果実・収量特性

多収性ミズナのミズナ品種一覧 全17種類

多収性ミズナ 多収性とは何か ミズナ栽培における「多収性」とは、単位面積あたりの収量(重量)が高い特性を指します。具体的には、1株当たりの重量が重く、葉軸数が多く分けつが旺盛な品種がこれにあたります。また、在圃期間が長く収穫適期の幅が広い品

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多収性ミズナについて

多収性ミズナ

多収性とは何か

ミズナ栽培における「多収性」とは、単位面積あたりの収量(重量)が高い特性を指します。具体的には、1株当たりの重量が重く、葉軸数が多く分けつが旺盛な品種がこれにあたります。また、在圃期間が長く収穫適期の幅が広い品種は、1回の作付けでより多くの収穫量を確保しやすいという点で多収性に貢献します。

品種カタログでは「多収」「収量性に優れる」「株張りが良く一株重が重い」「分けつ力旺盛で葉軸数が多い」等の表現で示されることが多いです。ミズナの収量は1株当たりの重量だけでなく、葉軸数・分けつ数・株張りの良さ・在圃期間の長さの組み合わせで決まります。

ただし、多収性の高い品種が必ずしも全ての栽培条件で高収量になるわけではありません。施肥・灌水・栽植密度・収穫タイミングといった栽培管理が品種の潜在的な多収性を引き出す前提になります。

多収性ミズナの魅力

多収性品種の最大のメリットは、面積当たりの収益性の向上です。ミズナは比較的単価の安定した品目ですが、重量ベースの収量が増えることで、同じ圃場面積から得られる売上が増加します。特に、業務用(外食・給食)や漬物用の大量発注に応えるためには、安定した多収性が経営の基盤になります。

在圃期間が長い多収性品種は、収穫のタイミングを柔軟に調整できる利点があります。出荷量の調整が必要な時期(市場単価が低い時期など)に収穫を少し遅らせて株を大きくし、単位重量当たりの出荷コストを下げるといった対応がしやすくなります。

また、分けつが旺盛な品種は葉軸数が多くなるため、鍋料理や漬物用途での使い勝手の良さから消費者・実需者の評価が高い傾向があります。「食べごたえのある」ミズナとして市場でポジショニングできる品種もあります。

多収性と関連する品種の特徴

多収性ミズナには、品種としていくつかの共通した傾向が見られます。

分けつ力が旺盛で葉軸数が多いことが、多収性の最も直接的な要因です。1株から数百本もの葉軸を出す品種は大株どり栽培で特にその特性を発揮します。晩生千筋京水菜(丸種)は「分けつ力が旺盛で日をおけば1株6kg位の大株になる」とされ、大株どり栽培での多収性が際立っています。晩生丸葉壬生菜(丸種)も「分けつ力が旺盛で1株4kg位の大株になる」品種です。

株張りが良くボリューム感があることも多収品種の特徴です。丸種の京のれんは「株張りがよく、一株重が重く多収性の品種」と説明されており、収穫物のボリューム感が評価されています。タカヤマシードの四季細菜は「分けつ力が旺盛で葉数多く一株重が重い」という特性を持ち、大株どりにも対応します。

早生性と多収性を兼ね備えた品種もあります。サカタのタネの早生水天は「草丈の伸長が早く、そろいがよい。特に高温期のカッピング・チップバーンなどの生理障害に対し、非常に強い」「低温期の伸長性、収量性が優れ、周年栽培しやすい」品種で、早期収穫と高収量を両立できます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。多収性品種でも、栽植密度が適切でないと株張りが制限されて収量が伸び悩むことがあります。大株どりを目指す場合は株間を広めに確保し、小株どりとは異なる栽培密度設計が求められます。

栽培のポイント

多収性ミズナのポテンシャルを最大限に引き出すために重要な管理ポイントを整理します。

土づくりが収量に直結します。有機質が豊富で保水性・排水性のバランスが良い土壌は、分けつ力の旺盛な品種が能力を発揮するための基盤です。未熟堆肥は避け、完熟堆肥を十分に施用することが安定した多収につながります。

施肥量は収量目標に合わせて設計します。多収性品種を大株どりで栽培する場合、元肥重点に施肥し、生育状況に応じて追肥でフォローします。ただし窒素過多は軟弱徒長の原因になるため、生育の勢いを観察しながら施肥量を調整することが重要です。

灌水管理では、生育後半の過剰灌水に注意が必要です。収量を上げようとして灌水しすぎると、細根が多くなって株が軟弱になり、品質が低下することがあります。特に大株に育てる場合は、後半の灌水を控えめにして株のしまりを維持することが品質保持のポイントです。

収穫適期の見極めも多収性を活かすうえで重要です。在圃期間が長い品種は収穫適期が広いですが、生育が進みすぎると葉が硬くなり食感が落ちることがあります。出荷先のニーズに合った収穫段階を事前に確認しておくことが安定した品質管理につながります。

品種選びのコツ

多収性ミズナの品種を選ぶ際は、「どのような用途・出荷先のために多収性を重視するのか」を最初に明確にすることが重要です。

業務用の大量出荷を目的とする場合は、在圃期間が長く大株どりが可能な品種が向いています。一方、量販店向けの小〜中株出荷が主体の場合は、早生性と株揃いの良さを合わせ持つ品種が適しています。

  • 用途と出荷サイズ: 小〜中株どりか大株どりかで適した品種が異なる
  • 在圃期間: 収穫適期が広い品種は出荷量の調整がしやすい
  • 株張りと分けつ数: カタログで「株張り良い」「分けつ旺盛」「一株重が重い」を確認する
  • 栽培しやすさ: 草勢が強すぎると管理が難しくなることもあるため、過去の栽培実績も参考にする
  • 作型への適応性: 多収性が発揮される季節・条件が品種によって異なる

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、多収性と品質のバランスは品種選びで特に難しいポイントです。収量が高い品種が必ずしも市場での評価が高いとは限らないため、出荷先のバイヤーや市場担当者と対話しながら求める品質水準を把握することが重要です。

市場動向とこれから

ミズナの市場では、業務用・加工用向けの大量発注に対応できる産地への需要が続いています。外食産業や給食センターでのミズナ使用量は一定の需要規模を持ち、安定供給と価格競争力を持つ生産者へのニーズがあります。

近年は、カット野菜工場への原料供給を目的としたミズナ生産が拡大しており、こうした用途では品質よりも収量と供給安定性が優先されることが多くあります。多収性品種はこうした業務用需要に対応しやすいポジションにあります。

一方で、量販店や直売所向けの少量多品目生産においては、多収よりも外観品質や食味を優先した品種選定が主流です。多収性品種の活用シーンは、販路の性格によって大きく異なります。

今後は農業の省力化・機械化が進む中で、収量の安定した品種への需要はさらに高まる可能性があります。同じ面積でより多くを収穫できることは、労働力不足に直面する産地にとって重要な条件になっていきます。

まとめ

多収性ミズナは、分けつ旺盛で株張りが良く、一株当たりの重量が重い品種群です。業務用・加工用の大量出荷を目指す産地や、面積当たりの収益性向上を優先する生産者にとって、重要な品種特性の一つです。

品種選びでは「分けつ力」「株張り」「在圃期間」を確認しながら、出荷先のニーズと照合して選定することが基本です。土づくりと施肥管理が品種の多収ポテンシャルを引き出す前提条件であり、栽培技術との掛け合わせで収量安定が実現します。

ミズナの関連タグや品種一覧については、ミズナの品種一覧ページをご参照ください。

17品種 表示中
夏千緑水菜

夏千緑水菜

中原採種場株式会社

耐暑性で株張りのよい豊産種!! ■特性 ・葉軸が白く、欠刻の多い緑葉で新鮮感に富む。 ・作りやすくて品質が最高の中早生種。 ・株元からよく分けつし、豊産で生育はじっくり太るので在圃期間が長く、高温期の小株どり栽培にもよく適する。歯切れがよく、香りがありサラダ・浅漬に重宝し、煮食用としても広く利用できる。

みずみずしい菜 冬

みずみずしい菜 冬

株式会社武蔵野種苗園

低温伸張性に優れた小株どり用品種 特性 ●みずみずしい菜に比べ、生育が旺盛で低温伸張性に優れた秋~春どり栽培に最適。 ●葉は鮮緑色で葉の結刻が小さく、葉柄の分げつが細かい。茎の色は純白で見栄え良好。 ●一代交配種で株揃いがよく、草姿は立性で収穫、調製しやすい。 ●収穫までの期間が短く、軟らかく収量も多い。 栽培のポイント ●土壌が乾燥している場合は播種前に十分灌水を行い、土壌水分が均一に浸透してから播種を行う。 ●低温期での栽培では生育初期に不織布などの被覆資材をべた掛けして保温に努める。 ●条間は15~20cm、株間は5~7cmが標準。極端な密植は避けるようにする。

夏白泉(なつはくせん)

夏白泉(なつはくせん)

丸種株式会社

株張り・株揃いに優れ、高温期栽培に最適のF1ミズナ 1. 葉色は極濃緑となり、葉軸は極細で白く、市場性の高い美しい品種です。株張り・株揃いに優れ、収量性に富んでいます。 2. 周年栽培可能な品種ですが、特に夏期のハウス栽培等の葉色の出にくい作型においてその特性を発揮します。また、ややゆるやかな生育であるため在圃期間が長く、理想的な収穫労力の配分が可能です。 3. 葉軸の繊維質が少なくシャキシャキ感のある歯ごたえは格別でサラダにして最適です。また、従来の浅漬けや煮炊きにしても美味です。

京のれん

京のれん

丸種株式会社

収量性に優れた、秋冬栽培好適品種! 1. 草姿は立性で生育速度が速く、早生性に優れるF1ミズナです。 2. 葉色は濃緑で、葉幅は中位、欠刻は深く入ります。葉軸は白く、がっちりしており、収穫調整が容易です。 3. 株張りがよく、一株重が重く多収性の品種です。 4. 周年栽培可能な品種ですが、特に秋冬栽培に好適です。 5. 葉軸の繊維質は少なく、シャキシャキ感のある歯ごたえは格別で、サラダにして最適です。また従来の浅漬けや煮炊きにしても美味しいです

友禅水菜

友禅水菜

小林種苗株式会社

小林交配 友禅水菜極細系 ミズナ 品質最高の早生水菜! 収量性優れ、収穫・調整もしやすい! 特性 ・耐暑性・耐寒性に優れ、周年栽培に適した早生水菜。 ・生育旺盛で株張り良く、収量性に優れる。 ・葉は濃緑色の細葉で欠刻が深く、極立性で収穫・調整作業がしやすい。 ・肉質はやわらかく歯切れの良い食感で食味は極上。 ・サラダ・漬物・鍋物など色々な料理に利用できる。 栽培のポイント ・水はけの良い肥沃な圃場で栽培する。 ・施肥量はN・P・Kを成分量で各15kgが目安。 ・高温期や塩類集積の進んでいるハウス内では減量する。 ・高温期の播種は乾燥に注意する。 ・灌水後、黒寒冷紗で被覆して発芽を揃える。 ・低温期の播種はビニール等で保温する。 ・条間15cm・株間5cmを基準とする。

細雪水菜

細雪水菜

小林種苗株式会社

小林交配 細雪水菜極細系 ミズナ 葉軸が雪のように白く美しい早生水菜! 高温期でも徒長しにくく栽培しやすい! 特性 ・耐暑性・耐寒性に優れ、周年栽培に適した早生水菜。 ・高温期でも徒長しにくく、栽培しやすい。 ・株揃い・株張り良く、収量性優れる。 ・葉は鮮緑色の細葉で欠刻が深く、葉軸は雪のように白く美しく仕上がる。 ・肉質はやわらかく歯切れの良い食感で食味は極上。 ・サラダ・漬物・鍋物など色々な料理に利用できる。 栽培のポイント ・水はけの良い肥沃な圃場で栽培する。 ・施肥量はN・P・Kを成分量で各15kgが目安。 高温期や塩類集積の進んでいるハウス内では減量する。 ・高温期の播種は乾燥に注意する。灌水後、黒寒冷紗で被覆して発芽を揃える。 低温期の播種はビニール等で保温する。 ・条間15cm・株間5cmを基準とする。

早生水天

早生水天

株式会社サカタのタネ

生育スピードが早く、収量性が優れるミズナ ■特性 ● 草丈の伸長が早く、そろいがよい。特に高温期のカッピング・チップバーンなどの生理障害に対し、非常に強い。 ● 低温期の伸長性、収量性が優れ、周年栽培しやすい。 ● 鮮緑色の細葉で、葉軸は純白。荷姿のバランスがよく、FG袋に映える。分けつ旺盛で葉枚数が多い。小株出荷用に適する。 ■畑づくり(圃場準備) 連作には強い作物ですが、地力の低下は病気、障害の発生につながり、品質低下の原因となります。土づくりがそのまま品質向上につながるので有機質肥料の施用や深耕に十分心がけます。未熟堆肥を施用すると畑で発酵することになり、作物が順調に生育しなくなります。完熟堆肥を施用するか堆肥を施用する前に空いているハウスなどで「バイオ21」を使ったボカシ堆肥をつくり、施用することをおすすめします。播種前に灌水を十分にします。生育後半に灌水すると細根ばかり張ってしまい軟弱にできるので注意します。 ■肥培管理 施肥量は10a当たり窒素成分量で8㎏、ハウスでは同じく5㎏を標準とし、全量元肥とします。また、高温期は5割減、低温期は5割増施肥したほうがよいです。あわせて微量要素材(FTEなど)も施用します。 ■播種 小~中株どりでは条間13~20cmで条まきし、間引きながら株間4~8cmにします。大株にする場合はさらに間隔をとります。1か所3~5粒まいて、本葉3~4枚ごろまでに1本に間引きます。夏期は若干株間を広げ軟弱徒長を防ぎます。 ■収穫 高温期で播種後30日程度、草丈30㎝ぐらいから順次収穫します。収穫後は品質が低下するので速やかに子葉・枯葉・根部を除去し袋詰めします。

ミズナ 水竜

ミズナ 水竜

カネコ種苗株式会社

白さび病耐病性、秋~春まき用、株張り・収量性良いミズナ 特性 ●葉身部は鮮緑色、葉柄部は純白で光沢がありコントラストが非常に良いです。 ●葉柄部の太さは極細くそろっていますので見映え、食感ともに優れます。 ●株張りが良いので収量性が高く、小株出荷用に好適です。 ●白さび病に強い品種です。 栽培要点 ●抽苔は遅いですが越冬栽培では注意が必要です。

みずみずしい菜(みずみずしいな)

みずみずしい菜(みずみずしいな)

株式会社武蔵野種苗園

葉柄細く、純白で小束出荷に適した早生種 特性 ●周年栽培が可能で小束出荷に適した早生種。 ●葉は鮮緑色で葉の欠刻が小さい。葉柄の分げつが細く、茎の色は純白で見栄えがよい。 ●一代交配種で株揃いがよく、草姿は立性で収穫、調製しやすい。 ●収穫までの期間が短く、軟らかく収量も多い。 ●鍋もの以外にも、おひたしやサラダなどシャキシャキとした特徴のある歯ごたえを生かした調理法に適している。 栽培のポイント ●本種は小株どりに適する品種で、株間は12cm×15cmを基準とする。 ●周年栽培品種であるが、特に耐暑性強く夏蒔き栽培が最適である。

水明

水明

丸種株式会社

生育旺盛で株張りの良い濃緑ミズナ! 1. 生育旺盛で耐暑、耐寒性に優れた周年栽培可能な早生ミズナです。 2. いずれの季節においてもしっかりした葉軸で株張り、 株揃い良く、収量性に優れますが、特に低温伸張性に優れるので冬期間の栽培に好適します。 3. 草姿は立性、生育初期から草勢強く旺盛で、葉色は濃緑色、葉幅はやや広く、葉軸数も多めなので一株重が重いです。 4. 隣の株との絡み少なく、株元が綺麗で袋に入れ易く、 作業性に優れると共に、葉先が揃うので荷姿が美しいです。 5. 抽苔は早生水菜の中では中程度なので、春先には注意が必要です。

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