いなむら
濃緑、極立性で作業性抜群!葉枚数の多い高温期向けコマツナ ■特性 ● 中晩生品種で生育は緩やかである。 ● 耐暑性、耐寒性が優れ周年栽培が可能である。特に高温期に能力を発揮する。 ● 草姿は極立性で作業性が優れる。葉色は濃緑でテリも強い。葉枚数が多く、高温期でも葉柄が太く株張りがしっかりとしている。 ● 高温期栽培でも葉が伸び過ぎず、収穫適期が長く在圃性が優れる。 ● 細根は多めで耐湿性が強く、水田裏作などにも適する。 ● 萎黄病に耐病性がある。 ■適応性 一般平坦地の露地栽培で3月中旬~9月中旬、冷涼地では3月下旬~9月上旬播種で栽培できます。ハウスやトンネルを利用することで暮出し出荷まで可能です。耐暑性を生かした高温期の栽培で威力を発揮します。 ■畑づくりと施肥設計 露地栽培では年間3~4回、ハウスを使う場合年間5~7回播種することになります。連作には比較的強いですが、地力の低下は品質低下を引き起こす原因となります。「バイテクバイオエース®︎ 」などの有機質肥料、完熟堆肥の投入、石灰窒素の施用により地力低下を防ぎます。 施肥量は全量元肥で10a当たり窒素成分量で7kg、ハウスでは5kgを標準とします。高温期では5割減、低温期では5割増で施肥したほうがよいです。 ■播種 栽培上、収穫作業が最も労力を要するので、収穫時に無理のない播種体系を心がけます。特に高温期の栽培は収穫適期が短くなるので注意が必要です。栽植密度は条間15~20cm、株間3~5cmとします。高温期は徒長、節間伸長を抑えるため株間を広めにとります。播種後は発芽、生育が均一に進むように十分な灌水をします。 ■病害虫防除 コマツナ栽培で問題となる白さび病は、15℃前後の気温と適度な湿気で発生しやすいとされています。春秋のコマツナ栽培では特に問題となりやすいため、トンネルやハウス内の蒸れに注意が必要です。病気の発生・拡大を防ぐためにも、予防的な薬散や適切な換気を心がけましょう。 また、近年はアブラムシやアザミウマなどによる収穫物の品質低下も多くなっています。病気と合わせて防除を心がけてください。 ■収穫 高温期の収穫遅れには注意します。収穫は子葉と外側の黄化しやすい本葉1~2枚ほど落とすと日もちがよくなります。なお、収穫時に根部を地中に残すと萎黄病、根こぶ病など土壌病害の原因となるので注意が必要です。
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