雑穀の品種一覧

野菜 • 13品種から最適な品種を見つけましょう

雑穀について

雑穀とは

雑穀は、米や小麦などの主要穀物以外の穀物類の総称で、アワ、キビ、ヒエ、ソバ、キヌア、アマランサスなどが含まれます。栄養価が高く、特にたんぱく質、食物繊維、ミネラルを豊富に含むことから、健康食品として注目されています。最近では、スーパーフードとしても人気が高く、家庭料理からレストランまで幅広く使われています。

市場では、健康志向の高まりとともに、雑穀の需要が増加しています。特に有機栽培や減農薬栽培の雑穀は、消費者から高い評価を受けています。また、加工品としても、雑穀パン、雑穀クッキー、雑穀スープなど、様々な商品が開発されています。


雑穀の魅力

  • 高い栄養価
    雑穀は、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、バランスの良い栄養補給ができます。

  • 健康効果
    食物繊維による整腸効果、ミネラルによる代謝向上、アミノ酸による疲労回復など、様々な健康効果が期待できます。

  • 栽培のしやすさ
    比較的病害虫に強く、やせた土地でも栽培できる品種が多いため、栽培しやすいです。

  • 保存性の良さ
    乾燥させれば長期保存が可能で、非常食としても重宝されます。

  • 多様な利用法
    ご飯に混ぜる、パンに混ぜる、スープに入れるなど、様々な料理に使えます。


主な用途

  • 主食として
    ご飯に混ぜて炊く、雑穀ご飯として。白米に比べて栄養価が高いです。

  • 加工品
    雑穀パン、雑穀クッキー、雑穀スープなど。雑穀の栄養と食感が活かされます。

  • 健康食品
    サプリメント、健康茶など。雑穀の栄養成分を効率的に摂取できます。

  • 業務用
    レストランやカフェでの料理の食材として、雑穀が使われています。

  • 非常食
    長期保存が可能なため、非常食としても重宝されます。


栽培のポイント

雑穀の栽培は、品種によって大きく異なりますが、いくつかの共通点があります。

  • 土づくり
    排水性が良く、やせた土地でも栽培できる品種が多いです。pHは品種によって異なりますが、6.0〜7.0程度が適している場合が多いです。

  • 播種・定植
    品種によって適切な株間や条間が異なります。密植しすぎると徒長しやすくなるので注意が必要です。

  • 水肥管理
    乾燥に強い品種が多いですが、適度な水分を保ちます。窒素肥料は控えめに、リン酸とカリウムを多めに施用します。

  • 病害虫対策
    比較的病害虫に強い品種が多いですが、発生した場合は予防的な防除が大切です。耐病性のある品種を選ぶことで、農薬の使用量を減らせます。

  • 収穫適期
    品種によって最適な収穫時期が異なります。遅れると品質が低下するので、適期収穫が重要です。


品種選びのコツ

雑穀の品種選びは、栽培環境と用途を考慮して決めるのがベストです。

  • 用途に応じた選択
    主食用、加工品用、健康食品用など、用途に応じて最適な品種を選びます。

  • 栽培時期の考慮
    春夏作、秋冬作など、栽培時期に適した品種を選びます。

  • 耐病性
    地域で発生しやすい病気に強い品種を選びます。

  • 草姿・サイズ
    背丈、穂の大きさなど、栽培環境や用途に応じて選びます。

  • 味わい・食感
    販売先のニーズに合わせて、味わいや食感が異なる品種を選びます。


市場とこれから

雑穀の市場は、健康志向の高まりとともに、需要が増加しています。

  • 健康志向の追い風
    栄養価の高さと健康効果が注目され、需要が増加しています。

  • スーパーフードブーム
    キヌア、アマランサスなど、スーパーフードとしての認知度が高まっています。

  • 差別化ポイント
    栄養価の高さ、味わいの良さ、食感の良さなど、品質の差別化が可能です。

  • ブランド化・産地化
    地域の伝統的な雑穀や特色ある品種として、ブランド化が進んでいます。

  • 加工品需要
    雑穀パン、雑穀クッキーなど、加工品としての需要も高まっています。


まとめ

雑穀は「栄養×健康×多様性」を兼ね備えた穀物群です。高い栄養価と健康効果が注目され、主食から加工品まで幅広く使われています。栽培は比較的簡単で、やせた土地でも栽培できる品種が多いため、栽培しやすいです。品質の良い雑穀を栽培し、生食用と加工用の両方の販路を確保することで、高い付加価値を創出できます。

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13

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総数

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栽培農場数

合計

13品種中 113件を表示

利用可能な品種

アマランサスの画像

アマランサス

株式会社佐藤政行種苗

粒は極小粒でバランスのよい高栄養価穀物です。種皮が柔らかいので全粒で食べられます ■特性 ・アマランサスは南米原産のハゲイトウの仲間、ヒユ科、ヒユ属の一年草です。 ・アマランサスは精白米に比べても、カ...

アマランサス(立穂赤)の画像

アマランサス(立穂赤)

公益財団法人自然農法国際研究開発センター

・穀物用で子実にはカルシウム、タンパク質、ビタミン、ミネラル、植物繊維などが豊富に含まれている。 ・草丈2m位、穂は濃赤、茎葉は濃赤紫、多肥にすると倒伏しやすい。 ・播種期は、冷涼地で5月下旬、温暖地...

イナキビの画像

イナキビ

株式会社佐藤政行種苗

皮が堅いが、精白すると鮮やかな黄色となり、黄色い餅となる。 ■キビの特性 ・実が黄色であることから、黄実(きみ)→きびの語源になったと言われています。 ・雑穀の中では生育期間が短く干ばつに強く、適応す...

ウルチアワ(中国系)の画像

ウルチアワ(中国系)

公益財団法人自然農法国際研究開発センター

・中国で栽培されている品種。 ・粳性。中生の晩、中桿で倒伏に強い。 ・穂は先端が尖る円錐形で、葉と茎の色が緑になる。 ・アワ粥にするとおいしく、体が温まる。

タカキビの画像

タカキビ

株式会社佐藤政行種苗

モロコシとも言い、粉末にして「きび団子」を作る。 ■特性 ・たかきびはイネ科モロコシ属の雑穀で、モロコシ、ソルガム、コーリャンとも呼ばれています。 ・ナイアシン、カリウムなどの栄養素が豊富で、表面の褐...

ダルマヒエの画像

ダルマヒエ

株式会社佐藤政行種苗

草丈短く機械収穫可能。水田転作でも栽培されている。 ■ヒエの特性 ・ヒエの名前は「冷え」に耐えることに由来してるとも言われるほど寒さに強いため、寒冷地でも栽培できます。 ・雑穀の中では多収で、しかも長...

ハトムギの画像

ハトムギ

株式会社佐藤政行種苗

ハトムギ茶としておなじみの健康食品。化粧品としても用いられ保湿・美白作用がある。 ■特性 ・ハトムギ茶としておなじみの健康食品。化粧品としても用いられ保湿・美白作用があります。 ・穀物としては、良質な...

ヒエ ヤリコの画像

ヒエ ヤリコ

公益財団法人自然農法国際研究開発センター

・岩手県、青森県の山間地で昔から栽培されている在来種。 ・早生で播種後80~90日で出穂、8月下旬~9月上旬に成熟する。 ・桿長はやや長く約150~160㎝。穂は先が鋭く細い円錐形。 ・多肥では倒伏し...

モチアワの画像

モチアワ

株式会社佐藤政行種苗

蒸して餅にできる。ご飯に混ぜてもおいしい。 ■アワの特性 ・縄文時代から栽培されていたひえと並ぶ日本最古の穀物です。 ・あわの名前は、風味が淡いことに由来いるとの説もあり、あっさりとクセがなく上品で適...

モチアワ(松本系)の画像

モチアワ(松本系)

公益財団法人自然農法国際研究開発センター

・長野県松本盆地の在来種。 ・糯性。中生の早、痩せ地にも適し、やや短桿。倒伏に強い。 ・穂は先端がやや太い棍棒形で、葉と茎の色が緑紫になる。 ・播種時期は冷涼地で5月下旬~6月中旬。 ・お米に混ぜて炊...

モチキビ(松本系)の画像

モチキビ(松本系)

公益財団法人自然農法国際研究開発センター

・長野県松本盆地の在来種。 ・糯性。中生、中桿、倒伏に強い。 ・穂は寄穂型で長く穂数は多い。 ・収穫は茎葉が黄変し始め、穂先が5分通り成熟した頃穂刈りする。

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朝紫

株式会社佐藤政行種苗

玄米の表面が濃い紫色です。抗酸化作用があるアントシアニンの他、食物繊維、カルシウムなど多く含む。 ■特性 ・紫黒米(しこくまい)は玄米の表面が濃い紫色をした黒米の事で、古代米とも言われています。 ・朝...

白ヒエの画像

白ヒエ

株式会社佐藤政行種苗

香り良く、トロロめしなどに使われる。草丈高く収穫やや難。 ■ヒエの特性 ・ヒエの名前は「冷え」に耐えることに由来してるとも言われるほど寒さに強いため、寒冷地でも栽培できます。 ・雑穀の中では多収で、し...