熟期・収穫時期

早生のササゲ品種一覧 全1種類

早生ササゲ 早生とは(栽培特性の定義) 早生(わせ)とは、播種から収穫開始までの日数が短い品種特性を指します。農業全般において「早生・中生・晩生」の3区分が広く使われており、早生品種は同じ作物の他の品種と比べて早く収穫できることを意味します

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早生について

早生ササゲ

早生とは(栽培特性の定義)

早生(わせ)とは、播種から収穫開始までの日数が短い品種特性を指します。農業全般において「早生・中生・晩生」の3区分が広く使われており、早生品種は同じ作物の他の品種と比べて早く収穫できることを意味します。

ここで正直に書いておきたいのですが、ササゲはインゲンマメやエダマメと比べると、品種カタログ上での「早生・中生・晩生」という区分があまり明確ではありません。インゲンマメやエダマメでは品種ごとの早晩性が詳細なデータとともに記載されているケースが多いですが、ササゲの品種カタログではこうした情報が簡略化されている場合があります。

これはササゲが比較的小規模の市場向け作物であり、育種面での情報蓄積がインゲンマメや大豆ほど体系化されていないことが一因です。「早生ササゲ」というタグは、品種の相対的な収穫開始の早さを示す指標として活用できますが、品種間の正確な日数比較には種苗メーカーの情報を直接確認することを強くお勧めします。

一般的な目安として、ササゲは播種から収穫開始まで概ね60〜90日程度かかります。この範囲の中で収穫開始が早い品種群が「早生」と分類されます。

早生の魅力(メリット)

早生品種を選ぶメリットは、農業経営の時間的な設計の自由度が高まる点にあります。

収穫開始が早いことで、年間の作型設計に余裕が生まれます。前作の終わりと後作の始まりのつなぎとしてスムーズに配置しやすく、圃場の稼働率を高めることができます。特に一年のうちに複数品目を栽培したい場合や、ハウスの回転率を意識した経営では、早生品種の価値が高まります。

市場への早期出荷という観点でも早生品種は重要です。同時期に同品目を栽培する農家が多い中で、収穫が一週間早いだけで市場価格に大きな差が出ることがあります。端境期に出荷を確保できる品種は、農業経営における収益安定に貢献します。

播種から収穫までの期間が短いということは、リスクにさらされる期間が短くなるという見方もできます。病害虫の感染機会や、悪天候による被害を受ける期間が短くなるため、安定した品質での収穫につながりやすい傾向があります。

適した作型と地域

早生品種が特に力を発揮する作型・地域条件を理解しておくことは重要です。

初夏出荷を目指す作型では、早生品種の選択が有利です。5月中旬〜下旬播種で7月上旬に収穫を始めたい場合、中生・晩生品種では収穫が遅れる可能性があります。早生品種であれば、目標とする出荷時期に合わせた播種計画を立てやすくなります。

東北・北海道などの短い生育期間しか取れない地域でも、早生品種は有効です。晩霜が明けてから初霜が来るまでの栽培可能期間が短い地域では、早生品種で収穫期間を最大限確保することが、安定生産の条件になります。

一方で、温暖地域で夏の盛りに収穫のピークを持ってきたい場合は、必ずしも早生品種が最適とは限りません。収穫開始が早すぎると、気温がまだ低い時期に出荷が重なり、品質が安定しない場合もあります。作型・地域・販売先を総合的に考えた品種選択が重要です。

栽培のポイント

早生品種を選んだ場合でも、栽培管理の基本はササゲの標準的な管理に準じます。ただし、収穫期間が来るまでの期間が短いため、初期管理の精度が最終的な収量に影響しやすい面があります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。早生品種は生育期間が短いぶん、肥料の効果が出るタイミングの計算が重要になります。元肥を適切に施し、収穫開始までの間に株がしっかり仕上がるよう管理します。生育後半になってから肥料が効いてくる遅効性の肥料に頼りすぎると、早生品種では収穫ピーク時に肥料が間に合わない場合があります。

発芽・初期生育の均一性を確保することも大切です。種子の選別、播種深度の統一、発芽後の間引きを丁寧に行い、株の生育を揃えることが均一な収穫につながります。株ごとの生育のばらつきが大きいと、収穫期が分散して管理効率が下がります。

早生品種で複数回に分けて播種する分散播種を行う場合は、播種間隔を10〜14日程度に設定すると、継続的な出荷を維持しやすくなります。ただし、各回の播種量と播種面積を事前に計算し、出荷量の見通しを立てておくことが重要です。

品種選びのコツ

早生ササゲの品種を選ぶ際に確認しておきたいポイントは以下の通りです。

  • 播種から収穫開始までの日数:カタログに記載がある場合は、具体的な数値を比較する。記載がない場合は種苗店や農業改良普及センターに確認する
  • 作型との適合性:早生品種を選んでも、播種時期が悪いと収穫時期がずれる。品種の早晩性と播種時期の組み合わせで収穫時期を計算する
  • 収穫期間の長さ:早生品種は収穫開始が早い一方で、収穫終了も早いことがある。収穫期間全体の長さも確認する
  • 用途との整合性:若莢用か種実用かを先に決め、その上で早生品種の中から選ぶ
  • つるあり・つるなし:早生性はつるあり・つるなし双方の品種に存在するため、仕立て方を先に決めてから品種を絞る

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、同じ「早生」と表示されている品種でも、実際の収穫開始日は栽培地の気候・地温・播種時期によって大きく変わります。試作の年は収穫日を記録しておき、翌年以降の作型設計の精度を高めることを強くお勧めします。

市場動向とこれから

早生品種は、市場の端境期を狙う農業者にとって常に重要な選択肢です。

気候変動による気温の変動幅の拡大は、農産物の出荷時期の予測を難しくしています。早生品種は生育期間が短いため、天候の変動リスクにさらされる期間が短く、安定生産という観点から再評価されつつあります。

ササゲ全体の産地形成は規模が大きくないですが、直売所・産直ECを中心に、初夏の端境期野菜として早生品種への需要が一定程度存在します。市場での早出し効果を狙う産地にとっては、早生品種の確保は競争優位の一要素です。

育種面では、耐暑性・耐病性との組み合わせで早生性を持つ品種の開発が進むことが期待されます。現状では単一の特性だけで品種選択することが多いですが、複数の特性を兼ね備えた品種が増えることで、ササゲ産地の安定性向上につながるでしょう。

まとめ

早生ササゲは、播種から収穫開始までの期間が比較的短い品種群を指します。ただし、ササゲはインゲンマメなどと比べると早晩性の品種区分が体系化されていない面があるため、品種選定の際は種苗メーカーの情報を直接確認することが重要です。

栽培面では、初期管理の精度が収量を左右しやすく、元肥のタイミングと均一な発芽管理が重要です。赤種三尺ささげ(丸種株式会社)那智の滝(丸種株式会社)など、各品種の収穫適期情報を種苗カタログでしっかり確認したうえで、自分の作型と販路に合った品種を選んでいただければと思います。

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鹿児島在来ササゲ

鹿児島在来ササゲ

公益財団法人自然農法国際研究開発センター

・鹿児島県で栽培されている在来種。 ・つるなしの矮性。 ・莢は細長く種子が10~16個入っており、よく着莢し、暑さや乾燥に強く栽培しやすい。 ・種子は小豆色、大きさは小豆より小さいが形はよく似ている。 ・赤飯やご飯に混ぜて食べると美味しい。 ・冷涼地では6月上旬に播種し、8月中~下旬に収穫になる。 ・早生で茎葉が繁茂し雑草抑制効果があり、秋野菜の前作に適する。連作障害が出やすいので、二年以上の輪作を必要とする。

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