果実・収量特性

坊主不知のネギ品種一覧 全8種類

坊主不知ネギ 坊主不知ネギとは 坊主不知ネギとは、抽台(ちゅうだい)しにくい、すなわちネギ坊主(花茎)が出にくい特性を持つネギの品種群を指します。「坊主不知(ぼうずしらず)」の名は、文字通り「ネギ坊主を知らない=ネギ坊主が出ない」ことに由来

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坊主不知について

坊主不知ネギ

坊主不知ネギとは

坊主不知ネギとは、抽台(ちゅうだい)しにくい、すなわちネギ坊主(花茎)が出にくい特性を持つネギの品種群を指します。「坊主不知(ぼうずしらず)」の名は、文字通り「ネギ坊主を知らない=ネギ坊主が出ない」ことに由来しています。

通常のネギは、一定期間の低温に遭遇した後に長日条件を迎えると花芽が分化し、春先にネギ坊主(花茎)が抽出します。ネギ坊主が出ると、茎の中に花茎の芯ができて硬くなり、食味と食感が著しく低下します。また、抽台が始まると栄養が花茎に集中するため、軟白部や葉身部の品質も落ちます。

坊主不知ネギは、この抽台が起こりにくい遺伝的特性を持っているため、春から初夏にかけての時期にもネギ坊主が出にくく、長期間にわたって品質の良い状態を維持できます。ただし、「坊主不知」とはいえ完全に抽台しないわけではなく、極端な低温遭遇や長期間の栽培では抽台が見られることがあります。あくまで「抽台しにくい」特性であるという理解が正確です。

坊主不知ネギの魅力

坊主不知ネギの最大の魅力は、春どりの作型において品質を維持しやすいことです。通常のネギは3月〜5月頃に抽台が始まり、この時期の出荷品は芯が硬くなるリスクがあります。坊主不知タイプの品種を使うことで、この時期の出荷品質を安定させることが可能になります。

まず押さえておきたいのが、春先はネギの端境期に当たり、市場価格が高くなりやすい時期であるという点です。冬ネギの出荷が終了し、春夏ネギの本格出荷が始まるまでの間、市場への供給量が減少します。この時期に品質の良いネギを出荷できることは、経営面で大きなメリットとなります。

在圃性が高いことも重要な魅力です。坊主不知ネギは抽台が遅いため、収穫適期の幅が広くなります。天候不順や労働力不足で収穫が遅れた場合でも、品質の劣化が比較的緩やかであるため、出荷スケジュールの柔軟性が高まります。

周年出荷体系を組む産地にとっては、春先の品質低下リスクを軽減できる坊主不知品種は、出荷の連続性を確保するための重要なピースとなります。秋冬出荷用の品種、春出荷用の坊主不知品種、夏出荷用の耐暑性品種を組み合わせることで、年間を通じた安定供給が実現しやすくなります。

消費者・市場ニーズ

消費者にとって、ネギの芯が硬いことは品質低下として明確に認識される要素です。加熱しても硬い芯が残るネギは、食べたときの食感が悪く、消費者の購買意欲を低下させます。坊主不知ネギは、このネガティブ要因を回避できる品種として、流通側からも評価されています。

量販店のバイヤーにとっては、春先のネギの品質クレームを減らせることが大きなメリットです。抽台したネギは見た目にはわかりにくいことがありますが、調理したときに芯の硬さが発覚し、消費者からの不満につながるケースがあります。坊主不知品種を導入することで、このリスクを軽減できます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。坊主不知ネギの市場価値は、「抽台していないこと」がある種の当たり前として期待されるため、表面的には特別な付加価値として認識されにくい面があります。しかし、春先に安定して品質の良いネギを供給できること自体が、産地としての信頼性を高め、長期的な取引関係の構築につながります。

業務用市場では、加工・カット野菜向けの需要が堅調です。ネギのカット加工では、芯が硬い部分があると均一なカットが困難になり、歩留まりが低下します。坊主不知品種は、春先のカット加工用途においても品質の安定性が評価されています。

栽培のポイント

坊主不知ネギの栽培では、品種の持つ晩抽性を最大限に活かすための作型設計が重要です。

主な作型としては、秋播き→翌春〜初夏どりが基本です。播種時期は8月〜9月、定植は10月〜11月に行い、冬を越して翌年3月〜6月に収穫する流れが一般的です。冬季の低温遭遇後も抽台しにくいことが坊主不知品種の持ち味ですが、播種が早すぎると株が大きくなりすぎ、低温遭遇量が増えて抽台リスクが高まることがあります。

品種によって晩抽性の程度には差があるため、自分の栽培地域の気象条件に合った品種を選ぶことが重要です。暖地では晩抽性がそれほど強くなくても問題ないことがありますが、寒冷地では高い晩抽性を持つ品種が必要になる場合があります。

土寄せのタイミングについても注意が必要です。春先の気温上昇期に土寄せを行うと、軟白部が急激に伸びて品質が不安定になることがあります。生育の状態を観察しながら、適切なタイミングで土寄せを行うことが品質維持のポイントです。

病害虫対策としては、春先の気温上昇と降雨の増加に伴い、べと病やさび病の発生リスクが高まります。特に坊主不知品種は在圃期間が長くなりがちであるため、病害虫が蓄積しやすい点に注意が必要です。定期的な圃場観察と、予防的な防除を心がけてください。

品種選びのコツ

坊主不知ネギの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 晩抽性の程度: 地域の冬季の低温条件に対して十分な晩抽性を持つか
  • 軟白部の品質: 太さ・白さ・締まりが市場の要求水準を満たすか
  • 分げつ性: 分げつが少ないタイプは1本ネギとしての仕上がりが良い。分げつが多いタイプは小ネギ用途に向く
  • 葉折れ耐性: 春先の強風で葉が折れやすい品種は、出荷時の外観品質に影響する
  • 耐病性: 在圃期間が長くなるため、さび病・べと病・黒斑病への耐性は重要な判断基準
  • 収穫適期の幅: 在圃性が高い品種ほど出荷調整の自由度が上がる

意外と知られていないのですが、坊主不知品種であっても、苗が大きく育った状態で厳しい低温に遭遇すると抽台する場合があります。このため、育苗時のサイズ管理も重要な要素です。定植時の苗のサイズ(太さ・草丈)を適正に保つことで、不要な低温感応を避けることができます。

試作時には、春先の抽台の有無だけでなく、軟白部の品質や食味も併せて評価することが大切です。抽台しないことは前提条件であり、その上で品質面でも満足できる品種を選定してください。

市場動向とこれから

坊主不知ネギの市場は、春どりネギの安定供給に対する需要の高まりを背景に、着実に拡大しています。周年出荷体制を構築する産地が増える中で、春先の品質リスクを軽減できる坊主不知品種は欠かせない存在になりつつあります。

品種育成の面では、晩抽性と軟白部の品質を高いレベルで両立する品種の開発が進んでいます。かつては坊主不知品種は軟白部がやや細い傾向がありましたが、近年の品種では太さ・締まりとも改善が見られ、市場で求められる品質基準を十分に満たす品種が増えています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、消費者がネギの品質に対して敏感になっている現在、春先に芯が硬くないネギを安定的に供給できることは、産地のブランド力に直結します。今後も坊主不知品種のニーズは底堅く推移すると考えられます。

また、気候変動に伴い春先の気温変動幅が大きくなっている地域では、抽台リスクの管理がより難しくなっています。こうした環境変化に対応する手段の一つとして、坊主不知品種の活用は今後ますます重要になるでしょう。

まとめ

坊主不知ネギは、春先の抽台(ネギ坊主の発生)が起こりにくい特性を持つ品種群で、春どりの作型において品質の安定性に大きく貢献します。端境期に当たる春先に品質の良いネギを出荷できることは、経営面のメリットが大きく、周年出荷体制を目指す産地では欠かせない品種です。

品種選びにあたっては、晩抽性の程度に加え、軟白部の品質、耐病性、在圃性を総合的に検討することがポイントです。栽培管理では、播種時期と育苗サイズの適正化による不要な低温感応の回避が、抽台リスクの低減につながります。春先の安定出荷を実現するための品種選定と管理技術を、試作を通じて確立していくことが重要です。

8品種 表示中
TAM-3

TAM-3

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

■主要特性 「TAM-3」は、F1品種「こいわらべ」の花粉親です。 葉が短く、葉鞘の太りが速く、晩抽性を有します。

ゆめわらべ

ゆめわらべ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

白く軟らかい部分(葉鞘部)を30cmほど形成させる従来のネギ生産では、土寄せを繰り返し行う必要があり栽培期間が長期におよびますが、「ゆめわらべ」は葉鞘が短く太りが早いため、土寄せ回数が少なく、短い栽培期間で収穫することが可能です。通常のネギより持ち運び・収納に便利で、少人数家庭でも使いやすいというニーズにかなうだけでなく、辛味が少なく軟らかいため、緑の葉身部までまるごと食べられます。秋冬季だけでなく、初夏~夏の生産にも適しており、長期間の出荷が可能になるとともに、ネギ栽培の省力化、高品質化が期待されます。 ■主要特性 1. 「ゆめわらべ」は、葉身部および葉鞘部が一般的なネギ品種と比べ短く、冬どり用短葉性品種「ふゆわらべ」よりもやや長くなります。 2. 葉鞘径は「ふゆわらべ」より太く、多収となります。抽だいの起こりやすい初夏の収穫でも抽だい株の発生が少なく、夏どりでも高収量が得られます。 3. 辛味の程度は収穫時期が変わっても安定して低く、緑の葉身部まで軟らかく食すことができます。 4. 全国で栽培可能で、秋冬どり、初夏どりおよび夏どりでの生産に適しています。葉鞘が短いため、土寄せ回数が一般のネギより2回ほど少なく、栽培期間も1~2か月短縮され、生産労力・コストの削減に寄与します。 5. 「ゆめわらべ」は、短葉で軟らかく辛味の少ない雄性不稔性の「MSK-TA-2」を母親、やや短葉で優れた外観特性を有する「TAM-1」を父親とするF1品種です。

東京晩生

東京晩生

渡辺農事株式会社

耐寒・耐病・良質の分けつ晩生葱 ■特性 ・抽苔が遅く、5月上旬まで坊主が出ない。 ・生育旺盛で数本に分けつし、軟白部は30〜40cmにも伸長する。 ・寒さに強く、春先から分けつし、多収性。 ・耐病性、特にウイルス病に最も強く安定収穫ができる。

太葱KING

太葱KING

トキタ種苗株式会社

まだネギ坊主をとってるの?ネギ栽培成功への近道は品種選択!太る!伸びる!晩抽!夏越し性良好な一本ネギ(苗のみ販売) ■特性 3月に植えると、7〜8月に収穫の夏ネギ。 一般的な品種と異なり、5月頃のネギ坊主とりが不要。 4〜6月に植えると、10〜4月中旬収穫の秋冬ネギ。 8〜10月に植えると、4〜5月収穫の春ネギ。一般的な品種より晩抽なので春先のネギ坊主の発生が2週間くらい遅く、その分長く畑においておける。<ahref=https://www.tokitaseed.co.jp/futonegi/>特集ページwww.tokitaseed.co.jp/futonegi/ 定植時期別の栽培管理解説など掲載 ■栽培上の注意 夏の間は無理な土寄せ、追肥は避ける。 ■播き時期 3〜6月、8−10月定植(苗で販売) ■植え付け 抜き苗ならば3本ずつ束ねて株間7cm目安。土寄せ作業を考えると畝幅は90cm〜1m。 ■土壌条件 日当たりよく肥沃な土壌がよい。 ■肥料 春・秋のよく伸びる時期は肥料を切らさないようにする。 ■料理 炒めて、焼いて、鍋にして1年中便利に使えます。

赤ひげ葱

赤ひげ葱

トキタ種苗株式会社

赤い軟白部が目を引く。独特風味と軟らかさのおいしい分けつ葱 ■特性 独特の風味と軟らかさがあり、5、6本に分げつする赤ねぎ。草丈はやや低く、土寄せと低温が軟白部を鮮かな赤紫色にする。すき焼き、煮物、生食(サラダ・薬味)などで美味しい。 葉先から葉身まで全体が軟らかく甘みがありおいしい。3-4月まき、5-6月定植11月頃から収穫の作型が作りやすくおすすめ。 ■栽培上の注意 ウィルス病に対してさほど強くはないので、苗床から収穫時期まで防除を徹底する。夏場の無理な管理はしない。●主要病害 黄斑病、べと病、黒斑病、さび病、小菌核病等。培土直前を重点防除とし耐性菌の発生回避する。●主要害虫 ネギアザミウマ7月中旬以降発生量多くなるので発生状況確認し防除する。 ■播き時期 種まきは3月から5月、定植6-8月の春まき、9月-10月に種まき翌年の4-5月に定植の秋まきが適期です。秋まきは早まきしすぎて大株で冬越しすると春先に抽たいの危険性があります。 ■播種方法 育苗時には株を太らせるため2,3回刈り込みし、鉛筆程度の太さの苗をつくるようにします。 ■植え付け 畝幅80cm程度に幅15cm、深さ20cmの植え溝の片側に仕上がりの株間10cm程度になるように並べ、根が隠れる程度に畝間の土をかけます。土の上にはわらなどでマルチし乾くのを防ぎます。7-8月に土寄せを行い、あわせて追肥を行います。その後1ヶ月ごとに2回程度土寄せを行います。 ■土壌条件 粘土質の畑で過度の土寄せは曲がりや生育不良の原因になります。真夏に土寄せするとネギへの負担が大きいので秋口から2-3回の土寄せでも大丈夫です。1回の土寄せは7-10cm程度とします。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートル植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も100g/平方メートル程度を与えよく混和します。追肥は30g/平方メートル程度土寄せ時に与えます。 ■収穫 小さいうちに葉ねぎとして収穫しても良いですが、草丈90-100cm、太さ2.5-3cmになります。定植時に1本だった葱が束になって収穫できます。春先に葱坊主を切り、分割した株を植え直せば再度収穫できます。 ■料理 赤い色味を生かしてサラダ、炒め物、鍋料理、焼き物等でおいしく食べられます。葉質が軟らかいのでぬたや焼き鳥などにもおすすめです。

汐止晩生葱

汐止晩生葱

トキタ種苗株式会社

分けつ葱。葉質軟らかく、味が良く、晩抽性で作りやすい。 ■特性 1本の苗が10-15本に分かれる分けつ葱。葉質は軟らかく、味が良く、晩抽性で作りやすい品種です。 ■栽培上の注意 抽だいは遅く、関東地方では5月下旬まで収穫できる。 ■播き時期 種まきは3月から5月、定植6-8月の春まき、9月-10月に種まき翌年の4-5月に定植の秋まきが適期です。秋まきは早まきしすぎて大株で冬越しすると春先に抽たいの危険性があります。 ■播種方法 育苗時には株を太らせるため2,3回刈り込みし、鉛筆程度の太さの苗をつくるようにします。 ■植え付け 畝幅80cm程度に幅15cm、深さ20cmの植え溝の片側に仕上がりの株間10cm程度になるように並べ、根が隠れる程度に畝間の土をかけます。土の上にはわらなどでマルチし乾くのを防ぎます。7-8月に土寄せを行い、あわせて追肥を行います。その後1ヶ月ごとに2回程度土寄せを行います。 ■土壌条件 粘土質の畑で過度の土寄せは曲がりや生育不良の原因になります。真夏に土寄せするとネギへの負担が大きいので秋口から2-3回の土寄せでも大丈夫です。1回の土寄せは7-10cm程度とします。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートル植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も100g/平方メートル程度を与えよく混和します。追肥は30g/平方メートル程度土寄せ時に与えます。(30cmの植え溝幅でしたら、1平方メートルの量で3m位の長さの植え溝に施肥できます) ■収穫 小さいうちに葉ねぎとして収穫しても良いですが、草丈90-100cm、太さ2.5-3cmになります。定植時に1本だった葱が束になって収穫できます。春先に葱坊主を切り、分割した株を植え直せば再度収穫できます。 ■料理 炒め物、鍋料理、焼き物等でおいしく食べられます。葉質が軟らかいのでぬたや焼き鳥などがおすすめです。

陽春の宴(TSX-662)

陽春の宴(TSX-662)

トキタ種苗株式会社

春ねぎ、初夏ねぎのどちらの作型にも好適の晩抽系品種 ■特性 黒柄系晩抽系F1一本ネギ。 4月収穫の春ねぎ作、トンネルを用いた5月6月収穫の初夏ねぎ作のどちらにも好適。 特に6月の初夏ねぎに見られる首部の緩みが無く、市場性の高いネギが出荷可能。 葉は濃緑色で首部も丸く硬く仕上がる。 春ねぎ作での坊主の出現は非常に遅く、高単価の端境期を狙った作付けが可能。 揃い良好で分けつも無いため高単価に取り引きされる規格に歩留まり良く仕上がる。 ■栽培上の注意 中生〜晩生の生育を示します。春ねぎ作では極晩抽性を活かした最後の収穫がお勧め。 9月頃の定植で年明けの気温で伸ばし太らせる。従来より遅い定植は、台風を幼苗状態でやり過ごすことができる。 ■播き時期 春ねぎ作6ー7月まき、4-5月どり 初夏ねぎ作10-11月まき、5-6月どり(トンネル使用) 高冷地12-2月まき、7-8月どり

なべちゃん葱

なべちゃん葱

トキタ種苗株式会社

【販売終了。なべちゃんゴールドをご利用下さい。】鍋用ネギの決定版。肉厚で軟らかく甘い。(秋冬どり栽培) ■特性 『下仁田』より耐寒、耐病性に優れ作りやすい。下仁田と根深一本ネギのF1品種。 草丈80cm前後、軟白部の太さ2.8から3.5cm、長さ20cm以上。分けつなし。 光沢あり肉質柔らかくなべ物に最適。 ■栽培上の注意 春まき育苗:2-3月まき6-7月定植、9-翌3月収穫 秋まき育苗: 9月末-10月まき3-4月仮植え、6-7月定植9-翌3月収穫 詳細はこちら ■播き時期 高冷地:2~5月播き、9~3月どり 一般地2~4月播き、9~3月どり 家庭菜園で種まきしやすい時期は、春、秋のお彼岸の頃。発芽には、20℃前後の温度が必要です。 ■播種方法 ●畑の一部に育苗床を作る場合 堆肥、肥料、石灰などを適宜混和し、細かく土を砕き、畝幅15cm程度の育苗床を作ります。種の間隔は、10mm位の1条すじまきにし、5mmくらい覆土し、鍬などで表面を軽く押さえて土と種をなじませます。その上に細かく砕いた堆肥やもみ殻燻炭を薄く覆い、乾きすぎや雨あたりを防ぐようにします。 草丈6,7cmの頃1.5cm間隔、10cmのころ3cm間隔くらいまで間引き、草丈15cm程度から定植可能です。発芽初期の生育がゆっくりなので特に雑草に負けないようこまめに除草などの管理をします。 ●セルトレイやペーパーポット、育苗箱などに播種する場合 トレイなどの場合は、土を詰め、くぼみをつけて播き穴とし、1穴に3粒程度まきます。篩などでまんべんなく覆土したら水をたっぷり与え、発芽まで新聞紙などで覆っておきます。適宜間引きをし2本立てにします。草丈15cm程度まで育てたます。培土は、「ガッチリくんネギ用」など専用培土が育苗期間を通じて肥料を供給しがっちりした苗に育てることができ、管理が容易です。 ■植え付け 育苗床やセルトレイの場合は、植え付け1,2時間前にたっぷり水を与え苗を抜き取りやすくしておくとよいでしょう。 ■土壌条件 軟白部をより長く育てるには、通気性、水はけ、保水性がよく、土寄せしたときに土崩れしにくい土壌であることが望まれる。 土壌酸度pH5.7~7.4が適正範囲。連作障害は出にくいとされていますが、できれば1~2年、あけた方が生育がよいようです。 植え付けの準備:畑の東西に幅10~15cm程度、深さ30cm程度の溝を掘り、溝の底に完熟堆肥5リットルと元肥の化成肥料量を混和した後、間土を10cm程度盛り、20cm程度の深さにの植え溝とします。溝の北側の壁に5cmほど間隔をあけて苗をまっすぐ立て掛け、根の部分に土を3~4cmの厚さに土をかけて倒れないようにします。 藁や刈り草を根元に厚く敷き、根が乾燥するのを防ぎます。生育に合わせて、植え溝に1~2回に分けて土を戻し平らにしたら、土を株元に盛っていく土寄せを3~4回行います。土寄せは葉の分かれている部分よりやや下のあたりまでが目安で、生育が遅滞する真夏には無理に行わないようにします。土寄せと同時に追肥を行い、化成肥料の場合は、茎に直接触れないようにします。最後の土寄せ(止め土)は分かれ目よりやや上まで盛り上げて、首元を締めるようにします。 プランターやコンテナ栽培の場合、深さ35cm以上の鉢を用い、植え付け時には、鉢底10cm程度土を入れ、土寄せのかわりに土増しをし、鉢の深さ程度まで軟白することができます。 ■肥料 苦土石灰は、1平方メートルあたり150g位を全層混合。生育途中の肥切れや逆に過剰になっても、生育を妨げ、病害発生の助長、青果品質の低下につながる。 全施肥量は、1平方メートルあたり、N:P:K=18:20:18g。元肥に全チッソ量の1/3~1/2、残りをお盆明けの土寄せに合わせ数回に分けて追肥します。 ■収穫 初霜の降りるころに株が仕上がるように栽培できれば最良。畝の両側を削って軟白部を傷つけないように根元まで掘り起こして収穫します。 プランター・コンテナの場合は、ひっくり返すなどして土をのけるとよいでしょう。 ■料理 下仁田ネギと異なり、葉も軟らかく食べられる。鍋物に使うのが一番だが、焼いてもうまい。

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