きゅうり中間母本農7号
・「きゅうり中間母本農7号」は、キュウリ黄化えそ病に対して抵抗性を持つ新たな育種素材です。 ・キュウリ黄化えそ病は、メロン黄化えそウイルスにより引き起こされるキュウリの病気で、キュウリ産地では大きな問題となっています。 害虫であるミナミキイロアザミウマによってウイルスが媒介されることから、この病気の防除にはミナミキイロアザミウマの駆除が重要です。 しかし、微小な媒介虫の完全防除は難しい上、近年薬剤に対する抵抗性を発達させたものが増えていることから、キュウリ黄化えそ病に対する抵抗性を持つ品種の育成が強く求められています。 ・キュウリ黄化えそ病は、日本での発生が世界で初めての報告であるため、海外において抵抗性を持つ遺伝資源に関する知見はありませんでした。 そこで農研機構は、保有する772点のキュウリ遺伝資源の中から抵抗性素材を見いだし、抵抗性を持つ育種素材を育成することに世界で初めて成功しました。 ・「きゅうり中間母本農7号」はメロン黄化えそウイルスに感染はしますが、従来の品種に比べて病徴は軽く、収量の減少も抑えられます。 本品種を育種素材とし、また、これまでに開発したキュウリ黄化えそ病抵抗性の有無を検出するDNAマーカーを選抜に利用することで、効率的にキュウリ黄化えそ病抵抗性キュウリ品種を育成することが可能になります。 ■主要特性 1. 「きゅうり中間母本農7号」は、キュウリ系統27028930と固定品種「ときわ」を交雑した後代にF1品種「アンコール10」を交雑し、抵抗性検定による選抜と自殖を繰り返すことにより、キュウリ黄化えそ病抵抗性および主要形質 (植物体・果実の外観等) を固定させた品種です。 2. 「きゅうり中間母本農7号」は、メロン黄化えそウイルスに感染しますが、従来の品種に比べて病徴も軽く、キュウリ黄化えそ病に対して中程度の抵抗性を示します (図1、表1) 。 メロン黄化えそウイルスに感染すると、従来の品種では5~7割程度の減収になるのに対して、「きゅうり中間母本農7号」では果実にはモザイクなどの症状は発生せず、1~2割程度の減収に抑えることが可能です (表1) 。 3. 「きゅうり中間母本農7号」が持つキュウリ黄化えそ病抵抗性は、複数の遺伝子が関与するとともに、その抵抗性は不完全優性に遺伝すると推定されます。 4. これまでに開発した主要な抵抗性遺伝子を検出するDNAマーカーCSN251を用いることで、効率的に抵抗性個体を選抜することができます (図2) 。 ただし、本素材と同等の抵抗性を持つ個体を選ぶためには、複数の遺伝子の集積が必要であり、抵抗性検定により選抜を行う必要があります。 表1 ウイルスの蓄積量およびウイルスを接種した場合の収量と発病果実の発生率
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