みやこ
側枝が少なく芽かきの手間がかからない。密植栽培向き早期多収品種 ■特性 1.トンネルまたは露地栽培で、密植早期多収をねらうのに好適です。また冷涼地の8~10月収穫、秋どり果を貯蔵して年内出荷にも適します。 2.側枝の発生の少ない省力品種です。親づる1本仕立てがよいです。 3.近成性で早生、露地栽培では開花後約40日で収穫できます。 4.黒皮にチラシ斑が入ります。やや小型で偏円形、食味はよく、品質に優れます。 ■適応性 果菜のなかでは冷涼な気候を好みます。 東北・北海道などではパイプハウス、トンネル早熟をはじめ、露地栽培に至るまで幅広く好適します。関東以西ではトンネル早熟栽培が最も適しています。 土質の適応性が広く、耐肥性・耐早性もあり、またカボチャのなかではつるぼけしにくいので、やや肥沃地での栽培ができます。 ■肥培管理 施肥量は土質、前作などにより一概に決められませんが、早熟栽培では10a当たり成分量で窒素18~20㎏、リン酸20~22㎏、カリ15~17㎏を標準とします。緩効性・速効性肥料を組み合わせて、早期から草勢をよくして葉面積(8~13節の葉径を20㎝)を確保し、1番果の大玉化をはかります。 ■播種と育苗 発芽までは25~28℃で管理し、3~4日で発芽し始めたら、徒長させないよう十分換気をして温度を下げます。 一般には子葉が7分展開したころに、12×12㎝のポリ鉢に移植します。移植床(鉢)は、播種と同時に準備し、十分に灌水をして適温・適湿にしておきます。夜間最低温度は本葉1~1.5枚展開時まで10~15℃、本葉2枚以後は7~8℃で管理します。また、灌水を控えてかための苗にします。 十分に苗に光線を当てるため、葉が重ならないよう株間を広げる必要があります。定植の数日前からは、灌水を行い、新根が旺盛に発生し始めたころを見計らって定植を行います。 ■定植および定植後の管理 定植の5~7日前からトンネルを被せて、定植時14~15℃以上の地温に保っておく。特に初期生育を重視する「みやこ」は、定植時の土壌水分と地温を確保し、スムーズな活着をはかります。 ■整枝方法 (2本仕立て)側枝の発生が少ないので、原則として主枝1本仕立てとするのが最も能率がよいです。親づる摘芯の子づる仕立は収穫期が遅れることがあります。 栽植距離は畝幅2~2.5m×株間50㎝の片側一方整枝と、畝幅4~4.5m×株間50㎝で2条千鳥植えとし、交互につるをのばす方法があります。10a当たり栽植株数は800~1,000本となります。 側枝は親づるの下節位に多少出る3~4本を早めに芽かきしてやれば、ほとんど放任ですみます。 ■着果 草勢が強ければ13~15節、弱ければ15~18節に着果させます。草勢が伴わないのに低節位に着果させると1番果は小玉になります。 ■病害虫防除 うどんこ病、疫病、アブラムシ、オンシツコナジラミ、ウイルス病などが発生するので予防に努めます。 ■収穫 開花後約40日を目標にして、十分完熟(果梗部全体にひびが入りコルク化)したものを収穫します。収穫後、数日風乾して出荷します。
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