病害耐性

白さび病耐性のコマツナ品種一覧 全26種類

白さび病耐性コマツナ 白さび病とは 白さび病は、卵菌類のAlbugo candida(旧名:Cystopus candidus)によって引き起こされるアブラナ科作物の病害です。一般的な糸状菌(カビ)とは分類学上異なる卵菌類に属しますが、防除

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白さび病耐性について

白さび病耐性コマツナ

白さび病とは

白さび病は、卵菌類のAlbugo candida(旧名:Cystopus candidus)によって引き起こされるアブラナ科作物の病害です。一般的な糸状菌(カビ)とは分類学上異なる卵菌類に属しますが、防除の考え方は糸状菌による病害に準じます。コマツナ(Brassica rapa var. perviridis)はアブラナ科アブラナ属に属するため、白さび病の罹病リスクが高い作物の一つです。

症状の特徴として、葉の裏面に光沢のある白色〜乳白色のいぼ状・粉状の突起(胞子堆)が形成されます。これが「白さび」と呼ばれる外観の由来です。葉の表面には胞子堆と対応する位置に黄緑色〜黄色の病斑が現れます。感染が進行すると、葉全体に斑点が広がって商品価値が著しく損なわれ、重篤な場合は葉が早期に黄化・枯死します。

白さび病は低温・多湿の条件で発生しやすく、秋から春にかけての冷涼な時期に被害が拡大する傾向があります。露地栽培・施設栽培の両方で発生が見られますが、特に低温期の施設栽培や秋〜冬の露地栽培での被害が目立ちます。アブラナ科作物全般に共通する病害であるため、キャベツ、ハクサイ、チンゲンサイ、ブロッコリーなどを含む多種目栽培の圃場では感染源が蓄積しやすい点にも注意が必要です。

白さび病耐性の区分

コマツナにおける白さび病耐性は、品種によって耐性の程度が異なります。種苗メーカーのカタログでは「白さび病耐性」「白さび病に強い」などの表記で示されていますが、トマトのTYLCV耐病性のようにHR・IRの国際基準で明確に区分されているケースは多くありません。

品種選びで見落としがちなのが、この耐性表記の意味する範囲です。「白さび病耐性」と表記されていても、耐性のレベルや試験条件が品種によって異なる場合があります。メーカーカタログに「耐性」と記載されていても、高い感染圧の条件下では発病することがあります。

Albugo candidaにはアブラナ科の異なる作物に特異的な複数のレース・変種(forma specialis)が存在することが知られています。コマツナ・カブ・ハクサイなど同じアブラナ属(Brassica rapa)に属する作物間での交差感染が起こりやすく、圃場内の他作物からの感染源管理も耐病性品種の利用と合わせて考えておくことが重要です。

歴史と豆知識

コマツナは江戸時代から続く東京の伝統野菜であり、東京都江戸川区の小松川地区が発祥の地とされています。長い栽培の歴史の中で、白さび病は日本のコマツナ栽培と古くから関わりのある病害です。

意外と知られていないのですが、白さび病菌(Albugo candida)は「さび病」という名前がついていますが、錆色の症状を特徴とする一般的なさび病(担子菌類)とは全く異なる菌類です。白さび病は卵菌類に属し、分類学的にはサビ病菌・うどんこ病菌よりも、ジャガイモ疫病菌(Phytophthora infestans)に近い位置づけにあります。このため、一般的な糸状菌防除剤が効果を発揮しにくいケースがあり、卵菌類に効果のある薬剤を選択することが重要です。

耐病性コマツナの育種は、白さび病だけでなく萎黄病・根こぶ病など複数の病害への複合耐性の付与という方向で進んでいます。単一病害への耐性だけでなく、周年栽培で問題になる複数の病害をカバーできる品種が生産現場に歓迎されています。

耐病性の限界と注意点

白さび病耐性品種を導入しても、それだけで発病を完全に防ぐことはできません。以下の点を踏まえた栽培管理が必要です。

環境条件による発病リスクの変動が大きい病害です。耐病性品種であっても、低温・多湿条件が長く続く年や、施設内の結露が多い時期には発病することがあります。特に、秋雨の時期や冬季の低温期には発病しやすくなるため、換気による湿度管理が重要です。

連作による感染リスクの蓄積も見逃せません。Albugo candidaの卵胞子は土壌中・残渣中で長期間生存できます。アブラナ科作物の連作が続く圃場では、感染源が蓄積して発病圧が高まります。前作の残渣を徹底的に処分することが、発生を抑制する基本的な対策の一つです。

圃場内の他のアブラナ科作物からの感染にも注意が必要です。コマツナと同じ圃場や隣接圃場でハクサイ・カブ・チンゲンサイが栽培されている場合、これらの作物が感染源になる可能性があります。複数のアブラナ科作物を扱う産地では、圃場全体の病害管理を考慮した品種選定が重要です。

防除のポイント

白さび病の防除は、耐病性品種の利用を基本に、耕種的防除・化学的防除を組み合わせて行います。

湿度管理が最も重要な耕種的防除です。施設栽培では、低温期の朝方の結露や換気不足による多湿環境が発病を助長します。夜間から早朝にかけての換気を適切に行い、施設内の過湿を防ぐことが発病抑制の基本です。

栽植密度の適正化も有効です。過密な定植・播種は株間の通気を悪化させ、白さび病の発生しやすい多湿環境を作ります。品種の推奨密度を守り、間引きを適時に行うことで、葉面の乾きやすい環境を維持できます。

前作残渣の処理は感染源の削減に有効です。罹病した葉や茎は胞子の供給源になるため、収穫後の残渣を速やかに圃場外に搬出・処分します。残渣を圃場内に放置すると土壌中の菌密度が上がり、次作でのリスクが高まります。

化学的防除については、コマツナ(小松菜)に登録のある殺菌剤を発生初期に散布することが効果的です。白さび病は卵菌類によるため、卵菌類に効果のある薬剤(メタラキシル系等)の使用が有効とされています。ただし、登録農薬の確認は必須です。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

コマツナの周年栽培が盛んな産地では、白さび病はとりわけ秋〜冬〜春にかけての低温期に問題になりやすい病害として認識されています。

施設栽培の生産者からは、「白さび病耐性品種を選んでいても、湿度管理を怠ると発病する」という声が多く聞かれます。換気が不十分な夜間・早朝の施設内は湿度が高くなりやすく、このタイミングでの感染リスクが高まるため、自動換気の導入やサイド開閉のタイミングの工夫が病害管理の差につながっています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、露地栽培のコマツナ産地では秋雨の多い年に白さび病の発生が目立つ傾向があります。こうした年は耐病性品種でも発病が見られるため、耐病性品種の選定に加えて、薬剤の予防散布計画を事前に立てておくことが重要とされています。

コマツナは播種から収穫まで20〜45日程度と生育期間が短いため、病害発生後の回復が難しい場合があります。「発病してから対処する」ではなく、「発病させない」予防的な管理を徹底することが現場での共通認識です。

まとめ

白さび病は卵菌類(Albugo candida、旧名Cystopus candidus)によるアブラナ科の病害で、葉裏の白色いぼ状の胞子堆が特徴的な症状です。コマツナは低温・多湿の条件で感染リスクが高まるため、秋〜冬〜春の栽培では特に注意が必要です。

耐病性品種の導入は発病リスク低減の有効な手段ですが、環境条件(低温・多湿)によっては耐性品種でも発病することがあります。湿度管理・残渣処理・輪作・適期の薬剤散布を組み合わせた総合防除体系を構築することが安定したコマツナ生産の基盤となります。品種カタログの耐性表記と合わせて、地域の発生状況を普及センターで確認しながら品種選定を行うことをお勧めします。

白さび病耐性コマツナタグが付いた品種の一覧は、ミノリスの品種ページでご確認いただけます。

26品種 表示中
夏蒼天

夏蒼天

タキイ種苗株式会社

耐暑性にすぐれる多収種で白さび病と萎黄病に強耐病性! ■特長 ・多収になる晩生の在圃型で高温期でもじっくり生育し、葉柄が間伸びせず株張りがよい。 ・高温条件下でも石灰欠乏症やカッピングの発生が少ない。 ・白さび病および萎黄病に強い耐病性をもつ。 ・葉は濃緑色でてりがあり、しわが少なく平滑で葉のそろいがよいため荷姿がきれいに整う。 ■栽培の要点 ・株間は5〜6cmとやや広めに播種することで軟弱徒長や病気の発生を防ぐ。 ・本種の特性を発揮するためには過度な乾燥条件を避け、生育初期〜中期にかけて潅水管理を適宜行い生育を順調にすすめる。 ・生育後半は潅水を控え株張りを促す。

菜々音

菜々音

タキイ種苗株式会社

濃緑で白さび病に強い春〜夏まきの中生種! ■特長 ・葉色は濃緑で葉肉が厚く、高温乾燥下でもカッピングしにくい。 ・白さび病、萎黄病に強い耐病性をもつ。 ・耐暑性にすぐれ、高温期でもじっくりと生育し株張りよく仕上がる。 ・収穫期幅が広く在圃性が高いため、夏季を中心とした春〜秋どりに適する。 ・草姿は立性で、葉柄はしなやかで折れにくく葉の絡みが少ない。下葉を取り外しやすいため収穫・調製作業が容易。 ■栽培の要点 ・低温期では生育が緩慢になるので、必ず施設栽培を行う。また、厳寒期の播種は避ける。 ・曇雨天が続く時期は過湿により徒長しやすく、本来の株張りが発揮されない。5cm以上の十分な株間をとり、潅水と換気に注意して徒長を防ぐ。 ・べと病や炭そ病などの発生が心配される場合は、雨よけと薬剤散布を併用し防除する。

菜々美

菜々美

タキイ種苗株式会社

株張りにすぐれ白さび病に強い中早生種! ■特長 ・高温期でもややじっくり生育し、葉柄が間延びしにくいので株張りよく多収。また、収穫適期が長く在圃性にすぐれる。 ・草姿は立性で収穫時における葉の絡みが少ない。葉柄はしなやかで折れにくい。 ・葉身はつやのある長丸葉で、高温乾燥下でもカッピングしにくいため荷姿が美しい。 ・萎黄病および白さび病に強い耐病性をもつ。 ■栽培の要点 ・曇雨天の続く梅雨や秋雨の時期は過湿により徒長しやすく、本来の株張りが発揮されない場合がある。十分な株間(5cm以上が望ましい)をとり、潅水と換気に注意して徒長を防ぐ。 ・べと病や炭そ病に対して特に強い耐病性をもっていないので、露地栽培など発病が心配される場合は薬剤散布などで防除する。 ・厳寒期は生育が緩慢になるので、必ず施設栽培を行う。

菜々子

菜々子

タキイ種苗株式会社

濃緑色で極立性! 萎黄病に強い中早生種! ■特長 ・葉の色が濃く、つやがあり荷姿が美しい。高温期に多い葉身のカッピング症状や葉柄のねじれが少ない。 ・草姿は極立性で、葉柄も折れにくいので収穫作業が容易。 ・萎黄病に耐病性をもつ。 ・根が深く根量が多いので、高温乾燥下でもスムーズに生育し、夏作でも安定した栽培が可能。 ■栽培の要点 ・夏作など高温・多湿となる作型では、徒長して株張りが不足しやすいので極端な密植を避ける。 ・施設栽培では播種前後にしっかりと潅水を行い、生育期全般に必要な水分を確保する。生育後半は潅水を控えて軟弱徒長を防ぎ、葉ぞろいや店もち性の向上を目指す。 ・白さび病やべと病、炭そ病の発生が心配される場合は、薬剤散布などで適宜防除する。

はっけい

はっけい

株式会社サカタのタネ

耐暑性、耐病性が優れボリュームのある高品質コマツナ ■特性 ● 中生品種で、耐暑性、耐寒性、耐乾燥性が優れ、周年栽培が可能。 ● 草姿は極立性で、葉色は濃緑でテリも強い。葉柄が太く株張りがしっかりとしている。 ● 高温期栽培でも葉が伸び過ぎず、カッピング症状が出にくい。 ● 萎黄病、白さび病に耐病性がある。 ■適応性 一般平坦地の露地栽培で4月上旬〜10月上旬、冷涼地では4月下旬〜9月上旬が播種の適期です。春、秋作で問題となる白さび病に強い品種です。ハウスやトンネルを利用することで周年栽培が可能です。耐暑性を生かした高温期の栽培で能力を発揮します。 ■畑づくりと施肥設計 露地栽培では年間3~4回、ハウスを使う場合は年5~7回播種することになります。連作には比較的強いですが、地力の低下は品質低下を引き起こす原因となります。バイテク「バイオエース」などの有機質肥料、完熟堆肥の投入、石灰窒素の施用により地力低下を防ぎます。 施肥量は全量元肥で10a当たり窒素成分量で7kg、ハウスでは5kgを標準とします。 高温期では5割減、低温期では5割増施肥します。 ■播種 栽培上、収穫作業が最も労力を要するので、収穫時に無理のない播種体系を心がけます。特に高温期の栽培は収穫適期が短くなるので注意が必要です。栽植密度は条間15〜20cm、株間3〜5cmとします。高温期は徒長、節間伸長を抑えるため株間を広めにとります。播種後は発芽、生育が均一に進むように十分な灌水を行います。 ■病害虫防除 コマツナ栽培で問題となる白さび病は、15度前後の気温と適度な湿気で発生しやすいとされている。高温期のコマツナ栽培では比較的温度が高い時期が多く、気温的には発生が少ない時期ではあるが、適度な湿気がある梅雨・秋雨・台風絡みの時期は、白さび病の発生が問題になることがある。白さび病耐病性品種ではあるが、病気の発生・拡大を防ぐためにも、予防的な薬散や適切な換気を心がけることが重要となる。 また、近年はアブラムシやアザミウマなどによる収穫物の品質低下も多くなっているため、病気と合わせて防除を心がける。 ■収穫 高温期の収穫遅れには注意します。収穫は子葉と外側の黄化しやすい本葉1〜2枚ほど落とすと店持ちがよくなります。 なお、収穫時に根部を地中に残すと萎黄病、根こぶ病など土壌病害の原因となるので注意が必要です。

きよすみ

きよすみ

株式会社サカタのタネ

色ツヤのよい耐病性が優れる中生品種 ■特性 ● 中生品種で在圃性が優れる。周年栽培が可能だが、春から初夏まき栽培に最も適する。 ● 葉軸の太さは中程度、よくしなるので折れにくい。 ● 萎黄病、白さび病に耐病性がある。 ● 歯切れがよく、食感と風味が優れ、食味がよい。 ■適応性 温暖地の露地栽培で3月中旬から10月下旬までいつでもまけます。とくに3月中旬から7月まきで力を発揮します。ハウスやトンネルを利用することにより、周年栽培が可能となります。 ■畑づくり(圃場準備) コマツナは栽培ローテーションが短く連作となるため、いっそうの土づくりを心がけます。完熟堆肥や有機質肥料の施用で、水はけよく、保水性に富む土壌環境をつくることが大切です。「バイオ21」を利用したボカシ肥料やバイオエース、骨粉などの施用も効果的です。高温期栽培では播種直前に未熟堆肥を施用すると立枯病や土壌害虫の発生要因となるので注意します。石灰窒素や苦土石灰を年1回10a当たり100~130㎏施用し適性pH5.5~6.0を保ちます。 ■肥培管理 10a当たり窒素成分量で7㎏、ハウス栽培では5㎏を標準とし、全量元肥とします。高温期栽培では施肥量を5割減らし、窒素過多による過繁茂や生理障害を避けます。低温期栽培では施肥量を5割増やし生育を促します。 ■播種 120~150㎝くらいのベッド栽培で条間15~20㎝、株間3~5㎝のスジまきとします。 ■収穫 高温期では25~30日、低温期栽培では40~60日くらいで収穫できます。高温期栽培では収穫遅れにならないように、収穫労力に合わせた播種面積を計画します。春から初秋時での出荷は予冷庫(10~15℃)を利用して鮮度を保持します。荷姿は200~300gくらいの結束か袋詰めとします。

つなしま

つなしま

株式会社サカタのタネ

収量性・在圃性・耐病性が優れる高温期向けコマツナ ■特性 ● 在圃性・収量性が優れる晩生品種で、春から秋まで栽培が可能。 ● 草姿は極立性で、葉色は濃緑でテリも強い。葉柄部は太く株張りがしっかりとしており、荷姿はボリューム抜群である。 ● 高温期栽培でも葉枚数が多く、葉軸の重量が乗り、がっちりした株ができるため、収量性が非常に高い。 ● 下葉の落ちがよく、作業性が優れる。 ● 萎黄病に強く、白さび病に耐病性がある。 ■適応性 株張り・収量性が優れるため、春先以降の気温上昇期に播種して、梅雨時期~秋口までの比較的温度が高い時期に収穫する作型で最も特性を発揮する。収量性を生かして晩秋に収穫する作型でも利用できるが、温度が下がり過ぎると生育が遅延し、株が張り過ぎるため、生育が止まらないような播種設定を心がける。 ■播種 高温期のコマツナ栽培において、播種前後の極端な高温乾燥や多湿は、発芽そろいや初期生育に悪影響を与える。播種前に圃場に十分な灌水を行い、播種後に適度な灌水を行い、発芽そろいがよくなるように心がける。 夏場のコマツナの栽植密度は条間15~20cm、株間5~6cmが目安とされている。密植栽培では、株張りの低下、節間伸長、病気などが発生するため注意する。株張りがよい「つなしま」がしっかりと太ることができるように、既存の夏用品種よりも株間をやや広げ気味に管理すると、より特徴が発揮される。 ■病害虫防除 コマツナ栽培で問題となる白さび病は、15度前後の気温と適度な湿気で発生しやすいとされている。高温期のコマツナ栽培では比較的温度が高い時期が多く、気温的には発生が少ない時期ではあるが、適度な湿気がある梅雨・秋雨・台風絡みの時期は、白さび病の発生が問題になることがある。白さび病耐病性品種ではあるが、病気の発生・拡大を防ぐためにも、予防的な薬散や適切な換気を心がけることが重要となる。 また、近年はアブラムシやアザミウマなどによる収穫物の品質低下も多くなっているため、病気と合わせて防除を心がける。 ■収穫 在圃性が優れた品種であるが、極端な収穫遅れは生理障害の発生や品質の低下を招く恐れがある。また、通常の品種よりも栽培期間が長いため、雑草管理や病害虫対策に注意する。

さくらぎ

さくらぎ

株式会社サカタのタネ

草姿立性で、収穫作業性に優れる秋・春用品種 ■特性 ● 中早生品種で暮出し出荷および春作に向く。 ● 草姿は極立性で、葉や軸にテリがあるため見栄えがよい。 ● 下葉の落ちがよく、細根も少ないため、収穫作業性に優れる。また、株張りがよく軸もしっかりしているので収量性が高い。 ● 萎黄病、白さび病に耐病性がある。 ● 耐寒性、晩抽性に優れる。 ■適応性 中早生タイプで秋・春の作型を中心に利用する品種となります。ハウス栽培では10月下旬~12月上旬播種12月下旬~3月上旬収穫や1月中旬~2月播種3月中下旬~4月中旬収穫で能力を発揮します。暖かい地域であれば冬期を通して利用できますが、厳寒期には晩抽性、低温伸長性、耐寒性に優れる「はまつづき」を利用します。露地栽培では9月中旬~10月中旬播種10月下旬~12月収穫、3~4月上旬播種4月下旬~5月中旬収穫に適します。 ■播種 コマツナ栽培において発芽や初期生育をそろえることは重要です。高温期は土壌の水むらによって発芽ぞろいが悪くなることがあるため、播種前の均一な灌水を心がけます。低温期では発芽までに2週間以上かかってしまうことがあり、発芽遅れは収穫時期の遅れや抽だいの一因となります。不織布などの保温資材を用いて安定的な発芽・初期生育を促すようにします。 栽植密度は土質、環境、収穫サイズに影響を受けますが、弊社の千葉にある農場では、条間15cm前後、株間5cmが目安となります。ただし、密植時に天候が高温傾向で推移すると株張りが不足したり、蒸れによる病害の発生の原因となるので、高温期にかかる作型では株間を広めにとり、収量の確保に注意します。 ■病害虫防除 コマツナ栽培で問題となる白さび病は、15℃前後の気温と適度な湿気で発生しやすいとされています。春秋のコマツナ栽培では特に問題となりやすいため、トンネルやハウス内の蒸れに注意が必要です。病気の発生・拡大を防ぐためにも、予防的な薬散や適切な換気を心がけましょう。 また、近年はアブラムシやアザミウマなどによる収穫物の品質低下も多くなっています。病気と合わせて防除を心がけてください。 ■収穫 冬場の収穫では、収穫遅れによる葉の傷み、黄化や軸のズルムケに注意します。また、気温上昇期の収穫では抽だいの恐れもあるため、収穫遅れには注意が必要です。

いなせ菜

いなせ菜

カネコ種苗株式会社

白さび病にとっても強い!作業性・収量性抜群の秋~春まき用コマツナ 特性 ●葉が平滑で葉柄は立性なので作業性が非常に良いです。 ●葉色、葉柄色は鮮緑色で光沢が良いです。●株張りが良く、葉柄幅も太いので収量性は抜群です。●ほどよい根量で耐乾性・耐湿性・作業性・見映えのバランスが良いです。●白さび病に非常に強い品種です。●厳冬期の栽培では生育が急激に遅くなる場合がありますので注意します(特に露地栽培)。

こいしい菜

こいしい菜

カネコ種苗株式会社

温暖期も徒長しにくく、作業性抜群な白さび病耐病性 秋~春まき用コマツナ 特性 ●草姿は極立性で葉先まで立ち、高温期でも葉巻きが少ないため収穫作業性に優れます。●根量は少なめで、下葉が取りやすく、葉身部もやや小さめなので、束ね出荷・FG出荷共に調製・出荷作業が容易です。●葉柄部は株元だけでなく上部も太いので、やや小葉ですが収量性が高いです。●白さび病に対しては「いなせ菜」同様に非常に強く、既存品種の中でも群を抜く強さです。●温暖期でも徒長しにくく、春秋まき用品種と夏まき用品種の切り替え時期でも安心して播種ができます。●極低温期は生育が緩慢になるので注意が必要です。

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