果実・収量特性

大粒のイチゴ品種一覧 全18種類

大粒イチゴ 大粒とは——サイズの基準と農学的な背景 大粒イチゴとは、果実の平均果重が大きい品種を指します。具体的な基準は販売チャネルや産地によって異なりますが、一般的に平均果重15g前後が標準的なサイズとされており、20g以上の品種は大粒・

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大粒について

大粒イチゴ

大粒とは——サイズの基準と農学的な背景

大粒イチゴとは、果実の平均果重が大きい品種を指します。具体的な基準は販売チャネルや産地によって異なりますが、一般的に平均果重15g前後が標準的なサイズとされており、20g以上の品種は大粒・大果と分類されることが多いです。

品種データを見ると、さつまおとめは「平均果重が20gと大玉で」と記載されており、恋みのり(農研機構育成)は「果実は約18gと大果」とされています。農研機構育成の「おおきみ」は「平均果重が20g以上の極大果」という特性を持ちます。いちご中間母本農1号は「商品果平均果重は25〜30g」と記載されており、これは「とよのか」の約2倍という極大果性を持つ育種素材用品種です。

大粒の要因は、細胞分裂と細胞肥大という二つのプロセスによるものです。果実の細胞数が多い(細胞分裂が旺盛)か、個々の細胞が大きく肥大するか、あるいは両方の要素が組み合わさることで大果になります。育種においては、大果性の遺伝素材として極大果品種が交配親として利用されています。

大粒イチゴの魅力

大粒イチゴが生産者にとって魅力的な理由は、まず単価の高さです。量販店での販売では、大粒・大果のイチゴは「特大サイズ」「大粒」として通常品より高い価格帯で販売される傾向があります。贈答用・ギフト向けの需要でも、見栄えのする大粒イチゴが好まれます。

収穫・調製作業の効率化という観点でも大粒品種は有利です。同じ重量を収穫する場合、大粒品種は小粒品種と比べて果実数が少なくなるため、一粒ひとつを手で摘む収穫作業の回数が相対的に減ります。農研機構育成の「おおきみ」は「果房当たりの着花数が少なく摘果作業が不要」とされており、大粒性と省力化を両立した特性が注目されています。

観光農園・いちご狩りでの訴求力も大粒品種の強みです。来園者にとって、大きな実のイチゴは視覚的なインパクトがあり、「大きくて美味しい」というイメージが体験価値を高めます。

消費者・市場ニーズ

消費者の立場から見ると、大粒イチゴは「特別感」の演出に適した食材です。ケーキのトッピングや手土産・贈り物では、見栄えのある大粒イチゴが選ばれやすい傾向があります。バレンタインデー・ひな祭り・ホワイトデーなどのイベント需要でも、大粒イチゴへの需要が集中します。

外食・製菓業界では、フルーツパーラーやパティスリーを中心に、大粒イチゴへの需要が根強くあります。ショートケーキのトッピングや、いちご飴・いちご大福など、見た目のインパクトが大切な商品では大粒が選ばれます。農研機構育成の「おおきみ」は「糖度が高く、香りもよく、食味は極めて良好」とされており、大粒と高食味を兼ね備えた品種として評価されています。

量販店の青果売場では、同じ重量パック(300g・500g等)でも粒数が少ない大粒品の方が「特別感」を演出しやすく、ギフト需要が高まる年末・クリスマス・ひな祭り前後には大粒品のプレミアム価格帯商品が多く見られます。

栽培のポイント

大粒イチゴを継続的に生産するためには、果実の肥大を促す栽培管理が重要です。

摘果管理は大粒化の基本的な手法です。花房あたりの着果数を制限することで、残した果実に養分が集中し、大粒になりやすくなります。章姫の品種説明には「摘果をすると大玉率が上がります」と記載されており、品種の大果性を引き出す管理技術として摘果の重要性が示されています。

一方、農研機構育成の「おおきみ」は「果房当たりの着花数が少ないため摘果作業が不要」とされており、品種によっては品種特性として大粒が維持されるケースもあります。

施肥管理も大粒化に関係します。果実肥大期における適切なカリウム・カルシウムの供給が細胞肥大を促す効果があるとされています。一方で、窒素が過剰になると草勢が強くなりすぎ、果実への養分分配が減ることがあります。

灌水管理も重要です。果実肥大期の十分な水分供給が大粒化を促しますが、過剰な灌水は果実の軟化や糖度低下を招くこともあります。適切なタイミングと量の灌水管理が大粒と食味の両立に欠かせません。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。大粒品種であっても、栽培後半(春先以降)に草勢が落ちてくると果実が小さくなる傾向があります。草勢維持のための追肥と葉面積の確保が、収穫期間を通じて大粒を維持するための鍵になります。

品種選びのコツ

大粒イチゴの品種を選ぶ際には、以下の点を総合的に確認することが重要です。

  • 平均果重の水準:「やや大」「大果」「極大果」など表記のレベルを確認する。さつまおとめ(20g)、おおきみ(20g以上)のように具体的な数値が記載されている品種は比較しやすい
  • 果実サイズの安定性:収穫期間の前半は大粒でも、後半に向かって小さくなる品種があるため、「果実の揃いに優れる」という記述も確認する
  • 食味とのバランス:大粒品種は果実内部に空洞(空洞果)が生じやすい傾向がある品種もある。品種ごとの空洞の大小は品種カタログで個別に確認することが望ましい
  • 果形の揃い:大粒でも果形が不揃いだと商品価値が下がる。「形状の揃いに優れる」という記述がある品種を選ぶと出荷規格が安定しやすい
  • 果皮の硬さ:大粒品種は果実が大きい分、軟らかくなりやすい傾向もある。輸送・出荷条件に合わせて硬度も確認する
  • 摘果作業の要否:摘果不要の品種(おおきみ等)は省力化になるが、摘果が可能な品種は大粒化の程度を管理で調整できるという利点もある

意外と知られていないのですが、大粒品種でも収穫適期を過ぎた過熟の果実は食味・外観ともに商品価値が落ちます。大粒の見栄えを活かすためにも、適切な熟度での収穫管理が前提になります。

市場動向とこれから

大粒イチゴへの需要は、贈答・ギフト用途や外食・製菓用途を中心に継続的に存在します。一方で、「大粒で食味が良い」品種への要求が高まっており、かつての「大きいが水っぽい」という印象を持たれやすかった大果品種の評価が変わりつつあります。

農研機構育成の「おおきみ」はその名の通り「大きな実」を特性として持ちながら、「糖度が高く、香りもよく、食味は極めて良好」という評価を得ており、大粒と高食味の両立が品種改良で実現されている例です。

産地での取り組みとしては、大粒イチゴを特産品として位置づけ、インターネット通販やふるさと納税の返礼品として展開する事例も増えています。大粒であることを前面に出したブランド化は、直売・通販チャネルでの差別化手段として有効です。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、大粒という特性は生産規模や販売チャネルとの相性が重要です。大規模な青果出荷よりも、少量高単価の直売・贈答販売に向いている場合が多く、経営戦略との整合性を確認したうえで品種を選定することが重要です。

まとめ

大粒イチゴは、贈答・観光農園・製菓など付加価値型の販売に向いた品種特性です。平均果重20g以上の品種が大粒の目安であり、摘果管理・施肥・灌水管理などの栽培技術によって品種の潜在的な大果性を引き出すことができます。

品種選びでは、果実サイズの安定性・食味との両立・果形の揃い・果皮の硬さなどを合わせて確認することが重要です。大粒という特性は視覚的な訴求力が高い一方、販売先のニーズと自分の栽培条件を照らし合わせながら品種を選定することが安定した経営につながります。大粒イチゴの品種一覧は、タグページからご確認いただけます。

18品種 掲載中
MA16-18-06

MA16-18-06

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

株式会社ミヨシとの共同育成による促成栽培向け品種です。草勢の強い多収品種で、外観や食味に優れた大玉な果実です。三好アグリテック株式会社から「ほしうらら」と言う名前(商標)で苗が販売されています。 ■主要特性 ・三好アグリテック株式会社育成の種子親に農研機構育成の花粉親AN02(促成栽培用13品種を元集団とする循環選抜第3次改良集団の自殖第1世代である強草勢・大果系統)を交雑した実生集団から選抜した促成栽培向き品種です。 ・冬期の草勢維持が容易で収穫期間内のランナー発生や展開葉数が少ない省力的品種です。 ・果形はやや短い円錐形、果皮色は鮮やかな赤で光沢があり外観が優れ、果肉の色は淡赤色で内部まで着色します。 ・香りはやや強く、特有のコクがあり食味は優れます。

あまえくぼ

あまえくぼ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

促成栽培に適し、大果で糖度が「さちのか」よりも1割以上高い良食味品種である。うどんこ病および炭疽病に中程度以上の抵抗性を示し、摘果等の栽培管理作業の省力化が可能であり、観光農園等での栽培に適する。 ■主要特性 1. 草姿は立性で、冬期の草勢はやや強く、果房伸長性に優れる。うどんこ病および炭疽病には、中程度以上の抵抗性を示す。頂果房花数は「さがほのか」と同程度でやや少なく、摘果作業が軽減できる。 2. 花芽分化期は、ポット育苗では9月中旬であり、促成栽培での開花始期および収穫開始期は「とよのか」と同等である。年内および2月末までの早期収量は「とよのか」よりもやや少ない。一方、4月末までの全期収量は、「とよのか」と同等である。 3. 果実は約15gと大果で、円錐形、果皮色は淡赤~赤色で光沢は中である。収穫期間を通じた平均糖度は「さちのか」よりも1割以上高く、酸度は「とよのか」と同等で、食味は極良である。硬度は「さちのか」並に高いが、果皮がやや弱く日持ち性がやや劣る。 4. 観光農園での現地適応性評価では、大果で糖度が対照品種よりも1割程度高く、食味の安定性が優れ、食味評価が極めて高い。また、栽培が容易で、栽培管理作業時間を「紅ほっぺ」よりも1割程度短縮でき、管理作業の省力化が可能である。 ■活用面・留意点 1. 促成栽培用品種として利用できる。果皮が弱く日持ち性がやや劣ることから、青果出荷用品種としての適性はやや劣るが、良食味を活かして完熟果をその場で食べる、観光農園や直売所向け品種としての適性が高い。 2. うどんこ病および炭疽病には中程度以上の抵抗性を有するが、萎黄病には罹病性であるため、健全な親株から増殖を行うとともに、育苗期を含め予防的な防除に努める。 3. 果房を畝の中心部に配置する「内なり栽培」では、過繁茂になると果実の着色不良を招きやすいため、果実に十分な光を当て着色を促進するとともに管理温度に留意する。

いちご中間母本農1号

いちご中間母本農1号

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

'いちご中間母本農1号'は商品果平均果重が25~30gの極大果性で交配親として高い能力を有する。本中間母本は早生で休眠が浅く、厳冬期の生育や食味が安定し、収量性も高く、促成栽培用極大果イチゴ実用品種育成に利用できる。 ■主要特性 1. 平成2年に'アイベリー'及び'とよのか'からそれぞれ自殖3回後に選抜した大果で厳冬期の草勢に優れる育成系統間で交配し、得られた実生から目標に合致した'9081-24'を平成7年に選抜し、'久留米54号'の系統名を付した。平成10~11年に極大果性の遺伝性について検討した結果、促成栽培用極大果品種育成の交配親として有用と評価され、平成12年8月に'いちご中間母本農1号'として登録された。 2. 平均果重は20g程度、商品果平均果重は25~30gで、いずれも'とよのか'の2倍、極大果品種'アイベリー'の1.5倍程度である。 3. 果重が'とよのか'並の一般促成用品種・系統との交配実生集団において、従来の極大果性品種'アイベリー'と比較して、極大果を着生する個体の出現率が高く、極大果性の交配親として高い能力を有する。 4. 植物体は大型で草勢が極めて強く、草姿は立性である。開花日は'とよのか'より1~2週間遅い。休眠は極めて浅い。促成栽培における収量は'とよのか'の1.5倍程度と多収である。果実は円錐形で乱れが少なく、果皮色は淡赤、果肉色は淡橙、空洞は小さい。糖度は高く、肉質は緻密で、食味は良好である。果実硬度が低く、流通適性は劣る。

おいCベリー

おいCベリー

三好アグリテック株式会社

ビタミンCが市販品種の中で最も多く、おいCベリー1粒を15g程度とすると、約7粒で必要量が摂れるそうです。 糖度が高く、甘みが強い品種です。大きな果実は硬く濃赤色で、光沢があり、日持ち性に優れています。 甘さ 5.0 酸味 4.0 硬さ 4.0 脇芽の発生が多いため、芽整理が必要です。

おおきみ

おおきみ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「おおきみ」は、平均果重が20g以上の極大果で日持ち性と食味に優れ、摘果作業が不要な促成栽培用イチゴ品種で、萎黄病、炭疽病およびうどんこ病に対して抵抗性を有する。 ■主要特性 「おおきみ」は、大果で果実品質の優れる「さつまおとめ」を母親に、大果性の組合せ能力に優れる「いちご中間母本農1号」を父親として交雑して1999年に得られた実生から選抜された。 草姿は立性で、直枝型の果房形態を有し、果房当たりの着花数が少ないため摘果作業が不要である。 1. ランナーの発生は「とよのか」より遅く、発生数も少ない(データ略)。 2. 花芽分化期は、暖地でのポット育苗では9月下旬であり、開花始期は「とよのか」より5日程度遅く、「さちのか」並みである。 3. 早晩性は「さちのか」並で、促成栽培に適する。普通促成栽培での収穫開始期は「とよのか」より7日程度遅く、2月末までの早期収量は「とよのか」より少ないが、4月末までの収量は同等であり、商品果率は極めて高い。 4. 果実は平均果重が20g以上の極大果で、形状(円錐~短円錐形)の揃いに優れる。果皮色は光沢がある橙赤色~赤色で、果肉色は淡橙色~淡赤色である。果実硬度は「とよのか」より高く、日持ち性に優れる。糖度が高く、香りもよく、食味は極めて良好である。 5. 炭疽病、うどんこ病および萎黄病に対して、それぞれ中程度、強度およびやや強程度の抵抗性を示す。

かおり野

かおり野

三好アグリテック株式会社

その名の通り爽やかで品のある香りがあり、酸味の少ない優しい甘さが特徴です。 人気の品種で、大果で適度な酸味、糖度があります。 甘さ 4.0 酸味 1.0 硬さ 3.0 炭疽病に抵抗性があり、早期に収穫が可能です。 育苗後半の窒素切れで芽なし株が発生しやすい為、 窒素切れには注意が必要です。

さつまおとめ

さつまおとめ

三好アグリテック株式会社

平均果重が20gと大玉で、糖度が高く果形が良い品種です。 酸味が低く甘みが強いのが特徴です。 甘さ 5.0 酸味 2.0 硬さ 4.0

なつあかり

なつあかり

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「なつあかり」は四季成り性で、果実が大きく、食味が優れるため、夏秋期の生食用として利用できる。 ■主要特性 「なつあかり」は、四季成り性で大果の「サマーベリー」を母親とし、一季成り性で食味が良く大果で硬い「北の輝」を父親とし交配し、1994年に実生選抜をした。さらに選抜を進め、2001~2003年に特性検定試験・系統適応性検定試験を実施した。その結果、「なつあかり」は、大果で、日持ち性が高く、特に食味が優れるため、生食用としての利用が可能な四季成り性新品種として有望と判定された。 1. 「なつあかり」は、草姿がやや立性で、草勢は強く、果数及び収量はやや少ないが、商品果率はやや高い。 2. 果実は大きく、円錐形で、やや軟らかく、果皮は赤色で、果実糖度、糖酸比が高く、食味、日持ち性や外観は優れる。 ■栽培適地 寒冷地や高冷地

ペチカエバー

ペチカエバー

株式会社ホーブ

登録番号 第26015号 タイプ:四季成性品種 商標名:コア 食味:しっかりとした酸味 外観:きれいな円錐形 特性:大果で収量性や秀品率が高い 用途:業務用

ペチカほのか

ペチカほのか

株式会社ホーブ

登録番号 第26016号 タイプ:四季成性品種 商標名:夏瑞/なつみずき 食味:甘みと香りが強く、みずみずしい 外観:きれいな円錐形、光沢が強い 特性:大果で収量性や秀品率が高い 用途:生食用、業務用

ほしうらら

ほしうらら

三好アグリテック株式会社

三好アグリテック株式会社育成のオリジナル栄養系品種第3弾。 山梨県北杜市から望むことのできる満天の星空のように輝いてほしいという思いと、春先のうららかな季節にも力を発揮できる品種であることから「ほしうらら」と名付けました。 草勢の強い多収品種で、外観や食味に優れた大玉な果実です。 甘さ 4.0 酸味 2.0 硬さ 3.0 農研機構とミヨシの共同育成品種

めちゃデカッ!いちご

めちゃデカッ!いちご

日本デルモンテ株式会社

品種名HD06-11 登録品種 収穫期間が長い四季成りイチゴ。大粒で育てやすい。 ■特長 収穫期間が長い四季成りイチゴです。 花芽が連続してできるので果実がたくさん収穫できます。 大粒のイチゴがなります。 ご家庭でも育てやすく、プランター栽培も可能です。 春苗(3月上旬~4月下旬頃販売)と秋苗(9月下旬~11月中旬頃販売)をご用意しています。 ■販売時期 3月上旬~4月下旬頃(春苗) 9月下旬~11月中旬頃(秋苗)

もういっこ

もういっこ

三好アグリテック株式会社

糖度と酸度のバランスが良く、そのすっきりとした甘さには、大粒の果実にもかかわらず、ついつい‘もう一個’手を伸ばしてしまう魅力があります。 大きな果実は硬く濃赤色で、光沢があり、日持ち性に優れています。 ■耐病性 うどんこ病、萎黄病に対して抵抗性があります。 ■栽培特性 果数が少ないため、摘果が不要で省力栽培ができます。

やよいひめ

やよいひめ

三好アグリテック株式会社

一般的に味が落ちやすい春先に,この品種の優れた特性が維持される事から名づけられました。 淡紅色の果実は、糖度が高く、糖度、酸味のバランスが良く、大果です。 甘さ 4.0 酸味 4.0 硬さ 5.0 3月以降の高温期でも、果肉が硬い為、輸送性に優れています。収量性の高い品種です。 とちおとめより低い温度で管理でき、花弁の離脱がやや劣るので、灰色カビ病に注意が必要です。

北の輝

北の輝

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

'北の輝'は寒冷地並びに温暖地の露地栽培及び寒冷地の半促成栽培に適する晩生で休眠が深く、多収、大果で日持ち性に優れ、うどんこ病に強く、萎黄病にも比較的強い品種である。 ■特性の概要 1. 草姿はやや立性で草勢は強い。葉数、分けつ、ランナーの発生はともにやや少ない。 2. 花芽分化に対する温度、日長の許容範囲はかなり広く花芽分化し易い。開花期及び成熟期は遅く極晩生で、休眠は深い。 3. 収量は露地栽培、半促成栽培ともに多く、奇形果が少なく商品果率は高い。 4. 果実は大果で硬く日持ち性に優れる。やや短円錐形、赤~濃赤色で光沢に優れる。食味は比較的良好である。高温期には種子(そう果)がやや突出する傾向にある。 5. 萎黄病に対して中程度抵抗性、うどんこ病に対して強度抵抗性である。 ■栽培適地 寒冷地並びに温暖地の露地栽培及び寒冷地の半促成栽培に適する ■育成経過 1990年に晩生で果実品質の良い'ベルルージュ'を種子親に、大果で果実の硬い'Pajaro'を花粉親として交配し、得られた実生から選抜した。特性検定及び系統適応性検定試験で優秀性が確認され、1996年8月にいちご農林19号'北の輝'として命名登録された。

恋みのり

恋みのり

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

イチゴ「恋みのり」は促成栽培に適し、連続出蕾性に優れた多収品種である。冬期の草勢が強く草勢維持が容易で、大果で秀品率が高く、収穫・調製作業の省力化が可能である。果実硬度が高く、貯蔵に伴う黒ずみ果の発生が少なく、日持ち性に優れる。 イチゴ「恋みのり」は、イチゴ久留米48号、「さつまおとめ」、「さがほのか」の多元交配から得た03042-08に、「熊研い548」を交雑した実生集団から選抜した一季成り性品種で、促成栽培に適しています。 草姿は立性で、冬期の草勢はかなり強く、果房伸長性に優れています。頂果房花数は「さがほのか」と同程度で摘花作業が軽減できる品種です。 育成地の調査では、 1. 花芽分化期は、ポット育苗では9月中旬で、促成栽培での開花始期は「さがほのか」よりも7日程度遅い品種です。収穫開始期は「さがほのか」よりも11日程度遅い品種ですが、果房間葉数が少ないため連続出蕾性に優れ、収穫ピークの平準化が可能で2月末までの早期収量が多く、4月末までの全期収量も「さがほのか」よりもやや多収です。 2. 果実は約18gと大果で、短円錐~円錐形、果皮色は淡赤~赤色で光沢があります。糖度、酸度ともに「さがほのか」よりもやや高く、香りが強く、食味は良好です。硬度は「さがほのか」よりも高く、貯蔵に伴う黒ずみ果の発生が少なく日持ち性に優れています。また、果実の揃いに優れ秀品率が高いことから、収穫・調製作業の大幅な省力化が可能です。 ■利用上の留意点 1. 促成栽培用品種として利用できます。大果で秀品率が高く、収穫・調製作業の省力化が可能であることから、大規模施設生産に適しています。 2. うどんこ病に対しては中程度の抵抗性を有しますが、萎黄病および炭疽病に対しては罹病性ですので、健全な親株から増殖を行うとともに、育苗期を含め予防的な防除に努めてください。 3. 過度の窒素飢餓状態により芽なし株が発生しやすいので、育苗から本圃定植後の栽培期間を含め、十分な草勢の確保ならびに肥効の維持に留意してください。 4. 草勢が強く連続出蕾性が強いため、果房を畝の中心部に配置する「内なり栽培」では畝幅が狭いと果房が重なり、収穫時の作業性が悪化しやすい品種です。また、過繁茂により果実の着色不良を招きやすいため、十分な畝幅を確保してください。

東京おひさまベリー

東京おひさまベリー

三好アグリテック株式会社

露地栽培用に開発された、大果で硬く棚持ちの良いイチゴの品種です。 糖度は、宝交早生と同程度で酸度がやや高いので甘みと酸味のバランスが良く、美味しい品種です。果肉が赤く、香り高いので、ジャムなどの加工に向いています。 甘さ 3.0 酸味 2.0 硬さ 2.0 露地栽培でも果実の軟化や灰色カビ病が少ないです。宝交早生よりも大きく、硬く輸送に強い品種です。 草勢が強く、窒素の肥効が強いと過繁茂や先青果が発生するため、土壌環境によっては窒素施用量を減らす必要があります。宝交早生と比べ果柄が長い為対策を行ってください

紅ほっぺ

紅ほっぺ

三好アグリテック株式会社

紅ほっぺという名前の由来は、果皮が美しい紅色で果肉も中心まで赤くなること、そしてほっぺが落ちるような食味のよさを表現しているそうです。 人気の品種で、大果で適度な酸味、糖度があります。 甘さ 4.0 酸味 2.0 硬さ 3.0 電照が不要で育てやすい品種です。育苗期の極端な肥切れは芯どまりの原因になります。

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