病害耐性

白さび病耐性のチンゲンサイ品種一覧 全8種類

白さび病耐性チンゲンサイ 白さび病とは 白さび病は、卵菌類の一種である Albugo candida によって引き起こされるアブラナ科作物の病害です。糸状菌(カビ)とは分類学上異なるグループに属しますが、菌糸を形成して植物体内に侵入・増殖す

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白さび病耐性について

白さび病耐性チンゲンサイ

白さび病とは

白さび病は、卵菌類の一種である Albugo candida によって引き起こされるアブラナ科作物の病害です。糸状菌(カビ)とは分類学上異なるグループに属しますが、菌糸を形成して植物体内に侵入・増殖するという点では類似した生態を持っています。チンゲンサイを含むアブラナ科の葉菜類は本病の重要な宿主作物です。

主な症状は、葉の裏面に形成される白色〜乳白色の隆起した胞子堆(ほうしたい)です。はじめは小さな点状ですが、病勢が進むと直径数ミリ〜1センチ程度の白い膨らみが葉裏に多数散在するようになります。葉の表面には、胞子堆に対応する部分に淡い黄緑色の退色斑が現れることが多いです。重症化すると葉全体が黄変し、商品価値が著しく低下します。

まず押さえておきたいのが、白さび病は冷涼で多湿な環境条件で発生しやすいという点です。発病適温は10〜20℃前後とされており、秋から春にかけての栽培で発生リスクが高まります。特に、朝夕の気温低下に伴う結露や降雨後の多湿条件が感染を助長するため、秋冬どりや春どりのチンゲンサイ栽培では注意が必要です。

白さび病菌はアブラナ科の雑草(ナズナ、タネツケバナなど)にも寄生するため、圃場周辺の雑草が感染源となるケースもあります。胞子は風や雨滴によって飛散し、葉の気孔から侵入して感染が成立します。

白さび病耐性の仕組み

チンゲンサイにおける白さび病耐性は、品種が持つ遺伝的な抵抗性によって、病原菌の侵入や増殖を抑制する仕組みです。耐性品種では、白さび病菌が感染を試みても胞子堆の形成が抑えられるか、形成されても規模が小さく留まるため、商品性への影響が軽減されます。

種苗メーカーのカタログでは「白さび病耐病性」「白さび病に強い」などの表記で耐性の有無が示されています。ただし、耐性の程度は品種によって差があり、「完全に発病しない」品種は稀です。多くの耐性品種は「発病しにくい」「発病しても軽微に留まる」という特性を持つものとして理解するのが適切です。

意外と知られていないのですが、白さび病菌にもレース(病原型)の分化が存在する可能性が指摘されています。宿主植物の種類によって病原性が異なることが報告されており、チンゲンサイに対する病原性とハクサイやカブに対する病原性が完全に同一ではないとする研究もあります。耐性品種の選定にあたっては、チンゲンサイでの実績が確認されている品種を選ぶことが重要です。

耐性品種であっても、発病を助長する環境条件(低温多湿の継続、過密植による通気性の悪化、窒素過多による軟弱生育など)が重なれば発病リスクは上昇します。品種の耐性に過度に依存するのではなく、栽培管理との組み合わせで防除効果を高めるアプローチが推奨されています。

歴史と豆知識

白さび病は世界各地のアブラナ科作物で発生が報告されている古くから知られた病害です。日本においても、ダイコン、カブ、コマツナ、ハクサイなどのアブラナ科野菜で発生が確認されており、チンゲンサイ栽培の普及に伴い、チンゲンサイでの被害報告も増加してきました。

チンゲンサイは中国原産の野菜で、日本には1970年代に導入され、その後急速に消費が拡大しました。栽培面積の拡大と連作の進行に伴い、根こぶ病や白さび病などの土壌・空気伝染性病害の問題が顕在化するようになりました。白さび病耐性品種の育種は、こうした産地からの強い要望を背景に進められてきました。

これ、実はチンゲンサイ栽培でかなり重要なポイントです。白さび病は見た目の症状が非常に目立つ病害であり、葉裏の白い膨らみは消費者に対するマイナスイメージが大きいです。青果として店頭に並んだ際、わずかな発病痕でも商品としてはじかれる場合があります。そのため、白さび病対策は品質管理と直結する問題であり、耐性品種の導入は商品価値の維持という面で大きな意義を持っています。

なお、白さび病は食品衛生上の有害性はなく、発病した部分を除去すれば食用には問題ないとされています。しかし、外観品質が重視される青果流通においては、わずかな発病も出荷基準に抵触することが多く、生産者にとっては収量低下以上に歩留まりの悪化が経営に響くことがあります。

白さび病耐性の限界と注意点

白さび病耐性品種を導入する際には、いくつかの限界と注意点を理解しておく必要があります。

環境条件による発病リスクの変動があります。冷涼多湿の条件が長期間続くと、耐性品種であっても発病する可能性は否定できません。特に、ハウス栽培で換気が不十分な場合や、露地栽培で秋雨が続く時期には注意が必要です。

栽培管理の影響も無視できません。窒素過多による軟弱徒長は白さび病の発生を助長します。耐性品種であっても、過剰施肥や過密植によって株の抵抗力が低下していると、耐性の効果が十分に発揮されないことがあります。適正な施肥管理と栽植密度の確保が、品種の耐性を活かすための前提条件です。

白さび病耐性と他の重要な特性(耐暑性、晩抽性、根こぶ病耐性など)を高いレベルで兼ね備えた品種は限られる場合があります。複数の病害が発生するリスクのある圃場では、どの病害への耐性を優先するかを判断する必要があることもあります。

また、圃場周辺のアブラナ科雑草が感染源となるため、耐性品種を栽培していても、周辺環境からの感染圧が高い場合は発病を完全には防げないことがあります。圃場周辺の除草管理も防除対策の一環として位置づけることが大切です。

防除のポイント

白さび病の防除は、耐性品種の利用を中心に、環境管理と化学的防除を組み合わせて行います。

通気性の確保は白さび病防除の基本です。株間を適切に取り、葉の重なりによる多湿環境を軽減することで、胞子の発芽・侵入条件を悪化させることができます。ハウス栽培では、換気を十分に行い、ハウス内の湿度を低下させることが効果的です。特に早朝の結露を減らすために、日の出前からの換気が推奨される場合があります。

排水管理も重要です。圃場の排水性を高めることで、土壌表面の過湿を防ぎ、胞子の飛散・感染リスクを低減できます。高畝栽培は排水改善と通気性向上の両面で有効な手段です。

施肥管理では、窒素の過剰施用を避け、カリウムやカルシウムの適正な補給を行うことで、株の抵抗力を維持する効果が期待できます。軟弱徒長を避け、締まった草姿を維持することが耐病性を引き出すポイントです。

圃場衛生として、収穫後の残渣は速やかにすき込むか圃場外に持ち出し、感染源の残存を最小限に抑えます。アブラナ科の雑草除去も有効な予防策です。

化学的防除としては、予防散布が基本です。発病後の治療効果は限定的なため、発病が予測される時期(秋〜春の冷涼多湿期)に入る前から予防的に薬剤を散布します。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。チンゲンサイは栽培期間が短いため、薬剤散布の回数が限られます。その分、耐性品種の導入による基礎的な防除効果が重要になります。耐性品種と予防散布の組み合わせにより、限られた散布回数でも効率的な防除体系を構築できます。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

品種選びのコツ

白さび病耐性チンゲンサイの品種選びでは、以下の観点を確認することが重要です。

  • 耐性の程度: 同じ「白さび病耐性」でも品種間で差がある。種苗メーカーの試験データや産地での実績を参考にする
  • 栽培適期との適合: 白さび病は冷涼期に発生しやすいため、秋冬どり・春どりの作型で特に耐性品種の意義が大きい。自分の栽培時期に適合する品種を選ぶ
  • 複合耐性: 根こぶ病など他の重要病害への耐性を併せ持つ品種であれば、病害リスクの総合的な軽減が期待できる
  • 草姿と外観品質: 葉色の濃さ・葉柄の幅と厚み・株のまとまりなど、市場が求める外観基準に適合するかを確認する
  • 在圃性: 収穫適期の幅が広い品種は、出荷調整の柔軟性が高まる

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、白さび病の発生歴がある圃場や、冷涼多湿な気候の地域では、耐性品種の導入を積極的に検討する価値があります。一方で、温暖乾燥な気候の夏期栽培では白さび病のリスク自体が低いため、耐暑性や晩抽性を優先した品種選びが合理的な場合もあります。

まとめ

白さび病は、冷涼多湿な環境で発生しやすいアブラナ科の病害であり、チンゲンサイの葉裏に白い胞子堆を形成して外観品質を著しく低下させます。耐性品種の導入は有効な防除手段ですが、環境条件や栽培管理によって耐性の効果は変動するため、通気性の確保・適正施肥・排水管理と組み合わせた総合的な防除体系の構築が重要です。

品種選びにあたっては、白さび病耐性のレベルに加え、栽培適期への適合性・複合耐性・外観品質を総合的に判断することがポイントです。チンゲンサイは栽培期間が短く薬剤散布の回数が限られるため、品種の耐病性を防除体系の基盤に据えることが、効率的かつ安定した生産につながります。

8品種 表示中
ニイハオ®三夏(さんか)

ニイハオ®三夏(さんか)

渡辺農事株式会社

耐暑性高く、白さび病に強いチンゲンサイ ■特性 ・耐暑性が高く、定植後25〜30日で収穫期に達する生育がジックリ型の夏用チンゲンサイ。 ・草姿は半立性で草勢は中位。葉は楕円形で葉色は濃い。葉柄は短く扁平。尻張りが良い。 ・チップバーン、カッピングが発生しにくく、節間伸長は極少ない。 ・白さび病に高い耐病性を持つ。 ・抽苔性はニイハオ・シャンと同程度で、ニイハオ新1号より早い。 ■栽培のポイント ・定植後の灌水は充分に行い初期生育を進め、外葉の大きさを確保する。 ・後半の灌水は控えめとし、葉を硬化させ、葉色を濃くする。 ・ハウス栽培では十分な換気を行い、温度、湿度を下げる。

ニイハオ®・シャン

ニイハオ®・シャン

渡辺農事株式会社

白サビ病に強い 高温期専用種 ■特性 ・耐暑性に優れる。初夏から初秋蒔きに適し、特に高温期の栽培で真価を発揮する。ニイハオ新1号に比べ草勢はおとなしく、生育は2〜3日長くかかり、収穫期の幅が広い。 ・立性でコンパクトな草姿。葉は中位の楕円形で濃緑色、葉柄は淡緑の扁平で、高温期でも細く丸まることがなく、葉数はニイハオ新1号より2〜3枚多くなる。 ・生理障害に強く、白サビ病にも強い。チップバーンなどの生理障害に強く、節間伸長は極めて少なく、白サビ病に耐病性があるので、雨の多い時期にも安心して栽培できる。 ■備考 ・夏

次郎長

次郎長

小林種苗株式会社

全日本野菜品種審査会2等受賞 食味良好で葉質はやわらかく、クセが無いのが特長です。油炒め・炒め煮・シチュー・お浸し・卵とじ・煮物・浅漬けに適します。 夏蒔き品種としては抽苔も遅く、一般地では5月上旬から11月上旬まで播種できます。特に7月~9月蒔きで能力を発揮します。 高温期の栽培で問題となる節間伸長やカッピング症・石灰欠乏症の発生が少ないです。 耐病性にすぐれ、軟腐病・尻腐れ病・白サビ病にも強いほうなので、安心して栽培できます。 栽培のポイント ・移植栽培の場合、老化苗や肥料切れは活着が悪く、抽苔を早める事があるので注意してください。 ・夏栽培に適する品種であるが、盛夏栽培では株間をやや広く(18cm×18cm)とり、肥料を20%程度減らすと病害無く健全に栽培できます。 ※ 通常株間は15cm×15cm ・本圃の施肥料は全量元肥で各成分13kg/10a程度とします。有機質肥料を多用して地力の向上を図り、連作障害を予防してください。 ・ハウス内にコナガ・ハイマダラノメイガ等の害虫を入れないように寒冷紗を必ず張ってください。

艶帝

艶帝

株式会社サカタのタネ

耐病性が優れ葉色が濃緑で見栄えのよいチンゲンサイ ■特性 1.耐病性に優れる中~大柄のチンゲンサイです。 2.葉色が極めて濃いのが特徴です。生育は早生で草姿は立性、葉は細長く、葉枚数が多いです。葉柄はやや長めで首部の締まりがよいです。 3.温暖地で3~4月まき、9月~11月の秋まき向きです。節間の間伸び、尻部の乱れが見られる高温期の栽培は避けます。また、抽苔が早いため、冬~早春の栽培も避けます。 4.萎黄病、白さび病、根こぶ病に耐病性です。ただし、根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意します。 ■適応性 秋冬栽培が基本で、春作でも利用できます。 温暖地では9月~11月播種で後半低温にあたるため、より葉色がのり、特徴が発揮されます。これ以降の播種では、抽苔の恐れがあります。10月下旬以降の管理ではハウスやトンネルによる保温が必要になります。春は露地栽培の4月まき中心で利用できます。高温条件下では尻張りが悪く、徒長して形状が崩れてしまうため適しません。 ■播種と育苗と定植 直播、移植栽培どちらも可能ですが、圃場の効率的利用や低温期の抽苔防止では移植栽培が適します。 株間は15×15cmを標準とします。尻張りのよい品種ですので株間を狭くしすぎないよう注意してください。 直播栽培の場合、1穴に3粒ほど播種します。間引きは本葉3~4枚のときに行ない、1本立ちにします。 移植栽培では、288穴トレーの播種を基本とし、播種後20℃~25℃で管理し発芽をそろえます。低温期の育苗では低温感応による抽苔を防ぐため、最低気温が13℃を下回らないように管理します。本葉2~3枚が定植適期です。 低温時は本葉3~4枚のときに株の中心部にアントシアンが発生することがあります。本品種の特徴なのですが、収穫時には株のなかに入ってしまうので問題ありません。 肥培管理 連作が多くなるチンゲンサイ栽培では土作りが大切です。保水力のある健全な土壌を作るために、堆肥やバイオエースなどの有機肥料を積極的に利用します。 生育期間が短いため元肥中心の施肥設計となります。窒素成分で7kg/10aが目安です。栽培期間の長い低温期は多めに施し、高温期は葉を作り過ぎないように少なめに施します。圃場を使用する1週間ほど前には施肥してなじませます。微量要素剤(FTEなど)も併せて施用してください。 ■病害虫防除 虫食いあとは商品性を著しく低下させます。しかし、栽培期間が短く農薬が残存する可能性があります。コナガ、アブラムシの防除には防虫ネットによるトンネル被覆栽培で風水害と併せて虫害を防ぎます。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効です。 ■収穫 草丈25cmくらいになり、尻部が張ってきたら収穫です。尻の充実は比較的遅い品種です。収穫が遅れるとかたくなり品質低下の原因となるので注意してください。

翠勲

翠勲

株式会社サカタのタネ

葉色が濃緑で、低温伸長性に優れたおいしいチンゲンサイ ■特性 1. 低温伸長性が非常に優れる、大柄のチンゲンサイ。 2. 生育は極早生で、草姿は立性である。葉は大葉・極濃緑で葉枚数は比較的多い。葉柄は長く、首部の締まりが比較的よい。 3. 尻の下膨れがなく、芯も柔らかいため、収穫調整作業を行いやすい。 4. 一般地の10月下旬~1月上旬播種向きで、高温期栽培は生育が早過ぎるため避ける。 5. 晩抽性は比較的よいが、「武帝」などの晩抽品種に比べると劣るため、冬まき春収穫の作型では注意が必要である。 6. 萎黄病、白さび病耐病性である。 7. クセがなく、生食でも利用できるほど、食味が優れる。 ■適応性 圃場の土質は特に選びませんが、排水性・保水性のバランスに優れた圃場での作付けが重要です。 播種作型は、晩秋まき冬どり栽培が基本となります。 冬まき早春どり栽培も可能ですが、低温期の播種は、生育初期の低温遭遇で花芽が形成され、生育後期の抽だいにつながりやすいです。加温・保温育苗や栽培初期の本圃で温度確保を徹底し、生育後半のトウ立ちを予防しましょう。 秋まき年内どりなどの作型では、年によって温暖な天候が続くと、生育が進み過ぎてしまうことがあります。極端な早まきを避け、適切に換気を行うことで、生育スピードの調整を行いましょう。 ■播種と育苗と定植 直播、移植栽培のどちらも可能ですが、圃場の効率的利用や低温期の抽苔防止の観点から、移植栽培が適します。 直播栽培の場合、1穴に2~3粒ほど播種し、本葉3~4枚のときに間引きを行ない、1本立ちにした方が、より高品質なものを収穫できます。 移植栽培では、200穴トレーでの播種を基本とし、播種後20~25℃で管理し発芽をそろえます。生育初期の低温感応による花芽形成や生育終盤のトウ立ちを防ぐため、低温期の育苗では、最低気温が13℃を下回らないように管理しましょう。老化苗定植は品質低下につながるため、本葉3枚前後での適期定植が重要です。 株間は15×15cmを標準とし、高温期の栽培では栽植密度をやや広げて栽培しましょう。 ■病害虫防除 虫食い痕は商品性を著しく低下させます。防虫ネット利用や予防的な薬剤散布を行い、効率的な害虫対策を行いましょう。春や秋の低温多湿時期に問題になりやすい白さび病に対しては耐病性を持っていますが、予防的な薬剤散布や適切な換気を行い、各種病害を発生させないように管理することが最も重要です。 ■収穫 草丈25~28cm位になり、比較的大柄な品種です。尻部が張ってきたら収穫となります。生理障害や病気に対しては比較的強いですが、適期での収穫を心がけましょう。

頼光

頼光

株式会社サカタのタネ

耐暑性に優れ、白さび病に耐病性のチンゲンサイ ■特性 1. 耐病性に優れる中~大型の品種。 2. 生育は中早生で、草姿は立性。葉は大葉・濃緑で葉枚数が多い。葉柄はやや長めで首部の締まりがよい。 3. 一般地の3月下旬~5月まき、8~10月まき向きで、酷暑期の栽培は節間伸長や石灰欠乏症の発生が見られるので避ける。高冷地・冷涼地では、晩春~秋口までの幅広い時期での播種が可能。 4. 晩抽性は中程度のため、冬から早春の栽培は避ける。 5. 萎黄病、白さび病に耐病性がある。 ■適応性 土壌の適応性は幅広いですが、排水性・保水性のバランスに優れた圃場での作付けが重要です。 一般地では、酷暑期を除いた春・秋栽培が基本となりますが、高冷地では夏も通して栽培が可能です。 一般地の10月下旬以降の播種では、気温の低下に伴い生育の停滞が起こりやすいため、保温資材の利用やハウスでの作付けが必要になります。11~3月上旬の播種は、生育初期の低温遭遇で花芽が形成され、生育後期の抽苔につながりやすいため、基本的に作付けは避けましょう。栽培する際は初期に保温・加温育苗を行うことで、花芽の分化を遅らせる必要があります。春は露地栽培の4月まきを中心に利用できますが、生育終盤にかけて高温・長日照となり、石灰欠乏症などの生理障害が発生しやすいため、遮光資材や高機能液肥などを適切に利用して栽培しましょう。 ■播種と育苗と定植 直播、移植栽培のどちらも可能ですが、圃場の効率的利用や低温期の抽苔防止の観点から、移植栽培が適します。 直播栽培の場合、1穴に2~3粒ほど播種し、本葉3~4枚のときに間引きを行い1本立ちにした方が、より高品質なものを収穫できます。 移植栽培では、200穴トレーでの播種を基本とし、播種後20~25℃で管理し発芽をそろえます。生育初期の低温感応による花芽形成や生育終盤の抽苔を防ぐため、低温期の育苗では、最低気温が13℃を下回らないように管理しましょう。老化苗定植は品質低下につながるため、本葉3枚前後での適期定植が重要です。 株間は15×15cmを標準とし、高温期の栽培では栽植密度をやや広げて栽培しましょう。 ■病害虫防除 虫食い痕は商品性を著しく低下させます。防虫ネット利用や予防的な薬剤散布を行い、効率的な害虫対策を行いましょう。春や秋の低温多湿時期に問題になりやすい白さび病に対しては耐病性がありますが、予防的な薬剤散布や適切な換気を通して、各種病害を発生させないような管理を行うことが最も重要です。 ■収穫 草丈25cm程度になり、尻部が張ってきたら収穫となります。生理障害や病気に対して比較的強い品種ですが、適期での収穫を心がけましょう。

夏双子

夏双子

株式会社野崎採種場

夏双子の特徴 ●高温期の節間伸長が少なくて形状が整うので、盛夏での栽培で威力を発揮する夏専用品種。 ●葉は丸みのある長楕円形で、色は濃い。葉柄の幅は広く、厚みがある。尻張りもよいので重量も出やすい。 ●葉先のチップバーンなどの生理障害に非常に強い。また白さび病にも比較的強く、栽培が容易。 ●初夏から秋の栽培では40~45日、初冬から春のトンネル・ハウス栽培では50~55日で収穫できる。 ●吸肥力が強く盛夏時にも旺盛に生育し、早期に収穫することができる。肥効を控えぎみにすることにより、病害を抑制し形状もさらに整う。

ニイハオ®夏華

ニイハオ®夏華

渡辺農事株式会社

商標登録:第5533729号 ニイハオチンゲンサイ 耐暑性に優れ、高温障害の発生が少ない ■特性 ・耐暑性に優れ、チップバーンや節間伸長などの高温障害の発生が少ない。 ・草姿は立性、葉は平滑であるため収穫作業に優れる。 ・葉色が濃く、葉柄が肉厚で重量が出る。 ・白さび病に対して耐病性をもつ。 ■栽培のポイント ・低温期には生育が緩慢になり形状が緩むため無理な早蒔き、遅蒔きは控える。 ・優れた耐暑性を活かし、盛夏中心に栽培する。 ・過度な肥大は品質低下につながる ため適期収穫を心掛ける。

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