品種詳細
ダイコンは加工後にたくあん臭を放出し、黄色の色素が蓄積されるようになります。生じた黄色は色むらを生じやすいため、たくあん漬では着色料による染色が必要となっています。また、業務用大根おろしや切り干しなどの加工品でも、長期冷凍保存時の黄変やたくあん臭の発生が大きな問題となっています。
このような品質低下は、ダイコンに含まれる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレート(4MTB-GSL)の化学的変化によるものです。「だいこん中間母本農5号」は、4MTB-GSLを全く含まないため、本中間母本を育種素材として利用することで、黄変やたくあん臭の発生が見られない画期的な大根加工品の創出を可能となる新たな品種の育成が期待されます。
■主要特性
1. 「だいこん中間母本農5号」は、地方品種「西町理想」の中から見いだされた4MTB-GSL含量が極めて少ない個体に由来し、自殖と個体選抜を5回繰り返して4MTB-GSL欠失性と主要な形質(根形、肉質等)を固定させた品種です。
2. 「だいこん中間母本農5号」は、一般のダイコンに含まれる4MTB-GSLが全く含まれず、黄変やたくあん臭を生じません。4MTB-GSL欠失性は生育段階や栽培時期が変わっても安定しています。
3. 本中間母本の4MTB-GSL欠失性は劣性の1遺伝子支配によるもので、確実に後代に遺伝します。
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国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
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