トマト台木の品種一覧

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トマト台木について

トマト台木とは

トマト台木は、接ぎ木栽培で根の部分を担う植物のことで、穂木となるトマト品種を支える重要な役割を果たします。主にナス科の植物が使われ、トマトの根の部分として機能することで、土壌病害への耐性や草勢の向上、収量の安定化を図ります。

接ぎ木栽培は、品質の良いトマト品種(穂木)と、病害に強く根の張りが良いトマト台木を組み合わせる技術です。これにより、連作障害の回避や、より安定した栽培が可能になります。現在、施設栽培を中心に広く普及しており、プロ農家にとって欠かせない栽培技術となっています。

トマト台木の特徴

  • 優れた耐病性
    青枯病、萎凋病、根腐病、ネコブセンチュウなど、土壌病害に対して強い耐性を持ちます。連作地でも安心して栽培できます。

  • 草勢のコントロール
    強勢、中勢、弱勢など、トマト台木の種類によって草勢を調整できます。栽培環境や目的に応じて最適な草勢を選択可能です。

  • 根の張りと吸肥力
    一般的にトマト台木は根の張りが良く、吸肥力も優れています。これにより、穂木の生育を安定させ、収量向上に貢献します。

  • 活着性の良さ
    接ぎ木後の活着率が高く、穂木との親和性が良いトマト台木が選ばれています。安定した接ぎ木苗の生産が可能です。

  • 環境適応性
    高温、低温、乾燥、多湿など、様々な環境条件に対応できるトマト台木が開発されています。

適した栽培環境

土壌条件では、排水性が良く、有機物を豊富に含んだ土壌が理想的です。pHは6.0〜7.0程度が適しています。塩類濃度の高い土壌でも、適切なトマト台木を選べば栽培可能です。

栽培方式では、施設栽培での利用が主流ですが、露地栽培でも効果を発揮します。水耕栽培や養液栽培でも、根の張りが良いトマト台木は有利です。

地域適応性は、トマト台木の種類によって異なります。寒冷地、温暖地、高冷地など、地域の気候条件に適したトマト台木を選ぶことが重要です。

作型では、春夏作、秋冬作、抑制作など、栽培時期に応じて最適なトマト台木を選択します。長期栽培では、草勢の持続性も考慮する必要があります。

接ぎ木のポイント

接ぎ木方法は、主に割り接ぎ、差し接ぎ、貼り接ぎなどがあります。穂木とトマト台木の太さや栽培規模に応じて最適な方法を選びます。

接ぎ木時期は、穂木とトマト台木の生育段階が重要です。適切な時期に接ぎ木することで、活着率が向上し、後の生育も安定します。

活着後の管理では、湿度、温度、光量の管理が重要です。接ぎ木直後は特に注意深い管理が必要で、活着が確認できるまでは慎重に管理します。

注意点として、接ぎ木部の感染症対策、穂木とトマト台木の親和性の確認、接ぎ木後の生育管理などがあります。また、トマト台木の種類によっては、穂木の品質に影響を与える場合もあるので注意が必要です。

品種選びのコツ

穂木品種との相性は最重要ポイントです。接ぎ木後の生育、収量、品質に大きく影響するため、実績のある組み合わせを選ぶか、小規模でテスト栽培を行うことをお勧めします。

栽培目的に応じた選択では、高収量重視、品質重視、省力化重視など、目的に応じてトマト台木の特性を選びます。強勢トマト台木は収量向上に、中勢トマト台木は品質と収量のバランスに適しています。

病害発生歴に基づく選定では、過去に発生した病害を考慮して、それらに強い耐性を持つトマト台木を選びます。地域の病害発生パターンを把握することが重要です。

収量性や品質への影響も考慮します。トマト台木の種類によって、果実の糖度、酸味、食感などが変化する場合があるので、販売先のニーズに合わせて選択します。

市場とこれから

台木需要の動向として、連作障害の深刻化や、より安定した栽培への需要の高まりにより、トマト台木の重要性はますます増しています。特に有機栽培や減農薬栽培では、トマト台木の耐病性が重要な役割を果たします。

新しい病害への対応では、新たに発生する病害に対応したトマト台木の開発が進んでいます。また、複数の病害に同時に耐性を持つ多抵抗性トマト台木も注目されています。

有機栽培での活用では、化学農薬に頼らない栽培において、トマト台木の耐病性が重要な役割を果たします。有機栽培向けのトマト台木の需要も高まっています。

海外品種の導入も活発で、欧米で開発された優良トマト台木が日本でも導入されています。これにより、より多様な選択肢が農家に提供されるようになっています。

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統計情報

45

登録品種数

総数

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合計

45品種中 4145件を表示

利用可能な品種

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根美T

トヨタネ株式会社

トマト台木界の第7世代!複合耐病性台木の最新版 品種特性 ■特長 ・全作型使用可能で、青枯病に極めて強い。 ・かいよう病の発生圃場で能力を発揮する。 ・草勢やや強く、栽培後半までスタミナがある。 ・発...

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根美S

トヨタネ株式会社

青枯病に強度の耐病性を持ち、草勢の強い複合耐病性台木 品種特性 ■特徴 ・萎凋病(F:R1~3)、半身萎凋病(V:R1~2)、根腐萎凋病(J3),ToMV(Tm-2a) に抵抗性を持つ。 ・青枯病に強...

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試交KC16-2

株式会社むさしのタネ

スタミナ抜群! 水耕栽培台木 【特性】 〇KCFT-N2号と同程度に草勢が強く、スタミナがある。 【病害虫抵抗性】 〇褐色根腐病に極めて強い。 〇ToMV(Tm-2)、萎凋病(R1、R2)、半身萎凋病...

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足じまんSS

ヴィルモランみかど株式会社

萎凋病レース3に抵抗性を有し、青枯病にも強い ■特徴 耐病性 IR : B:青枯病, N:ネコブセンチュウ(ネマトーダ), ToMV Tm-2a:トマトモザイクウイルス(Tm因子型:Tm-2a), F...

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足じまんキーパー

ヴィルモランみかど株式会社

はれぞらと小鈴シリーズに最適の台木! スタミナと青枯病の強い耐病性を両立した複合耐病性台木 ■特徴 耐病性について 特性 草勢:中~やや強 ■品種の特性 草勢中程度~やや強めで、栽培後半までスタミナが...

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