ししピー
シシトウ形多収ピーマン ■特性 1. 耐暑性・耐寒性にすぐれる、つくりやすい多収ピーマンです。 2. 雨よけハウスや露地栽培、ハウス栽培まで幅広い作型で栽培できます。 3. 果実の外見はシシトウとピーマンの中間型です。 4. ハウス栽培で7~20g、露地栽培で5~15gを目標に収穫します。 5. 果肉はやわらかく、ピーマン特有の臭みが少ないです。 6. ミニサイズ(5cm程度)で収穫すれば、シシトウとしても利用できます。 7. 焼く、煮る、いためる、揚げるなどさまざまな調理に適し、従来のピーマンに比べ、タネが少なく、ヘタをとればそのまま手軽に調理できます。ただし、果実が大きくなるとタネの充実が進むので注意してください。 8. TMV、ToMVに抵抗性をもっています。 ■適応性 耐寒性、耐暑性にすぐれるため、さまざまな作型において栽培できます。寒冷地から温暖地、暖地まで、春まき夏秋栽培で能力を発揮し、長期間の収穫が望めます。 また、一般地、暖地における8月上旬まきの加温ハウスでの促成栽培、11月中旬まきの加温育苗・無加温ハウスでの半促成栽培が可能です。 ■畑づくり(圃場準備) 長期間良品を収穫するには土づくりが重要となります。完熟堆肥の施用や深耕を心がけ、排水性と保水性、通気性や保肥性を兼ね備えた土づくりをめざします。未熟堆肥の施用は作物の生育を阻害するため、「バイオ21」を利用した優良なボカシ堆肥や、無臭性微生物肥料「バイテクバイオエース」、「金の有機」などの有機肥料を積極的に利用することをおすすめします。 元肥は10a当たりの成分量で窒素20kg、リン酸25kg、カリ20kgを標準とします。 水はけがわるいと疫病などで枯れることがあるので、水はけのよい場所を選び、高畝とし、排水対策をしっかりととることが秀品率を上げるポイントです。 ■播種と育苗と定植 苗床には無病培養土の「スーパーミックスA」や苗当番シリーズ「タネまき用」などを利用し、播種します。本葉が見えてきたら鉢上げを行います。 定植の1週間前までにはマルチをしておき、地温確保を心がけます。地温確保と排水性の面からも高畝とします。栽植密度は、畝間180cm、株間50cm程度で、放任栽培の場合は80cm程度を基準とします。第1分枝の蕾がふくらんだころに定植して、初めの果実は小さいうちに収穫し、強めの樹勢をめざします。 ■定植および定植後の管理 定植後は第一分枝の下を仮支柱で誘引し、倒伏を防ぎます。仕立て方は、主枝4本仕立てとすることで収穫がとぎれず、整枝や防除などの管理も容易になります。放任栽培も可能ですが、勢いの強い主枝を杯状に誘引し,主枝の配置間隔を25cm程度にして、株内部の採光性と通風性を確保することで秀品率が上がり、病害虫の発生を減らすことができ、さらに収穫や整枝の作業性もよくなります。 追肥は収穫開始頃から2~3週間おきに施します。1回の施肥量は10a当たり窒素成分で2kg程度とします。「銀の有機」などの有機質肥料の投入も効果的です。 栽培期間が長く、病虫害の発生があるので、早めの防除が大切です。 ■【コンテナ菜園などでの栽培】 大型の鉢やプランターでの栽培も可能ですが、ほかのピーマン類に比べて水や肥料を多くほしがるので、乾燥や肥切れに注意します。とくに生育中盤からは毎日たっぷりと灌水します。
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