タマネギ

タマネギの品種一覧

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タマネギについて

タマネギとは

タマネギは、ユリ科の二年草で、直径5〜10cm、重さ100〜300g程度の球状の鱗茎を収穫する野菜です。独特の辛味と甘味があり、世界中で最も消費量の多い野菜の一つとして知られています。生食、加熱調理、加工品など、幅広い用途で使われ、日本の食卓には欠かせない存在です。

市場では、通年流通していますが、新タマネギは春が旬で、貯蔵タマネギは秋から冬にかけて出荷されます。特に春の新タマネギは、水分が多く甘味が強いため、人気があります。最近では、生食しやすい品種や、貯蔵性の高い品種など、用途に応じた多様なタイプが登場しています。


タマネギの魅力

  • 独特の辛味と甘味
    タマネギ特有の硫化アリルという成分による辛味と、加熱すると現れる甘味が特徴です。この成分は、食欲増進や消化促進の効果もあると言われています。

  • 栄養価と健康効果
    ビタミンC、カリウム、食物繊維を豊富に含み、免疫力向上や疲労回復に効果的です。また、硫化アリルには抗菌作用や血液サラサラ効果も期待できます。

  • 貯蔵性の高さ
    適切な条件下では、数ヶ月間保存できるため、年間を通じて安定供給が可能です。これが、世界中で愛される理由の一つです。

  • 栽培のしやすさ
    比較的病害虫に強く、寒さにも耐性があります。家庭菜園でも育てやすく、収穫時期も長いのが魅力です。

  • 多様な品種
    早生、中生、晩生など、収穫時期に応じた品種があります。また、辛味の強さや甘味、貯蔵性も品種によって違います。


主な用途

  • 生食
    サラダやサンドイッチ、ハンバーガーなど。最近では、生食しやすい甘味の強い品種も人気です。

  • 加熱調理
    炒め物、煮物、カレー、スープなど。加熱すると甘味が増し、また違った美味しさを楽しめます。

  • 加工品
    ピクルス、オニオンリング、オニオンスープなど。タマネギの甘味と香りが加工品に深みを加えます。

  • 業務用
    飲食店では、料理のベースや薬味、加工品などに多用されます。特に、貯蔵性が高く、品質が安定した品種が重宝されます。


栽培のポイント

タマネギの栽培は、露地栽培が主流です。

栽培時期は、地域によって異なりますが、一般的には秋まきと春まきがあります。秋まきは9〜10月に種まきして翌年6〜7月に収穫、春まきは3〜4月に種まきして8〜9月に収穫します。

土壌条件は、排水性が良く、有機質に富んだ土壌が適しています。酸性土壌を嫌うので、石灰を施用してpHを調整することが重要です。

病害虫対策は、タマネギ栽培の重要なポイントです。ネギアブラムシ、ネギハモグリバエ、さび病、べと病などが発生しやすいので、予防的な防除が大切です。耐病性のある品種を選ぶことで、農薬の使用量を減らせます。

収穫時期は、葉が倒れてから1週間程度経過した頃が適期です。収穫後は、風通しの良い場所で乾燥させてから貯蔵します。


品種選びのコツ

タマネギの品種選びは、栽培環境と用途を考慮して決めるのがベストです。

収穫時期では、早生、中生、晩生の3つのタイプがあります。早生は収穫が早く、甘味が強いですが貯蔵性は低めです。晩生は収穫が遅く、辛味が強いですが貯蔵性が高いです。

味と食感では、辛味の強さ、甘味の強さ、食感の違いを確認します。生食重視なら甘味が強く、辛味が少ない品種を。加熱調理用なら、辛味と香りがしっかりした品種を選びましょう。

耐病性は、地域で発生しやすい病気に強い品種を選ぶことが重要です。さび病やべと病に強い品種は、農薬の使用量を減らせて、環境にも優しい栽培ができます。

貯蔵性も重要です。長期保存が必要な場合は、貯蔵性の高い晩生品種を選びましょう。

作型適応性も考慮します。地域の気候条件や栽培時期に合った品種を選ぶことで、安定した収穫が期待できます。


市場とこれから

タマネギの市場は、世界的に安定した需要があります。特に、加工食品や外食産業での需要が高く、価格も比較的安定しています。

差別化の傾向として、生食しやすい甘味の強い品種、貯蔵性の高い品種、有機栽培や減農薬栽培のタマネギなどが注目されています。また、色や形が珍しい品種も、直売所やオンライン販売で人気です。

ブランド化では、地域ブランドや農園ブランドのタマネギが増えています。品質の良さと安心感をアピールすることで、高値での販売が可能になります。

輸出の可能性も見逃せません。特に、アジア諸国では日本のタマネギの品質が高く評価されており、輸出市場の拡大が期待されています。

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統計情報

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利用可能な品種

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高農丸形玉葱

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高農黄金玉葱

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