ピーターコーン
甘み抜群、粒皮のやわらかいハニー系のバイカラー品種 ■特性 1.黄色粒と白色粒が3:1の割合に混じるハニー系スイートコーンです。熟期は87日程度の中生品種です。(一般地・露地マルチ栽培) 2.雌穂は大きく400g以上(皮つき重)でよくそろい、先端まで着粒よく、秀品率が高いです。 3.発芽、初期生育はよく、やや黄葉の広葉、茎は中程度の太さで旺盛に生育します。 ■適応性 適応性は比較的広く、トンネル栽培や露地のマルチ栽培ができます。夜温の下がる作型(トンネル栽培)、地域(寒冷地など)ではごく品質のよい雌穂を出荷できます。 ■畑づくり(圃場準備) ハニー系以外の花粉がかからないように、必ず集団栽培を行います。周囲にハニー系の黄色粒品種があって開花期が合うと、白色粒の割合が多少減少しますが、品質に問題はありません。 根張りをよくし、良品質の雌穂をとるためにも有機質肥料(堆厩肥など)を多用し、深く耕すことが大切です。 ■肥培管理 露地マルチ栽培では、10a当たり成分量で窒素・リン・カリともに20~25㎏を標準としますが、トンネル栽培では、10~20%多肥にしたほうがよいです。窒素とカリは、元肥に1/2を入れ、残りを出穂直前に追肥する方法も行われています。 ■播種 無理な早まきはさけ、最低地温13~14℃以上を確保してから播種します。ポリマルチの使用は地温の確保と発芽後の初期生育に大きな効果があります。1穴当たり3~4粒まきで10a当たり3,800~4,000株を標準とします(関東平坦地)。 トンネル栽培では生育初期から十分に換気を行い、徒長しないように注意します。 ■水分管理(潅水) 草丈が25㎝ぐらいのころから生育が旺盛になり、とくに出穂前後は急速に伸長し、大量の水分を必要とします。この時期に水分が不足すると生育がわるくなり、着粒も極端にわるくなるので、保水力のある土づくりとともに灌水施設が良品多収の重要なポイントになります。 ■間引き 本葉4~5枚になったころに、生育のよすぎる苗、わるい苗を間引いて1本立ちにします。間引きの際は手で引き抜かずに、必ずナイフやハサミなどで株元から切りとります。 ■収穫 「ハニーバンタム ピーターコーン」は粒皮が非常にやわらかく、これまでの品種に比べて粒皮のかたくなるのが遅いので、収穫期の幅が2~3日長くなりますが、甘さと高品質を最大のセールスポイントとしているので適期収穫を心がけます。とくに早どりには注意します。収穫はポリマルチ栽培で、絹糸抽出後25日ごろを目安とします。
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