果実・収量特性

細葉ミズナのミズナ品種一覧 全24種類

細葉ミズナ 細葉ミズナとは 「細葉ミズナ」とは、葉身の幅が細く、欠刻(葉の切れ込み)が深い特徴を持つミズナ品種の総称です。ミズナ(水菜)は欠刻の深さや葉幅によって大きく「細葉タイプ」と「太茎・広葉タイプ」に分けることができます。細葉タイプは

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細葉ミズナについて

細葉ミズナ

細葉ミズナとは

「細葉ミズナ」とは、葉身の幅が細く、欠刻(葉の切れ込み)が深い特徴を持つミズナ品種の総称です。ミズナ(水菜)は欠刻の深さや葉幅によって大きく「細葉タイプ」と「太茎・広葉タイプ」に分けることができます。細葉タイプは葉軸も細く、株全体が繊細でスマートな印象に仕上がります。

細葉ミズナは「千筋(せんすじ)」と呼ばれることもあります。この呼称は、細く無数の葉軸が束になった見た目が千本の筋のようであることに由来します。京都の伝統野菜として知られる「千筋京水菜」がこのタイプの代表的な品種群であり、古くから京料理の食材として重用されてきた歴史があります。

一方で「太茎タイプ」は葉幅が広く葉軸も太いため、ボリューム感があり鍋料理や炒め物での存在感が増します。細葉タイプと太茎タイプでは市場での用途や販売先が異なることが多く、品種選びの際にはどちらのタイプかを確認することが重要です。

細葉ミズナの魅力

細葉ミズナの最大の特徴は、繊細で美しい外観です。純白の細い葉軸と鮮緑色の細葉のコントラストは、見た目の鮮やかさが際立ちます。FG袋(透明フィルム袋)に入れて陳列したときの映え方が良く、量販店での棚売りで消費者の目を引きやすいとされています。

食感面では、葉軸の繊維質が少なく、シャキシャキとした軽い歯ごたえが特徴です。この食感はサラダや浅漬けで特に評価されており、生食向けの品種として開発されたものも多くあります。一方で鍋料理に使用しても、くたくたになりすぎずに程よい食感が残ることから、幅広い料理に対応できます。

生産者にとっては、収穫・調整作業のしやすさもメリットです。草姿が立性で葉軸が細く絡みにくい品種が多いため、束ね作業や袋詰め時に効率よく作業できます。荷姿が整いやすく、一定の品質で出荷しやすい特性があります。

意外と知られていないのですが、細葉品種は太茎品種と比べて1株当たりの重量がやや軽くなる傾向があります。そのため収量を重量ベースで評価すると見劣りする場合がありますが、袋詰め単価での評価では商品価値の高さを発揮します。

消費者・市場ニーズ

細葉ミズナへの市場ニーズは、見た目の品質と食感の繊細さへの評価を背景に根強く存在します。

量販店の鮮魚・野菜売場では、見た目の鮮やかさが購買意欲に直結するため、白い葉軸と緑の葉のコントラストが際立つ細葉品種が好まれる傾向があります。消費者が手に取って確認する際、葉軸の白さと細さは新鮮さと品質の高さを連想させるサインとして機能します。

外食・中食産業では、鍋料理のセット食材やサラダキットの素材として細葉ミズナを指定購入する業者も存在します。特に高級和食や京料理を提供する飲食店では、細葉の「千筋系」に対する需要があります。

サラダ向け用途においても、細葉ミズナはベビーリーフミックスやグリーンサラダミックスの素材として採用されやすい特性を持ちます。細くシャープな葉の形状が他の葉物野菜との組み合わせに映え、見栄えの良いサラダを演出します。

栽培のポイント

細葉ミズナの栽培管理において特に重要なのは、葉軸の白さと細さを確保するための環境管理です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。細葉品種の白さは、品種の遺伝的な特性だけでなく、日照と温度の条件にも影響を受けます。日照が不足すると葉軸の白色が薄れ、黄色がかった仕上がりになることがあります。施設栽培では換気と採光に配慮し、遮光が強すぎない環境を整えることが品質向上につながります。

施肥管理については、窒素過多は葉軸が軟弱になり、白さより緑みが強くなる傾向があります。適正な施肥量を守ることが、品種の特性を最大限に引き出す基本です。

収穫適期は品種によって異なりますが、細葉品種は一般的に若い段階での収穫が品質面で優れています。葉軸が細い分、生育が進むと繊維質が増えてくる傾向があるため、適期での収穫が食感の良さを保つ重要なポイントです。

病害については、白さび病やべと病への注意が必要です。ミズナ栽培全般に言えることですが、低温・多湿の条件(15℃前後の気温と適度な湿気)でこれらの病害が発生しやすくなります。細葉品種は葉が密集しやすいため、換気と栽植密度の管理を徹底することが病害予防に有効です。

品種選びのコツ

細葉ミズナの品種選びでは、以下の観点を総合的に確認することが望ましいです。

  • 欠刻の深さと葉幅: 「細葉」「欠刻が深い」「葉幅が細い」等の記載が指標
  • 葉軸の色と細さ: 「純白」「極細」等の表現を確認する
  • 草姿: 立性の品種は収穫・調整作業がしやすく、株揃いも良い傾向がある
  • 用途との整合性: サラダ中心か鍋料理中心かによって求める特性が変わる
  • 周年適応性: 通年で細葉の特性が発揮されるか、特定の季節に向いた品種かを確認する

トーホクの「細葉 千筋京水菜」は「切れ込みの多い緑の葉をより細くした品種」として、細葉タイプの典型的な特性を持ちます。友禅水菜(小林種苗)は「濃緑色の細葉で欠刻が深く」、細雪水菜(小林種苗)は「鮮緑色の細葉で欠刻が深く」、いずれも耐暑性・耐寒性に優れ周年栽培に適した品種です。丸種の早生千筋京水菜・早生はりはり京水菜は「細葉で葉軸が極めて白く極細」という伝統的な千筋タイプの特性を受け継いでいます。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、細葉品種は太茎品種と比べて高温期の栽培でやや管理が難しくなる場合があります。夏季に細葉品種を作付けする際は、耐暑性の有無も合わせて確認しておくと安心です。

市場動向とこれから

細葉ミズナの市場は、京野菜としてのブランド力と生食向け需要の拡大を背景に、一定の需要を維持しています。「千筋京水菜」の名称は産地ブランドとして機能することもあり、産地表示と品種特性を組み合わせた差別化販売に活用できます。

近年は水耕栽培によるベビーリーフ生産が拡大しており、細葉ミズナもその素材として採用されています。播種から10〜20日程度の超若採りで収穫するベビーリーフは、通常のミズナとは異なる市場チャネル(カフェ・デリカテッセン等)にアクセスできる可能性があります。

今後の展望として、機能性野菜への関心の高まりとともに、ミズナのカルシウム・ビタミンC・食物繊維の含有量を訴求した商品開発が期待されます。細葉品種は見た目の鮮やかさから、健康訴求型のパッケージ商品の素材としての可能性があります。

まとめ

細葉ミズナは、葉幅が細く欠刻が深い特性を持ち、純白の細い葉軸と鮮緑色の葉のコントラストが美しい品種群です。見た目の品質の高さと、シャキシャキとした軽やかな食感が、サラダ・浅漬け・鍋料理と幅広い用途で評価されています。

品種選びでは「欠刻の深さ」「葉軸の白さと細さ」「立性の草姿」が確認のポイントです。収穫適期を逃さない管理と、適切な施肥・換気による品質維持が、品種のポテンシャルを引き出す鍵になります。

ミズナの関連タグや品種一覧については、ミズナの品種一覧ページをご参照ください。

24品種 表示中
都美人(みやこびじん)

都美人(みやこびじん)

渡辺農事株式会社

低温期の栽培に最適!! 株張りが良い一代交配種 ■特性 ・低温期の伸長性、株張りが良い、収量性抜群のF1品種。 ・草姿は半立性で、株揃いが良く、収穫調整が容易。 ・葉は鮮緑の欠刻の深い細葉、葉柄は細く、純白。 ・葉数、分けつ数が多くボリュームがある。12月蒔き栽培ではおよそ55日で収穫期に達し、展開葉数約90枚、従来品種に比べ20枚以上多い。 ■栽培のポイント ・厳寒期の栽培ではハウス栽培とし、生育を進めるため、小トンネルや不織布のベタ掛けを併用する。 ・抽苔性は他の早生品種と同程度である。抽苔危険期の栽培では生育初期の保温に努める。花芽分化を遅らせることや、本圃での生育期間を短縮させハウスの利用率を高めるためにも、低温期の栽培では、保温育苗による移植栽培が効果的である。 ・※高温期の栽培には「渡辺交配 京美人」水菜をお奨め致します。

株張千緑みずな

株張千緑みずな

中原採種場株式会社

茎は極細で純白、株張りの良い中早生種!! ■特性 ・茎は極細で純白、葉は鮮緑色で葉縁に多数の欠刻があり、株張・株揃いの良い中早生種。 ・大株どり栽培では分けつ力が旺盛で、1株より数百本もの葉軸を発生し、4〜5kgぐらいまで太る。 ・耐暑・耐寒性が強く、抽苔も比較的安定しているので、小株どり栽培ではオールシーズンに使用できる。 ・生育はじっくり太るので在圃期間が長く、営利栽培に好適する。 ・歯切れがよく、香りがありサラダ・浅漬に重宝し、煮食用としても広く利用できる。

はかた千緑水菜

はかた千緑水菜

中原採種場株式会社

葉軸は極細で白く、株張り、株揃い抜群!! ■特性 ・葉軸が白く、欠刻の多い鮮緑葉で新鮮感に富む。 ・作りやすくて品質が最高の早生種。 ・株元からよく分けつし、豊産で生育が早いので、低温期の小株どり栽培にもよく適する。歯切れがよく、香りがありサラダ・漬物に重宝で、煮食用としても広く利用できる。

細雪水菜

細雪水菜

小林種苗株式会社

小林交配 細雪水菜極細系 ミズナ 葉軸が雪のように白く美しい早生水菜! 高温期でも徒長しにくく栽培しやすい! 特性 ・耐暑性・耐寒性に優れ、周年栽培に適した早生水菜。 ・高温期でも徒長しにくく、栽培しやすい。 ・株揃い・株張り良く、収量性優れる。 ・葉は鮮緑色の細葉で欠刻が深く、葉軸は雪のように白く美しく仕上がる。 ・肉質はやわらかく歯切れの良い食感で食味は極上。 ・サラダ・漬物・鍋物など色々な料理に利用できる。 栽培のポイント ・水はけの良い肥沃な圃場で栽培する。 ・施肥量はN・P・Kを成分量で各15kgが目安。 高温期や塩類集積の進んでいるハウス内では減量する。 ・高温期の播種は乾燥に注意する。灌水後、黒寒冷紗で被覆して発芽を揃える。 低温期の播種はビニール等で保温する。 ・条間15cm・株間5cmを基準とする。

細葉 千筋京水菜

細葉 千筋京水菜

株式会社トーホク

純白の茎と、切れ込みの多い緑の葉をより細くした品種。生育旺盛で作りやすく、立性の草姿で良く揃います。繊細な歯切れが特長で、サラダや鍋物などに適します。

サラダ用京水菜

サラダ用京水菜

トキタ種苗株式会社

シャキシャキの歯ざわりが魅力 サラダ用の小株から鍋もの用の大株までの栽培が可能で、歯切れの良さと食味が良い品種。 ■特性 鮮緑色、多く欠刻の入る細葉、葉軸は白く極細で、株張り、株揃いが良く、分げつ旺盛。小株から大株まで収穫ができる早生種。小株では周年栽培が可能。 特に高温期の小株収穫栽培では、播種後30日位より株張りのある株が収穫ができ、独特の香りと歯ざわりのよさは最高です。 ■栽培上の注意 サラダ、煮食、漬物用に幅広く利用ができ、市場性が高い。 ■播き時期 周年での栽培が可能。小株から順次間引き収穫しながら栽培を継続する。3下旬から5月にかけては抽苔し易いため小株での収穫が良いでしょう。 ■播種方法 直播栽培、育苗定植どちらの栽培でも可能です。 ■植え付け 畝巾1m程度の平畝または条間35cm〜40cmに条蒔きします。移植栽培では、収穫時の大きさを想定し5〜15cmの株間で定植してください。 ■土壌条件 土壌条件は特別選びませんがPH6.5くらいが良く、有機質に富み水持ちの良い畑が最適です。 ■肥料 堆肥などの有機質の施用と共に、酸性土壌では石灰を施用しておくと安心です。1平方メートル当たりの施肥量は、窒素15g、燐酸20g、加里10gを基準に元肥重点に施します。追肥は葉の色、生育のスピードなどを勘案して与えます。 ■収穫 収穫までの日数は、夏の高温期、冬の低温期、また収穫をどの大きさで行うかによっても大きく異なります。春、秋の生育の最適条件下では、サラダ用としての小株の収穫であれば、直播栽培で20〜30日、大株での収穫であれば30〜40日を目安としてください。移植栽培では更に1週間程度多くの日数を要します。 ■料理 歯切れの良さを生かしたサラダの材料、大株では鍋物全般に利用できます。3cmを越す大株では浅漬に、また茎の太くなった部分は他の野菜とともに掻き揚げ等でも美味しく食べられます。

京かなで

京かなで

タキイ種苗株式会社

調製作業が容易で在圃性にすぐれる早生種! ■特長 ・株元のまとまりがよく、軸がしなやかで折れにくいため、収穫・調製作業が容易。 ・高温期に問題となる節間伸長の発生が少なく、夏季でも歩どまりが高い。 ・春〜秋どりに適し、生育はじっくりで収穫適期幅が広い。 ・晩抽性にすぐれるため、春どり栽培でも抽苔の危険が少ない。 ・葉は鮮緑色の細葉で葉軸が細く、葉ぞろいがよい。荷姿が美しく仕上がり市場性が高い。 ■栽培の要点 ・直播栽培の小株どりでは、条間15〜20cmで株間5〜7cm程度とする。夏季栽培では疎植とし、密植による軟弱徒長を防ぐ。 ・晩抽性は一般の早生ミズナに比べすぐれるが、早春のハウス栽培では抽苔の危険性があるので、地域ごとの播種期を厳守する。 ・厳寒期は生育が停滞するので作付けは不向き。 ・萎黄病の発生が懸念される圃場での作付けは避け、土壌病害予防のため定期的に土壌消毒を行うことが望ましい。

四季細菜

四季細菜

株式会社タカヤマシード

■特性 1.本種は、小~中株どりに適す早生の一代交配種である。 2.成育が極めて旺盛で伸長性に優れ、低温期、特に冬期の栽培において特性を十分発揮できる。 3.葉は淡緑色で、多数の欠刻がある。分けつ力が旺盛で葉数多く一株重が重い。大株どりにも利用できる。 4.葉軸は細く、白く仕上がり見栄えが良い。 5.食感に優れ、アクやクセがなく、生食のサラダ用として適している。煮物・浅漬け用としても適す。 ■ポイント 高温時の小~中株どり栽培では、灌水のしすぎに注意し、徒長させない様に心掛ける。

シャキさら

シャキさら

株式会社タカヤマシード

本種は、小~中株どりに適する早生の一代交配種である 生育は中位で、夏場の高温時でも比較的徒長しにくく、収穫巾が広い。 葉軸は極めて細くきれいな白色に仕上がる。 葉色は淡緑色で、葉巾は細く、多数の欠刻がある。 株張りが良く、大株どりにも利用できる。 歯触りや香りが良く、煮物・浅漬け用をはじめ、生食のサラダ用としても最適である。 高温時の小~中株どり栽培では、灌水のしすぎに注意し、徒長させない様に心掛ける。

京美人(きょうびじん)

京美人(きょうびじん)

渡辺農事株式会社

春〜秋蒔きに適する! 揃い、品質の良い一代交配種 ■特性 ・春〜秋蒔きまで幅広い作型適応性をもつ。 ・小〜中株出荷に最適な一代交配種。高温期の栽培でも徒長が少なくじっくり育ち、株揃いが極めて良い。 ・葉は極細い切れ葉、葉色はやや濃く、葉軸は細く純白に仕上がる。 ・葉数、分けつ数が多く、株張りが良い。秋蒔き栽培では播種後40日で展開葉数70枚位に達する。 ・株元がしまっているため袋詰めの際の作業性もよく、株元は白く、そろいも良いためFG袋に入れても見栄えがよい。

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