ドンキー
極濃緑の秋から早春まき用。適応性が広い多収型ホウレンソウ ■特性 1. べと病R-1~11、13、15、16、18、20に抵抗性がある。 2. 極濃緑で光沢が強い。平滑な広葉で葉先がややとがり、浅く欠刻が入る。 3. 立性で隣の株との葉の絡みが少なく、軸折れもしにくいので、収穫作業性が非常に優れる。 4. 葉枚数が非常に多くなるため、収量性が高い。 5. 中生クラスの生育速度である一方、在圃性が高く、とり遅れの恐れが少ない。 6. 温暖地・暖地の9月中旬~10月上旬、1~3月上旬まき、高冷地・冷涼地の9月中旬まきに特に適する。 ■適応性 安定的に生育して環境に左右されにくいことが大きな特長です。さらに、在圃性が高いため、計画的な出荷を目指したい場合に特におすすめです。 品種選定の際に重要なポイントである収量性と収穫作業性は基本的に相反する要素ですが、「ドンキー」は収量と作業性を高いレベルで両立させています。どちらを重視する場合でも使用できます。もちろん、品質最優先の場合でも期待に十分応えられる品種です。 土壌適応性が広いので、火山灰土から水田裏作まで幅広い土質で栽培できます。 ■畑づくり(圃場準備) 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。連作障害を回避し高品質のホウレンソウを生産するために、普段から土作りを心がけます。 ■肥培管理 条間15~20cm、株間3~6cmのスジまきとします。高温期は遮光資材などを利用して地温を下げ、発芽しやすいように工夫します。露地で排水不良の畑では高畝にします。 ■病害虫防除 秋口はシロオビノメイガ、ハスモンヨトウなどが問題になります。被害が拡大する前に早期防除を徹底するようにします。 春先の作型で近年ケナガコダニの被害が増加しています。被害に気付いてからの防除では被害の拡大を抑えることが難しいため、過去に発生の見られた圃場・作型では、必ず生育初期に予防的な防除を行ってください。 ■収穫 とり遅れのないように、適期を逃さず収穫します。 ■べと病に関する注意 ※近年べと病のレース分化が著しく早まっています。いつ更なる新レースが発生してもおかしくない状況なので、抵抗性の品種を使用している場合でも決して安心せず、予防的な薬剤散布や適切な乾季など耕種的防除を心がけてください。
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