早生のネギ品種一覧 全17種類
早生ネギ 早生ネギとは 早生ネギとは、定植から収穫までの日数が比較的短い品種群を指す熟期区分の一つです。ネギの熟期は品種やタイプによって大きく異なりますが、早生品種は定植から収穫まで4〜5か月程度で出荷可能なサイズに到達する品種が該当します
早生について
早生ネギ
早生ネギとは
早生ネギとは、定植から収穫までの日数が比較的短い品種群を指す熟期区分の一つです。ネギの熟期は品種やタイプによって大きく異なりますが、早生品種は定植から収穫まで4〜5か月程度で出荷可能なサイズに到達する品種が該当します。中生品種(5〜6か月程度)や晩生品種(6か月以上)と比較して、白根(軟白部)の伸長と肥大が速く進むのが特徴です。
ネギは根深ネギ(白ネギ)と葉ネギ(青ネギ)に大別されますが、早生品種は両方のタイプに存在します。根深ネギにおいては、軟白部の伸長速度が速い品種が早生に分類され、葉ネギにおいては、葉の展開と分げつが速い品種が早生に分類されます。
まず押さえておきたいのが、ネギの「早生」は他の野菜と比較して栽培期間のスケールが異なるという点です。ネギは栽培期間が半年から1年と長い作物であり、早生品種であっても4〜5か月の栽培期間を要します。この中で「早い」とは、同じ作型において中生・晩生品種よりも1〜2か月早く出荷サイズに達することを意味しています。
早生品種は、一般的に草勢がやや旺盛で、葉の伸長が速い傾向にあります。この旺盛な生育力が、短い期間での白根の確保を可能にしていますが、反面、軟化しやすいなどの品質面での注意が必要になる場合もあります。
早生ネギのメリット・デメリット
メリット
早生品種の最大のメリットは、出荷開始を早めることで高単価時期の販売に対応できることです。ネギの市場価格は時期によって変動し、端境期には高値で推移する傾向があります。早生品種を導入して出荷時期を早めることで、有利な販売タイミングを捉えることができます。
栽培期間の短縮による圃場の効率的利用もメリットです。ネギは栽培期間が長い作物であるため、早生品種の導入によって圃場の占有期間を短縮し、後作の品目を早く作付けできるようになります。
リレー出荷体制の構築において、早生品種は先頭ランナーの役割を果たします。早生品種の収穫が始まった後に中生・晩生品種の収穫に移行することで、長期間にわたる安定出荷が実現します。
年間を通じた労働力の平準化にも寄与します。ネギは土寄せ作業に多くの労力を要しますが、早生品種を先に出荷することで、土寄せと収穫の作業ピークを分散できます。
デメリット・注意点
白根の充実度が中生・晩生品種に比べてやや劣る場合があります。生育が速い分、白根の肉質がやや柔らかくなる傾向がある品種もあり、輸送性や棚もちに影響することがあります。出荷先の品質基準と照らし合わせることが重要です。
在圃性が短い傾向がある品種もあります。収穫適期を過ぎると白根が軟化したり、抽苔のリスクが高まったりするため、適切なタイミングでの収穫計画が必要です。
これ、実は草勢管理でもかなり重要なポイントです。早生品種は草勢が旺盛な分、土寄せの頻度やタイミングを誤ると、白根が曲がったり、首部が緩くなったりする場合があります。品種の生育速度に合わせた土寄せスケジュールの調整が求められます。
適した作型と地域
早生ネギが特に力を発揮するのは、春どり栽培と夏秋どり栽培です。
春どり栽培は、前年の秋に定植して翌年4〜5月に収穫する作型です。早生品種を使用することで、5月の連休前後の高需要期に合わせた出荷が可能になります。冬を越して春に一気に伸長する早生品種は、この作型での出荷開始を早める効果があります。
夏秋どり栽培は、春に定植して8〜10月に収穫する作型です。夏場はネギの供給量が減少して市場価格が上昇する傾向があり、早生品種でこの時期に出荷できれば、経営面のメリットが大きくなります。ただし、高温期の栽培となるため、耐暑性も求められます。
ここからが実際の栽培で差がつくところです。ネギの早生品種は、土寄せのタイミングと白根の品質が密接に関わっています。白根の伸長が速い品種では、土寄せのペースも早めに設定する必要があります。土寄せが遅れると白根の長さが確保できず、出荷規格を満たせなくなるリスクがあります。逆に、一度に大量の土寄せを行うと根の傷みや軟腐病の原因になるため、こまめな土寄せが基本です。
関東平野部は国内最大のネギ産地であり、周年を通じた出荷体制の中で、早生品種は端境期の出荷を担う重要な品種群です。
栽培のポイント
早生ネギの栽培では、白根の品質を確保するための土寄せ管理と、草勢のコントロールが安定生産の鍵です。
育苗は、根深ネギの場合、播種から定植まで60〜80日程度を要します。セルトレイ育苗またはベッド育苗で健全な苗を確保します。苗の太さと根量が定植後の活着と初期生育に影響するため、育苗期間中の適切な管理が重要です。
定植は、溝を切って苗を立てかける方法が一般的です。溝の深さは15〜20cmを目安とし、その後の土寄せで段階的に白根を伸ばしていきます。
土寄せは、ネギ栽培の最も重要な管理作業です。定植後、3〜4回に分けて段階的に行います。早生品種は白根の伸長が速いため、やや早めのペースで土寄せを進めることがポイントです。ただし、1回あたりの土寄せ量は葉鞘の分岐部を超えない程度に留め、根の傷みを防ぎます。
施肥管理は、元肥と追肥のバランスが重要です。土寄せのたびに追肥を行うのが一般的で、白根の肥大期には窒素とカリの十分な供給が品質を支えます。肥切れは白根の太りが悪くなる原因です。
灌水管理は、排水性の確保が最優先です。ネギは過湿に弱い作物であり、排水不良は軟腐病の発生リスクを大幅に高めます。高畝にするなど、排水対策を徹底します。
病害虫対策では、軟腐病・べと病・さび病・黒斑病などの病害と、ネギアザミウマ・ネギハモグリバエなどの害虫への対応が重要です。特に軟腐病は、土寄せ時の傷から感染することが多く、高温多湿期の作業では特に注意が必要です。
品種選びの注意点
早生ネギの品種選びでは、作型への適合性と白根の品質を確認することが重要です。
根深ネギの場合、白根の長さと太さのバランスが出荷規格に適合するかを確認します。早生品種の中には、白根が細めで長く伸びるタイプと、やや太めで中程度の長さのタイプがあり、出荷先の規格に合った品種を選びます。
意外と知られていないのですが、早生品種は抽苔の時期との関係に注意が必要です。ネギは春に抽苔(坊主が立つ)する性質がありますが、品種によって抽苔時期や坊主の出やすさに差があります。春どり栽培では、収穫予定時期までに抽苔しない品種を選ぶことが不可欠です。「坊主不知」タイプの品種や、晩抽性に優れた品種は、春どりでの利用に適しています。
軟腐病耐性は、夏秋どり栽培において特に重要な選定基準です。高温期は軟腐病の発生リスクが最も高い時期であり、耐病性の高い品種を選ぶことで栽培の安定性が大きく向上します。
葉ネギタイプの早生品種を選ぶ場合は、分げつ性(株の増え方)と葉色を確認します。分げつが旺盛な品種は収量性に優れますが、1本あたりの太さが細くなる傾向があるため、出荷先の要望に合わせた品種選びが必要です。
試作時は、白根の仕上がり時期・白根の品質・耐病性・抽苔特性を確認し、自分の栽培体系と出荷計画に合った品種を総合的に評価します。
市場動向とこれから
ネギは国内の主要な野菜の一つであり、年間を通じて安定した需要があります。鍋料理・薬味・炒め物など多様な調理に使われ、家庭用・業務用ともに需要が堅調です。
近年は、カットネギの需要が拡大しています。業務用だけでなく家庭用のカットネギも増加しており、加工適性(白根の硬さ・均一性)に優れた品種の重要性が高まっています。
産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、ネギ栽培における労働力不足は深刻な課題です。特に土寄せ作業と収穫作業の省力化が求められており、機械化適性に優れた品種の選定や、栽培体系の見直しが各産地で進んでいます。早生品種は栽培期間の短縮により、年間の作業量を調整する手段の一つとして活用されています。
今後の展望としては、白根の品質と耐病性を高いレベルで両立した早生品種の開発が進んでいます。また、全自動収穫機への適性を持つ品種の開発も、産地の省力化ニーズに対応する重要なテーマです。気候変動に伴う高温対策としても、耐暑性と早生性を兼ね備えた品種への需要は今後さらに高まると予想されます。
まとめ
早生ネギは、定植から収穫まで4〜5か月程度の栽培期間で出荷可能なサイズに到達する品種群であり、端境期の出荷やリレー出荷体制の先頭ランナーとして重要な役割を果たします。
品種選びにあたっては、作型との適合性・抽苔特性・軟腐病耐性・白根の品質を総合的に評価し、出荷計画と栽培体系に合った品種を選定することが重要です。栽培面では、品種の生育速度に合わせた土寄せスケジュールの設計と、排水性の確保による病害対策が、安定した品質と収量を確保する鍵となります。
名月一文字
タキイ種苗株式会社
濃緑、小葉で耐暑性にすぐれる夏秋どり一本ネギ! ■特長 ・濃緑、小葉で作業性にすぐれる根深ネギ。 ・葉身(緑部)と軟白部のコントラストが美しい ・本種は安定して持続的に生育する。首しまりがよく、襟部のばらけが遅いため在圃性にすぐれる ・皮むき作業が容易なほか、葉身が短くカットする葉が少ないため収穫調製時間が短縮できる。 ・そろい性にすぐれ、クズの発生が少なく秀品率が高い。 ■栽培の要点 ・生育がじっくりで持続的に生育するため、多肥や肥切れにならないよう細やかに追肥を施す。 ・冬場の休眠が早いため、最高気温が15℃を下回る時期までに収穫を終えるよう適期収穫を心掛ける。 ・早生品種ではないため播種、定植を春先までに終え、生育日数をしっかり確保する。 ・総じて病害に対しては強いレベルではあるが、予防中心で薬剤散布を行うのが望ましい。
夏扇パワー
株式会社サカタのタネ
早生多収、太りが自慢の黒柄系一本ネギ ■特性 1. 夏秋および秋冬どりに適する適応作型の広い黒柄系一本ネギです。 2. 太りが非常によく、従来の黒柄系よりは低温伸長性のある多収品種です。「夏扇4号」よりも太りに優れますが、首部の締まりは従来の夏扇系品種よりも緩めになります。 3. 厳寒期でも葉が枯れ込みにくく、在圃性にも優れます。 4. 草勢は従来の夏扇系品種よりも強めとなりますが、立性で葉折れが少なく、機械作業の適応性が高いです。 5. 太さは商品価値の高いL~2Lでそろうため、秀品率が高く、収穫調整作業が容易になります。 6. 根の張りがよく耐暑性、耐寒性があり、べと病、さび病、黒斑病には比較的強いです。 7. 苗のそろいや定植後の生育がよいため、露地育苗のほか、チェーンポットやセル育苗での栽培でとくに能力を発揮します。 ■適応性 本品種は夏どり~厳寒期どりまでと作型適応性が広いですが、温暖地では特に年明けどりで能力を発揮します。年明けどりでは、収穫遅れによる葉の枯れ、首割れなどの発生が少なく在圃性に優れるため、安定した出荷が可能です。また、高冷涼地では、早生性を生かした7~8月からの収穫が可能です。 ■肥培管理 定植1カ月前に苦土石灰や堆肥を施し、深く耕うんしておきます。施肥量は10a当たり窒素20~30kg、リン酸20~25kg、カリ20~25kgを標準とします。元肥:追肥は2:8あるいは3:7の割合で施します。追肥は土寄せごとに5~6回に分けて施し、収穫時まで肥切れをしないように注意します。 ■育苗・育苗管理 264穴チェーンポットでは、10a当たり70~80枚必要で、1穴当たり2粒まきおよび2.5粒まき(2粒3粒交互まき)を標準としますが、早出しを狙う場合は2粒まきにします。苗床育苗を行うときは、必ず土壌病害に汚染されていない圃場を選定し、リン酸をやや多めに施し、硬く締まった苗を作るように心がけます。 ■定植および定植後の管理 秋冬どりでは、高温期に湿害などの影響を受けやすいため、とくに排水性のよい圃場を選びます。栽植密度は、畝幅90~100cm、溝の深さ15~20cm、株間2.0~2.5cmで定植します。定植後、乾燥すると生育が遅延し、病害の影響を受けやすくなりますので、乾燥時には散水などを行いスムーズな活着を促します。 ■土寄せ 土寄せは一度にたくさん行わず、追肥と兼ねて4~5回に分けて行います。高温期は生育停滞期なので、なるべく土を動かさないようにし、生育不良にならない程度の肥効にとどめます。軟白に要する日数は、7~9月どりで15~20日、10月どりで30日、11月どりは40日、12月どり以降は50日以上が必要です。最終土寄せは出荷目標日に合わせて行います。 ■病害虫防除 生育初期の病害虫による被害は致命的となるため、早期防除を徹底します。また、高温期は白絹病、萎凋病、軟腐病が発生しやすいため、排水対策に努めると同時に、病害発生前に、それぞれに応じた薬剤を用いて株元散布すると効果的に防除ができます。 ■収穫 とくに太りのよい品種のため、太り過ぎないように適期収穫を心がけます。
春扇
株式会社サカタのタネ
良品多収で食味抜群の晩抽一本ネギ ■特性 1.合黒系晩抽一本ネギ。分けつの発生はほとんどない。 2.立葉で葉折れが少なく、機械管理作業が容易である。 3.早生で太りが早く、特にトンネルの5月収穫では、秀品率が高く極多収となる。 4.軟白部は繊維質が少なく、肉厚で食味がよい。 5.苗のそろいや定植後の生育がよいため露地育苗のほか、チェーンポットやセル育苗での栽培で特に能力を発揮する。 ■要点 1.早まきは抽だいの原因となるので、収穫時期および栽培地域にあった播種適期を厳守します。 2.10月まき栽培では、定植時にトンネル被覆を行い、防寒および抽だいの防止に努めます。 3.苗作りは良品多収の第一歩。苗の肥料切れ、老化苗の定植や厳寒期の肥料不足は、抽だいや分けつを誘発する原因になるので特に注意します。 4.5〜7月まきは、定植期が高温乾燥期なので、定植後は灌水し、スムーズな活着を促してください。 5.高温期はヨトウムシ、ハモグリバエ、アザミウマ等の活動が活発で、致命的な被害を及ぼすことがあるので、病害虫防除に努めましょう。
白矢
株式会社渡辺採種場
夏秋どり用の早生系品種 肥大性良く、首しまり良好! ■特性 ・夏秋どりに適した一本ネギです。 ・草丈はやや短く、草勢は強めで葉折れが少ないです。 ・根の張り、肥大性が良く、収量性にも優れます。 ・首部の締まり良く、皮むき作業が容易です。 ・葉鞘の太さが揃うため、秀品率が高いです。
すさまる
株式会社サカタのタネ
極濃緑・多収で葉先が強い夏用小ネギ ■特性 1. 高温時期でも生育停滞しにくく、葉肉が厚く収量性が高い。 2. 葉色は濃く、立性がよいため秀品性が高い。 3. そろいがよく、皮むきがしやすいため、出荷作業性がよい。 4. 播種後60~70日で収穫できる中早生品種。 5. 種子サイズはやや大粒のため、薄まきにならないよう注意する。 ■適応性 ハウス栽培では3月中旬から9月中旬播種、5月下旬から11月下旬収穫に適します。高温時期でも生育停滞しづらい品種ですが、基本的には伸びにくくガッチリした夏用小ネギ品種です。そのため、温度がある初夏から秋収穫に適性が高く、反対に低温時期の収穫では長さが出にくくなるため、10月以降の播種は控えます。露地栽培でも立性で収量は高く仕上がりますが、疎植になると葉太りして長さが取りづらくなるので、状況に応じて栽植密度の調整が必要です。 ■圃場準備・土づくり 水分コントロールがしやすい、排水性のよい圃場を準備します。排水がコントロールしにくい場合は、ハウスの内回りに溝を切るなどして排水性の調整を行います。施肥・耕耘後、しっかり灌水し地水を確保し、トラクターが入れる程度に乾いたら耕耘・整地します。 ■播種~発芽 播種量は10a当たり3Lを目安としますが、圃場や時期によって葉太りや葉のなびきが発生するため、状況に応じて適宜播種量を調整します。播種から発芽までは表面が乾き過ぎないように注意して灌水しますが、1回の灌水量が多いとやわらかい土が締まって固くなるので、注意します。また高温時期の播種は直射日光でダメージを受けるので遮光をして地際の気温上昇を抑えます。発芽から本葉1枚目が出るまでに地表面がぬれていると立ち枯れ病が発生しやすいので、水を控え乾燥気味にします。 ■本葉1枚目~2.5枚目 本葉1枚目が展葉してきたら、灌水を再開し生育を促します。高温時期には日中表面がぬれていると根がダメージを受けて生育が停滞するので、夕方に灌水し日中は表面が少し乾いている程度にします。本品種は初期生育は早いですが、後半の生育は緩慢になり葉色が濃くなります。本葉3枚目の葉色が淡い場合は、灌水を控えて葉色を出します。 ■本葉2.5枚目~収穫まで 日中のなびき具合と、葉色を見ながら灌水量を調節します。葉色が淡い場合には灌水を控え、色を出し、適度な色を出しながら葉がなびかないように灌水量を調整します。 ■病害虫防除 本品種は耐病性品種ではないので、慣行通り防除が必要です。春・秋はさび病・べと病・葉枯れ病などの葉の病気が増えるので予防的に殺菌剤を散布するように心掛けましょう。夏期はネギアザミウマやハモグリバエなど害虫の発生が増加するので、それぞれの害虫に応じた殺虫剤の散布、ハウス側面からの飛び込み防止のため、ネットの設置・ハウス周囲の除草などを徹底しましょう。
光の剣
トキタ種苗株式会社
肥大性抜群・第57回原種審査会3等2位入賞 不安定な気候でも安定して秀品収穫可能な剣シリーズの早生品種! ■特性 気温10-25度での肥大性に優れ、播種期をずらすことで夏から年明けどりまで収穫可能。●草丈90-95cmでL級での収穫比率が高く首部のばらけ、割れも少ない。●在圃性に優れ、湿害に強く、安定して秀品が収穫できる。●皮がむき易く収穫作業性高い。●食味も良い ■栽培上の注意 空梅雨、酷暑、巨大台風、集中豪雨等、天候不順が非常に目立ちます。このような条件下でも、畑に長く置ける生理的に強健で在圃性に優れるネギです。 ■播き時期 高冷地・2〜3月まき、7〜9月どり。一般地11〜2月まき7〜11月どり。 ■播種方法 発芽には、20℃前後の温度が必要。低温期にはトンネルはハウス育苗します。 ■植え付け ●セルトレイやペーパーポット、育苗箱などに播種する場合 トレイなどの場合は、土を詰め、くぼみをつけて播き穴とし、1穴に3粒程度まきます。篩などでまんべんなく覆土したら水をたっぷり与え、発芽まで新聞紙などで覆っておきます。適宜間引きをし2本立てにします。草丈15cm程度まで育てたます。培土は、「ガッチリくんネギ用」など専用培土が育苗期間を通じて肥料を供給しがっちりした苗に育てることができ、管理が容易です。 ■土壌条件 軟白部をより長く育てるには、通気性、水はけ、保水性がよく、土寄せしたときに土崩れしにくい土壌であることが望まれる。土壌酸度pH5.7〜7.4が適正範囲。連作障害は出にくいとされていますが、できれば1〜2年、あけた方が生育がよいようです。 植え付けの準備:畑の東西に幅10〜15cm程度、深さ30cm程度の溝を掘り、溝の底に完熟堆肥5リットルと元肥の化成肥料量を混和した後、間土を10cm程度盛り、20cm程度の深さにの植え溝とします。溝の北側の壁に5cmほど間隔をあけて苗をまっすぐ立て掛け、根の部分に土を3〜4cmの厚さに土をかけて倒れないようにします。 藁や刈り草を根元に厚く敷き、根が乾燥するのを防ぎます。生育に合わせて、植え溝に1〜2回に分けて土を戻し平らにしたら、土を株元に盛っていく土寄せを3〜4回行います。土寄せは葉の分かれている部分よりやや下のあたりまでが目安で、生育が遅滞する真夏には無理に行わないようにします。土寄せと同時に追肥を行い、化成肥料の場合は、茎に直接触れないようにします。最後の土寄せ(止め土)は分かれ目よりやや上まで盛り上げて、首元を締めるようにします。 ■肥料 苦土石灰は、1平方メートルあたり150g位を全層混合。生育途中の肥切れや逆に過剰になっても、生育を妨げ、病害発生の助長、青果品質の低下につながるので、最終的な本圃のチッソ成分は平方メートルあたり、20〜25g程度が目標。元肥に全チッソ量の1/3〜1/2、残りを土寄せに合わせ数回に分けて追肥します。 ■収穫 最後の土寄せから夏どりで20〜30日、秋どり30〜40日を目安に畝の両側を削って軟白部を傷つけないように根元まで掘り起こして収穫します ■料理 加熱調理時で食味の良さが再確認。
夏扇タフナー
株式会社サカタのタネ
夏越ししやすく、耐倒伏性、耐寒性に優れる秋冬どり用一本ネギ ■特性 1.夏越ししやすい、中生の秋冬どり用一本ネギ。 2.根量がやや多く、根が強いために高温期の欠株が少ない。 3.生育中期までの太りは比較的ゆっくり進み、伸び過ぎや太り過ぎる心配が少ない。10月以降気温が低下してからの肥大性および伸長性がよい。「夏扇3号」程度の肥大性がある。 4.草勢は中程度で、やや多肥条件でも暴れにくい。立性、小葉で風に強く、管理しやすい。強風でも倒伏しにくく、曲がりの発生が少ない。 5.霜による葉折れが少なく、厳寒期も比較的枯れ込みにくい。 6.皮むきがしやすいため、出荷効率がよい。 7.3月以降は抽苔の恐れがあるので、2月どりまでとする。 ■適応性 秋冬どりの作型で使用でき、特に12~1月どりで能力を発揮します。稚苗育苗の場合、2月播種11月下旬~12月どり、3月播種12~2月どりが特に適します。温暖地では、4月播種12~2月どりも可能です。3月以降は抽だいの恐れがあるので、2月どりまでとしてください。 肥大性が不足するため、夏どり(8~10月どり)にはおすすめできません。夏どりには早生品種の「夏扇4号」、「夏扇パワー」をご使用ください。 ■播種 秋冬どりの作型の中で、比較的早い時期の播種がおすすめです。株間は2~2.5cmが基準です。排水性のよい圃場を選定し、額縁排水などの排水対策を行います。 ■定植および定植後の管理 定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の秋冬どり栽培に準じますが、9月以降の追肥はタイミングが遅れないように行うことが大切です。特性上、9月初旬では肥大が十分でない場合もありますが、追肥はしっかり行い、土寄せ量は少なくして肥大を促すようにしてください。9月の追肥により10月以降は生育が進みやすく、12月まで肥大が続きます。10月以降は収穫目標に合わせた追肥と土寄せを進めてください。追肥における施肥量は、慣行と同等か2割程度多くするとよいでしょう。 ■病害虫防除 土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、定植後~9月までの防除を確実に行うことが大切です。葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。秋以降に発生しやすいので、発病前から予防的防除を心がけます。 ■収穫 耐寒性と在圃性は比較的ありますが、品質を確保するために適期収穫を心がけてください。3月以降は抽苔の恐れがあるため、2月までに収穫を終えるようにします。暖冬の場合は特に抽だいが早くなりやすいので、収穫が遅れないように注意してください。
太陽の祝い
トキタ種苗株式会社
第68回全日本野菜品種審査会上位入賞 早生肥大性良好な一本ネギ ■特性 夏の暑さや、ゲリラ豪雨にあたっても溶けずに強い 揃い良好で分げつなし。 肥大性を生かして高単価に取引されるLや2Lに歩留まりよく仕上がる。 一般的な茎葉病害に強く葉先枯れも出にくい。 適度な襟の締まり、葉枚数も極端に多くないため皮むきが容易。 「太陽を歓迎する(祝う)くらい、日差しに強く、夏に負けず、草勢が極強い!」 高冷地の夏、一般地の秋冬でお祝いしたいくらい秀品が収穫できることを願って命名しました。 ■栽培上の注意 伸長性、肥大性に秀でる品種。適期収穫がおすすめ。
根深一本太ねぎ 白扇(はくせん)
株式会社トーホク
べと病やさび病などの病害によく耐え、太りよく収量のあがる早生品種。草姿立性で葉折れしにくく、作業性にも優れて作りやすい。肉質ち密でみずみずしく食味は極めて良い。
晩抽はくつる一本葱
宝種苗株式会社
葉色濃く、立性 耐寒性強く、春獲り栽培に最適! ●草性強く、葉長長い ●一本重が重い ●低温伸張性のある超早生種 ●調整後の収量が従来品種より15%程度多い
名月一文字
タキイ種苗株式会社
濃緑、小葉で耐暑性にすぐれる夏秋どり一本ネギ! ■特長 ・濃緑、小葉で作業性にすぐれる根深ネギ。 ・葉身(緑部)と軟白部のコントラストが美しい ・本種は安定して持続的に生育する。首しまりがよく、襟部のばらけが遅いため在圃性にすぐれる ・皮むき作業が容易なほか、葉身が短くカットする葉が少ないため収穫調製時間が短縮できる。 ・そろい性にすぐれ、クズの発生が少なく秀品率が高い。 ■栽培の要点 ・生育がじっくりで持続的に生育するため、多肥や肥切れにならないよう細やかに追肥を施す。 ・冬場の休眠が早いため、最高気温が15℃を下回る時期までに収穫を終えるよう適期収穫を心掛ける。 ・早生品種ではないため播種、定植を春先までに終え、生育日数をしっかり確保する。 ・総じて病害に対しては強いレベルではあるが、予防中心で薬剤散布を行うのが望ましい。
夏扇パワー
株式会社サカタのタネ
早生多収、太りが自慢の黒柄系一本ネギ ■特性 1. 夏秋および秋冬どりに適する適応作型の広い黒柄系一本ネギです。 2. 太りが非常によく、従来の黒柄系よりは低温伸長性のある多収品種です。「夏扇4号」よりも太りに優れますが、首部の締まりは従来の夏扇系品種よりも緩めになります。 3. 厳寒期でも葉が枯れ込みにくく、在圃性にも優れます。 4. 草勢は従来の夏扇系品種よりも強めとなりますが、立性で葉折れが少なく、機械作業の適応性が高いです。 5. 太さは商品価値の高いL~2Lでそろうため、秀品率が高く、収穫調整作業が容易になります。 6. 根の張りがよく耐暑性、耐寒性があり、べと病、さび病、黒斑病には比較的強いです。 7. 苗のそろいや定植後の生育がよいため、露地育苗のほか、チェーンポットやセル育苗での栽培でとくに能力を発揮します。 ■適応性 本品種は夏どり~厳寒期どりまでと作型適応性が広いですが、温暖地では特に年明けどりで能力を発揮します。年明けどりでは、収穫遅れによる葉の枯れ、首割れなどの発生が少なく在圃性に優れるため、安定した出荷が可能です。また、高冷涼地では、早生性を生かした7~8月からの収穫が可能です。 ■肥培管理 定植1カ月前に苦土石灰や堆肥を施し、深く耕うんしておきます。施肥量は10a当たり窒素20~30kg、リン酸20~25kg、カリ20~25kgを標準とします。元肥:追肥は2:8あるいは3:7の割合で施します。追肥は土寄せごとに5~6回に分けて施し、収穫時まで肥切れをしないように注意します。 ■育苗・育苗管理 264穴チェーンポットでは、10a当たり70~80枚必要で、1穴当たり2粒まきおよび2.5粒まき(2粒3粒交互まき)を標準としますが、早出しを狙う場合は2粒まきにします。苗床育苗を行うときは、必ず土壌病害に汚染されていない圃場を選定し、リン酸をやや多めに施し、硬く締まった苗を作るように心がけます。 ■定植および定植後の管理 秋冬どりでは、高温期に湿害などの影響を受けやすいため、とくに排水性のよい圃場を選びます。栽植密度は、畝幅90~100cm、溝の深さ15~20cm、株間2.0~2.5cmで定植します。定植後、乾燥すると生育が遅延し、病害の影響を受けやすくなりますので、乾燥時には散水などを行いスムーズな活着を促します。 ■土寄せ 土寄せは一度にたくさん行わず、追肥と兼ねて4~5回に分けて行います。高温期は生育停滞期なので、なるべく土を動かさないようにし、生育不良にならない程度の肥効にとどめます。軟白に要する日数は、7~9月どりで15~20日、10月どりで30日、11月どりは40日、12月どり以降は50日以上が必要です。最終土寄せは出荷目標日に合わせて行います。 ■病害虫防除 生育初期の病害虫による被害は致命的となるため、早期防除を徹底します。また、高温期は白絹病、萎凋病、軟腐病が発生しやすいため、排水対策に努めると同時に、病害発生前に、それぞれに応じた薬剤を用いて株元散布すると効果的に防除ができます。 ■収穫 とくに太りのよい品種のため、太り過ぎないように適期収穫を心がけます。
春扇
株式会社サカタのタネ
良品多収で食味抜群の晩抽一本ネギ ■特性 1.合黒系晩抽一本ネギ。分けつの発生はほとんどない。 2.立葉で葉折れが少なく、機械管理作業が容易である。 3.早生で太りが早く、特にトンネルの5月収穫では、秀品率が高く極多収となる。 4.軟白部は繊維質が少なく、肉厚で食味がよい。 5.苗のそろいや定植後の生育がよいため露地育苗のほか、チェーンポットやセル育苗での栽培で特に能力を発揮する。 ■要点 1.早まきは抽だいの原因となるので、収穫時期および栽培地域にあった播種適期を厳守します。 2.10月まき栽培では、定植時にトンネル被覆を行い、防寒および抽だいの防止に努めます。 3.苗作りは良品多収の第一歩。苗の肥料切れ、老化苗の定植や厳寒期の肥料不足は、抽だいや分けつを誘発する原因になるので特に注意します。 4.5〜7月まきは、定植期が高温乾燥期なので、定植後は灌水し、スムーズな活着を促してください。 5.高温期はヨトウムシ、ハモグリバエ、アザミウマ等の活動が活発で、致命的な被害を及ぼすことがあるので、病害虫防除に努めましょう。
白矢
株式会社渡辺採種場
夏秋どり用の早生系品種 肥大性良く、首しまり良好! ■特性 ・夏秋どりに適した一本ネギです。 ・草丈はやや短く、草勢は強めで葉折れが少ないです。 ・根の張り、肥大性が良く、収量性にも優れます。 ・首部の締まり良く、皮むき作業が容易です。 ・葉鞘の太さが揃うため、秀品率が高いです。
すさまる
株式会社サカタのタネ
極濃緑・多収で葉先が強い夏用小ネギ ■特性 1. 高温時期でも生育停滞しにくく、葉肉が厚く収量性が高い。 2. 葉色は濃く、立性がよいため秀品性が高い。 3. そろいがよく、皮むきがしやすいため、出荷作業性がよい。 4. 播種後60~70日で収穫できる中早生品種。 5. 種子サイズはやや大粒のため、薄まきにならないよう注意する。 ■適応性 ハウス栽培では3月中旬から9月中旬播種、5月下旬から11月下旬収穫に適します。高温時期でも生育停滞しづらい品種ですが、基本的には伸びにくくガッチリした夏用小ネギ品種です。そのため、温度がある初夏から秋収穫に適性が高く、反対に低温時期の収穫では長さが出にくくなるため、10月以降の播種は控えます。露地栽培でも立性で収量は高く仕上がりますが、疎植になると葉太りして長さが取りづらくなるので、状況に応じて栽植密度の調整が必要です。 ■圃場準備・土づくり 水分コントロールがしやすい、排水性のよい圃場を準備します。排水がコントロールしにくい場合は、ハウスの内回りに溝を切るなどして排水性の調整を行います。施肥・耕耘後、しっかり灌水し地水を確保し、トラクターが入れる程度に乾いたら耕耘・整地します。 ■播種~発芽 播種量は10a当たり3Lを目安としますが、圃場や時期によって葉太りや葉のなびきが発生するため、状況に応じて適宜播種量を調整します。播種から発芽までは表面が乾き過ぎないように注意して灌水しますが、1回の灌水量が多いとやわらかい土が締まって固くなるので、注意します。また高温時期の播種は直射日光でダメージを受けるので遮光をして地際の気温上昇を抑えます。発芽から本葉1枚目が出るまでに地表面がぬれていると立ち枯れ病が発生しやすいので、水を控え乾燥気味にします。 ■本葉1枚目~2.5枚目 本葉1枚目が展葉してきたら、灌水を再開し生育を促します。高温時期には日中表面がぬれていると根がダメージを受けて生育が停滞するので、夕方に灌水し日中は表面が少し乾いている程度にします。本品種は初期生育は早いですが、後半の生育は緩慢になり葉色が濃くなります。本葉3枚目の葉色が淡い場合は、灌水を控えて葉色を出します。 ■本葉2.5枚目~収穫まで 日中のなびき具合と、葉色を見ながら灌水量を調節します。葉色が淡い場合には灌水を控え、色を出し、適度な色を出しながら葉がなびかないように灌水量を調整します。 ■病害虫防除 本品種は耐病性品種ではないので、慣行通り防除が必要です。春・秋はさび病・べと病・葉枯れ病などの葉の病気が増えるので予防的に殺菌剤を散布するように心掛けましょう。夏期はネギアザミウマやハモグリバエなど害虫の発生が増加するので、それぞれの害虫に応じた殺虫剤の散布、ハウス側面からの飛び込み防止のため、ネットの設置・ハウス周囲の除草などを徹底しましょう。
光の剣
トキタ種苗株式会社
肥大性抜群・第57回原種審査会3等2位入賞 不安定な気候でも安定して秀品収穫可能な剣シリーズの早生品種! ■特性 気温10-25度での肥大性に優れ、播種期をずらすことで夏から年明けどりまで収穫可能。●草丈90-95cmでL級での収穫比率が高く首部のばらけ、割れも少ない。●在圃性に優れ、湿害に強く、安定して秀品が収穫できる。●皮がむき易く収穫作業性高い。●食味も良い ■栽培上の注意 空梅雨、酷暑、巨大台風、集中豪雨等、天候不順が非常に目立ちます。このような条件下でも、畑に長く置ける生理的に強健で在圃性に優れるネギです。 ■播き時期 高冷地・2〜3月まき、7〜9月どり。一般地11〜2月まき7〜11月どり。 ■播種方法 発芽には、20℃前後の温度が必要。低温期にはトンネルはハウス育苗します。 ■植え付け ●セルトレイやペーパーポット、育苗箱などに播種する場合 トレイなどの場合は、土を詰め、くぼみをつけて播き穴とし、1穴に3粒程度まきます。篩などでまんべんなく覆土したら水をたっぷり与え、発芽まで新聞紙などで覆っておきます。適宜間引きをし2本立てにします。草丈15cm程度まで育てたます。培土は、「ガッチリくんネギ用」など専用培土が育苗期間を通じて肥料を供給しがっちりした苗に育てることができ、管理が容易です。 ■土壌条件 軟白部をより長く育てるには、通気性、水はけ、保水性がよく、土寄せしたときに土崩れしにくい土壌であることが望まれる。土壌酸度pH5.7〜7.4が適正範囲。連作障害は出にくいとされていますが、できれば1〜2年、あけた方が生育がよいようです。 植え付けの準備:畑の東西に幅10〜15cm程度、深さ30cm程度の溝を掘り、溝の底に完熟堆肥5リットルと元肥の化成肥料量を混和した後、間土を10cm程度盛り、20cm程度の深さにの植え溝とします。溝の北側の壁に5cmほど間隔をあけて苗をまっすぐ立て掛け、根の部分に土を3〜4cmの厚さに土をかけて倒れないようにします。 藁や刈り草を根元に厚く敷き、根が乾燥するのを防ぎます。生育に合わせて、植え溝に1〜2回に分けて土を戻し平らにしたら、土を株元に盛っていく土寄せを3〜4回行います。土寄せは葉の分かれている部分よりやや下のあたりまでが目安で、生育が遅滞する真夏には無理に行わないようにします。土寄せと同時に追肥を行い、化成肥料の場合は、茎に直接触れないようにします。最後の土寄せ(止め土)は分かれ目よりやや上まで盛り上げて、首元を締めるようにします。 ■肥料 苦土石灰は、1平方メートルあたり150g位を全層混合。生育途中の肥切れや逆に過剰になっても、生育を妨げ、病害発生の助長、青果品質の低下につながるので、最終的な本圃のチッソ成分は平方メートルあたり、20〜25g程度が目標。元肥に全チッソ量の1/3〜1/2、残りを土寄せに合わせ数回に分けて追肥します。 ■収穫 最後の土寄せから夏どりで20〜30日、秋どり30〜40日を目安に畝の両側を削って軟白部を傷つけないように根元まで掘り起こして収穫します ■料理 加熱調理時で食味の良さが再確認。
夏扇タフナー
株式会社サカタのタネ
夏越ししやすく、耐倒伏性、耐寒性に優れる秋冬どり用一本ネギ ■特性 1.夏越ししやすい、中生の秋冬どり用一本ネギ。 2.根量がやや多く、根が強いために高温期の欠株が少ない。 3.生育中期までの太りは比較的ゆっくり進み、伸び過ぎや太り過ぎる心配が少ない。10月以降気温が低下してからの肥大性および伸長性がよい。「夏扇3号」程度の肥大性がある。 4.草勢は中程度で、やや多肥条件でも暴れにくい。立性、小葉で風に強く、管理しやすい。強風でも倒伏しにくく、曲がりの発生が少ない。 5.霜による葉折れが少なく、厳寒期も比較的枯れ込みにくい。 6.皮むきがしやすいため、出荷効率がよい。 7.3月以降は抽苔の恐れがあるので、2月どりまでとする。 ■適応性 秋冬どりの作型で使用でき、特に12~1月どりで能力を発揮します。稚苗育苗の場合、2月播種11月下旬~12月どり、3月播種12~2月どりが特に適します。温暖地では、4月播種12~2月どりも可能です。3月以降は抽だいの恐れがあるので、2月どりまでとしてください。 肥大性が不足するため、夏どり(8~10月どり)にはおすすめできません。夏どりには早生品種の「夏扇4号」、「夏扇パワー」をご使用ください。 ■播種 秋冬どりの作型の中で、比較的早い時期の播種がおすすめです。株間は2~2.5cmが基準です。排水性のよい圃場を選定し、額縁排水などの排水対策を行います。 ■定植および定植後の管理 定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の秋冬どり栽培に準じますが、9月以降の追肥はタイミングが遅れないように行うことが大切です。特性上、9月初旬では肥大が十分でない場合もありますが、追肥はしっかり行い、土寄せ量は少なくして肥大を促すようにしてください。9月の追肥により10月以降は生育が進みやすく、12月まで肥大が続きます。10月以降は収穫目標に合わせた追肥と土寄せを進めてください。追肥における施肥量は、慣行と同等か2割程度多くするとよいでしょう。 ■病害虫防除 土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、定植後~9月までの防除を確実に行うことが大切です。葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。秋以降に発生しやすいので、発病前から予防的防除を心がけます。 ■収穫 耐寒性と在圃性は比較的ありますが、品質を確保するために適期収穫を心がけてください。3月以降は抽苔の恐れがあるため、2月までに収穫を終えるようにします。暖冬の場合は特に抽だいが早くなりやすいので、収穫が遅れないように注意してください。
太陽の祝い
トキタ種苗株式会社
第68回全日本野菜品種審査会上位入賞 早生肥大性良好な一本ネギ ■特性 夏の暑さや、ゲリラ豪雨にあたっても溶けずに強い 揃い良好で分げつなし。 肥大性を生かして高単価に取引されるLや2Lに歩留まりよく仕上がる。 一般的な茎葉病害に強く葉先枯れも出にくい。 適度な襟の締まり、葉枚数も極端に多くないため皮むきが容易。 「太陽を歓迎する(祝う)くらい、日差しに強く、夏に負けず、草勢が極強い!」 高冷地の夏、一般地の秋冬でお祝いしたいくらい秀品が収穫できることを願って命名しました。 ■栽培上の注意 伸長性、肥大性に秀でる品種。適期収穫がおすすめ。
根深一本太ねぎ 白扇(はくせん)
株式会社トーホク
べと病やさび病などの病害によく耐え、太りよく収量のあがる早生品種。草姿立性で葉折れしにくく、作業性にも優れて作りやすい。肉質ち密でみずみずしく食味は極めて良い。