加工用トウモロコシの品種一覧

タグ名: 加工用トウモロコシ

用途・販売ターゲット • 2品種で使用中

加工用トウモロコシについて

加工用トウモロコシとは

加工用トウモロコシは、青果市場や直売向けではなく、缶詰・冷凍食品・惣菜・スープ・コーンスターチなどへの加工を前提として栽培されるトウモロコシです。夏の風物詩として親しまれる青果用トウモロコシとは、求められる特性がかなり異なります。粒の見た目の美しさや皮の薄さよりも、加工歩留まり・糖度の安定性・収量性・機械収穫への適性が優先される品目です。

粒のタイプは用途によって異なり、甘味が強いスイートコーン系が冷凍・缶詰用に多く使われます。粒色は黄色が主流ですが、用途によってはホワイトコーンも使われます。加工ラインでの粒外し(脱粒)作業を前提にした品種特性も重要で、粒が揃っていて脱粒しやすい品種が加工業者から好まれます。

産地は北海道が圧倒的な主産地で、大規模な契約栽培が中心です。食品メーカーや缶詰・冷凍食品会社との長期契約のもとで大量生産される一方、本州でも産地化の動きが出てきています。機械化と大規模生産に適した品目として、農業法人や大規模農家からの関心が高まっています。


加工用トウモロコシの魅力

  • 缶詰・冷凍食品での需要が底堅い
    コーン缶やコーン冷凍食品は家庭・業務用ともに消費量が多く、長年にわたって安定した需要が続いています。トレンドに左右されにくい食品素材として、安定した取引が期待できます。

  • 契約栽培で価格が安定する
    青果市場の相場変動と切り離された取引ができるため、経営計画が立てやすいです。トウモロコシは豊凶による価格差が大きい品目だけに、契約取引の安心感は格別です。

  • 大規模・機械化生産に最も向いている作物のひとつ
    播種から収穫まで一貫して機械化できるため、大面積でも効率的に生産できます。北海道の大規模農業で長年実績を積んできた品目であり、省力・大規模経営を目指す農家に向いています。

  • 規格外品も無駄なく活用できる
    粒の揃いや穂の形に多少のばらつきがあっても、脱粒して加工する用途では問題になりません。廃棄ロスを抑えながら収益を最大化しやすいです。

  • 副産物も活用できる
    芯・茎・葉などは家畜の飼料や堆肥として活用でき、圃場内での資源循環につながります。畜産と組み合わせた複合経営との相性も良いです。


主な用途

加工用トウモロコシは、食品産業のさまざまな場面で使われています。

缶詰(コーン缶)は加工用トウモロコシの代表的な用途です。ホールカーンやクリームコーンとして広く流通しており、家庭の常備品として安定した需要があります。開缶してそのまま使える利便性から、業務用でも大量に消費されています。

冷凍コーンは弁当・惣菜・炒飯・スープなど幅広い用途で使われます。ブランチング後に急速冷凍したものは色と甘味が保たれやすく、家庭用・業務用ともに需要が拡大しています。国産冷凍コーンは品質の信頼性が高く、輸入品との差別化が図りやすいです。

コーンスープ・加工食品素材としても大量に使われます。レトルトスープや即席食品の具材、離乳食など、幅広い加工食品に欠かせない原料です。

コーンスターチ・バイオエタノールなど工業用途への展開もあります。食用以外の需要にも対応できる点は、他の加工用野菜にはない加工用トウモロコシならではの特徴です。


栽培のポイント

加工用トウモロコシの栽培は、大規模・機械化を前提にした管理が基本になります。

作型は春まきが中心です。地温が十分に上がってから播種するのが基本で、北海道では5月上旬〜6月、本州では4月〜5月が目安になります。早まきは低温による出芽不良のリスクがあるため、地温の確認が重要です。

機械播種・機械収穫を前提にした圃場管理が求められます。圃場の均平化と排水性の確保が機械作業の効率に直結します。大石礫や傾斜の強い圃場は機械作業に支障をきたすため、事前の圃場整備が重要です。

一斉収穫に向けた生育管理が加工用のポイントです。同じ播種日で穂の肥大が揃いやすい品種を選び、施肥設計を統一することで収穫作業のスケジュール管理がしやすくなります。

受粉管理も収量に影響します。トウモロコシは風媒花であるため、一定以上の栽培面積を確保して花粉の飛散量を保つことが、実入りの良い穂をつくる基本です。

病害虫管理はアワノメイガ、ヨトウムシ、すす紋病、ごま葉枯病などが主な対象です。アワノメイガは穂に直接被害を与えるため、加工歩留まりに直結する重要な防除対象です。大面積栽培では被害が広がりやすいため、早期発見と適切な防除体系の確立が必要です。


品種選びのコツ

加工用トウモロコシの品種選びは、用途と収穫体制から逆算するのが基本です。

糖度と糖の安定性は缶詰・冷凍用途で重要です。収穫後に糖がでんぷんに変化するスピードが品種によって異なるため、収穫から加工ラインに乗るまでの時間を考慮したうえで、糖度が保たれやすい品種を選びましょう。

脱粒適性は加工歩留まりに直結します。粒が揃っていて機械脱粒時のロスが少ない品種、粒皮が柔らかく食感が良い品種が加工業者から好まれます。

穂の揃いやすさは一斉収穫の効率を左右します。同じ播種日でタッセル(雄穂)の出穂時期と穂の肥大時期が揃いやすい品種が、収穫作業のスケジュール管理をしやすくします。

収量性と耐倒伏性も確認しておきたいポイントです。大面積栽培では台風や強風による倒伏が収量と収穫作業に大きな影響を与えます。茎が太くて倒れにくい品種は、リスク管理の観点でも重要な選択基準です。

耐病性、特にすす紋病やごま葉枯病への抵抗性がある品種は、大面積栽培での安定生産に貢献します。


市場とこれから

加工用トウモロコシの市場は、缶詰・冷凍食品を中心に安定した需要が続いています。国産原料へのこだわりが強い食品メーカーからの引き合いは根強く、特に国産冷凍コーンは品質の高さと安心感から輸入品より高い評価を受けています。

健康食品・機能性食品分野でも、ルテインやゼアキサンチンを含む黄色トウモロコシへの注目が高まっており、機能性表示食品の素材としての可能性も広がりつつあります。

バイオエタノールや生分解性プラスチックの原料としての需要も世界的に拡大しており、食品用途以外の新たな市場も視野に入ってきています。国内でも再生可能エネルギーや脱炭素の文脈でトウモロコシの工業用途が注目されており、長期的な需要の多様化が期待されます。

担い手不足と生産コストの上昇は課題ですが、もともと機械化が最も進んでいる品目のひとつであり、スマート農業との親和性も高いです。ドローンや自動操舵トラクターを活用した大規模生産体制の構築が進めば、さらなるコスト削減と競争力強化につながるでしょう。


まとめ

加工用トウモロコシは、大規模・機械化生産との相性が抜群で、缶詰・冷凍食品を中心に底堅い需要が続く安定感のある品目です。糖度の安定性・脱粒適性・穂の揃いやすさなど、加工用ならではの特性を軸に品種を選ぶことが、安定生産と収益確保のカギになります。

ミノリスの加工用トウモロコシ品種一覧では、加工適性・収量性・耐病性・耐倒伏性など、加工用に特化した視点で品種を比較できます。用途と栽培条件に合った品種を、ぜひ一覧から見つけてみてください。

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基本情報

タグ名
加工用トウモロコシ
種別
用途・販売ターゲット

使用状況

関連品種数
2品種
関連作物数
1作物
関連メーカー数
2社

関連品種(2品種)

トウモロコシ (2品種)

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