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台木のメロン品種一覧 全5種類

メロン台木 台木とは何か 台木(だいぎ)とは、接ぎ木栽培において土台となる苗のことです。接ぎ木は、異なる2つの植物体を切断・接合し一体化させる栽培技術で、地下部(根・茎の下部)として働く「台木」と、地上部(収穫対象となる品種の特性を持つ)と

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台木について

メロン台木

台木とは何か

台木(だいぎ)とは、接ぎ木栽培において土台となる苗のことです。接ぎ木は、異なる2つの植物体を切断・接合し一体化させる栽培技術で、地下部(根・茎の下部)として働く「台木」と、地上部(収穫対象となる品種の特性を持つ)として働く「穂木(ほぎ)」の組み合わせで成り立ちます。

メロン栽培における接ぎ木の主な目的は、土壌伝染性病害(つる割病など)への耐性付与と、根の旺盛な活力による生育促進です。自根(接ぎ木なし)での栽培が難しい連作圃場や、根の伸長力が求められる長期栽培品種に対して、接ぎ木苗の利用は不可欠な技術として産地に定着しています。

台木には大きく分けて「カボチャ台木」と「メロン台木(ウリ科近縁種の台木)」があります。一般的にカボチャ台木は生育促進効果が高く根の活力が旺盛ですが、穂木との相性や果実品質への影響が問題になることがあります。メロン専用台木はメロン品種との親和性が高く、果実品質への影響を最小限に抑えながら耐病性や根張りの改善を図れる点が特徴です。

メロン専用台木の必要性

メロン栽培に台木を使う主な理由は、つる割病(フザリウム病)への対策です。

つる割病は、土壌中に生息する Fusarium oxysporum f. sp. melonis(フザリウム・オキシスポルム)によって引き起こされる土壌伝染性病害です。発病すると茎の基部から維管束が褐変し、株全体が萎凋・枯死します。一度感染した圃場では土壌中に菌が長期間残存するため、連作や汚染土壌での自根栽培は高リスクです。

台木に耐病性の高い系統を使うことで、つる割病への抵抗性を穂木に持ち込む効果が期待できます。メロン専用台木は、主に Cucumis melo の野生系統や耐病性系統を利用したもので、栽培品種(穂木)との植物学的な近縁性が高いため、接ぎ木の親和性が良く、果実品質への悪影響が比較的少ないとされています。

意外と知られていないのですが、カボチャ台木を使ったメロンの接ぎ木苗では、台木の成分が果実の食味・糖度・香りに影響する「台木効果」が現れることがあります。これはカボチャとメロンが植物学的に異なる属(Cucurbita 属と Cucumis 属)に属するためです。メロン専用台木は同じ Cucumis 属内での組み合わせであるため、果実品質への影響が小さい傾向があります。

台木に求められる特性

メロン用台木として選抜・利用される品種・系統には、複数の重要な特性が求められます。

つる割病(フザリウム病)耐性は最も基本的な要件です。フザリウムにはレース0・1・2・1.2など複数のレースがあり、産地で優占しているレースに対応した台木を選ぶことが防除の前提になります。どのレースに対して耐性があるかは台木品種・系統によって異なるため、地域の病害情報との照合が重要です。

低温発芽性・低温伸長性も台木の重要な特性です。春先の低温期に播種・育苗することが多いメロンの作型では、台木の発芽が早く揃い、低温下でも根が十分に伸長することが接ぎ木苗の品質確保につながります。

穂木との親和性(接ぎ木適性)も外せない特性です。接ぎ木後の活着率が高く、不親和(組み合わせの相性が悪く活着しない現象)が起きにくい台木は、育苗管理を安定させます。

草勢の安定性も長期栽培では重要です。台木由来の旺盛な草勢は生育促進につながる一方、草勢が強すぎると着果不良や果実品質の低下につながることがあります。穂木品種との草勢のバランスが取れた台木が理想的です。

接ぎ木苗の利用と育苗管理

メロンの接ぎ木苗は、農家が自前で育苗する場合と、専門の育苗業者(苗メーカー)から購入する場合があります。

自前育苗の場合は、台木と穂木の播種時期のずらし方(台木を先に播くか後に播くか)が品種の組み合わせによって異なります。接ぎ木の方法は「割り接ぎ」「片葉合わせ接ぎ」「挿し接ぎ」などがあり、メロン・ウリ科の接ぎ木では「挿し接ぎ(斜め挿し接ぎ)」が比較的一般的です。接ぎ木後のホールディング(活着促進のための高湿度管理)が活着率と苗の均一性に大きく影響します。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。育苗された接ぎ木苗の品質は、その後の生育と収量・品質に大きく影響します。定植前の苗の状態(根鉢の充実度・胚軸の強さ・葉色の均一性)を確認することが、栽培序盤のリスクを下げる有効な方法です。育苗段階での不良苗の排除が、圃場でのロスを防ぐ基本的な管理です。

産地での接ぎ木利用の実態

アールス系温室品種の産地では、接ぎ木栽培が事実上の標準となっています。長期にわたる温室栽培では連作が避けられないケースが多く、台木によるつる割病対策は生産安定の前提条件として位置づけられています。

ネット系・ノーネット系のハウス・露地品種でも、連作圃場や病害リスクの高い産地では接ぎ木苗の利用が増えています。以前は施設栽培の高級品種に限られていた接ぎ木栽培が、より幅広いメロン産地に広がってきた背景には、専門育苗業者による良質な接ぎ木苗の安定供給体制の整備があります。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、接ぎ木苗の利用は初期苗代コストが自根苗より高い反面、連作障害リスクの低減と生育安定による収量・品質の向上で費用対効果が得られると判断している産地が多い状況です。

品種選びのポイント

メロン台木を選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理します。

  • 対応するレース: 産地で問題になっているつる割病のレース(0・1・2・1.2など)に対応しているか確認する
  • 穂木との親和性: 利用する穂木品種との接ぎ木適性・活着率の実績を確認する
  • 低温発芽性: 春先の低温期育苗を前提とする場合は、低温での発芽揃いを確認する
  • 草勢の強さ: 穂木品種の草勢とのバランスを考慮する。過剰な草勢は着果不良につながりやすい
  • 果実品質への影響: 穂木の食味・糖度・香りへの影響を最小化できる台木品種を選ぶ

まとめ

メロン台木は、土壌伝染性病害(主につる割病)への耐性付与と根の活力強化を目的とした接ぎ木栽培に使われる専用品種・系統です。カボチャ台木とは異なり、Cucumis 属内の近縁系統を使うことで穂木との親和性が高く、果実品質への影響が少ない点がメロン専用台木の特長です。

台木の選択は、産地で問題になっている病害のレース対応・穂木との草勢バランス・低温適応性などを総合的に判断することが重要です。接ぎ木栽培の導入を検討している場合は、地域の農業改良普及センターや種苗メーカーの技術担当者に相談しながら、自分の栽培環境に適した組み合わせを選ぶことを検討してみてください。

5品種 表示中
ピュア・リモーネ

ピュア・リモーネ

株式会社むさしのタネ

柔らかな酸味と濃厚な甘味が特徴の柑橘系爽やかメロン! ■特性 〇果実は黄皮ノーネット、果肉はジューシーな白肉で、柔らかな酸味と濃厚な甘味のバランスに優れた柑橘のような爽やかな食味である。果実はやや扁平果で、4果着果で1果当たり1Kg前後になる。 ※草勢が強い場合は、果皮に小ヒビ、ネットが入ることがある。果実サイズはフレ・リモーネよりも小さい。 〇地這い栽培では子蔓2本仕立て3~4果または3本仕立て5~6果収穫、立体栽培では親蔓1本仕立て1~2果、子蔓2本仕立て2~3果収穫を目安とする。 〇交配後収穫までの日数は、ハウスなら6月収穫で55日、露地なら7月上旬収穫で48日前後を標準とするが、栽培環境により差異があるため、着果節位の葉枯れと果皮の黄着色を参考とする。収穫後、常温下で3~5日間追熟してもおいしく食べられる。 〇収穫期が高温になるほど酸味は薄れるため、6月~7月中旬ごろまでが収穫適期である。 ■病害虫抵抗性 〇うどんこ病に耐病性、つる割れ病(レース0、2)に抵抗性を示す。 〇新土佐台木との接木親和性は無いため、接木する場合はメロン台木を使用する。 ■栽培のポイント 〇施肥は、一般地の畑地で N:10Kg、P:13Kg、K:10Kg(成分量)/10a での全量元肥を目安をする。 〇整枝栽培では、子蔓6~8節目からの孫蔓1節目着果を目安とする。 〇整枝栽培での生長点摘芯は子蔓の25節目位とし、株元から22節目くらいまでの脇芽は基本的には除去する。 〇ホルモン処理による交配も可能である。

ピンクゴールドメロン

ピンクゴールドメロン

宝種苗株式会社

お盆のお飾りにもなる日持ちの良いメロン ●果重1.5~2kg、糖度12~15度(共台接木で糖度が高くなる) ●立体栽培、地這い栽培両方可能で、栽培容易 ●1株に2~6果収穫可能 ●交配後45日目から収穫可能 ※ウドンコ病はでるので適宜防除が必要 ※つる割れ病は抵抗性台木で防ぐ

フレ・リモーネ

フレ・リモーネ

株式会社むさしのタネ

はじける酸味と濃厚な甘みが特徴の爽やか系メロン! ■特性 果皮は黄皮系ノーネット・白肉、はじける酸味と濃厚な甘みのバランスが非常によく、爽やかな食味である。果実はやや扁平果で、4果着果で1果当たり1.5Kg前後になる。 ※草勢が強い場合は、果皮に小ヒビ、ネットが入ることがある。 地這い栽培では子蔓2本仕立3~4果または3本仕立5~6果収穫、立体栽培では子蔓2本仕立2~3果収穫を基本とし、地這い放任栽培では8~10果収穫を目安とする。 交配後収穫までの日数は、ハウス6月収穫で55日、露地7月上旬収穫で48日を標準とするが、栽培環境により差異があるため、着果節位の葉枯れと果皮の濃黄着色を参考とする。収穫後、常温下で7~10日追熟してもおいしく食べられる。 収穫期が高温になるほど酸味は薄れるため、6月~7月中旬収穫が収穫適期である。 ■病害虫抵抗性 うどんこ病、蔓枯れ病に耐病性を示す。 新土佐台木との接木親和性は無く、蔓枯れ病対応であれば、抵抗性メロン台木を使用する。 ■栽培のポイント 施肥は、一般地の畑地で10a 当たりN:10Kg 、P:13Kg 、K:10Kg での全量元肥を目安とする。 整枝栽培では、子蔓6~8節目からの孫蔓1節目着果を目安とする。 整枝栽培での生長点摘芯は子蔓の25節目位とし、株元から22節位までの脇芽は基本的には除去する。 ホルモン処理による交配も可能である。

プリンス

プリンス

株式会社サカタのタネ

芳香が強く、甘さ抜群。適応性が広く栽培しやすい ■特性 1. マクワウリと露地メロンの一代交配種です。果実は500~600g、糖度15~17度で甘みがとくに強く、芳香があります。 2. 昼間27~30℃、夜間17~20℃前後が適温です。土質は肥沃であまり乾かないほうがよいです。低温時の伸長性はよいですが、高温乾燥には弱いので、ポリマルチングと敷ワラを完全にします。 ■適応性 ・ つる割病、つる枯病、うどんこ病などに注意します。カボチャ台木は「金剛」「新土佐一号」などを用います。 ・ 開花後35~42日で収穫期となります。芳香の出はじめ、果梗の離層発達寸前が収穫適期です。 ・ 異形が多少出ることがあるので、とくに黒葉のものと、葉縁の切れ込みの強いものは育苗中に抜きとります。

レノンスター

レノンスター

タキイ種苗株式会社

つる割病とえそ斑点病に耐病性! 果実品質のよい赤肉メロン! ■耐病性 MNSV、 F0、 F1、 F2、 F1,2y、 F1,2w、 PM ■特長 ・つる割病5つのレース(F0.F1.F2.F1、2y.F1、2w)とえそ斑点病に耐病性をもち、うどんこ病にも強い赤肉メロン。 ・草勢は強めで伸長性にすぐれ、低温期の栽培でも生育が緩慢にならない。 ・収穫期のつるもちは良好だが、裂果は少なく作りやすい。 ・果皮は太めのネットが安定して密に発生し、果ぞろいがよく秀品率が高い。 ・肉質は緻密で日もちがよく、高糖度で安定する。種子部が小さく、皮際まで赤く着色するため果肉が厚い。 ・熟期は55〜57日型。 ■栽培の要点 ・交配期までは温度と水管理に注意して、じっくり生育させる。 ・果実肥大期はむらのない潅水を心掛け、草勢を落とさないように注意する。 ・収穫時は糖度だけでなく、肉質も考慮して適期収穫に努める。 ※つる割病の耐病性台木が発病する強汚染圃場での栽培は避けてください。うどんこ病は、菌の種類によっては発病する場合があります。

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