病害耐性

萎凋病耐性のホウレンソウ品種一覧 全33種類

萎凋病耐性ホウレンソウ 萎凋病とは 萎凋病は、糸状菌(かび)の一種である Fusarium oxysporum f. sp. spinaciae(フザリウム・オキシスポラム菌ホウレンソウ病原型)によって引き起こされるホウレンソウの土壌病害で

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萎凋病耐性について

萎凋病耐性ホウレンソウ

萎凋病とは

萎凋病は、糸状菌(かび)の一種である Fusarium oxysporum f. sp. spinaciae(フザリウム・オキシスポラム菌ホウレンソウ病原型)によって引き起こされるホウレンソウの土壌病害です。フザリウム属菌は土壌中に広く分布する糸状菌であり、多くの作物に萎凋病を引き起こすことで知られていますが、ホウレンソウに感染するのは上記の特定の病原型(分化型)です。

主な症状としては、まず下葉が黄化・萎凋し、やがて株全体が萎れて枯死します。特徴的なのは、株を引き抜くと根や茎の維管束(水分や養分の通り道)が褐変していることです。この維管束の褐変は萎凋病の診断の手がかりになります。

感染は根から起こります。菌は土壌中から根の傷口や自然開口部を通じて侵入し、維管束内で増殖しながら上方へ移動します。維管束が菌によって詰まることで水分の通導が妨げられ、地上部の萎凋が起こるというメカニズムです。

萎凋病は高温条件で発生が助長されます。地温25〜30℃の条件で感染・発病が活発になるため、夏季の栽培で被害が大きくなる傾向があります。また、酸性土壌で発生しやすいとされており、ホウレンソウの栽培において土壌酸度の管理が防除の基本の一つです。

萎凋病耐性の区分

ホウレンソウにおける萎凋病耐性は、品種によって程度が異なります。種苗メーカーのカタログでは、「萎凋病耐性」「萎凋病に強い」などの表記で耐性の有無が示されています。ただし、トマトのフザリウム萎凋病のようにレース別の明確な耐性区分が確立されている品目と比較すると、ホウレンソウの萎凋病耐性の区分はやや不明確な面があります。

品種選びで見落としがちなのが、萎凋病菌のレース(生理的系統)の存在です。ホウレンソウの萎凋病菌には複数のレースが報告されており、特定のレースに対して耐性を持つ品種であっても、別のレースが優勢な圃場では十分な効果を発揮しない可能性があります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。萎凋病は一度圃場に菌が定着すると、土壌中で長期間(数年〜数十年)にわたって生存するため、根絶が極めて難しい病害です。耐性品種の導入は最も実用的な対策ですが、菌のレース変異による耐性崩壊のリスクも念頭に置いておく必要があります。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、萎凋病が発生した圃場では、耐性品種の利用と土壌消毒を組み合わせた対策が基本とされています。

歴史と豆知識

ホウレンソウの萎凋病は、ホウレンソウの連作が増加した産地を中心に問題が顕在化してきた病害です。特に、施設栽培で周年的にホウレンソウを栽培する圃場では、萎凋病菌の蓄積が進みやすく、深刻な被害をもたらすケースがあります。

フザリウム属菌による萎凋病は、トマト・メロン・イチゴ・キュウリなど多くの園芸作物で古くから知られていますが、ホウレンソウにおける被害が注目されるようになったのは、ホウレンソウの周年栽培が普及した比較的近年のことです。栽培の集約化と連作の増加が、萎凋病の発生拡大の背景にあるとされています。

品種改良の面では、萎凋病耐性を備えた品種の育成が各種苗メーカーで進められており、近年はべと病耐性と萎凋病耐性の両方を備えた品種も登場しています。ホウレンソウの主要な品種更新のサイクルの中で、萎凋病耐性は重要な育種目標の一つとして位置づけられています。

豆知識として、フザリウム萎凋病菌は土壌中で厚膜胞子(クラミドスポア)という耐久性の高い構造体を形成し、不良環境下でも長期間生存します。このため、一度萎凋病菌が定着した圃場から菌を完全に排除することは極めて困難であり、品種の耐性に頼った栽培が現実的な対策となっています。

耐病性の限界と注意点

萎凋病耐性品種を導入しても、それだけで完全に萎凋病を防げるわけではありません。以下の点に注意が必要です。

レースの変異による耐性崩壊のリスクがあります。萎凋病菌は遺伝的な変異を起こす可能性があり、現在の耐性品種が対応していない新しいレースが出現した場合、耐病性の効果が低下することがあります。圃場での発病状況を継続的に観察し、耐性品種であるにもかかわらず発病が見られる場合は、レースの変異を疑う必要があります。

高温条件による発病リスクの増大も重要です。萎凋病は高温で活発化する病害であり、夏季の高温年には耐性品種であっても発病する可能性があります。特に、地温が30℃を超える条件が長期間続く場合は注意が必要です。

土壌酸度の影響も見逃せません。酸性土壌は萎凋病の発生を助長するとされており、耐性品種であっても酸性土壌で栽培すると発病リスクが高まります。土壌pHの管理は、耐性品種の効果を最大限に引き出すためにも重要な基本管理です。

品種の耐病性だけに頼るのではなく、輪作・土壌消毒・土壌酸度管理を組み合わせた総合的な防除体系を構築することが重要です。

防除のポイント

萎凋病の防除は、耐病性品種の利用を軸に、耕種的防除と物理的防除を組み合わせて行います。

耕種的防除として最も基本的なのは輪作です。ホウレンソウの連作を避け、イネ科作物やマメ科作物と3年以上のローテーションを組むことで、土壌中の萎凋病菌密度を低下させることが期待できます。ただし、萎凋病菌の厚膜胞子は長期間生存するため、短期間の輪作では十分な効果が得られない場合もあります。

土壌酸度の管理は、萎凋病対策の基本中の基本です。土壌pHを6.0〜7.0に矯正することで、萎凋病の発生を抑制する効果が期待できます。石灰資材の施用による酸度矯正を、播種前に確実に行うことが重要です。

土壌消毒も有効な防除手段の一つです。太陽熱消毒や蒸気消毒、土壌くん蒸剤の利用によって、土壌中の萎凋病菌密度を低下させることができます。特に、施設栽培で連作が避けられない場合は、作付け前の土壌消毒が重要な防除手段となります。

化学的防除としては、登録のある土壌処理剤の利用が考えられますが、萎凋病は一度発病すると地上部からの薬剤散布では防除が困難です。予防的な土壌処理が基本であり、発病後の対応には限界があります。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

ホウレンソウ産地では、萎凋病対策に関してさまざまな実践事例が蓄積されています。

周年栽培の施設圃場で萎凋病が常発していた産地では、耐性品種への切り替えと太陽熱消毒を組み合わせたところ、発病率が大幅に低下したという報告があります。夏季の休作期間を利用した太陽熱消毒は、施設栽培に適した防除法として多くの産地で採用されています。

連作圃場で萎凋病の被害が拡大していたケースでは、土壌pH測定を徹底し、石灰施用による酸度矯正を定期的に行うことで、萎凋病の発生が顕著に減少した事例もあります。土壌pHの管理は比較的取り組みやすい対策であり、基本的な防除効果が高いとされています。

栽培現場では、萎凋病と立枯病の症状が似ているため、病害の判別が難しいケースもあります。萎凋病は維管束の褐変が特徴的であり、茎を縦に切って維管束の変色を確認することが診断のポイントです。正確な病害の判定に基づいた対策が、効果的な防除の第一歩です。

まとめ

萎凋病は、フザリウム菌によって引き起こされるホウレンソウの土壌病害であり、連作圃場での発生が特に問題となっています。高温条件で発生が助長され、一度圃場に定着すると根絶が極めて難しい病害です。耐病性品種の導入は最も実用的な対策ですが、レースの変異や環境条件によって効果が変動する可能性があります。

品種選びにあたっては、萎凋病耐性の表記を確認するとともに、べと病耐性など他の重要病害への耐性もあわせて検討することがポイントです。輪作、土壌酸度管理、土壌消毒を組み合わせた総合的な防除体系を構築することで、萎凋病による被害を最小限に抑え、安定したホウレンソウ生産につなげることができます。

33品種 掲載中
アクティブパワー

アクティブパワー

株式会社サカタのタネ

極晩抽、極濃緑の剣葉種 ■特性 ● べと病R-1~9、11~16、18~20に抵抗性がある。 ● 極晩抽性である。 ● 極濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり、浅く欠刻が入る。 ● 立性で葉軸にしなりがあり、収穫作業性がよい。 ● フザリウム菌による萎凋(いちょう)病に耐病性がある。 ■適応性 ● 極晩抽性のため長日期も抽苔の心配が少ないので適応作型が広く、春から夏にホウレンソウを栽培したい方に適します。4~7月まで播種可能で、ホウレンソウ栽培が難しい6~7月まきでも能力を発揮します。気温の低い高冷地では8月まで播種可能です。 ● 比較的伸長性のある品種ですが、気温も上昇する作型になりますので、遮光資材等を上手に利用し栽培適温に近づけるよう心掛けてください。 ■圃場準備・土づくり 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。特にハウス栽培の場合は1年に何回も播種することになるので、「バイテクバイオエース®」などの有機微生物肥料、完熟堆肥を投入し、地力の低下を防ぎます。直根性の作物なので、根がスムーズに伸びる土づくりを心掛けてください。塩類蓄積や高pHが問題になる場合も多いので、定期的に土壌分析を行い肥料や石灰の過剰施用を避けてください。 ■株間 ・条間15~20cm、株間5~7cmのスジまきとします。 ■播種 ・高温期の播種は遮光資材などを利用してあらかじめ地温を下げ、発芽しやすい環境に近づけてください。 ■管理のポイント ・生育期間中も適宜遮光資材を利用すると生育がスムーズになります。 ・乾きやすい時期ですので、圃場の状態を確認しながら適宜灌水を行ってください。 ■収穫・出荷 ・春、夏まきでは収穫時の生育が早くなるので、とり遅れのないように収穫します。 ■病害虫防除 ・萎凋(いちょう)病に対しては強度の耐病性を持ちますが、激発圃場では土壌消毒を行うことをおすすめします。 ・ハスモンヨトウ、シロオビメイガ、ケナガコナダニ、アザミウマなどが問題になります。害虫被害は気づいたころにはすでに拡大していることが多いので、初期防除を徹底します。 ■べと病に関する注意 ・近年、ホウレンソウべと病のレース分化が著しく早まっています。いつ、さらなる新レースが発生してもおかしくない状況です。品種の抵抗性だけに頼らず、予防のための薬剤散布など化学的防除や、適切な換気など耕種的防除を組み合わせるよう心掛けます。

イフリート

イフリート

住化農業資材株式会社

盛夏期でも高収量の人気品種 耐暑性・萎凋病耐病性にすぐれた夏まき品種です。 ■品種特性 ・べと病レース1-7抵抗性 ・高温下でも生育が止まりにくく、萎凋病にも比較的強い ・葉枚数型で収量が出やすい

ウルトラスター

ウルトラスター

朝日アグリア株式会社

<春夏用ホウレンソウ> べと病レース1~9,11,13耐病性、晩抽性剣葉品種 【特 徴】 ○ べと病(R1~9,11,13)に耐病性を持つ。 ○ 5~6月、8月下旬播きが最適播種期(抽苔は非常に遅い) ○ 浅く切れ込みの入る濃緑・光沢がある剣葉で、草姿は立性。 ○ 作業性が優れる。葉軸が折れにくく、調整作業がしやすい品種。 ○ 5月下旬から夏栽培時には雨除けやハウス栽培とする。 【栽培のポイント】 ○ 酸性土壌を嫌うため、あらかじめ土壌分析を行い、pHを矯正しておく。 ○ 栽培に当たっては、排水の良い土壌を選ぶことが重要であるが、堆肥等有機物の投入や深耕により土壌の物理性を改善することが重要。 ○ 高温期に多発する萎ちょう病に対しては強い耐病性を持つが、激発圃場では土壌消毒を行うことが望ましい。 ○ 一般地のマルチ栽培では、極端な厚播きは避け1穴3~4粒播きで株張りを良くする。特に5月下旬から6月下旬の厚播きは抽苔を助長するので注意する。

カイト

カイト

株式会社サカタのタネ

萎凋病耐病性、極濃緑の極晩抽多収ホウレンソウ ■特性 1・極晩抽性の交配種で、べと病R-1~9、11~16、18~20に抵抗性、萎凋病に耐病性を持つ。 2・極濃緑、比較的平滑な広葉で、葉先がややとがり、浅く欠刻が入る。 3・葉枚数が多い上に葉軸が太く充実し、収量性が高い。 4・極晩抽性品種としては、立性で草姿がよく、葉軸が折れにくいため収穫作業性に優れる。 5・収穫期に達してからの生育速度があまり早くならないので、在圃性が高い。 6・収穫後の品質劣化が少なく、店持ちが非常によい。 7・高冷地の6月まきに特に適している。 ■適応性 本品種は抽だいで困っている産地向けに特化した品種です。極晩抽品種なので、生育自体はゆっくりとなります。「トリトン」と比較すると、通常収穫まで4~5日余計に日数がかかります。その代わり、在圃性は極めて高いものがあります。大面積での栽培でどうしても収穫に追われてしまう方にも向いています。 極晩抽品種一般にいえることですが、本品種も高温と乾燥は苦手です。夏に気温が高くなる温暖平坦地の雨除けハウス栽培では生育が遅延しやすく、あまりおすすめできません。高冷地でも土壌が極端に乾燥すると生育が遅延する場合があります。生育期間中は適度の土壌水分を維持してください。乾きやすい圃場ではこまめに灌水するようにします。夏場に問題になる萎凋病に対しては「トリトン」と同程度の耐病性を持っています。 ■畑づくり(圃場準備) 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。連作障害を回避し高品質のホウレンソウを生産するために、普段から土作りに心がけます。萎凋病に対して耐病性はありますが、連作圃場の高温期の作型では土壌消毒を行うことが望まれます。 ■播種 条間15~20cm、株間5~7cmのスジまきとします。高温期は遮光資材などを利用して地温を下げ、発芽しやすいようにします。 ■管理 徒長しない品種なので、通常よりやや圃場水分が多くなるように管理して、スムーズに生育を促す栽培が適します。生育が遅延することがあるので、生育途中での極端な乾燥は避けるようにします。気温の高い時期は生育期間中も遮光資材を利用することで栽培管理がかなり楽になります。 ■病害虫防除 アブラムシ、アザミウマなどが問題になるので早期防除を徹底します。 ■収穫 収穫期に入ってからの在圃性は非常に高いですが、ちょうど気温の高い時期にあたるので、あまりとり遅れると品質が劣化することがあります。適期を逃さず収穫するよう心がけます。 ■べと病に関する注意 ※近年べと病のレース分化が著しく早まっています。いつ更なる新レースが発生してもおかしくない状況なので、抵抗性の品種を使用している場合でも決して安心せず、予防的な薬剤散布や適切な乾季など耕種的防除を心がけてください。

サマートップセブン法蓮草

サマートップセブン法蓮草

中原採種場株式会社

ベト病(R1〜7・9・11)抵抗性、極濃緑で極立性、極晩抽の春〜夏蒔種!! ■特性 ・ベト病(R1〜7・9・11)抵抗性で、フザリウムによる萎凋病にも可成り強い。晩抽性にすぐれた春〜夏蒔専用種。 ・葉は極濃緑で、葉面はスムースな肉厚の中間葉で、葉先がやや尖る。葉揃い良く荷姿すぐれる。 ・草姿は極立性で株張り良く、葉柄に柔軟性があり、収穫及び調整作業が容易。

サマードリーム11法蓮草

サマードリーム11法蓮草

山陽種苗株式会社

ベト病R11抵抗性 高温期栽培に適した濃緑色の晩抽法蓮草‼ 【アップシード種子】発芽促進処理種子(水につけずにまいて下さい) 晩抽タイプ ■特性 ・ベト病(R1~11)に抵抗性品種。 ・萎凋病などに耐病性があり、高温期の栽培に適する。 ・葉は濃緑色のやや丸葉系の中間葉。草姿は立性で株張り・株揃いが良い。 ・葉柄・葉身のバランスが良く、収穫が容易である。 ■栽培のポイント ・低温期での栽培では生育がじっくりとなる為、適期・適作を心掛ける。 ・本種子は水につけずに、そのまま播種して下さい。その後、発芽するまでは畑が乾燥しないように十分灌水を行なう。

サマードリーム法蓮草

サマードリーム法蓮草

山陽種苗株式会社

高温期に適した萎凋病耐病性・ベト病R5抵抗性。 【アップシード種子】発芽促進処理種子(水につけずにまいて下さい) 晩抽タイプ ■特性 ・ベト病抵抗性(R1〜R5)の交配種。 ・萎凋病等に耐病性があり、高温期の栽培に適している。 ・葉は極濃緑の中間葉で、草姿は立性で株張り・株揃いが良い。 ・葉柄・葉身のバランスが良く、収穫も容易である。 ■栽培のポイント ・低温期では生育が遅くなるので、適期適作を行う。 ・本種子は水につけずに、そのまま播種して下さい。その後、発芽するまでは畑が乾燥しないように十分灌水を行なう。 ・晩春から夏にかけての栽培はハウス雨よけ栽培をし、連作畑では土壌消毒することも必要である。

サマーベスト法蓮草

サマーベスト法蓮草

中原採種場株式会社

ベト病・萎凋病に強く、濃緑で、収量性に優れた極晩抽の春〜夏まき種!! ■特性 ・ベト病(R1〜11・13・15)に抵抗性で、フザリウム菌による萎凋病に、「ブラボー」以上の強い耐病性がある。晩抽性に優れた春〜夏まき専用種。 ・葉は濃緑、平滑な大葉のやや先尖りの丸葉タイプで、荷姿が良い。 ・草姿は立性で葉軸にしなりがあり、収穫作業性がよい。 ・草勢は強く耐暑性があり、高温期でも生育遅延などの障害が起きにくい。 ・早生種でありながら、収量性も優れる。

ジャスティス

ジャスティス

株式会社サカタのタネ

強度の萎凋病耐病性、晩抽の剣葉春から夏まき用ホウレンソウ ■特性 1.べと病R-1~9、11~16、18~20に抵抗性を持つ。 2.濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり浅く欠刻が入る。 3.立性で葉軸にしなりがあり、収穫作業性がよい。 4.フザリウム菌による萎凋病に対し、「アクティブ」以上の強い耐病性をもつ。 5.草勢強く耐暑性があり、高温期でも生育遅延などの障害が起きにくい。 6.早生性がありながら、収量性にも優れる。 ■適応性 萎凋病に強く晩抽性が安定しているため適応作型が広く、春~夏にホウレンソウを安定出荷したい産地に適します。3月下旬~8月中旬まで播種でき、ホウレンソウ栽培が難しい6~7月まきでも能力を発揮します(緯度が高く日長の長い北海道では、抽苔の危険があるため5月中旬~7月中旬の播種は避けましょう)。 ■畑づくり(圃場準備) 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。とくにハウス栽培の場合は1年に何回も播種することになるので、「バイテクバイオエース」などの有機質肥料、完熟堆肥を投入し、地力の低下を防ぎます。直根性の作物なので、根がスムーズに伸びる土作りを心がけてください。塩類蓄積や高pHが問題になる場合も多いので、定期的に土壌分析を行い肥料や石灰の過剰施用を避けてください。 ■播種 条間15~20cm、株間5~7cmを目安に播種します。高温期は遮光資材などを利用して地温を下げ、発芽しやすい環境に近づけてください。生育期間中も適宜遮光資材を利用すると生育がスムーズになります。収穫・調整作業が最も労力を要するので、収穫時に無理のない播種体系を心がけます。 ■病害虫防除 ハスモンヨトウ、シロオビノメイガ、ケナガコナダニ、アザミウマなどが問題になります。害虫被害は気付いたころにはすでに拡大していることが多いので、初期防除を徹底してください。萎凋病に対しては強度の耐病性を持ちますが、激発圃場では土壌消毒を行うことをおすすめします。 ■収穫 春・夏まきでは収穫時の生育が早くなるので、収穫遅れには注意してください。 ■べと病に関する注意 ※近年べと病のレース分化が著しく早まっています。いつ更なる新レースが発生してもおかしくない状況なので、抵抗性の品種を使用している場合でも決して安心せず、予防的な薬剤散布や適切な乾季など耕種的防除を心がけてください。

ジョーカーX

ジョーカーX

トキタ種苗株式会社

ジョーカーセブンよりやや早生・高温伸張性・耐暑性の最新品種 ■特性 ジョーカーセブンタイプ(やや早生)の高温伸張性、耐暑性のある夏播きF1品種。 葉肉が厚く、濃緑色で光沢があり多収が期待できる。 草姿は立性で、収穫しやすく作業性に優れる。 べと病抵抗性レース1-10,15。 ■栽培上の注意 晩抽系統ではありませんので、5〜6月播きは避けてください。 低温期はトンネルかハウスで栽培してください。 ホウレンソウ萎凋病の激発地では、播種前に土壌消毒を実施の上栽培してください。 ■播き時期 2〜3月、7〜9月播種がおすすめ。

ジョーカーセブン

ジョーカーセブン

トキタ種苗株式会社

【販売終了。ジョーカーXをご利用下さい。】耐暑性極強、フザリウム萎凋病耐病性(盛夏まき) ■特性 栽培の難しい夏場に栽培が可能な品種。高温伸長性があり各地の7-9月播きに適します。草姿は立性で収穫しやすく機械収穫適性もあります。濃緑色の葉は肉厚で、重量感があり全体的なボリューム感も良好で収量性に優れます。 平地では7月ー9月上旬蒔きおよび、2月中旬ー3月下旬蒔きに適します。 ※関東地方で 1:露地栽培(マルチ・被覆無)9月中旬もしくは初霜の2か月前。降霜前に収穫を終える。 2:ハウス栽培9月25日前後もしくは初霜の45日前。じっくり育ち、株張りよく収量性に加え在圃性も良い。 ■栽培上の注意 1.近年の異常気象の影響で播種時期により収穫時期が大幅にずれることも考えられます。 2.べと病抵抗性レース7まで兼ね備えていますが、近年はレースの分化が激しいので生育初期より防除を徹底してください。 3.酷暑時には、播種後の潅水量を増やすか、追加の潅水は量を少なめに回数を増やす(2回を3回へ、5分潅水を10分へ)と良いでしょう。

スーパースター

スーパースター

朝日アグリア株式会社

萎ちょう病に強い 【特 性】 ① 萎ちょう病に強い 高温期に発生する萎ちょう病に耐病性。 ベト病(レ ース1〜5、8、9、11、13)に耐病性。 ② 春・夏まき 晩抽性があり、一般地5月~6月まきでも抽苔の心配がありません。 高温時期でも生長が停滞せず、計画的に収穫できます。 ③ 濃緑・剣葉 葉色は濃く、 葉先がややとがる。 高温期でも葉面に縮みが少なく、スムースで、よくそろい、荷姿がきれいです。 ④ あつかいやすい 草姿は立性で、葉柄に柔軟性があるため、収穫・調整作業が容易。 【栽培の要点】 ① 萎ちょう病に対しては強い耐病性を持つが、 激発圃場では土壌消毒を行うことが望ましい。 ② 厚まきを避け、 がっちりとした株にする。 ③ 高温期の栽培におい て生育中期~後期に土壌が乾燥すると葉の周辺がカールするため、 従来品種に比べ灌水量多くするなど土壌水分を高く保つ。 ④ 梅雨明け後は遮光し気温を下げる。

スパイラル法蓮草

スパイラル法蓮草

中原採種場株式会社

ベト病(R1〜11・13・15)抵抗性、極濃緑色の春夏まき種!! ■特性 ・ベト病(R1〜11・13・15)抵抗性。また萎凋病に対しての耐性はあまり強くないので発生圃場では注意。 ・葉色は極濃緑色で葉形は中間葉タイプ。葉身部と葉柄部の長さが同程度。葉幅は広く、葉肉厚く、軸太なので、収量が上がる。 ・草勢強く、立性で葉柄が折れにくいので、収穫作業性に優れる。 ・耐暑性に優れ、高温期の生育障害が起きにくい。 ・6月まきは、極晩抽性ではないため抽苔に注意する。

タフスカイ

タフスカイ

タキイ種苗株式会社

収量性・作業性・耐病性を兼備! すぐれた耐暑性をもつ早生種! ■特長 ・耐暑性にすぐれ、ホウレンソウが苦手とする夏場でも生育がよくそろう。 ・べと病レース1〜12・14〜16・19・20に抵抗性をもち、萎凋病にも強い耐病性をもつ。 ・株張りがよく、収穫調製作業が容易。 ■栽培の要点 ・本種は極晩抽品種ではないので、長日条件で抽苔しやすい5〜7月中旬の播種は避ける。 ・ホウレンソウは過湿に弱いので、圃場は排水のよい場所を選ぶ。 ・発芽をそろえるため、播種は土に十分に湿り気がある状態で行い、発芽まで適湿を保つ。 ・本葉3枚前後までに随時間引いて、株間を整える。 ・夏どりでは株間を広めにとり、株張りよく仕上げる。 ・ホウレンソウのべと病はレース分化が起こりやすいため、抵抗性品種といえども、登録農薬による早期防除に努め、栽培管理に留意する。

ディープサマー

ディープサマー

株式会社武蔵野種苗園

作業性の良い春~初夏まき用晩抽性品種 特性 ●べと病(R1~14)の抵抗性を持つ。 ●抽苔は遅く安定しているので、春~初夏蒔きに適している。 ●草姿は立性で作業性が良い。 ●葉色は極濃緑色で葉型は葉幅がやや広い中間葉。 ●葉枚数が多いため株張りが良く収量性が良い。 ●萎凋病に強い。 栽培のポイント ●栽植距離は条間15~20cm、株間6~8cmを目安とし、密植は避ける。

トリトン

トリトン

株式会社サカタのタネ

多収型で晩抽性に優れるホウレンソウ ■特性 1. 晩抽性の交配品種で、べと病R-1~9、11~16、18~20に抵抗性、萎凋病に耐病性がある。 2. 濃緑、平滑な広葉で、葉先がやや尖り、浅く欠刻が入る。 3. 株張りがよく葉軸が太くなるため、収量性が高い。 4. 晩抽性品種としては、立性で草姿がよく、収穫作業性が優れる。 5. 収穫期前後の生育速度が比較的ゆっくりとなるので在圃性がある。 6. 寒冷地の4月中旬~5月下旬まき、および温暖地、暖地の4月上旬~5月下旬まきに適する。 ■適応性 本品種は抽苔が安定しており、長日による抽苔が問題になる初夏まきでも安心して栽培できます。「アクティブ」と同程度の萎凋病耐病性を持っているので安定した出荷が可能です。 ただし、高温条件下では生育が遅延、停止することがあるので、無理に作型を遅らせないよう心がけます。 特に4~5月まきのパイプハウスや露地雨よけ栽培で、べと病の被害を受けている生産者に適した品種です。 ■畑づくり(圃場準備) 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。連作障害を回避し高品質のホウレンソウを生産するために、普段から土作りに心がけます。萎凋病に対して耐病性はありますが、連作圃場の高温期の作型では土壌消毒を行うことが望ましいです。 ■播種 条間15~20cm、株間5~7cmのスジまきとします。高温期は遮光資材などを利用して地温を下げ、発芽しやすいようにします。 ■管理 いくら湿った条件でも徒長しにくい品種です。ハウス栽培では適時に灌水をし、通常よりやや土壌水分を多めにして、生育を促す栽培が適します。土を極端に乾燥させると生育が遅延、停止することがあるので、注意してください。 ■病害虫防除 アブラムシ、アザミウマなどが発生しやすいので防除します。また最近はこの作型でもケナガコナダニの被害が増加しています。被害に気付いてからでは、防除しても手遅れになる場合がほとんどです。過去に発生の見られた圃場では、必ず生育初期に予防的な防除をするようにしてください。 ■収穫 とり遅れのないように、適期を逃さず収穫します。

ニュートン法蓮草

ニュートン法蓮草

中原採種場株式会社

萎凋病・ベト病(R1〜12・14〜16)抵抗性、極濃緑色の春夏まき種!! ■特性 ・ベト病(R1〜12・14〜16)抵抗性。またフザリウム菌による萎凋病に対し耐病性をもつ。 ・葉は極濃緑色の剣葉、葉先は尖り、欠刻が入る。 ・草勢強く、立性で収穫作業性に優れる中早生種。 ・耐暑性に優れ、高温期の生育障害が起きにくい。 ・5~6月まきは、極晩抽性ではないため抽苔に注意する。

ハイドロセブン法蓮草

ハイドロセブン法蓮草

中原採種場株式会社

ベト病(R1〜7・9・11)抵抗性、極立性で株張りの良い土耕・水耕兼用種!! ■特性 ・ベト病(R1〜7・9・11)に抵抗性で、フザリウムによる萎凋病に対しても強い土耕・水耕兼用種。 ・生育旺盛で葉柄太く、ガッチリした株張りのよい多収品種。 ・草姿は極立性、葉は先尖りの剣葉で縮みは少しあるが、光沢のある濃緑色で葉肉厚く、高温長日期でも徒長せず生育するので収穫調整作業が容易である。 ・抽苔は、特に晩抽ではないが5月下旬まきでも抽苔前に収穫期に達する。 ・6月まきは天候次第で抽だいの危険がある。

ピクシー

ピクシー

渡辺農事株式会社

極濃緑・多収の三季(春夏秋)蒔き品種 ■特性 ・べと病R - 1 〜7 、9、11に抵抗性をもつ。萎凋病に対して耐病性を持つ。 ・葉色は極濃緑で、葉幅の広い中間葉。 ・草姿は立性で収穫作業性に優れる。 ・晩抽性も兼ね備えているため、関東平地では6月蒔きを除いて春夏秋播種が可能。 ・温度変化に対し比較的鈍感で、暑さ、寒さに強い。 ■栽培のポイント ・萎凋病に対して耐病性を持つが、激発圃場では感染することがある。あらかじめ土壌消毒を行うことが望ましい。 ・極晩抽性品種ではないため、6月蒔きは避ける。 ・ほうれんそうのべと病のレースは多様化しており、抵抗性品種の採用はもちろんのこと、栽培環境の改善や殺菌剤の散布など予防に努めた管理を心がける。

ブラボー法蓮草

ブラボー法蓮草

中原採種場株式会社

ベト病(R1〜12・14・16)抵抗性、萎凋病に強い、春夏まき早生種!! ■特性 ・ベト病(R1〜12・14・16)抵抗性。またフザリウム菌による萎凋病に対し耐病性をもつ。 ・葉色は鮮緑色で光沢があり、葉先は丸く浅い切れ込みがある。 ・草勢強く、立性で株張りがよく収量性、収穫作業性に優れる早生種。 ・耐暑性に優れ、高温期の生育障害が起きにくい。 ・5~7月上旬まきは、極晩抽性ではないため抽苔しやすいので避ける。

1〜20品種 / 全33品種中

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