤き込む場合は、元肥やたい肥の施肥なしでも十分生育するので、土壌診断などのツールを活用し、適度な施肥をすることで、虫害、裂果、矮小根などの問題を回避することもできます。"

おいしい人参

おいしい人参

丸種株式会社

煮て柔らかく、生で甘い。味が自慢の美味しいニンジン! 1. 煮物からサラダまで和・洋を問わず幅広い料理に使え る美味しい五寸人参です。煮物などの加熱料理に適しま すが、生でも甘味がありサラダやデザートにもおすすめ です。 2. 夏~冬~春まきと播種期の幅が広い黒田系の総太り型 五寸人参で、耐暑性・耐病性(黒葉枯病・しみ腐れ病) が強く、低温肥大・低温着色性に優れた品種です。 3. 夏まきの場合、播種後80 ~ 90 日で根長16 ~ 18cm・ 根重200 ~ 250g となり、根色・芯色とも濃鮮紅色で揃 いも良く、秀品率の高い短期多収型です。

オレンジアロー

オレンジアロー

丸種株式会社

いろいろな大きさで収穫できる、美味しいニンジン! 1. 根長10㎝くらいのミニキャロットサイズから、根長25㎝のジャンボサイズまで、あらゆる大きさで収穫できるニンジンです。ジャンボサイズでも裂根は少なく、在圃性を活かして家庭菜園はもちろん、直売所や業務加工用としても適性が高いです。 2. 草勢は中位でよく揃い、ミニサイズからジャンボサイズを通じて肌の美しい人参です。根色は鮮やかなオレンジ色で、内部色も同様に美しいオレンジ色となります。また、晩抽性があり春まきも可能です。 3. 肉質は緻密で歯切れ良く甘味があり、たいへん美味しいニンジンです。サラダや炒め物、ジュース用途など、幅広く利用できます。

グランプリ

グランプリ

タキイ種苗株式会社

太り良好! そろいのよい黒田系大型ニンジン! ■特長 ・大型で根色が非常に鮮やかな濃紅色。業務加工にも適する。 ・根形は長めの円筒形で先までよく太る。 ・適期栽培では根長20cm、根重300g程度によくそろう。 ・草勢がやや旺盛で作りやすい。晩抽性はあまりないので、夏まき栽培専用とする。 ■栽培の要点 ・耕土が深く、排水のよい畑で栽培することが、良品多収につながる。 ・無理な早まきは異常根形になることがあるため、適期播種を心掛ける。 ・間引き後の栽植密度は株間8cm、条間15〜20cm程度を目安とし、さらに大型サイズをねらう場合は株間を広くするとよい。 ・緩効性肥料の利用や追肥を行い、生育途中に肥効が切れないよう注意する。

クリスティーヌ

クリスティーヌ

ヴィルモランみかど株式会社

揃い性抜群、総太り型で高収量、黒葉枯病に強い ■特徴 耐病性 IR : 黒葉枯病, しみ腐病 特性-1 適作型:春どり・秋どり・冬どり 早晩性:中早生 吸込性:極強 黒葉枯れ病:極強 特性-2 根色:濃鮮紅色 根長:18-20cm 根形:総太型 おすすめポイント カロテン含量高く、作りやすく美味しい。 熟期110~120日の周年栽培可能品種。揃い性抜群、総太型で高収量で黒葉枯病に強い。 ■品種の特性 1. 熟期110~120日の周年栽培可能品種。 2. 極晩抽性で、地上部の病害に強く黒葉枯病、斑点病、うどんこ病耐性に優れる。 3. 草勢はややおとなしめで、耐寒性に優れる。 4. 円筒形に近い形状で尻詰まりが良い。 5. 根長18~20cmで根色・肉色ともに濃鮮紅色。 6. 吸い込み性が強く、青首が少ない。 7. 肌つや良好で洗い上がりが美しい、また首回りも細く見た目が美しい。 8. 在圃性に優れ、圃場での裂根が少ない。 9. しみ腐病に比較的強い。 10. ニンジン臭が少なく食味に優れる、またカロテン含有量が高い ■栽培のポイント ・初期生育が緩慢であるため、深まきを避け(覆土1.5~2cm程度)、播種後の継続的な潅水など本葉展開までの水分管理に注意。 ・雑草負けするケースがあるため、しっかり初期の雑草防除を行う。 ・土壌水分管理の難しいトンネル栽培での1粒まきは極力避ける。 ・10a当たり5~6万粒程度での密植栽培が望ましい。 ・洗浄時の裂根の割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避け、収穫の翌日に洗浄する。 1.圃場準備 良品収穫のため、にんじんの連作は避ける。圃場の排水性を高めるため、作付け前に深耕を行うことが望ましい。作付け前の未熟堆肥施用は、岐根やしみ腐病発生の原因となるため避ける。岐根やネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウによる被害低減のため、センチュウ防除の土壌消毒を実施する。 2.施肥 前作の残肥を考慮して設計する。10a当たり窒素5~15kg、リン酸10~25kg、カリ5~15kgを目安とする。ただし、火山灰土ではリン酸を10a当たり20kg以上施用することが望ましい。 本品種は生育後半に肥大するため、緩効性肥料の使用若しくは追肥の施用をすることが望ましい。 低pHは、初期生育不良やしみ腐病の発生を助長するため、苦土石灰等を使用して土壌pHを6.0~6.5に補正することが望ましい。 3.播種 夏まきの播種期は、中間地(関東地区)では7月25日~8月15日、暖地(九州)では8月15日~31日を目安とし、播種期に応じて株間を調整する。春まきの播種期は、中間地(関東地区)では12月下旬~3月上旬、暖地(九州)では11月下旬~3月上旬を目安とし、夏まき同様播種期に応じて株間を調整する。黒葉枯病に強く、しみ腐病に強いため、6月以降の収穫でより特性が活きる。冷涼地の初夏まき秋どりの播種期は、5月初旬~6月下旬を目安とする。 夏まきの作型で過度の早まき(7月25日以前)とすると、欠株が発生しやすくなり、根形の乱れや根部形状の不揃い、根長が20cmを超える青果物の割合が増加しやすくなるため、播種適期を守る。 青果出荷用の場合にはやや密植気味の株間5~6cm、加工業務用の場合には株間7~10cmを基準とし、栽植密度を設定する。 深まきは避けて覆土は1~2cm程度とする。 1粒まきも可能であるが、欠株を避けるために2~3粒まきを行うとともに、ネキリムシの防除を行うことが望ましい。 4.潅水 本品種は、発芽に際して水分要求度が高い。発芽と初期生育を揃えるため、播種直後から本葉2~3枚展開時まで十分に潅水を行うことが、本品種の特性を発揮させるための要点である。 5.雑草防除 初期生育が緩慢で雑草の生育に負けるケースがあるため、初期の雑草防除をしっかり行う。なお、圃場に発生する雑草の種類を考慮して除草剤を選定する。散布時期やニンジンの生育ステージ、気温、土質によって薬害を生じ易い除草剤があるため、除草剤の選定と散布時期の設定に際して、最寄りの普及所の指示に従うことが望ましい。 6.間引き 必要に応じ、本葉4~5枚期に間引きを実施する。 7.追肥 間引き後、生育状況に応じて追肥、中耕を行う。追肥は、窒素とカリ主体に、10a当たり窒素3kg程度を施用する。砂質土壌で肥料が流亡しやすい場合は、追肥の施用量を増やす。夏まき越冬どり栽培で土寄せを行う場合は、通路が葉で覆われる前、もしくは降霜前に実施する。本品種は吸い込み性が非常に強いため、従来の慣行栽培で土寄せを実施していない場合は土寄せは不要である。 8.病害虫防除 適宜、薬剤散布を行い、早めの防除を心がける。 9.収穫 洗浄時の裂根の割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避ける。収穫の翌日に洗浄を行うとより望ましい。

サラダ人参

サラダ人参

丸種株式会社

肉質緻密で甘くて美味しい!サラダに最適なニンジン! 1. 肉質が緻密で歯切れが良く、甘味も強くサラダ等の生食にして美味しいニンジンです。もちろん炒め物やジュース、煮物等の幅広い用途に最適です。 2. 根長は10cmくらいから収穫可能で、最大25cmくらいになり好みのサイズで収穫できます。大きくなっても硬くなりにくいのも特徴で、最後まで美味しく食べられます。 3. 根色は鮮やかなオレンジ色で、内部も同様の美し いオレンジ色となります。 4. 頭部はやや浅く被り、1株0.8~1.0kg程度の手頃な大きさに仕上がります。 5. 草勢は中位でよく揃い、晩抽性も高く春蒔きも可能です。

スーパー夏蒔七寸

スーパー夏蒔七寸

株式会社渡辺採種場

鮮紅色で大型の夏まき人参 ■特性 ・根形は長めの円筒形でよく太り、収量性に優れます。 ・根色は鮮やかな濃紅色で、甘味に富みます。 ・草勢はやや強めで、播種後110~120日位で収穫に達し、粗植栽培でより大型サイズの収穫が可能です。 ・食味が良好で作りやすいため、家庭菜園にも適しています。 ■栽培ポイント・注意点 ・高温期の播種であるため、灌水と敷きワラ等で断熱と乾燥防止をおこない発芽を促してください。 ・春まき栽培は抽苔、裂根が多くなりますので避けてください。 ・夏まき栽培でも早まきしますと、抽苔を招くため、適期播種での栽培に努めてください。 ■特記事項 夏まき

スーパー春蒔五寸

スーパー春蒔五寸

株式会社渡辺採種場

揃い良く、色も良好の春まき人参 ■特性 ・草勢強く、抽苔が安定している春まき用品種です。 ・東北地方の4月まき栽培用品種で、家庭菜園におすすめです。 ・生育期間は110~120日で、中生種です。 ・長さ18㎝位で根形が良く揃い、根の着色も良いです。 ・尻部まで肉付きが良く、裂根が少ないです。 ■特記事項 春まき

パープルターゲット

パープルターゲット

丸種株式会社

内部まで紫色に着色し、品質に優れたパープルキャロット。 1. 外観はテリのある濃紫色を呈し、内部も芯まで紫色のたいへん美しい人参です。いろどりを活かしてサラダやマリネで楽しむのはもちろん、内部まで紫色である事を利用して、ジュースやドレッシング用途にも適します。 2. 播種後120日程度で根長20~23㎝、根径3㎝くらいの人参が収穫できますが、スティック人参等の若どりで収穫する場合は、播種後60日くらいから収穫が可能です。 3. 草勢は中位でたいへん作りやすく、揃いにも優れています。抽苔は比較的遅く、平坦地の春まきと夏まきや冷涼地の6月まきも可能です。 4. 耐暑・耐寒性にも優れ、裂皮や裂根も極めて遅く、在圃性は抜群です。

ベーター536

ベーター536

株式会社サカタのタネ

夏まきで幅広く使える中早生ニンジン ■特性 1. 根長約18cm、根径約5cm、形状はやや肩張りし尻詰まりがよいです。 2. 播種後100~110日で収穫可能な中早生品種です。 3. 初期生育が早く、発芽後の管理が容易です。 4. 早生性と在圃性のバランスがよく、収穫適期の幅が広いです。 5. 葉は生育旺盛で黒葉枯病や斑点病に強く、寒さによる枯れにも比較的強いです。 6. しみ腐病に強く、栽培しやすいです。 ■適応性 夏まき秋冬収穫の作型では、播種時期と株間を調整することで、年内から年明けまで収穫が可能です。一般地では8月上旬~下旬播種、暖地では8月上旬~9月上旬播種の作型に適します。土壌や気象条件に左右されにくい品種のため、作場は選びません。冬まきトンネル栽培や春まき露地栽培では、抽苔する可能性が高いため栽培を避けてください。 ■圃場準備・土づくり ニンジン栽培では、pH6~6.5になるように酸度矯正をし、完熟した堆肥を10a当たり2~3tを目安に投入します。未熟堆肥や播種直前の堆肥投入は肌荒れや又根の原因になるため注意して下さい。地下水位が高い圃場や排水性が悪い圃場では高畝などの措置をとり、排水性の確保に努めます。「ベーター536」は葉の生育が旺盛なので、葉を大きく作りすぎないように窒素成分量を慣行栽培基準より控えてください。過剰施肥は病気の発生や根の生育遅延につながるので注意してください。 ■播種 ニンジンは発芽が難関となる作物です。深さ5~10mm程度の溝に、1~2cm間隔で播種を行います。その後、種子が隠れる程度に覆土を行い、しっかりと鎮圧を行います。ニンジンは発芽に多くの水分を必要とするため、播種後は乾燥させないよう灌水をします。播種してから発芽がそろうまで7~10日ほど日数がかかりますので、その間の乾燥は避けるように注意してください。 ■栽培管理 本葉が2~3枚頃から間引きを開始し、5~6枚までには株間5~8cmになるよう1本立ちさせます。株間は収穫期に合わせて広げることが重要となります。追肥は間引きした後を目安に、生育に応じて施して下さい。ニンジンが肥大し始めてから追肥を行うと、裂根の原因になるので注意して下さい。肩部に日が当たると青首・赤首に着色するため、葉が条間を覆う前に必ず土寄せを行ってください。「ベーター536」は黒葉枯病や斑点病には強いですが、発病した場合は生育に大きな影響を及ぼすため、予防中心の防除を心掛けるようにしてください。 ■収穫 一般地夏まきで播種後100~110日後で収穫可能となります。根長約18cm、根径約5cmで根先が詰まってきたときが収穫適期となります。裂根などが少なく、収穫適期の幅が広いため、用途に応じて収穫時期をずらすことが可能です。葉は寒さによる枯れに比較的強いため、機械収穫に適しています。甘皮がやや厚めなので、洗果時間は従来品種よりやや長めに行ってください。収穫・洗果後は品質保持のため、速やかに日が当たらない低温条件下に置いてください。

ベーターリッチ

ベーターリッチ

株式会社サカタのタネ

サラダに、ジュースに、煮物においしいニンジン ■特性 1. 晩抽性で耐暑性、耐寒性、低温肥大性および低温着色性に優れ、周年栽培可能な中生種です。 2. 根形は、なで肩長めの円筒形で調理しやすいです。肉質かたく、根色、芯色ともに濃鮮紅色で、青果および加工用として広く利用できます。 3. 吸い込み性に優れ、青首はほとんどありません。皮目は小さく、肌は滑らかです。そろい極良で秀品率が高いです。 4. しみ腐病、斑点細菌病に耐病性です。 5. 小葉で草丈低く極立性で、株間約5㎝の密植少肥栽培用品種です。 6. カロテン含量が多く、糖度が高く甘みがあり、ニンジン臭が少ないです。加熱調理のほか、ジュースや生食など用途幅が広いです。 ■畑づくりと施肥設計 よいニンジン作りは肥沃な畑作りから始まります。播種1か月以上前までに良質完熟堆肥を10a当たり、3,000kg~4,000kg施し、保水、排水、通気性のよい畑作りをします。 「ベーターリッチ」は少肥栽培用の品種ですので、施肥に際しては土質や前作の残効を考慮して、収穫期に肥料が残らないように、標準の2~3割減を基準に施します。株間を広くとり肥料を多く施しますと、はじけたり、2次成長を起こし根形が乱れたりして、収穫適期が短くなり秀品率も低下します。 ■畝立て 水はけの悪い畑、水田後作などでは少なくともニンジンの長さ(20㎝くらい)の高畝とします。 ■播種 そろいの優れた良品生産のため、灌水に注意し、発芽を早く均一にそろえる必要があります。そのためには降雨後または灌水後、十分に水分のあるときに播種します。覆土は灌水設備がある場合は種子が隠れる程度で十分ですが、灌水設備のない畑や火山灰土など乾燥しやすい畑では1㎝程度のやや厚めとし、鎮圧します。 ■播種 播種後、肥大期に入るまでのニンジンの初期生育は弱く、乾燥、低温、肥料不足が根長、肥大に強く影響しますので注意が必要です。 ■間引き 「ベーターリッチ」は密植栽培用品種ですので、徒長しないように注意しながら本葉4~5枚ごろに1本立ちにし、条間20㎝株間5㎝を標準とし粗植にならないよう注意します。 ■収穫 播種後、露地栽培は約110日、一般地トンネル栽培は約130日、暖地トンネル栽培は約150日をめどに、適期収穫に努めます。

べにゆたか

べにゆたか

渡辺農事株式会社

低温肥大性高く、良く揃う晩抽早生品種 ■特性 ・根長16~18cm。低温肥大性、揃い性に優れ、尻詰りが良い晩抽早生品種。 ・しみ腐病に強く、収穫後の変色が出にくい。 ・草勢おとなしく立性のため、作業性に優れ、機械収穫にも適する。 ・中間地夏蒔きでは盆明け以降の遅まき早どりの作型に向く。 ■栽培のポイント ・適度な水分条件のもとで発芽を揃えて初期生育をスムーズに進める。 ・草勢がおとなしいため葉枚数をしっかり確保することが安定した肥大につながる。 ・トンネル栽培では初期に換気をし過ぎず、生育に合わせる。

メロディーライン

メロディーライン

松永種苗株式会社

食味最高レベル! 超密植栽培可能な“スナックニンジン” ■品種特性 ・バンチング(葉付き収穫)タイプのミニニンジンで、適期栽培で播種後70日頃 から収穫できる極早生品種です。 ・10cmくらいのミニサイズから、少し収穫を遅らせて20cm程度のやや大きな サイズにしても収穫できる。 ・通常の五寸ニンジンと違い、極端に肩の張らない品種のため、形が崩れにくく、いつでも細身の円筒形ニンジンとなる。 ・晩抽性が強く、春まきと夏まきの両作型に対応しています。 ・皮が薄く、スナック感覚でそのまま生食でき、肉質は歯切れがよく、甘みがありおいしい。 ・葉も毛じが少ないので葉ニンジンとして利用が可能です。 ■栽培のポイント ・密植栽培が可能。薄いすじ蒔き(株間1〜2cm程度)で間引き無しで栽培できます。

ゆうべに(YCC103)

ゆうべに(YCC103)

住化農業資材株式会社

濃紅色で尻詰まりの良い中早生品種 ■品種特性 ・肌色、肉色ともに濃い鮮紅色で、肌質は滑らかで艶がある ・根形は肩張りの良い円筒形で、尻詰まりが良い ・地上部は、草姿立性で、強健なため機械収穫しやすい ・晩抽タイプであるため、中間地、暖地の冬播きトンネル栽培でも抽苔しにくい

1〜20品種 / 全60品種中

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