PMMoV(トウガラシ微斑ウイルス)に強いパプリカの品種一覧
タグ名: PMMoV耐性パプリカ
病害耐性 • 4品種で使用中
PMMoV耐性について
1. 病気概要
- 病名:トウガラシ微斑ウイルス病(PMMoV)
- 病原:Pepper mild mottle virus(ウイルス)
- 発生地域:日本全国のパプリカ・ピーマン産地で発生。特に施設栽培での連作圃場で深刻化しやすい
- 主な症状:
- 葉にモザイク症状(濃淡のまだら模様)が現れる
- 果実に変形・着色不良が発生し、秀品率が大幅に低下する
- パプリカは栽培期間が長いため、一度感染すると被害が甚大になりやすい
- 土壌伝染性が非常に強く、一度発生すると圃場に長期間残存する
2. 耐病性の区分
PMMoVにはP0、P1、P1.2、P1.2.3の系統があり、品種の耐病性遺伝子(Locus)によって対応できる系統が異なります。
- L3型抵抗性:P1.2系統まで抵抗性を持つ。パプリカ品種でも導入が進んでいます
- L4型抵抗性:P1.2.3系統まで抵抗性を持つ。より広範な系統に対応できます
パプリカの場合、栽培期間が長い(8〜10ヶ月)ため、PMMoV耐性は品種選びの最重要ポイントの一つです。
3. パプリカ栽培でのPMMoVの重要性
パプリカは果実を完熟させて収穫するため、ピーマンよりも栽培期間が長く、ウイルス病の影響を受けやすい作物です。特に施設での促成栽培・半促成栽培では、1シーズンの栽培が8〜10ヶ月に及ぶため、PMMoV感染が起きると収量・品質への影響が甚大です。
耐病性品種の導入は、パプリカの安定生産において最も効果的な対策とされています。
4. 耐病性の限界と注意点
- 系統の適合に注意:L3型品種はP1.2.3系統には効果がありません。圃場の系統を把握しましょう
- 接触感染の防止:耐病性品種でも、農作業時の手洗いや道具の消毒は必須です
- 新系統出現のリスク:ウイルスは変異しやすく、将来的に既存の耐病性を打破する系統が出現する可能性があります
5. 防除のポイント(耐病性+管理)
🟢 耕種的防除
- L3型またはL4型の耐病性品種を導入する
- 連作を避け、輪作を行う
- 残渣を速やかに処理し、土壌中のウイルス密度を下げる
- 育苗段階での衛生管理を徹底する
🟡 化学的防除
- 定植前の土壌消毒で土壌中のウイルス密度を低減
- ウイルスに対する直接的な殺ウイルス剤はないため、予防が中心
6. まとめ
PMMoV耐性はパプリカの施設栽培において最重要の品種選定基準の一つです。長期栽培でのリスクを最小化するため、耐病性品種の利用を基本としましょう。ミノリスのPMMoV耐性パプリカ品種一覧で、耐病性タイプと栽培特性を比較してみてください。
タグ情報
基本情報
- タグ名
- PMMoV耐性パプリカ
- 種別
- 病害耐性
使用状況
- 関連品種数
- 4品種
- 関連作物数
- 1作物
- 関連メーカー数
- 3社
関連品種(4品種)
パプリカ (4品種)
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